槇原敬之の歌詞がちょっと気持ち悪い曲5選

マッキーこと槇原敬之はキャリアを現在も更新中で、数多くの名曲があるわけだが、なんといっても90年代のマッキーの楽曲は「時代の音」とも言うべき魔法がかかったようなクオリティのものが多い。

都市生活者の恋愛をテーマにしたポップソングが多いのだが、ちょっとひねっていたり、変化球だったり、一筋縄ではいかない曲がたくさんある。

ユニークでちょっと怖いというか気持ち悪い!?テーマの90年代のマッキーの曲を以下に5つ厳選した。

1 SPY


1994年発売、12枚目のシングル。
この曲の主人公は、自分の彼女がちょっといつもと違う雰囲気で街を歩いているのを見つけて、まさか他の男と会っているのではと疑い、スパイの気分で尾行してみたら、なんと男と出会いキスをしている場面に出くわし「洒落になんないよー なんないよー」と出川哲郎ばりに狼狽する。「嘘をついてまでほしい 幸せがぼくだったのかい 涙ができてた 今僕を笑うやつはきっと怪我をする」と、イノセンスが傷つけられサイコな自我が目覚めるのだ…

2 モンタージュ

www.nicovideo.jp/watch/sm9136542
1997年発売、18枚目のシングル。
たまたま行った電車で2駅先の店の店員の女の子に一目ぼれして、その女の子の顔を思い出しながら悶々とし、隠し撮りし、合成写真(モンタージュ)を作って一層悶々とする歌。変態だ。サイケポップなアレンジと相まって、いい感じの気持ち悪さがくせになる。

3 彼女の恋人


1993年発売、7枚目のシングル。
三角関係の歌。友達の彼女を送り届けようと車に乗せているわけだが、やましい気持ちがわきあがり、この車にロケットがついていたらぶっ飛んで連れ去りたいのに、と悶々とするわけだ。とんでもない妄想だ。ひどい男だ。90年代初頭感あふれる、ニュージャックスウイングなシンセの音もグッド!

4 ハングリースパイダー


1999年発売、22枚目のシングル。
くもがクモの巣を張り、そこにかかる蝶を捕食するアナロジーで、「この巣にひっかかった綺麗な蝶をくっちまいたい」という衝動と、良心とで葛藤する。はらぺこクモ男の歌。アレンジはサイケでドラッギー。マッキーはこの曲が出て間もなく、クスリ関連でいろいろあった。当時小学生だった私は同時期に伝えられたスキャットマン・ジョンの死去と合わせて大変なショックを受けたものだ。

5 ずる休み


1993年発売、9枚目のシングル。
日曜出勤から疲れて帰ってきて、次の日の月曜日に会社をずる休みするという歌。忙しくてブラックな会社で働いていると思われる男は、恋人と別れたが未練がましく「髪を切るように生き方は変えられない」と悶々としている。僕もいつか愛されたい!としめくくり、悲痛な情景がしっとりとポップに包み込まれている。

これらの曲はすべて、Apple Musicで聞くことができる。便利な世の中だ。

しかし、今流行りの8cm短冊形CDで槇原シングル集めるのも一興だ。

つらい日々も、マッキー聴いて元気に生きよう!

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映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。