目次
・Queen, Sheer Heart Attack (1974)
・くるり, アンテナ(2003)
・Paul Simon, Paul Simon (1972)
・Rainbow, Down to Earth (1979)
・Keith Jarrett, Life Between the Exit Signs (1968)
4曲目 FLICK OF THE WRIST (3:18)
骨太なバンドサウンド。オペラ由来のメロディ、コーラス。クイーンという怪物バンドの底知れなさ。この曲もまた異常なテンションの高さ。フレディマーキュリーのロックなハイトーンヴォイスも炸裂。
5曲目 LILY OF THE VALLEY (1:41)
前の曲から間髪入れずに始まる。ピアノと歌とコーラスと、シンプルなバラード。
6曲目 NOW I’M HERE (4:15)
静かにしかし確実に熱を帯びていくイントロ。沸点に達してロジャーテイラーのドラムがドカドカ、ジャーン! ブライアンメイのかっこいいリフがかまされ、タイトなロックサウンドに雪崩れ込む。音が太い。ビートが重い。爆発的テンション。色気たまらん美メロ。あっという間に駆け抜ける。
side 2
1曲目 IN THE LAP OF THE GODS (3:23)
なになに!怖っ! 不協和音みたいの聞こえてきて背筋がゾクリ。夜中に聞いていると怖すぎる。ヘッドホンで大きい音で聞くとなおさら。なんなのこの曲。不気味だ。
2曲目 STONE COLD CRAZY (2:14)
疾走感あるゴリゴリのロック。骨太! 一安心。 これはキラーチューン。
5曲目 Boy Back That Leroy Brown (2:19)
軽妙な曲。ベースが唸っていてかっこいい。ピアノのハネた音。いろんな楽器の音鳴っている。遊び心のある曲。
6曲目 She makes me (stormtrooper im stilettoes) (4:10)
アシッドフォークなアコギの音、大股なビート、きれいなコーラス。
なんて万能なバンドなんだ。スケール感すごいロックバラード。アウトロが長め。
7曲目 In The Lap Of The Gods … revisited (3:23)
シメの曲。また怖い感じでくるのかと思ったら大丈夫だった。クイーン王道のロックバラードといった感じの曲。しかしまぁブライアンメイのギターは太い。後半、合唱みたいなの入ってくる。スタジアムバンド感。レコードの溝を使い切るようにスタジアムな合唱が続く。と思ったら最後、なんか爆発して終わる。怖っ!
くるり、5枚目のスタジオアルバム。骨太なブルースロックを基調とし、サイケでオルタナロックなひねくれ感も顕在。全体通してセッションの生々しいバンドサウンドが打ち出されているが、やたらストイックで張り詰めていて凄みがある。ずっしり重たい曲が続くが、通して聴くと、最後のHow to goで感きわまること必至。
2曲目 Morning Paper
ザラついたギターリフのイントロと絡み合う的確で複雑でパワフルなドラムの音。重たくうねるベース。金属と金属がぶつかり合うソリッドなバンドサウンド。途中、転調してビートが速くなるとこ、くるりっぽい。セッションの空気感が伝わる録音。ブルースロックでありオルタナティブロックであり。
3曲目 EVERYTHING PUT TOGETHER FALL APART/いつか別れが (1:59)
簡潔で本質的な邦題がよい。ポールサイモンの声が生々しく、近い。ジャジーでブルージーなコードに乗せて、苦いフィーリングがギターのつま弾きで奏でられる。
4曲目 RUN THAT BODY DOWN /お身体を大切に(3:52)
これもまた、ジャズ調のブルース。ドラムは、ハル・ブレイン。ベースは、ロン・カーター。マイク・マイニエリのヴィブラフォンが効いている。諦めにも似たブルーな感情の表現。間奏のジェリー・ハーンのギターソロが怪しくて色気があって最高。
2曲目 Long Time Gone (But Not Withdrawn) (4:51)
力強く、フリーで、前衛的気味な曲。狂気を感じさせるピアノの鍵盤の連打。無愛想で、苛立っている。
3曲目 Life Between The Exits Signs(6:48)
一転して、キャッチーなピアノトリオアンサンブル。メロディアスでありながらも、尖っていて前衛的なキースジャレットのピアノ。絶妙なラインを維持。後半、静謐なトーンに表情を変える。チャーリーヘイデンの長いリードプレイもある。長い曲だが、緊張感は途切れない。
4曲目 Church Dreams (6:15)
ガシャッガシャしたドラムから、音の隙間を意識した、美メロピアノフレーズ。やがて、すべてのインストゥルメントが暴れまわるかのごとき乱打。この曲でも、ベースがリードするチャーリーヘイデンの時間あり。ドラムのポールモチアンもここぞとばかりの暴れっぷり。