1999年というのは、忘れられない年である。
当時小学生だった自分にとってアイドル的存在であった二人の人物についてのショッキングなニュースがあったからだ。
ひとつは、槇原敬之の薬物使用による逮捕。Cicadaというアルバムが出て直後のことだった。
そして、もうひとつはスキャットマンジョンの死去のニュース。
スキャットマンジョンが大好きだった。
まずひとつに、あのキャッチーな曲とスタイルに惹かれた。小学生のクソガキだった私はスキャットマンの曲を真似て大声を出して調子に乗っては怒られていた。
当時中古CDでスキャットマンジョンのものは全種類100円で売られていたから、小学生の小遣いで買えた。当時の私はスキャットマン作品をほぼ全てコンプリートしていた。同じのを2枚持っていたりした。
スキャットマンが死去した翌年の冬に子ども綱引き大会があり、友達と一緒に出場した時にそのチーム名を「OK牧場ボンバーズ フィーチャリング スキャットマン」にしたのを覚えている。初戦敗退した。また、小学校の卒業文集の中の好きな芸能人のところは「スキャットマン」と書いた気がする。
なにがあったというわけでもないが、急にスキャットマンのことを思い出してノスタルジックな気持になったので、スキャットマンの曲、私的ベスト5を発表する。
第5位 Scatman’s World
冒頭、かっこいいスキャットが繰り出された後、「パーポーピーパポペパーパーポー」という意味不明だがなんか気持ちいいフレーズが高揚感のあるビートに乗せて飛び込んできた時にはもう心は持っていかれている。「スキャットマンの世界」という異世界へと誘われれば、小さな悩みのひとつやふたつどうでもよくなる。
第4位 Pripri Scat (プッチンプリンの唄)
プッチンプリンのCMで使われていた名曲。出オチ感の強いスキャットマンの曲の中でもとりわけ出オチ感の強い曲だが、出オチのなにが悪い。こんなにプッチンプリンによく合い、楽しい気持ちになる曲が他にあったら教えてほしい。
第3位 Everybody Jam
とてもスタイリッシュでヒップなナンバー。イントロの打ち込みのドラムのアレンジなんか、SMAPの90年代の名曲かと思うようなオシャレ感。SMAPにカバーして欲しかった。
小学生のころは「Jam」というのはイチゴじゃむとかの「ジャム」だと解釈していたので、おもしろい曲だなー、と思っていた。
第2位Su Su Su SUPER Ki Re i
ナメたタイトルだが、曲の完成度は侮れない。冒頭の「SU SU SU SUPER キレイ」というキャッチーなどなりでつかみはOK、それで出オチで終わることなく、テクニカルなスキャットをはさみ、アーバンで洗練されたAメロへと流れ込む。「SUPER キレイ is Coming Back」という造語も秀逸。この曲をきけばあなたも叫びたくなる、SU SU SU SUPER キレイ!!!
第1位Scatman (ski-ba-bop-ba-dop-bop)
やっぱりこの曲がナンバー1。スキャットマンの名を世に知らしめた名曲。世界中の人々がこぞってこの曲のモノマネをしただろう。カラオケでこの曲を歌ってみるとよくわかるが、スキャットマンの歌唱力、スキャットテクニックはもの凄い。スキャットマンをバカにするなら、カラオケでこの曲を歌いこなせてからにしてほしい。
以上、スキャットマン名曲、私的ベスト5をお送りした。90年代リバイバルだなんて言われている昨今、スキャットマンを再評価するいいタイミングなのではないか。とにかく聴けばテンションがあがること間違いなし、スキャットマン最高!
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