レコードと暮らす 2018 年 10月〜 Queen, くるり, Paul Simon, Rainbow, Keith Jarrett 〜

ついつい、レコードを買ってしまう。

部屋の中のスペースを圧迫し続けるレコードたち。

ミニマリストな暮らしは到底できそうにない。

稀少なものを掘るわけでもなく、安かったからとか、ジャケが良かったとかで買い集めたレコードたち。

置いとくだけになってしまいがちなので、日々聴いたレコードについて書くことで、レコードを聴くことを習慣にしたい。

プレイヤーはaudio technica のAT-PL300。音が良くなるかなと思いBEHRINGERのUFO202をつないでる。ヘッドホンはSHUREのSRH240A。

そんな私のレコードとの暮らし。

今回は、10月。以下の5枚について 。

目次
・Queen, Sheer Heart Attack (1974)
・くるり, アンテナ(2003)
・Paul Simon, Paul Simon (1972)
・Rainbow, Down to Earth (1979)
・Keith Jarrett, Life Between the Exit Signs (1968)

Queen, Sheer Heart Attack (1974)

US盤。知り合いからもらったもの。ジャケはけっこう痛んでいるが、盤は良好。

クイーンの3枚目のスタジオアルバム。野太い音と爆発的テンションに圧倒される。激しいビートを打ち出した疾走感ある曲から、美メロ、オペラやクラシックを思わせる展開まで、クイーンというバンドの底知れなさを感じさせる恐ろしさすら感じるアルバム。世界的スターバンドになる前の、高まりに高まったそのほとばしる熱に心持っていかれる。

side 1

1曲目 BRIGHTEN ROCK (5:10)
遊園地みたいな音から、疾走感あふれるギターリフが…バンドサウンドがなだれ込んで…声が高い! そして、ドラムギターベース全てが野太い。圧倒的なテンション。ブライアン・メイのギターカッティングのビートがグルーヴを増幅。最初っから飛ばすなぁ。

2曲目 KILLER QUEEN(3:00)
指パッチンからの、なんとまぁ美しいメロディー。うって変わって、洗練の極みのようなヴォーカルとコーラス。ブライアン・メイの野太いギターソロが耳を突き刺す。

3曲目 TENEMENT FUNSTER(2:48)
サイケで気だるいトーンの曲。John Deaconのベースがグッと引き締めているね。中盤から案の定、ブライアンメイの野太いギターが暴れ出す。

4曲目 FLICK OF THE WRIST (3:18)
骨太なバンドサウンド。オペラ由来のメロディ、コーラス。クイーンという怪物バンドの底知れなさ。この曲もまた異常なテンションの高さ。フレディマーキュリーのロックなハイトーンヴォイスも炸裂。

5曲目 LILY OF THE VALLEY (1:41)
前の曲から間髪入れずに始まる。ピアノと歌とコーラスと、シンプルなバラード。

6曲目 NOW I’M HERE (4:15)
静かにしかし確実に熱を帯びていくイントロ。沸点に達してロジャーテイラーのドラムがドカドカ、ジャーン! ブライアンメイのかっこいいリフがかまされ、タイトなロックサウンドに雪崩れ込む。音が太い。ビートが重い。爆発的テンション。色気たまらん美メロ。あっという間に駆け抜ける。

side 2

1曲目 IN THE LAP OF THE GODS (3:23)
なになに!怖っ! 不協和音みたいの聞こえてきて背筋がゾクリ。夜中に聞いていると怖すぎる。ヘッドホンで大きい音で聞くとなおさら。なんなのこの曲。不気味だ。

2曲目 STONE COLD CRAZY (2:14)
疾走感あるゴリゴリのロック。骨太! 一安心。 これはキラーチューン。

3曲目 Dear friends (1:07)
優しい子守唄のような。振れ幅がすごい。

4曲目 Misfire (1:58)
クレジットがベースのJohn Deacon。明らかに毛色が違う曲。ハネたビート、キャッチーなメロディ。バンドアンサンブルがいいね、ベースのDeaconがいい仕事してる。

5曲目 Boy Back That Leroy Brown (2:19)
軽妙な曲。ベースが唸っていてかっこいい。ピアノのハネた音。いろんな楽器の音鳴っている。遊び心のある曲。

6曲目 She makes me (stormtrooper im stilettoes) (4:10)
アシッドフォークなアコギの音、大股なビート、きれいなコーラス。
なんて万能なバンドなんだ。スケール感すごいロックバラード。アウトロが長め。

7曲目 In The Lap Of The Gods … revisited (3:23)
シメの曲。また怖い感じでくるのかと思ったら大丈夫だった。クイーン王道のロックバラードといった感じの曲。しかしまぁブライアンメイのギターは太い。後半、合唱みたいなの入ってくる。スタジアムバンド感。レコードの溝を使い切るようにスタジアムな合唱が続く。と思ったら最後、なんか爆発して終わる。怖っ!

くるり、アンテナ(2003)

2年くらい前に一斉にくるりのアルバムのアナログリイシューがあり、その時に入手。2004
年リリースのアルバム。当時、レンタルしてMDに入れて登下校で聴いてた。好きなアルバム。

くるり、5枚目のスタジオアルバム。骨太なブルースロックを基調とし、サイケでオルタナロックなひねくれ感も顕在。全体通してセッションの生々しいバンドサウンドが打ち出されているが、やたらストイックで張り詰めていて凄みがある。ずっしり重たい曲が続くが、通して聴くと、最後のHow to goで感きわまること必至。

side 1

一曲目 グッドモーニング
夜明け、早朝、夜行バス。ゆっくり優しく生々しいアコギとベースとドラムとストリングス。疲れた気分と寄り添う音。

2曲目 Morning Paper
ザラついたギターリフのイントロと絡み合う的確で複雑でパワフルなドラムの音。重たくうねるベース。金属と金属がぶつかり合うソリッドなバンドサウンド。途中、転調してビートが速くなるとこ、くるりっぽい。セッションの空気感が伝わる録音。ブルースロックでありオルタナティブロックであり。

3曲目 Race
ミドルテンポで、マイナー調の音頭のようなメロディ。重心の低いドラムとベース。間奏の部分、陶酔感ある感じの展開。アルバムにこういう曲があるのがよい。

4曲目 ロックンロール
繰り返すリフが編み上げるグルーヴ。力強く直線的なビート。そして、文学的な歌詞とアンセムな風格のメロディが素晴らしい。曲の長さもちょうどいい。

5曲目 Hometown
ブルースロックの重くて歪んでいてかっこいいリフ!バキバキのベースとドラム。ハードロックな音像。

side 2

一曲目 黒い扉
重たくて生々しい。ドラムとベースの重厚感たるや。こういう曲が入ってるのはいいことだ。次第にスケール感増していくバンドのセッション。音の隙間を刺すギター。WILCOのごとくサイケでオルタナなブルースロックであり、日本的であり、重くて味わい深い。ラストのセッションパートは特に圧巻。

2曲目 花の水鉄砲
軽妙なギターリフから濃厚なブルースの世界へ。途中の、パッ!と全体が止まってからのギターがユニゾンしてバンドサウンドがドッとぶつかってくるところ最高。

3曲目 バンドワゴン
アシッドフォークなアコギストローク、カントリー、ブルース由来のメロディ。ここでこういう曲入ってくるのいいね。古くならない音。

4曲目 How to go (Timeless)
かっこよすぎるバンドのセッション。 なんと生々しく、重く、青春なのだろうか。日本の湿度と重さのブルースロック極まれり。名曲。これは、当時くるりも手応えあっただろうな。

Paul Simon, Paul Simon (1972)

ディスクユニオンでワンコインでゲット。CBSソニー、日本盤。ジャケからも滲み出る、ポールサイモンのパーソナルなアルバム感。

ポールサイモン、ソロの一作目。S&G時代からの名うてのミュージシャンたちに支えられた多様でハイクオリティな曲の中、ポールサイモン自身の生々しいパーソナルな感じが際立つブルージーでジャジーな曲が光る。どの曲も、驚くほどグッドメロディ。ギタリストとしてのポールサイモンの魅力も堪能できる。

side 1

1曲目 MOTHER AND CHILD REUNION(3:05)
母と子の絆。ジャマイカンなビートに乗せて、ポールサイモンのグッドメロディ。Dynamic Sounds Studio, Kingston Jamaicaでの録音。ボブマーリーやジミークリフとも演ったジャマイカのセッションドラマー、ウィンストン・グレナンのハネたジャマイカビートが気持ち良い。リーペリーのハウスバンドのThe Upsettersのベーシストでもあったジャッキー・ジャクソンの安定感抜群のボトム! ゴキゲンな幕開け。

2曲目 DUNCAN/ダンカンの歌 (4:39)
邦題すごいな。ギターのアルペジオ、笛の音、S&Gを思わせるメロディとアレンジ。パリでの録音。笛を吹くのはフランスのロス・インカス。

3曲目 EVERYTHING PUT TOGETHER FALL APART/いつか別れが (1:59)
簡潔で本質的な邦題がよい。ポールサイモンの声が生々しく、近い。ジャジーでブルージーなコードに乗せて、苦いフィーリングがギターのつま弾きで奏でられる。

4曲目 RUN THAT BODY DOWN /お身体を大切に(3:52)
これもまた、ジャズ調のブルース。ドラムは、ハル・ブレイン。ベースは、ロン・カーター。マイク・マイニエリのヴィブラフォンが効いている。諦めにも似たブルーな感情の表現。間奏のジェリー・ハーンのギターソロが怪しくて色気があって最高。

5曲目 ARMISTICE DAY/ 休戦記念日(3:55)
ポールサイモン自身が弾く、 ブルージーなギターがとてもよい。アコースティックギターの静かでいて力強いプレイ。途中から入ってくるジェリー・ハーンのギターカッティングがグルーヴを高めていく。静寂と情熱。

side 2

1曲目 ME AND JULIO DOWN BY THE SCHOOLYARD/僕とフリオと校庭で(2:42)
S&Gを思わせる軽快なナンバー。Russell Georgeのベースが効いてる。アコギのストロークは激しくハネてリズミカル。

2曲目 PEACE LIKE A RIVER/平和の流れる街(3:20)
フォークソング。ポールサイモン自身によるパーソナルでブルージーなギターがたまらんね。ベースはJoe Osborn。

3曲目 PAPA HOBO (2:35)
S&Gの明日へかける橋のピアノも演奏したラリー・ネクテルのハルモニウムがいい味。
ポールサイモンのギターの巧さが感ぜられる。静かな佳曲。

4曲目 HOBO’s BLUES( 1:20)
ブルーズなギターのバッキングに乗せて、リードのバイオリンが暴れまわる。

5曲目 PARANOIA BLUES (2:45)
濃いめのブルーズ。ステファン・グロスマンのボトルネック奏法が良きかな。
心臓の鼓動のように脈打つビートは、ポールサイモンのパーカッション。

6曲目 CONGRATULATIONS(3:40)
ポールサイモンの哀愁とあきらめと優しさの王道のメロディ。優しさあふれるアレンジ。ベースはJoe Osborn。ドラムはハル・ブレイン。ラリー・ネクテルのオルガンがソウルに楽曲を包み込む。そっと優しく終わる。

Rainbow, Down to Earth (1979)

ディスクユニオンでワンコインでゲット。ハードロックを聴きたい気分の夜もある。

RAINBOW四枚目のスタジオアルバム。Graham Bonnetがヴォーカル作としては唯一のもの。地球をあしらった豪快なジャケがインパクト抜群。キャッチーで骨太なリッチー・ブラックモアのリフが、コージーパウウェルの重くて抜けのいいビートと合わさり腰にグッとくるグルーヴを紡ぎ出している。80年代的な陽気さがありながらも、悲哀を漂わせたハードロック感もあり、いろんな音楽的要素がごった煮され、怪しく一筋縄ではいかない印象を与えている。

side1

1曲目 ALL NIGHT LONG (3:53)
硬くて歪んだ骨太なギターリフ。リッチーブラックモアの軽妙でいてゴリっとしたギターが気持ちいい。GRAHAM BONNETのまさにハードロック!なハイトーンボイスが鼓膜に突き刺さる。

2曲目 EYES OF THE WORLD (6:42)
怪しく神秘的に始まるイントロ。キーボードのDON AIREYの不気味なフレーズが鳴り響く。
4つ打ちのビートと太いギターとハイトーンボイス。ジムでトレーニングをしながら聴くと血流が良くなりトレーニングが捗りそう。

3曲目NO TIME TO LOSE (3:45)
ソリッドでかっこいいギターリフ! 疾走感あるビート!かっこいい曲。リッチーブラックモア のリフはキャッチーでシンプルでかっこいい。理想的。ベースのROGER GLOVERの存在感もグイグイきてる。

4曲目 MAKING LOVE (4:32)
北斗の拳に出てくるような、長髪で筋肉質な男たちのイメージが浮かぶ。ジェフベックグループ、 ブラックサバスでも叩いたCOZY POWELLのずっしり重くそれでいて的確なビートに内臓が揺さぶられる。

side2

1曲目 SINCE YOU BEEN GONE (3:25)
80年代的な軽薄な明るさ。GRAHAM BONNET のゴキゲンなハイトーンボイスと相まって、ゴキゲンな仕上がり。キャッチーなリフが秀逸。

2曲目 LOVE’s NO FRIEND (4:55)
大股なビート、怪しいギターリフ。スケール感と筋肉と哀愁。

3曲目 DANGER ZONE (4:31)
ニューウェーブ感もあるソリッドなリフ。北斗の拳で敵が攻めてきた時に流れそうな曲。これ聴きながらトレーニングしたい。しかしまぁGRAHAM BOMNETの歌が上手い。しっかりたっぷりギターソロが入っておる割りに、4分半と比較的コンパクトな佳曲。

4曲目 LOST IN HOLLYWOOD (4:51)
ドラムロールから、ジャーン! リッチーブラックモアのイカしたリフと8ビートで疾走する。COZY POWELLのパワフルドラミング! ファミコンのソフトのBGM感のあるDON AIREYのソロ。全体を通して迫ってくるパワーすごい。

Keith Jarrett, Life Between the Exit Signs/人生の2つの扉 (1968)

2年ほど前、確かディスクユニオン神保町あたりで手にした。ジャケがいいな、と思った。あと邦題。キースジャレットは、ケルンコンサートくらいしかちゃんと聞いたことなかった。

1967年5月、アトランタにて録音された、キースジャレット、チャーリーヘイデン、ポールモチアンのピアノトリオの演奏。うぉ、尖ってるな、と思わせる前衛的なバンドアンサンブルを繰り出している。それでいて、あまりにも美しいフレーズをさらっと盛り込んだりする。絶妙なラインを維持。そんな中、Love No. 1 は一番まっすぐに、ピアノトリオの色気を解放している。

side1

1曲目 Lisbon Stomp (6:02)
まとまりなく、ピアノ、ベース、ドラムが好きなようなことしているのだけど、なんとなくまとまっている。前衛的な音。途中、ベースのチャーリー・ヘイデンのソロみたいな状態になる。一応、キャッチーなピアノのフレーズでまとめ上げられる。不思議な曲。

2曲目 Love No. 1 (6:11)
叙情的で、孤独で、色気のある、雨がけむる日が合いそうなピアノで幕開け。そっと入り込んでくるチャーリーヘイデンのベース。ポール・モチアンのさりげないドラム。意図的に配されてるいるようにも思える音の隙間。

3曲目 Love No. 2 (4:27)
一転して、前衛感、インプロ感のある、イントロのフリージャズな絡み。60年代の後半の前衛音楽。定型からの外し。

4曲目 Everything I Love (4:30)
そしてまた一転して、流麗なピアノ。整然としたトリオのアンサンブル。かと思うと、前衛に傾いたり。絶妙な呼吸で音と戯れている3人。リードでソロを弾くチャーリー・ヘイデンのベースがここでも。

side2

1曲目 Margot (3:43)
あぁ、イントロから美しいピアノ。ドラムとベースとピアノの絡まりがもう最高のやつ。メロウで色気のある感じを維持したまま、繰り出される奔放なキースジャレットのピアノフレーズ。ちょっと寒くなってきた季節によく合いますね。

2曲目 Long Time Gone (But Not Withdrawn) (4:51)
力強く、フリーで、前衛的気味な曲。狂気を感じさせるピアノの鍵盤の連打。無愛想で、苛立っている。

3曲目 Life Between The Exits Signs(6:48)
一転して、キャッチーなピアノトリオアンサンブル。メロディアスでありながらも、尖っていて前衛的なキースジャレットのピアノ。絶妙なラインを維持。後半、静謐なトーンに表情を変える。チャーリーヘイデンの長いリードプレイもある。長い曲だが、緊張感は途切れない。

4曲目 Church Dreams (6:15)
ガシャッガシャしたドラムから、音の隙間を意識した、美メロピアノフレーズ。やがて、すべてのインストゥルメントが暴れまわるかのごとき乱打。この曲でも、ベースがリードするチャーリーヘイデンの時間あり。ドラムのポールモチアンもここぞとばかりの暴れっぷり。

 

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