渡辺えりゲスト回前編。篠田麻里子の冠ラジオであり宇垣美里アナが助手を務めるラジオ「グッド・ライフ・ラボ」第9回目の放送を聴いた(11月27日)

「グッド・ライフ・ラボ」は毎週火曜21:30-22:00、TBSラジオで放送されている番組。2018年秋の改変での新番組である。

篠田麻里子が所長、助手の宇垣美里アナウンサー、所員の占い芸人がアポロン山崎といった体裁で、ゲストを呼んでその人のライフスタイルについて根掘り葉掘り聞いていく番組。

radikoのタイムフリー機能をつかえば火曜に聴けなくてもいつでも快適リスニング。

「ここはよりよい暮らしを追求するgood life
labo。人望熱き所長の麻里子。有能な助手の宇垣。占い上手の所員アポロンが日々研究に取り組んでいます。豊かな未来へ繋がるgood
lifeを極めるために、今日も探求は続くのです」と、いい声のナレーターが番組の趣旨を説明。

アポ「所長、次のアンケートは、鍋とグッドライフの関係性なんてどうでしょう。」
篠田「お、いいじゃん!」
宇垣「所長は何か、お気に入りの鍋ってありますか?」
篠田「鍋はねえ、けっこう一人鍋もするからなぁ。ミルフィーユ鍋もおいしいし、あとおろしの鍋もおいしいし、キムチ鍋もおいしいし、ちゃんこ鍋もおいしいし」
アポ「全部ですね!」
篠田「鍋大好きだわ!」
宇垣「決まりませんね!」

といった冒頭の小芝居をはさみ始まった、

篠田麻里子のグッドライフラボ!

篠田麻里子、宇垣美里、そしてアポロン山崎の布陣で今日もお届け。

もう11月が終わり、12月になり、2018年が終わる。

篠田麻里子が出演、入江悠監督のギャングースも公開中だ。

今回はゲストが女優、演出家、劇作家の渡辺えりさん。

5年ほど前、篠田麻里子とドラマで共演してからの、公私にわたる付き合いだとか。

篠田麻里子いわく、年上の、人生経験のあるひとが好きだという。いろんなアドバイスももらえるし、こういう生き方もあるのだ、と勉強になるという。

そして、渡辺えり さん登場。

◼️小学校から、休みがないんですよ

篠田「お久しぶりです」

渡辺「このごろ食事も行けてないですからね」

篠田「この間番組で。久しぶりにお会いできて。いろいろ、女優も、劇作家も、歌手もそうですし、もう最近プレバドとしても、すごいんですよ。多彩で。」

渡辺「いやいや、浮き沈みが激しくて。」

篠田「生け花も素晴らしいですし」

渡辺「意外になんか、褒められましたね。」

篠田「めちゃくちゃすごいですよ! 鉢を選ぶセンスからして。あぁ、それ選ぶんだという。」

渡辺「なんか、シュールなものが好きで。ちょっと奇抜だと言われるんですが、自分の頭の中がそうなってるんで。それを、まぁ構築してるみたいな感じで。だから、評価が分かれるんですよね。」

篠田「評価するほうも大変ですから。」

渡辺「いいのか悪いのかわからないという」

篠田「感性の問題じゃないですか。それはかなり難しいんですけど、えりさんはほんと多彩です。」

渡辺「よろしくお願いします」

篠田「うがちゃん、紹介お願いします。」

宇垣「はい。渡辺えりさんは、山形県のご出身。23歳で舞台芸術学部の仲間と劇団二重丸を旗揚げし、その後、劇団三重丸に改名。主催として、出演、脚本、演出、美術、作曲と舞台全般を手がけてきました。現在は企画集団、オフィス三重丸を主催。新しい演劇空間の創造を目指すほか、歌手や作家としてもジャンルを問わずご活躍をされています。」

篠田「休みあるんですか、えりさん」

渡辺「それが、ないんですね。」

篠田「ないでしょうね!」

渡辺「それで私、どうしようと思って。休みがないと、ぼんやりできないんですよ。小学校から、休みがないんですよ。」

篠田「そんなことあります?!」

渡辺「小学校から、お芝居作ってるんですよ。お誕生日会ってあったでしょ? 山形市では、お誕生日会で芝居とかを、上演するのが普通だったんですよ。4、5人しか集まらなくても、お芝居をする。それをみんなで見合うような。そういうところで。だから、小学校から芝居を考えてるんで、割と休んだ記憶がないんですよね。で、そのまんま63になっちゃって。劇団旗揚げしてちょうど丸40年で。」

◼️「帰国したあと一週間くらいおかしかったんですよ」篠田「あ、そうそう、収録の時寝てたもん。」

篠田「おめでとうございます! すごいですね、40年って」

渡辺「40年前に生まれた赤ん坊が40歳になるんですもんね。 あっという間の40年なんですけど、その前からずっとやっていて。だから、休むって感覚がわからないんですよね」

篠田「もう、日常になっちゃってるみたいなことですよね。」

渡辺「だから、休むっていうと芝居を観に行く、映画を観に行くで、またそれも仕事になっちゃうでしょ。だから、休んでないんですよ」

篠田「休んでないですね。しかも、この間のニューヨークも」

渡辺「あ、ちょうど一週間休みができて、ニューヨークに行って、五日間で、六本くらい芝居観てきましたもんね。」

篠田「向こうでもミュージカルたくさん観てますもんね。なに観たんですか?」

渡辺「ハリーポッターと、ハミルトンと、あとジャージーボーイズと、それから、ハリーポッターって二本あるんですよ、一部と二部。三時間ずつ。それと、ディアエバーハンセンと、オペラのアイーダ。だから、6本。観ましたねぇ。」

篠田「ぎゅうぎゅうですね。毎日、毎晩」

渡辺「ついた日に、ジャージーボーイ行って。そのまんま。」

篠田「けっこうニューヨークって時差ぼけきますけど」

渡辺「きましたね。自分は時差ぼけを感じたことがあまりないんですよ。昼夜逆転の生活だから。でもさすがに私も時差ぼけで。帰国したあと一週間くらいおかしかったんですよ。」

篠田「あ、そうそう、収録の時寝てたもん。」

渡辺「はっはっはっ!」

アポ「そんなん言っていいんですか!」

篠田「大丈夫、大丈夫、ラジオだから」

渡辺「ほんっとに疲れてた! でも、面白かったですけどね。」

◼️「演劇は、絶対に自由であるべきだと思ってるんで。演劇の中では何を言ってもいいと思うんでね。そういう反骨精神をなくしたら演劇は終わりでしょう」

篠田「舞台は面白いですよ。ハミルトン、私も観ました。」

渡辺「いいねぇ。まぁ、アメリカならではだね。だから、白人の物語を黒人の役者でやってるというのが、とてもよくて。」

篠田「しかも、ヒップホップの音楽に合わせてミュージカル」

渡辺「最初からラップだもんね、全編。あれは感激したな。それで、移民の国じゃないですかアメリカって。だからその、多様性を評価するミュージカルなんだけど、それはやっぱトランプ政権に対して、石のつぶてを投げたねあのミュージカルは。それで賞を取ったから、さすがだと思ったね。あれは日本でもやっても意味はないね。ただの伝記になっちゃうから。その、インド人と黒人とアジア人がやってるからいいんですよあのミュージカル。」

宇垣「それを、アメリカでやるってことに意味がある。」

渡辺「そうなのそうなの。だから、白人はハミルトンとルイ13世だけだったもんね。で、すごい貴族の風刺が入っていて。みんな歌と踊りがうまいから、あっという間の3時間だったね。」

篠田「面白かったですよ。やっぱああいうの見ると、こういうお芝居作ろうとか思うんですか?」

渡辺「思うね!ラップは、自分もこの間、肉の海って作品で、土居裕子さんに、全編ラップでセリフを言うというのをやってもらったのよ。で、あの歌の上手い土居裕子さんが、生まれて初めてだと。どうしよう、って言いながら、完璧に3ページ分くらい、硬いセリフをわざとラップにしたのを、完璧にやってくれましたけどね。」

篠田「ラップってまた歌と違って、韻を踏んでリズムが違うじゃないですか。」

渡辺「そうそうそう」

篠田「ラップできて歌できないひともいるし、また、ジャンルが違いますもんね。」

渡辺「それを、こっち3ページでも大変だったのが、全編でしたから、これは相当やる方は大変だろうけども、一回のっちゃえば、聴く方はすごい聴きやすいですよね。」

篠田「波に乗れるし」

渡辺「本当に良かった。 だから、またそういう影響も受けて、新作はやろうと思っていますけどね。」

篠田「えりさんって、休みでもこういう勉強家というか。」

アポ「とうとうこの番組で、トランプ政権の話が出るとは思いませんでしたよ! それが、演劇とからんでというのが、すごいことで」

渡辺「演劇は、絶対に自由であるべきだと思ってるんで。演劇の中では何を言ってもいいと思うんでね。そういう反骨精神をなくしたら演劇は終わりでしょう」

篠田「つまんなくなりますよね。制限されちゃうと。やっぱ、こう休みの時にいろんなことを探すのって、精神が」

渡辺 「いやいや、お金貯めないといけませんよ。冒険するのにもお金がいるっていうのが、悔しいね。」

アポ「22歳くらいのひとがいうやつですよ!」

◼️「私にとっては生きづらい世の中なんですね。みんな、そういう方いっぱいいるんと思うんですが。そこに対応しきれない。世の中のことに。で、還暦をすぎて、だんだん慣れてきた。そういう感じですよね。」

篠田「えりさん、こういう言い方あれかもしれないですけど、少女なんですよ。すごい乙女。」

渡辺「よく言われますね。って自分で言ってどうするんだって感じですけど!」

篠田「前に私みた舞台では、セーラー服で女子中学生の格好をしてたんですけど、本当に少女にみえましたもん。考え方も感性も少女のまま。だから、いろんな感性とか吸収するものもあるし、いい意味で、大人になってないんですよ。」

渡辺「時間が足りないね。だから、このまま死んじゃうのが辛い。勉強したいもの、みたいものが山ほどあるのに、意思半ばにして死んじゃうわけでしょう。人はみんな。それ悔しいね。もうちょっと時間が欲しいですね。」

篠田「いろんなことしてるはずなのに」

渡辺「知らないことだらけですよ。」

宇垣「まだまだ、湧いてくるんですか?」

渡辺「湧いてくるし、わかんないことが多いし、知らないことが多すぎる。やっぱり」

篠田「えりさん見てると、いろんなことに挑戦するし、いろんな才能もちろんあるし、だから、楽しいなって思います。見てる側としても。」

渡辺「でも、苦しいね。新しいこといつもやりたいから、いつも大変でしょ。なれるってことがないからすごい大変。同じことをやってるのが嫌いなのよ小さい時から。違うことをやりたくて演劇を目指したから。毎日違うことをやるための、仕事って何だろう。それってアートの世界でしょ。それが全部含まれてるのが演劇なので。絵も描きたい歌も歌いたい、いろんな小説も書きたい、それが全部入っているのが演劇なんですよね。毎回違うことができるっていうね。ジャズのセッションみたいな。そんな感じで毎日生きてければというのが理想で。」

篠田「たしかに、えりさんがオフィスワークって想像つかないですね。」

渡辺「今日こうしなきゃいけない、同じことをしなくちゃというのは辛いですね」

宇垣「ルーティンがあまり好きではないという」

渡辺「そう、違うことをやりたいんですよね。」

篠田「ルーティンの中にも、自分なりに違うこと見つけるんでしょうね。」

渡辺「でも、すぐに喧嘩してクビになりますよ。言うこと聞きたくないもの。これ、どうしてですか?って質問したいタイプで。質問に応じてくれる上司ならよいが、そんなの聞かずにやれって上司なら大変。生きづらい性格ですよ。私にとっては生きづらい世の中なんですね。みんな、そういう方いっぱいいるんと思うんですが。そこに対応しきれない。世の中のことに。で、還暦をすぎて、だんだん慣れてきた。そういう感じですよね。」

篠田「それはなにかキッカケがあったんですか?」

渡辺「それはね、あんまり世の中にはやりたくない仕事もあるじゃないですか。だけど、好きなことをやるためには、好きじゃないこともやらなきゃいけないわけでしょ。それは、イメージではわかってるんだけど、自分がすごく体験するわけ、近頃。人に怒ってはいけない。理不尽なことあると、怒るでしょ?でも、怒るとその余波が結局みんなに迷惑をかけてしまうから、我慢して、自分でためて、ありがとね、というとかね。そこで、正義は勝たないという。正義だけ押し通しても、傷つくひとが多くいるから、まずこれはとりあえず我慢をして、よく考えるというね。ただ、ここだけは譲れないという部分は譲れないと思うんだけど。そうじゃないもの。譲れるものは譲っていかないと、うまくいかないってことが、60過ぎてわかってきた感じですね。」

篠田「じゃあ、楽に、生きられるようになってきましたね。」

渡辺「ならないね!逆につらくて眠れない。すごい眠れない。でもまぁ、明けない夜がないという考え方ですね。」

宇垣「お話に感銘を受けすぎて。グサグサ刺さってるひといっぱいいると思います。」

ここで一曲。

歌手でもある渡辺えり。

30年前のソロのファーストアルバム、夢で逢いましょう、の中に入ってる、沢田研二が作った曲、
スペシャルボーイ 。それを、30年後の声でお届け。

◼️「わたしなんて小学校のときの学芸会からおばあさん役だから。ほんとにずっと同じ役ですよ!それで役の歳を越しちゃったからね。役の歳は同じでも、自分の歳は変わっただけみたいなね。」

篠田「チラシ、みましたよ。」

渡辺「私、ドラえもんみたいですよね」

篠田「舞台始まるんですよね」

渡辺「そう、喜劇で、有頂天団地。これ、シリーズ化してまして。最初は、有頂天旅館っていう。旅館の女将の役で。そこの騒動でコメディ。で、2本目が有頂天一座。旅回りの一座の、女剣劇の一座の話だったんだけど。で、今回が有頂天団地。六軒、長屋のように立ってる同じ形のデザインの、団地のように立っている、その、建売住宅の中の、隣人たちの中で起こる諍いや、笑って泣けるような、隣同士の見栄を張ったりね。回覧板届けるだけでも毛皮着て行ったりとか。なんかそういう。」

アポ「昭和50年代をイメージしている、という」

渡辺「そうなんです。」

アポ「いまの人で、横の家とかもあんまりないですもんね。その時代だからこそあるような隣人トラブルというか。」

渡辺「新橋演舞場が12月1日から22日までで、年を明けて、1月の12日から27日までですね。それが京都の南座なんです。南座って伝統のあるいい劇場で。それを新年にやらせてもらえるのは光栄です。」

篠田「2019年、スタートいいですね。」

渡辺「みなさんにもいい年越しをしていただいて。年末年始のお忙しい時期でしょうけども、とても楽しい舞台なんでぜひいらしてほしいです。もう、稽古してても、吹いちゃってできないのよ。」

篠田「キムラ緑子さんもご一緒ですもんね!」

渡辺「笑わすのよみんな」

篠田「このメンバー、すごい豪華ですよね」

渡辺「この人って、」

篠田「あ、元AKBです。片山はるかちゃん。チームBだった子です。」

渡辺「私の娘役なのよ。20歳の役。」

篠田「20歳ではないですけどね本人。28くらいで。」

渡辺「わたしもほら、40歳くらいの役だからさ。」

篠田「えりさん、中学生の役もできますからね。この間やってましたし。」

渡辺「笹野高史さんと鷲尾さんは大先輩で。で、すごく面白い。広岡さんが、わたしより後輩なんだけど、緑子ちゃんの旦那さんのお母さん役なんですよ。嫁と姑の問題ってのの、おばあさん役ってのも見ものだし。宝塚出身の久世さんが、かっこいいし、それが主婦をやるってのも面白いし。西尾まりちゃんってほら、田村正和さんの相手役だった子役だった人ですよ。」

篠田「え!」

宇垣「パパはニュースキャスターですね」

渡辺「そう!それのことです。それの子供役だったんですよ。」

篠田「子役って、ちっちゃい時のイメージあるから、久しぶりに会うとすごく大人になってたりして。」

渡辺「そして、浅野ゆう子さんにそっくりでしょコレ。」

篠田「あえてですか?」

渡辺「あえて。時代に合わせて、メイクもそうしたんです。この、明星真由美さんは、氣志團のマネージャーだったんですよ。女優さんなのに。みんな、変わり種。一色さんとは30年ぶりですよ。昔、マックザナイフってドラマで共演して。この人、福島の二本松ってとこ出身で。本当にひさしぶりに会いましたね。」

篠田「30年ぶり! すごいですね」

渡辺「それで、お互いおんなじような年代の役やってますね。わたしなんて小学校のときの学芸会からおばあさん役だから。ほんとにずっと同じ役ですよ!それで役の歳を越しちゃったからね。役の歳は同じでも、自分の歳は変わっただけみたいなね。」

喜劇、有頂天団地は 新橋演舞場で12月1日から。詳しくは https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=1838942

還暦を過ぎても、まだまだ知らないことだらけだ、と言えるその好奇心の強さ、謙虚さに、心底尊敬。 そして、生きづらい世の中で、いかにして自由に、自由を感じながら生きていくことができるか。そんなグッドライフへのヒントがあるような、渡辺えりさんの言葉の数々だった。

来週は、渡辺えり ゲスト回後編。

アポロン占いはどのような展開を見せるのか。

楽しみである。

番組へのメッセージもどしどし受付中
lab@tbs.co.jp

収録の様子もあげられている。

【放送後記】#9 ゲスト:渡辺えりさん

あぁ、グッドライフを送りたい。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。