
そもそものこのイベントはなんなのか。
HARDCC(ハードコアチョコレート)とは、映画、プロレス、AVというジャンルの作品や人物をモチーフにしたアパレルを作っているブランドである。オンラインショップの他、東京は東中野、大阪は千日前に実店舗を構えている。
そんなHARDCCの代表であるMUNE氏は、それぞれの分野でのスペシャリストに出会い交流を深めていく中で、テーマを決めてそれぞれの分野のスペシャリストが映像を持ち寄ってイベントをしたら楽しいのではないかと考えた。そのような流れから企画され、もはや恒例イベントともいえる頻度で開催されているのが、このコアチョコデスマッチである。
前回まではHARDCC代表のMUNE氏に加えプチ鹿島、HARDCC大阪HARDCC代表のMICHIの両氏が進行役という布陣であったが、今回はプチ鹿島に日曜の番組が入ってしまったという事情で、 セラチェン春山をMCに迎えての進行となった。

今回のテーマ「最高!!最高!!また最高!!!」にちなんだ動画を各人が持ち寄りプレゼンし、デスマッチを行う。全員のプレゼン終了後には観客の投票があり、順位が決められる。賞金、景品はない、勝者に与えられるのは名誉だけ。しかし、負ければ本気で悔しい真剣勝負とのこと。
毎回、デスマッチのテーマに合わせて、Tシャツがデザインされ、参加者に渡される。今回のデザインのTシャツはこんな感じ。

相変わらずかっこいい。

プレゼンのトップバッターはプロレス部門、北陸のプロレス博士こと、たらば青春の光。
テーマの「最高」にちなんで、高いところから飛び降りるプロレスラーの動画がいくつか繰り出される。
そして、史上最高に「高いリング」で行われた試合として、ザ・アイスマンの「スキャフォードマッチ」の映像が紹介された
https://www.youtube.com/watch?v=Iamk1Kx7xFQ
試合内容自体はあっさりとしている。
また、日本一高い山で行われたプロレスとして、「富士山山頂プロレス」の映像が紹介された
https://www.youtube.com/watch?v=G0htujV1a0E
他の登山客が意に介していないのがすごい
そして、格闘技史上最も熾烈な殴り合いということで、「ドンフライvs 高山」の伝説のデスマッチの映像を紹介
https://www.youtube.com/watch?v=FtZcy2ay1ac
凄まじい。
「たらば青春の光」という名前は、彼が北陸出身ということで、北陸といえば蟹、蟹といえば「たらば蟹」ということで、MUNE、プチ鹿島両氏に名付けられたものだそうだ。
たらば青春の光さんも関わっている、「新宿2丁目プロレス」も要チェックだ。
http://www.triplesix.jp/2chopro/

続いて登場したのは韓国部門、かに三匹。
かに三匹さんは、70年代のパクリ色が強い韓国アニメを蒐集し、研究しており、その分野で「韓国アニメ大全」という単著も出している超人。
最近は、アカデミックな場所にも進出し、中京大学でのアジア文化研究の学会で発表したとのこと。他の人が堅い肩書きで出ている中で、「かに三匹」名義で参加したという。
かに3匹さんが「最高」な映像としてまず紹介したのは、アメリカで、「最高」な大ヒットを記録した「パワーレンジャー」にインスパイアされて製作された亜流のヒーロー番組、「Tattooed Teenage Aliens from Beverly Hills 」。
https://www.youtube.com/watch?v=g6-cN_Buv0o
https://www.youtube.com/watch?v=uMymP4vtnWc
顔を完全に覆いきっていないマスクの造形にセンスを感じる。
変身後はウルトラマンのように巨大化する設定らしい。
クセになる主題歌。
そして、「名探偵コナン」と「ポケモン」というそれぞれ最高のものをかけあわせた時、最高になるのか?!という命題の下、中東のクエートで製作されたというコナン vs ポケモンの映像が紹介された。
https://www.youtube.com/watch?v=Ij15JNyA4-c
https://www.youtube.com/watch?v=zpaGlzXo6sc
衝撃的な作品である。
かに三匹さんは、4/22(日)の 昼間 ネイキッドロフトにて「韓国漫画祭り 」を開催予定だ。今回は初心者向けの韓国漫画を紹介するとのことなので、これを機会に韓国のディープな漫画カルチャーに足を踏み入れてみたいものだ。
ここまできて、休憩時間に。
HARDCCの今後の新製品が紹介される。松田優作の「野獣死すべし」、そして仮面ライダーシリーズより「スカイライダー」のTシャツが予定されているとのこと。震えて待つ。

休憩明け一発目は、月刊DMM編集長、AV部門の大木テングー。出てきて早々、精子がスマホで見られるというアイテムを持参し、お客さんにプレゼント https://seem.life
「最高」のAVとはなにかという話の中で、やはりそれは「バコバコバスツアー」だという展開になった。諸事情があり今はなくなってしまったバコバコバスツアーだが、まさに地上に作り上げられた楽園ともいうべき最高の世界だったのだろう。
「最高」のAV映像として紹介されたのは、「もう老人しか愛せない」という AVシリーズ。男優の中の「最高齢」として2トップの山田さん(70歳)、徳田さん(84歳)の味わい深い対談映像が流された。
https://matome.naver.jp/odai/2139152091024901401
ちなみに、徳田さんの初体験は30歳の時とのこと。若い頃は戦後の混乱の中でそれどころではなかったという。
4月21日には月刊DMM6月号が発売される。

続いて登場したのは、トラッシュ部門の村田らむ氏。自身の住んでいる街、西荻窪の町歩きの様子を紹介。
まず、西荻窪周辺の事故物件を淡々と紹介していく。事故物件で「最高」っていうのがヤバい。
そして、西荻窪は「新興宗教天国」であるということで、西荻窪にある様々な新興宗教団体の施設の紹介に。村田らむ氏が西荻窪に住むことにしたのも、新興宗教の施設がたくさんあったから、とのことだ。
幸福の科学の東京進出第1号店や、ワールドメイトの各施設が紹介される。
西荻窪を訪れた際には注意してみたい。
5/23 には、安田理央をゲストに、ネイキッドロフトでイベントを行うとのこと。「こんな時代にフリーライターは食っていけるのか?」といった話がされるということで、非常におもしろそうだ。
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/naked/84850

次は、なんでもあり部門、ということで、いま世間をお騒がせ中のオフィス北野所属、米粒写経の居島一平が登場。
「最高」に腹が立った映画、吉永小百合主演の「北の桜守」の話に。 吉永小百合への怒りが卓越した話術でエモーショナルに届けられ、圧巻。
もう一本、「最高」に腹が立った映画として、「君よ憤怒の河を渡れ」のジョンウー監督によるリメイク、「マンハント」の話に。マンハントの話よりも印象に残ったのは、「君よ憤怒の河を渡れ」の話。劇中で緊張感のある場面ではさまれる能天気なSEの再現を交えての話など、「君よ憤怒の河を渡れ」という映画への興味が高まるプレゼンだった。
https://www.youtube.com/watch?v=A2JtyWGEciE
この映画は中国で空前の大ヒットを記録しており、高倉健や田中邦衛が中国を訪れた時、数万人が彼らがのっていたバスを囲みこの曲を歌ったそうだ。
https://www.youtube.com/watch?v=tWPj6GkTVh4
問題の、のんきなSE
居島一平さんは4/9 から放送中の「キューティーハニーユニバース」で「いぼ痔小五郎」役の声優として活躍している。また、 真相深入り虎ノ門ニュースに出演中だ。両方チェックしたい。

すべてのプレゼンが終わり、投票に
集計の結果、
3位 大木テングー
2位 村田らむ
1位 居島一平
となった。
個人的には、すべてのプレゼンよかったが、かに三匹さんのコナンvsポケモンが一番グッときた。
HARDCCイベント関連では、科学技術館で5/3, 5/4に開催されるTシャツラブサミットに出店する予定とのこと。http://t-lovesummit.com
イベントには漫画家/イラストレーターによる500円での似顔絵コーナーもあるそうで、なんと、寺田克也もその中に含まれているとのこと。 Tシャツラブサミットに行けば、500円で寺田克也に似顔絵を描いてもらえるチャンス。
HARDCCについての単著「コアチョコ流Tシャツブランドの作り方」も発売されるそうだ。 発売日は5/12!アマゾンにて予約受付中、とのこと。
コアチョコデスマッチ、次は、8/5に開催。いまから震えて待つ!!
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