エレファントカシマシの新曲、「Easy Go」がとてもいい。

数ヶ月前から、「この曲はヤバイ」とエレカシファンや音楽評論家界隈で話題になっていた曲、「Easy Go」を、やっと聴いた。6/6リリースのアルバム「Wake Up」に入っている。

確かに、この曲はちょっと普通じゃない。曲が始まって3秒で気づく。特別な曲だけが持つその「熱量」に。

じめじめした気持ちや湿っぽさはメロコアばりのビートで高速乾燥し、ぐしゃっと前のめりで躍動しているバンドサウンドは、「長い間同じメンバーでバンドをやること」の意味、醍醐味、ドラマを雄弁に伝えている。宮本の声からはいつもより男エキスが溢れており、男女問わず聴く者の「男」をたぎらせる。

以前、エレカシのレコーディングの映像をみたことあるが、そこで宮本はものすごい鬼畜だった。ベースのセイちゃん(高緑成治)のプレイに対し「納豆売りじゃねえんだぞ!」と罵倒、ハッパをかけていたのが印象的である。ギターの石くん(石森敏行)はなぜか腕立て伏せをさせられていた。

この曲からは、きれいに纏まってオヤジバンドやろうなんて気は毛頭ない、グワーッと衝動にまみれた「ロックバンド」をやるんだ!という宮本とバンドメンバーの意志が伝わってくる。鬼畜で情熱的なレコーディング風景が目に浮かぶ。

50代になり、なぜけっこうな歳になっても、「再スタートだ!こっからがスタートなんだ!」という歌を、唾飛ばしながらガシャガシャしたバンドサウンドで死に物狂いで歌うのか。 その衝動はどこから来るのだろう。

2007年リリースのエレカシの「俺たちの明日」という曲にこんな歌詞がある。

10代 憎しみと愛 入り混じった目で 世間を罵り
20代 悲しみを知って目を背けたくて町をさまよい歩き
30代 愛する人のためのこの命だってことに 気づいたな

エレカシは、宮本は、40代そして50代をどうとらえているだろうか。ここ数年のエレカシの衝動丸出しの楽曲、そして極め付けともいえるこの「Easy Go」を聴いていると、どういう心持ちで40,50代を捉えているか、露骨に伝わってくる気がする。

「そうさ俺にはまだやることがある」

Easy Go はそんなフレーズから始まる。

30代で落ち着こうみたいな気分の自分が恥ずかしくなる。攻めていこうぜ!と宮本がエレカシが背中を押す。

「Easy Go」、紛れもなく特別な曲。

ちなみにこの曲は「宮本から君へ」という漫画原作のドラマへ提供したものらしい。
漫画とドラマ、まだ未読、未見なので、チェックしてみたい。

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映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。