地獄のホームパーティ映画 3選

ホームパーティを催すというのはマイホームを持つ者なら誰もが憧れることだ。友人や会社の同僚との、自慢の我が家での交流。ホームパーティってロマンがあるよ最高。

しかし一歩間違えばホームパーティは地獄の現場となる。そんな地獄のホームパーティを避けるべく教訓として観ておきたい映画を3つ選んだ。

マザー (2017)

監督: ダーレンアロノフスキー
脚本: ダーレンアロノフスキー
出演: ジェニファーローレンス、ハビエルバルデム、エドハリス

THE地獄のホームパーティ。客が好き勝手に家荒らしていってそれがエスカレートしてく感じが、もう笑うしかないほどカオティック。

諸事情で日本公開が見送られた作品。しかし、AMAZONプライムで観れられます。

田舎のまわりになにもないところに大きな家が一軒。そこに小説家のハビエルバルデムとその妻のジェニファーローレンスが暮らしている。小説が書けなくてイライラしてたバルデムがだったが、ムシャクシャした勢いでジェニファーローレンスとセックス!すると大当たりでジェニファー妊娠。その後は、なぜか、すらすら本が書けるようになり、書き上げた本も大当たりの大ヒット!ファンやら関係者やらが家に押し掛ける。

ジェニファーローレンスは嫌がるが、バルデムがみんな家の中に入れてしまう。たちまち、地獄のホームパーティへと状況はエスカレートしていく。その混乱のなかでジェニファー出産。出産したから、あいつらを家から追い払って!と頼むも夫は断る。 ジェニファー絶体絶命。繰り返される家破壊。キリスト教の聖書の再現だかなんからしいが、THE阿鼻叫喚。

ひとつひとつ不吉な一線が越えられて、最終的に大きなものを超えてしまう。カオス、悲惨な事態が、必然的かつ段階的に作り出されていくのだ。

皆殺しの天使(1962)

DR:ルイスブリュエル
SW:ルイスブリュエル
ST:シルビアピナル、ジャクリーヌアンデレ、クラウディオブルック、エンリケランバル

紙を食べるほどの精神状態って?
皆殺しの天使を観れば、それがよくわかる。

豪華な屋敷。家主がゲストを20名ほど招きホームパーティ。しかし、パーティの準備を終えると、屋敷の給仕人たちは次々と屋敷を去る。パーティが始まり、夜が更ける。すると、なぜか、だれも、帰れない。なぜか、だれも、帰ろうとしない。

上流階級の紳士淑女が密室で狂っていく。なぜか帰れない。ブルジョワという病。助けにくる人たちも、なぜか屋敷には入れない。出られないし、入れない。なぜ? それは、頭で理解する範疇ではない、動物的な、本能的なレベルでの拒否反応か。直接的にそれは説明されない。

不条理な屋敷、冷静さと理性が溶け出す地獄のホームパーティ。おかしくなった紳士が紙を食うシーンは必見。

人妻集団暴行致死事件(1978)

DR:田中登
SW:佐治乾
ST:室田日出男、黒沢のりこ、古尾谷康雄、小松方正、深見博

室田日出男が気前よく開いたささやかなホームパーティ。それは悲劇の序章であったのだ。

名脇役として東映実録映画の名作の数々でクレイジーな存在感を見せつけた室田日出男の、日活ロマンポルノでの主演作。沖縄やくざ戦争ではチン○をペンチでちぎられ苦悶していた室田日出男のアクの強い演技も、70年代末、どこか哀愁を感じさせる仕上がりとなっている。

70年代の東京郊外、まだ農村感あるど田舎な埼玉。高度経済成長の中での郊外の様子が堪能できる。団地に住むスノッブなスーツの人と、土臭い畑仕事の人の対比が映し出す、高度成長の中での歪み。

室田日出男扮する泰造はニワトリ育て卵売ったりして生計立て、妻と慎ましく暮らしていた。ある日、調子こいた若者三人が卵を盗むが、室田日出男は怒るどころか優しくして、焼肉おごったり一緒につるむ。東京でやんちゃしてたころの享楽が懐かしかったからだろう。ギャング的な楽しみへの郷愁。やがて、自分の家にも彼らを招くが、そこでの妻と若者たちの接触が、いかんかった…

悲しい話なのだが、室田日出男の酒の飲みっぷりとか、鍋の食い方とか、味があって最高なのだ。室田日出男と鍋パーティしたい。

欲求不満の若者3人組の一人は、後に古尾谷雅人と名乗る古尾谷康雄。金田一少年の事件簿に出てて、2003年に自殺してしまったあの古尾谷さん。すげぇでかくて、すげぇ細い。貴重な映像だ。

タイトルが物騒すぎて身構えてしまうかもしれないが、俗悪な映画ではなく、むしろ哀愁の人間ドラマである。ラストシーンの室田日出男の慟哭に震える。

以上、地獄のホームパーティ映画3選。 ホームパーティをする時はこれらの映画観て、万事に備えよ!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

ABOUTこの記事をかいた人

映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。