【愛は続く】キングスマンゴールデンサークルを観てきた感想

遂に公開となった、キングスマンの続編、「ゴールデンサークル」を観てきた。トーホーシネマ新宿のスクリーン10、IMAXデジタルシアターで、大画面、ハイクオリティな音質の環境で、期待を込めての鑑賞。

 

前作に引き続き、監督脚本はマシューヴォーン。共同制作、脚本にキックアスの頃からタッグを組むジェーンゴールドマン。制作総指揮に、キングスマン、キックアス、ウォンテッドの原作者であるマークミラー。主演は、前作から続きコリンファース、マークストロング、タロンエガートンに加え、今作ではペドロパスカル、ハルベリー、チャニングテイタム、ジュリアンムーア、ジェフブリッジスなど豪華な顔ぶれ。Imdbによると、映画の予算も前作の約8000万ドルから、1億ドル越えと、スケールアップしている。

 

映画の印象としては、全体的に雑。予算が増え話のスケールが広がったものの、広げた風呂敷をうまく畳みきることができず、くしゃっと丸めたような感じだ。

新キャラの描写が雑で全然愛着がわかないし、ストーリーの運び方も、悪い意味での突っ込みどころが多々ある。前作はあんなに丁寧でスタイリッシュでそこに悪趣味な描写がいいスパイスになって全体として斬新でかっこいいスパイアクションに仕上がっていたのに。その落差は正直、残念である。

 

しかし、楽しい映画であることは間違いない。マシューヴォーンが得意とする悪趣味ファンタスティック表現は今作でも健在で、詳しくは書けないが、ハンバーガーのくだりとカントリーロードのくだりは、ものすごく楽しめた。最高に不謹慎で怖いもの知らず!もっとやれ!

 

公式パンフレットの中のプロダクションノートにて「アメリカとイギリスは同じ言語を使うが、文化的には大きく違っている。この特別な関係性を扱ってみたかった。前作で、人々が気に入ったのは、ハリーとエグジーの異質な世界がぶつかりあう部分だった。アメリカ文化とイギリス文化の衝突で、その点を継続したいと思った。」と述べられているように、今作はイギリスの諜報組織キングスマンとアメリカの諜報組織ステイツマンの衝突/協力の描写を通して、2つの異なる文化の接触とそれによるそれぞれの文化の成長を描いている。

 

また、前作での敵キャラ、サミュエルエルジャクソンが演じるヴァレンタインに対してもそうだったが、今作も、敵キャラとその組織に関しては、「イギリス人の視点から愛と皮肉たっぷりに解釈したアメリカ」を体現したものになっている。今作の敵キャラは、50年代風のダイナーに居を構え、アメリカの古き良きハウスワイフ風の身のこなしでありながら麻薬ビジネスを牛耳るサイコパス、ジュリアンムーア演じるポピー。前作のヴァレンタインは環境問題の解決をサイコパスなセンスで実現しようとしていたが、今作のポピーはドラッグ問題の解決をサイコパスなセンスで実現を試みている。ポピーの言い分は全くクレイジーなのだが、それに対するアメリカ大統領や人々の反応に、ドラッグ問題について考えさせられる。

 

ワーキングクラスの母親と、0011ナポレオンソロのスパイ、ソロ役としてスターだったアメリカ俳優ロバートボーンの間に生まれた(後年、DNA検査で父親は別人だと発覚)と思い育ったマシュー・ヴォーンにとって、キングスマンにおけるエグジーと己は重なる部分もあるのだろう。キングスマンは、マシュー・ヴォーンにとってある意味ライフワーク、すごく特別な作品であるはずだ。ゴールデンサークルは前述したように期待値からすると残念なクオリティではあったが、次回作も作られることはほぼ間違いないようでもあるし、とにかく今後もキングスマンからは目が離せない。この広がり続けるキングスマンの楽しい世界をリアルタイムで追うためにも、前作キングスマンをDVDかなんかで観てからの今作ゴールデンサークル、今劇場で観ないでどうするそこのあなた! 俺のキングスマンへの愛はまだまだ熱く燃えている!

 

次回作はもっと早く劇場公開してくれ!!!!!

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