【第1話】女一人で島バイト。いざ直島へ。住み処は築70年くらいの古民家カフェの二階。

そもそもの始まりはそう7月の暑い日。。

直島に決めたのは、やっぱりアートを感じて生活したいと思ったのと、20代の頃、初めて一人で一泊旅行に行ったのが直島だった。その時、お財布を忘れて往復のチケットと小銭入れしかなかった。

悲しかった。旅行は辛いものだからもう行きたくない。旅行なんて。

7月中頃、バイト先に3ヶ月休みますと伝え、フザケンジャネェ!と怒られたものの、東京駅から山陽新幹線に乗ったの。BGMは銀杏BOYZの東北新幹線はちひろちゃんを乗せて。
岡山駅で電車に乗り換えて港まで向かう。それからフェリーで島に着きます。

めちゃめちゃ気持ちがいい。空と海がすごい広い。

直島は夏はとっても賑やか。観光はヨーロッパの人が多い。
デブで金髪で派手な服を着てるので最初は英語で話しかけられる事が多かった。
しばらくしたらすぐに顔を覚えられて島民価格で色々楽しめるようになった。
大竹伸朗の銭湯『I ラブ 湯』は本当に可愛くて誰が行っても楽しい。

もしこれが東京あったら流行るけど廃れるんだろうなーと思いながら流行らないし廃れない田舎のならではのアイデンティティーを感じました。

大竹伸朗も学生時代に色々観てたけどなんか拗らせててありきたりな現代アートだと思ってたけど今大人になって見たら写真も作品も攻めた雰囲気だけど絶妙なバランスがとても心地よくて落ち着くようなアーティストで好きになりました。

直島での住み処は築70年くらいの古民家カフェの二階。
バイトはそこのカフェ。
めちゃ古い。今まで色々住み込みのバイトしたけど一番ボロかった。でも、別に良い。

一日目に直島でのバイト先の男性に廃墟をゲストハウスやイベントスペースにしている所に連れていかれた。。DJイベントだった。最悪だった。連れていった人の主催だったのだけどその人の事が一日目で興味なくなった。なにして生きてきたの?て思うくらい寒かった。

何日かつまらない日々が続く。。

ある日バイトの同僚のはなちゃんが海に行こう!と言った。
次の日の朝満潮の時間に集合して海に入った。朝6時くらい。
私は泳げなかった。浮けなかった。
でもはなちゃんはガチで泳ぐ。永遠に泳ぐ。飛び込む。私はそれをながめる。

日が沈むまで遊んで月が昇るまで缶ビールを飲みながらお話する。

バカにしてたけど女の人が一人旅に出て、スピリチュアルを感じてしまう気持ちがわかった気がした。

服部みれいの本をよく読んでいたのだけど自然と暮らす大切さを理解した。
何となくその人の本を読んでたけどインプットしたものって何処かで生きてくるもんですね。

はなちゃんと出会い、海を覚えた私は島の生活が劇的に楽しくなる。

オハナシハツヅク。。

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