レコードと暮らす 2018 年 9月 前半 〜エリッククラプトン、イーグルス、ジェフベック、It’s A Beautiful Day、サイモン&ガーファンクル〜

ついつい、レコードを買ってしまう。

気づけばレコードがたまっていく。物理的にまさにレコードに囲まれて暮らしている。
ミニマリストな暮らしからひどく遠いところにいる。

レコードは買って満足しちゃう部分もあるゆえ、買ったままたいして聴いてない盤も多々ある。

それじゃやっぱり不健全だと思い立ち、最近は1日1枚、片面だけでもレコードを聴くようにしている。

レコードは囲まれるものではなく、聴くもの。

プレイヤーにレコードのせ、針を落とし、ヘッドホンでひとり耳を傾ける。ストリーミングやネット動画で音楽を聴くのとは別の向き合い方。

どんな聴き方にも違った良さがあるが、ひとりでレコードで聴くことで初めて聴こえてくる音があったり、見えてくる景色があるのではないか。

聴く行為を習慣にするためにも、聴いたレコードについて、記録としてあれこれ書いていきたい。

プレイヤーはaudio technica のAT-PL300。音が良くなるかなと思いBEHRINGERのUFO202をつないでる。ヘッドホンはSHUREのSRH240A。全部合わせても3万いかない。

聴く盤も基本的にはレコ屋でワンコイン、もらいもの、などが多い。 ごくわずかにちょっと稀少盤。

そんな私のレコードとの暮らし。

今回は、9月の前半。以下の5枚について。

 

エリッククラプトン スローハンド(1977) 聴いた日 9月5日、6日

なんでエリッククラプトンってスローハンドって呼ばれているの?という疑問から調べて、昔知って、気になっていた作品。ディスクユニオンでワンコインであったので最近入手。日本盤。

白いバックにストラト抱えてGコード抑えてる、首から下を写したジャケがかっこいい。だらだらと憂鬱に1曲ごとが長すぎないのがいい。テクニシャンたちがテクニックをひけらかすのではなく、しっとりがっちりバンドアンサンブルにしてる。いろいろ経験を積んだ人たちのこなれ感のあるブルースロックアルバム。思い出したように聴きたくなりそう。

SIDE 1

1曲目 Cocaine (3:38)
ベース、ドラム、そしてギター。その組み合わせの妙技。がっちりあわさっている。

2曲目 Wonderful Tonight(3:43)
甘い。とても甘い。懐かしい気持ちになる。ベースのCarl RadleとドラムのJamie Oldaker、鍵盤のDick Simsの布陣にクラプトンのギター。がっちり合わさりかっこいい。

3曲目 Lay Down Sally(3:51)
抑制の効いた各楽器のあわさるのが気持ちいい。ギターの音が気持ちいい。それはベースとドラムが気持ちいいから。

4曲目 Next Time You See Her(3:59)
なんだかボブディランを彷彿とさせる。ボブディランというブランドの強さ。やっぱりベースとドラム気持ちいい。

5曲目 We’re All The Way (2:31)
やさしく包み込むようなバンドアンサンブル。これがブルースの優しさか。

SIDE 2

1曲目 The Core(8:42)
これぞストラトの音。この女性ボーカルは誰だろう。グルーヴィーなリフ。それにしても長いなこの曲。

2曲目 May You Never (2:59)
軽快な曲。アコギ。これもバンドアンサンブルよい。グルーヴ感ある。

3曲目 Mean Old Frisco (4:38)
ブルージーなイントロから幕開け。まさにブルースなテンポで展開。

4曲目 Peaches ans Diesel (4:48)
明るい!インスト。天気雨みたいな曲。ギターが泣きのメロディ。〆にふさわしいナンバー。

イーグルス ホテルカリフォルニア(1976) 聴いた日 9月7日、8日

ちょっと前に、知人の米国人からもらった1枚。米国盤。けっこう年季入っている。ジャケは傷んでいるが、盤は無事。

名盤と呼ばれるにも納得な、アルバム表題曲以外にもいい曲がたくさん詰まった作品。ハードなリフのロックな曲から、西海岸の夕暮れの風を吹かせるメロウな曲まで振り幅が広く、バンドの器のでかさが感じられる。かっこいいスライドギターも堪能できる。風に吹かれてビールが飲みたくなる。言わずもがなの表題曲のすばらしさにも心酔。

SIDE 1

1曲目 Hotel California (6:30)
イントロのなれ親しみ具合すごい。ツッチャカ、ツッチャカってリズムがいいね。バンドアンサンブルの良さに酔いしれていると、けっこう長めのギターソロが侵入してくる。

2曲目 New Kid in Town (5:04)
軽やか。一曲目の怪しい感じとは対称的。コーラスのハモりも美しい。There are so many things you should have told her (あなたは彼女にいうべきだったことがたくさんある)というフレーズがフッと脳に焼きつく。広くウケそうな美メロ。でも一番有名なのは一曲目。なんか怪しいパワーがあるからな。

3曲目 Life In The Fast Lane (4:46)
歪んだトーンのギターリフから始まる。黒いグルーヴ。イーグルスってこんな曲もあるのか。この曲も後半のギターソロがけっこう長いな。

4曲目 Wasted Time(4:55)
イントロの鍵盤、コードの感じから、もう名曲の風格ある。夕暮れの西海岸、西日さす横顔って感じ。すごく好きなタイプの浸れる曲。

SIDE 2

1曲目 Wasted Time (Reprise) (1:22)
壮大なストリングス。side 1からの続き。

2曲目 Victim Of Love (4:11)
ハードロックなリフ。ためのあるリズム。こんな曲も入っているのね。ギターソロ、スライドギターがシビれる。

3曲目 Pretty Maids All in a Row (4:05)
スケール感あるメロウなナンバー。嗚呼、西海岸の夕暮れ。Wasted Timeとも被る。これもかっこいいスライドギター炸裂。

4曲目 Try and Love Again ( 5:10)
これも気持ちい曲。風に吹かれてビールが飲みたくなる。ずっと聴いていたくなる。

5曲目 The Last Resort (7:25)
まさに〆な曲。残りのレコードの溝を使い切るかのようにしつこいアウトロ。しかしながら、ミドルテンポでメロウないい曲です。

 

ジェフ・ベック BLOW BY BLOW /ギター殺人者の凱旋(1975) 聴いた日 9月9日、10日

レスポールの音を聴くならコレ!って推薦されていたのを覚えており、ディスクユニオンでちょうどよくワンコインのものを見つけ、最近ゲット。帯付き、日本盤。

すごいプレイヤーたちによる、神々の遊戯。ファンキーでフュージョンでハイパーな音が詰まっている。ジェフ・ベックのレスポールの伸びがあって太くて丸くて甘い音が鼓膜を犯す、ギター殺人者。鍵盤のマックスミドルトンの存在感も甚だしい。

SIDE 1

1曲目 You Know What I Mean/わかってくれるかい( 4:05)
ファンキーなリフから、ハイパーで太いギターの音が雪崩れ込んでくる。ギター、暴れ狂っている。

2曲目 She’s a Woman (4:30)
中南米なリズムにハイパーな音のギター。エフェクトかかった声でなんか言ってる。ベースはフィル・チェン。ドラムはリチャード・ベイリー、鍵盤マックス・ミドルトン。安定のバンドサウンドに乗せて、楽しそうにギターを繰り出すジェフ・ベック。

3曲目 Constipated Duck (2:48)
変なタイトル。ガチャガチャした曲。すぐ終わる。

4曲目 Air Blower (5:09)
ダチーチーなドラムのFUNKYなイントロ。ハイパーなギターの音。テンション高いキーボードソロがかまされる。そして急にテンポがスローダウンして色気のある甘いギター。色どり豊かな曲。マックスミドルトンの存在感たるや。

5曲目 Scatter Brain(5:39)
前の曲から間髪いれず激しいドラムの連打で幕開け。壮大かつテクニカル。どの楽器もうねり狂う中、どこかクールでしかし的確に殺しにかかるギターに狂気を感じる。もうそろ曲終わりかな?と思ったらまたはじまりだしたり、もはや怖い。

SIDE 2

1曲目Cause We’ve ended as Lovers/ 哀しみの恋人たち(5:41)
ギターのVol.つまみを増減させながらプレイする、フュージョンとかでよくある色気のあるギターテク。70年代の刑事ジャンル映画のBGMにありそう。ここでもマックスミドルトンの鍵盤がいい仕事している。そして、邦題のセンスいい。

2曲目 セロニアス(3:11)
これまたファンキーな曲。ベースの音が太くてびっくり。ギターも変なびっくりエフェクトかかってる。声にもダフトパンクみたいなエフェクトが。

3曲目 フリーウェイジャム(4:57)
引き続き、なんだか異様なエフェクトのギター。がっちり組み合わさりジャムってる演奏が気持ちいい。自由奔放なんだけど、とってもテクニカルで音がハイパー。ここにきてリチャード・ベイリーのドラムのパワフルさ、技の多彩さ、安定感に驚かされる。

4曲目 ダイアモンドダスト(8:24)
デオダードの曲のような幻惑的なシンセから始まる。ハードボイルドなギターがストリングスと絡み合う。ギターソロがとても長い。でもいい音。伸びがあって太くて丸くて甘い。長い曲だ。レコードの溝をすべて使い切ろうとアウトロが続く。ここでもマックスミドルトンが良い。

It’s A Beautiful Day (1969) 聴いた日 9月14、15日


ジャケ買いした一枚。ジャケと目が合った。西新宿のアンカーレコードで。裏ジャケ破れのためワンコイン。US盤。バンド名とアルバムが同じもののようだ。

ジャケのインパクトあるアルバム。全体的にサイケな曲調でだらだらとしすぎてる部分もあるが、いくつか素晴らしい曲が入っている。ふらふらとラリってるのかな、と思いきやシャープでパワフルなバンドアンサンブルを繰り出してくるから油断できない。ジャケの写真とside 1 の2曲目のHOT SUMMER DAYのブルースハープでクレジットされているBRUCE STEINBERGは気になる存在だ。

SIDE1

1曲目 White Bird (6:06)
Linda Laflamne、David Laflamneとクレジットされている。男女のツインボーカル。
まさに60年代サイケな音。サイケっぽいリズムをループするベースとドラム。LSDでもやりながら聴いていたのかな当時は。White Bird in a Golden Cage。黄金の檻の白い鳥、というイメージ。

2曲目 Hot Summer Day (5:46)
クレジットは上記と同じ。イントロのブルースハープからのバンドアンサンブルが絶妙!諦めと陶酔がムラサキ色の煙の中でゆらゆらしているかのような。ブルースハープのBruce Steinbergいい仕事してる。よく見たら、ジャケの写真撮っているのもこのBruce Steinberg!きになる男だ。

3 曲目 Wasted Union Blues (4:00)
クレジットはDavidのほうのみ。ギャンギャンにFUZZで歪んだギターが鳴り響く。途中からリズムパターンが変わり、バイオリンが暴れまわる。邦題をもしつけるなら、ヤク中の集いのブルースってか。ラリってなくてもラリってきそうな曲。

4曲目 GIRL WITH NO EYES (3:49 )
クレジットはLindaとDavid両方。「部屋のかべに目のない少女が見える。 こっちを見てる」と物哀しい曲調にのせ歌われる。クスリでバッドトリップしてる時の気分を表現してるのかな。オルガンの音がしたたる、サイケブルース。

SIDE 2

1曲目 BOMBAY CALLING (4:25)
Vince Wallace、David Laflamneのクレジット。スローなイントロからだんだん速度あがっていく。バンドアンサンブルのバイオリンとのからみがいいね。Mitchell Holmanのベースがいい仕事してる。70年代の日活バイオレンス映画に合いそうな曲。

2曲目 BULGARIA(6:10 )
クレジットはDavid。重苦しいベース音とリズム。深夜に聴いてると眠くなってくる。インドのお経みたいなうねうねしたメロディ。

3曲目 TIME IS (9:42)
クレジットはDavidさん。不気味なコード。ベースがこれまたいいね。眠気覚めるような疾走感。さっきの曲は布石か。「タイム!タイム!タイム!」と連呼したかと思うとひたすら長いインスト。レコードの溝を使い切るぜ!と疾走。Val Fuentes のドラムソロまで繰り出される。ラリっていては叩けないようなシャープでパワフルなドラミング。それが2分くらい続く。みんな出し尽くそうと音を鳴らす。そしてパッと急に終わる。

サイモン& ガーファンクル BRIDGE OVER TROUBLED WATER(1970)

だいぶ前に北海道の釧路駅の裏にある古本屋で買った。店の人が「それは名盤!いいチョイスだ!」と買う時言ってくれたのを覚えている。300円くらいだった。日本盤。

久々に聴いたが、こんなにいいアルバムだったとは。表題曲の美メロもいいし、タイトな尺でグルーヴィーにかますロックンロールな曲がまた最高。Hal BlaineとJoe Osbornのリズム隊のハマりっぷり。ベスト盤のようなサイモン&ガーファンクルの到達点の音楽。どんな曲にもポールサイモンの寂しさが根底にあるようで、曲調が明るいほどにそれが突き刺さる。ジャケの写真がこれまた最高の一言に尽きる。

SIDE 1

1曲目 BRIDGE OVER TROUBLED WATER (4:52)
壮大で美しく、ブルージーなメロディ。文句なしの名曲。ヘッドホンからアートガーファンクルの高音ボイスが耳に突き刺さる。鍵盤はLarry Knechtel、ストリングスはJimmy Haskell、Ernie Freeman。1曲目からいきなりクライマックス感全開。

2曲目 El Condra Pasa (3:06)
これもよく知られている曲。ベスト盤みたいな流れだ。民族音楽なアレンジ、笛の音。この物哀しさはやはりポールサイモンのなせる技か。

3曲目 Cecilia (2:55)
プリミティブなドラムのリズムに元気のよいメロディ。Hal Blaineのドラミングがいいね。これもタイムレスな名曲だなぁ。大勢で歌うといいですね。

4曲目 Keep the Customer Satisfied (2:33)
KEEP 目的語 補語 の構文ですね。バンドアンサンブルが気持ちいい。Joe Osbornのベースがいい仕事してる。靴磨きの人のブルース。明るいメロディがブルースを際立たせているね。曲の長さもちょうどいい!

5曲目 So Long, Frank Loyd Wright (3:41)
サイモンとガーファンクルのハモリが気持ち良い。アコギとストリングス。いいメロディだ。くるりにカバーしてほしい。

SIDE 2

1曲目 The Boxer (5:08)
泣きのアルペジオ。ライララーイのメロディが耳にこびりつく。これもなんと美しいメロディなのだろう。連休の最終日に聴くとなおのこと切ない。

2曲目 Baby Driver( 3:15)
カッコいいアコギのフレーズからはじまり、イカしたベースがうねる。ビートルズ初期と遜色ないグッド・ロックンロール・メロディ。途中から入るホーンがまたいいね。ワッツマイナンバ〜のキメのところ超かっこいい。長さもパーフェクト。

3曲目 The Only Living Boy in New York (3:57)
これは映画「さよなら僕のマンハッタン」の原題の元ネタの曲ですね。シンプルなアコギ、ベース、美メロ。そんなシンプルな組み合わせが、大きな宇宙を描き出すのだ。コーラスがまたいいねこりゃ。
4曲目 Why don’t you write me( 2:45)
軽快なアレンジ。これもJoe Osbornのベースがいいね。壮大なロックや美メロソングもいいが、S&Gはこういうロックンロールな曲も最高。

5曲目 Bye Bye Love(2:55)
力強いアコギのストローク、観客の熱狂の声のSEがバックに。Bye Bye Love, Bye Bye Happiness, Hello Lonlinessって歌詞が泣ける。曲調が明るいのがまたグッとくる。これはずるい。

6曲目 Songs for the asking (1:39)
アルバムをしめくくる、子守唄のように優しく美しいメロディ。ポールサイモンのソロ曲のようなパーソナルな響き。このアルバムを最後にS&Gが事実上の解散となったというのも感じ取れる、しめくくりであり、新たなはじまりでもある曲。

というわけで、9月前半の聴いたレコードの記録でした。

継続して書いていきたい。

 

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