日本のシティポップが海外で流行っている件について

最近世界中の人が日本の70〜80年台の音楽を聞いているという、
例えば竹内まりやのPlastic LoveのYouTubeコメント欄を見るとそこは外国語で埋め尽くされており、
絶賛の嵐だ。再生回数も異常である。
これは何故なのか。

日本人の多くはこの現状を知らなかった、
きっかけは
テレビ東京系で放送されたバラエティ番組「Youは何しに日本へ?」で
大貫妙子の「SUNSHOWER」というレコードを求めて来日した邦楽ファンのアメリカ人に密着し、苦労の末に中古レコ屋で奇跡的に発見する模様が紹介され、大きな反響を呼んだ。
その後も続編を放送するという人気ぶりだった。
放送は2017年、だがこの異常なまでのシティポップブームは今に始まった事ではない。

およそ6年前、私は当時インターネット上で流行っていたヴェイパーウェイブという音楽ジャンルにハマっており、
その界隈ではパソコンを手にした非音楽家たちが悪ノリでYouTubeでクソ画質の日本産のCM音源を使い原型が分からなくなるほどピッチを遅くして曲を作り「新曲が出来たぞ!」とTwitterで告知したり、
山下達郎の曲にベースとバスドラを足しただけで勝手に個人名義でリリースしたりなど、かなりのカオス状態だった。

だがそのヴェイパーウェイブにある日革命が起こる。
2013年5月31日、Saint Pepsi(セイントペプシ)というアーティストがHit Vibesという金字塔的アルバムをインターネット上でリリースしたのだ。
このアルバムは今でも無料でダウンロードできる
https://keatscollective.bandcamp.com/album/hit-vibes

ぜひ一度聞いてみて欲しい、全編に渡り70〜80年台のディスコのアップデート版といった形だ。
これをただのパクリだと言う事も出来るのだが、彼にも歴史がある。
長くなるので割愛させてもらうが、要は”アーティスト”がヴェイパーウェイブと出会ったという事だ。
私はリリース前のTRAILERを見て、思わず「うお」と声が出た事を鮮明に覚えている。

その後、数々のフォロワーが登場し、ウケの良さから日本のディスコ、シティポップの発掘競争が始まる。
ありとあらゆる日本産の音楽がアップロードされ外国人がどハマりしたわけだ。
そしてYouTubeの「あなたへのおすすめ」機能のおかげでさらに拡散する事になる。

99%は一回聞いたらゴミ箱行きのような音楽から生まれたインターネットドリームは一度は死んだが形を変えて生き延び続けたのである。

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