【第2話】女一人で島バイト。いざ直島へ。瀬戸内の海の穏やかさ。死に方より生き方を考える。

ある定休日の午後、一階のお店の方からはなちゃんが私を呼ぶ声が聞こえる。

「浮き輪買ってきたで!」
はなちゃんは、フェリーで街の方まで行った時に私のために浮き輪を買ってきてくれた。

もう、浮きたい放題!!ヒャホー!
それからは隙あらば、バイトが終わって長めの上り坂を自転車ぶっ漕いで行って海に浮く。
私は日本海育ちなので瀬戸内の海の穏やかさに感激した。

日本海は結構荒れる。辻ちゃんのblog程ではないけどダレノガレのTwitterくらいは荒れる。
波も大きいし遊んでたら勝手に50メートルくらい流される。
瀬戸内海はプカプカしてても流されない。

空と海との間には私と浮き輪しかない。その瞬間、この空間、全身で体感!so!一体感!yo!!

何かで表現とか言葉にしようとか思わない程の無を感じた。生きててこんな風に感じる事があるのか!
自分がただの物体になった。自分がダメ人間な事や誰かを傷つけたり傷つけられたり、そんな事忘れられた。気持ちよすぎーーー!
チョー気持ちー!
自分が何者でもないド素人で良かった。
その時は煩悩が100個くらい無くなってたと思う

日が沈んだら熱いシャワーを浴びて海の向こうのキラキラの高松の街とたまに通る大きな船を眺めて観光地で割高自販機の缶ビールを飲む。
一本飲む干したら帰る。
病み付きです。

はなちゃんは勝手にiPhoneで音楽をかけたりしないし、世間話ではなくてはなちゃん自身の話を沢山してくれた。
余計な情報がないので一緒に居て気楽で楽しい。

帰りは長い長い下り坂を無意味にブレーキいっぱい握りしめてゆっくりゆっく下った!脳内は夏色だった。
中学生だ。海賊王になれそう。豪快にコケると、通りすがりの外国人が助けに来てくれた。
多分、大丈夫か?自転車は押して帰れって言ってた。擦り傷が出来ても優しさに癒されヘッチャラだ。

散歩だけでもまぁまぁ楽しい。山を越えようと歩くと、大きなゴミ箱や嘘のバス停がある。
バス停は地元の子供が作ったらしい。可愛いのだ。


山の途中の砂浜に台湾かどっかのアーティスト 李禹煥 作品がある。写真を撮るのを忘れるくらい神秘的だった。
天然の岩を無造作に並べた真ん中に風呂がある。周りは茂みで正面は海と砂浜。
なんだかパワーがあった。

直島の作品は自然と交わって魅力を増してるものが多い。
海に浮かんで見える草間彌生のカボチャや安藤忠雄の建築を月が照らして演出してくれたり、
美術館に展示してある浜辺とボートの大きな絵の反対側を見ると少し遠くの浜辺に同じようにボートを並べていたり。。気持ちよすぎる。

時期で言うとキム・ヨナの007の頃くらいから私は死に方をずっと考えて居たけど、死にたいと思うことが直島に行って以来、まだない。

エネルギーチャージ満タンです。

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