初デートや付き合う前のデートで今後が決まる
初デートはいくつになっても、ドキドキするものだと思います。
それだけ、初めてというものは特別な意味があるものだと思います。
なんせ、自分の趣味嗜好や内面性をがっつり判定される場が初デートですから、
プランによっては、今後見切られてしまう場合もありますし、順調に結婚できたりと、
運命を占うと言っても過言ではないかもしれません。
つまらない人だと思われたらどうしよう
失望されたらどうしよう
そもそも会話がとぎれとぎれになってしまったらどうしよう
不安の要素がつきません。
その反動で、気合をいれすぎてしまうと、
最初から飛ばすなーこの人と、相手に引かれることもあるかと思います。
ただ、このデートスポットだけは別です。
気合も入っていなければ、手を抜いているわけでもなく、
なんなら相手にこういうところ連れて行ってくれるんだこの人と、
場所の印象と自分の印象をすり替えることに成功できるかと思います。
この記事を読み終わる頃には、だれかを誘っているかもしれません。
初デートの場所選びはそのひとそのもの
場所選びの重要性って自分がどう思われるかというところだと思います。
計画した人の好みや性格がもろに出てしまう部分だからです。
無難なデートなら慎重派、でもおもしろみにかけるかな
アウトドアなら社交的でにぎやか、でもマイペースかな
大衆食堂なら素のままで飾らないひと、でも頑固そうかな
美術館なら知的な教養のある人、でも背伸びしたいひとかな
大人のデートはこの裏の意味のほうがとられやすいので、
なにをしても裏目裏目にでてしまうことが多いかと思われます。
しかし!無難な公園のような場所でアウトドアみたいな体験型で、飾らない教養のある人と思われる場所があるんですよ!
この世には。それが、ダイアログインザダークです。
ダイアログインザダークってなんだ?
暗闇の中の対話。
鳥のさえずり、遠くのせせらぎ、土の匂い、森の体温。水の質感。
足元の葉と葉のこすれる枯れた音、その葉を踏みつぶす感触。
仲間の声、乾杯のグラスの音。
暗闇のあたたかさ。ダイアログ・イン・ザ・ダークは、
暗闇のソーシャルエンターテインメントです。参加者は完全に光を遮断した空間の中へ、グループを組んで入り、
暗闇のエキスパートである視覚障がい者のアテンドにより、中を探検し、様々なシーンを体験します。
その過程で視覚以外の様々な感覚の可能性と心地よさに気づき、
コミュニケーションの大切さ、人のあたたかさなどを思い出します。1988年、ドイツの哲学博士アンドレアス・ハイネッケの発案によって生まれたダイアログ・イン・ザ・ダークは、これまで世界41カ国以上で開催され、800万人を超える人々が体験。何千人もの視覚障がい者のアテンド、ファシリテーターを雇用してきました。
日本では、1999年11月の初開催以降、東京・外苑前会場(2009年〜2017年8月末まで常設)と、大阪「対話のある家」を中心に開催、これまで20万人以上が体験しています。ダイアログインザダークHPより引用
場所は外苑前から馬喰町に移転していました。当時、友達や女性と行ったときは外苑前にありました。
馬喰町であれば、かわいい小物のお店や美味しいご飯屋さんが多いです。ふらっと散歩するのにおすすめのスポットです。
体験者の声
自分がどれだけ弱い人間で、普段どれだけたくさんの人に支えられているかわかりました。
自分が思ったことをその場でちゃんと相手に伝わるように相手のことを思って伝えることの大切さがわかりました。
20代 映像ディレクター(男性)
耳の力もかんしょくの力もアップしました。とても楽しかったですありがとうございました。
9歳 小学生 女子
目が見えないことは、不幸せなことではないとわかりました
10歳 小学生 女子
ダイアログインザダークHPより引用
初デートにダイアログインザダークをおすすめする3つの理由
1、出会ったことのない8人の参加者で協力しながら体験していく
参加者は出会ったことのない、その日集った8名で行われます。
合計で3回行きましたが、毎回年齢層も性別もばらばらでした。
そこに進行役として、視覚障がいのあるスタッフが入ります。
その方がアテンドしてくれるわけです。
普段の日常では私たちがアテンドしてあげる立場なのですが、
そこが入れ替わります。
だれもが、初対面なので自己紹介などあるかと思いきや、
ニックネームだけ決め、すぐにスタートです。自己紹介などお互いの素性をまったく知らないまんまスタートします。
わかっているのは、声色とニックネームだけです。ただ、これがだいぶあとあと大切になっていく仕掛けでした。
今思えば、先入観を取り除く仕掛けの一つだったような気がします。
自分以外のだれかの存在って初デートのときって、なかなかないと思うんですよ。
相手も自分もそこまで深くわかっていない状態だと思います。
この他社との交わりが非常に重要で、それがどちらも知らない人だった場合の、
コミュニケーション取り方、関わり方で、相手がわかったり、自分のことをわかってもらえたりすると思います。
付き合う前なら、ここでどんな人か見極めるということがだいたいできると思います。
2、本当の暗闇のなかでの、共同作業
各メンバーは白杖という視覚障がい者が使用する杖を選んで、使い方の説明を受け、本当の暗闇へとアテンドされます。
そこは自分の体さえも見えない、何も見えない本当の真っ暗闇。だいたいの暗闇って目が慣れて、手前のものを見れたりするのですが、
ここは、バランス感覚さえ失うような真っ暗闇でした。当然ながら、空間把握や位置関係、メンバーがどこにいるか。
さっぱりわからない状態です。頼りになるのは声だけです。距離感を耳だけで把握できるようになっていくのが、本当に不思議な体験でした。
その後、いろいろな空間をみんなで協力しながら進むのだが、本当に苦労が絶えない。なにしろ、どこにむかっているのか、進むべき方向がわからない。
アテンドしてくれる視覚障がいの方も最低限の手助けしかしてくれません。
暗闇の中手探りで、ほかのメンバーを見つけることになるのですが、
だれであろうと本当にホッとします。まさに非日常なのです。
そこで、彼女とばったり会ってごらんなさいよ。
心底ホッとしますからお互い。
そしてですよ、視覚を遮断すると、草の香りとか虫の鳴き声にかなり敏感になるんですよ。
視覚以外の能力が向上したことを実感できます。
普段視覚にどれだけ頼ってるか露呈するわけですよね。
そんななか、お互いを思いやって進んでいくわけですよ、メンバーと一緒に。
本当にさまざまな発見があると思います。
私の体験としては、付き合いたいなと思っていた人が、率先して、いろいろ進めていくのをみて、
行動力のある人だなー、自分が職を失っても、この人だったら導いてくれそうと思っておりました。
3、絶対にコミュニケーションをとらないといけないイベントがある
こういう体験型のイベントは、自分が率先しないと、なりたたないものがありますが、
ダイアログインザダークは、8人すべてにまんべんなく体験してもらおうという主催者の意志が伝わってくるようなイベントです。
たぶんメインのイベントになるのですが、私がやったイベントは2つです。3回行ったので、1回はかぶってしまいました。
1つ目はお酒やドリンクを真っ暗闇の中頼んでみようといったものです。
まず、自分のお金が把握できないんですよ、とくにお札はどうやっても見分けがつかない。
アテンドのひとに聞いたり、ほかのメンバーの人に助けてもらいながら、注文して、注文したドリンクを飲みながら、
みんなで他愛もない話をします。
もう1つは、木製模型の組み立てでした。
バラバラにされたパーツをそれぞれのメンバーに配られ、元通りにするといったものです。
しかし、他人のパーツに触ってはいけないというルールがあるため、
必然的に話し合いになります。視覚以外の方法で情報を共有しないといけないむずかしさがありました。
こういうときに、彼女がどうみんな伝えるのかというのも楽しみの一つになります。
ミーティングしているうちに、いいしれぬ一体感が出てくる。
最初は見も知らない、寄せ集めのメンバーが、1つになっていくさまが、体験できます。
そして、議論を仕切るリーダーも自然に現れます。
毎回、仕事が出来そうな人がこの役を担っていきます。
何回も行くと、この役を自然と担えるようになるので、そこも彼女への見せ場かもしれません。
どう転んでも大丈夫
いろいろな体験をして、外に出てから、みんなと15分くらい話す場があるのですが、
最初みたときの顔と声を照らし合わせて、こんな人だったんだっていう答え合わせみたいな時間になります。
仲間意識みたいなものが芽生え、話も最初では考えられないくらい盛り上がります。
僕は、そのあと彼女とご飯を食べに行ったのですが、終始、ダイアログインザダークの話になりました。
だれだれさんはどうだとか、もっとこうしたかったとか。
それくらい感慨深い体験であったことは間違いないです。
あんなに頼もしかった、視覚障がい者の方も、やはり外にでると目は見えないんだよなーって。
体験以降、視覚障がい者の方が駅で困っている場合は極力話しかけるようにしています。
そんな、さみしさがやさしさに変わる瞬間もあります。
会社研修でも使われているダイアログインザダークですが、ぜひとも初デートで使ってもらえたらうれしいです。
なんなら、初デートじゃなくても付き合ってなくても、この体験は貴重な体験になると思います。
ダイアログインザダークHP
http://www.dialoginthedark.com/
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