ジャパン・オープンが終わったのもつかの間、代表選手たちは、ワールドツアー最高グレードsuper1000であるチャイナ・オープンへと臨む。大堀の初戦の相手は、台湾のPai Yu Po(1991年生 世界ランキング31位)、無難にストレート勝ちを収めた。
ジャパン・オープン女子ダブルス決勝で、難敵中国ペアを押し切り、優勝を決めた福島・廣田ペアだが、年齢的には福島が大堀より3歳上、廣田が2歳上となる。福島・廣田が大堀とほぼ同じ歳だった2016年の成績を見てみる。
〇スーパーシリーズ ベスト16 (1回) 初戦敗退(1回)
〇グランプリゴールド 優勝(2回) 準優勝(1回) ベスト8(3回) ベスト16(2回) 初戦敗退(1回)
〇インターナショナルチャレンジ 優勝(1回) 準優勝(1回)
〇アジア選手権 ベスト16
この成績を見ると、21歳時点での成績は大堀もそん色ない。むしろ21歳時点で、全日本総合準優勝、スーパーシリーズ級のジャパン・オープンで2度のベスト4を達成していた大堀の方が上回っているともいえるかもしれない。福島・廣田ペアはこの2016年末の全日本総合でベスト4に入り、初のA代表入りを果たし、2017年の躍進へとつながる。ちなみに2016年全日本総合準決勝で負けた相手は、高橋・松友ペアである。
いまは女王として貫録をも身に付け始めている福島・廣田ペアだが、2年前は、ただのB代表ペアに過ぎなかった。リオ五輪金メダルの高橋・松友ペアという絶対的な存在を乗り越える気概をもって、静かに努力を重ねていたに違いない。もうすぐ私たちの時代が来ることを信じてだ。
明日20日のチャイナ・オープン2回戦の相手は山口茜である。お互い連戦の疲れがあるだろう。
大堀は山口にシニアの国際大会では一度も勝ったことがない。もし大堀が山口に勝つとすれば、それは、持たざる者の飢餓感が女王山口を上回るときのはずだ。
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