昨年、バドミントン世界選手権銀メダル、そしてタカマツペアを下しての全日本総合優勝と今もっとも強い女子ダブルス・ペアと言っても過言ではない福島・廣田ペアが所属の再春館製薬所を退社し、岐阜トリッキー・パンダースへ移籍するとのニュースが23日夜に流れた。しかし、再春館製薬所は福島・廣田ペアの移籍を認めていないらしく、この状態のままでは、移籍したとしても岐阜トリッキー・パンダースでの団体戦の出場ができないらしい。
岐阜トリッキー・パンダースには昨年1月まで再春館製薬所で監督を務めていた今井彰宏氏が在籍しているのだが、その今井氏が再春館製薬所を辞めた理由が、所属選手が国際大会で獲得した報奨金を選手に渡さなかったことが理由とのことである。
上記の状況から考えられるのは、福島・廣田ペアが再春館製薬所のチーム状況に不満を持ち、今井氏を慕って岐阜トリッキー・パンダースへ移籍すると考えるのが妥当だろう。だが、報奨金の件が本当だとすると、まさかそのような指導者のもとへわざわざ移籍するとは思えないので、まだ明らかになっていない事情もあるのだろう。今井氏が今年2月に再春館製薬所を退社した際の再春館製薬所スタッフ(末綱、前田)のツイートを見る限り、今井氏への不信は見受けられない。
![]()
引用:末綱聡子さんのツイッターより
ということは、チーム内というより、福島・廣田、今井VS再春館経営陣という軋轢があったということか。
ちなみに昨年末のスーパー・シリーズ・ファイナルで優勝した山口茜の獲得賞金は約9,008,000円だということだ。オグシオ、タカマツ、そして昨年世界選手権銀メダルの福島・廣田と確実に日本のバドミントンはメジャー・スポーツへの道を歩んでいる。その一方、メジャー化に伴って生じた利益を巡っての争いが起こっても不思議ではない。
しかし、私も含めた全国のファンが願っているのは、世界的なペアへと成長した福島・廣田ペアが2年間も国内の団体戦で見ることができないということは、絶対に避けたいということだ。
続報が入り次第、報告したい。
コメントを残す