興味深いニュースを読んだ。
http://www.hokkaido-nl.jp/article/7514
JA帯広かわにしで 冷凍とろろ工場 設立
十勝のかわにしはとろろの名産地。
規格外のとろろいもを冷凍とろろとして扱うという。
国内の外食産業だけでなく、輸出も視野にいれてるとか。
ナイスアイデアだ。
優れた素材は優れたアイデアによって活かされるというよい例だ。
とろろといえばムチン。
ムチンが流行ってきていると感じるここ最近。
吉野家、松屋、すき家などにいけば、とろろのメニューは今じゃ必ずある。
コンビニでも、とろろを用いた食品が目につく。
今回の冷凍とろろ工場の設立は、外食、中食産業でのとろろ需要増を受けてのものだと考えられる。
どのような要因でとろろへの注目が高まっているのだろうか。
健康番組でとろろに含まれるムチンの効能が紹介されたのか。
もしくは、昨今のうなぎ不足問題。そして、経済的格差の拡大。
そんな中、精力をつけるべく摂取する高価な食材の代替案として、庶民の精力源としてとろろが選ばれているのではあるまいか。
確かなところはわからない。
規格外のとろろ、いうならば、ふぞろいのとろろ芋たち。
それは、いわば、社会不適合、スーパーの売り場に並べない「敗者」たちだ。
そんな「敗者」たちがつむぐ、庶民の健康、豊かな食事の物語。
同じように「選ばれなかった側」である私を含む多くの凡人の、胸に響く。
ムチンは身体にいいばかりでなく、人生を前向きに生きる、ひとかけらの勇気も与えてくれる。
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