武田 双雲 ゲスト回前編 篠田麻里子の冠ラジオであり宇垣美里アナが助手を務めアポロン山崎が占いするラジオ「グッド・ライフ・ラボ」第11回目の放送を聴いた(12月11日)

「グッド・ライフ・ラボ」は毎週火曜21:30-22:00、TBSラジオで放送されている番組。2018年秋の改変での新番組である。

篠田麻里子が所長、助手の宇垣美里アナウンサー、所員の占い芸人がアポロン山崎といった体裁で、ゲストを呼んでその人のライフスタイルについて根掘り葉掘り聞いていく番組。

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「ここはよりよい暮らしを追求するgood life labo。人望熱き所長の麻里子。有能な助手の宇垣。占い上手の所員アポロンが日々研究に取り組んでいます。豊かな未来へ繋がるgood
lifeを極めるために、今日も探求は続くのです」と、いい声のナレーターが番組の趣旨を説明。

篠田「このラジオがはじまる前に、ウガちゃんから、どSな」

アポ「びりびりペンをやらされるという」

篠田「私のお気に入りのペンなんですけど、って」

宇垣「普通に、書いてみてくださーい、って」

アポ「これが一番びっくりしたんですけど、篠田さん、3回押してから気づくっていう」

篠田「あれ、ちょっとビリビリする?くらいな。ちょっとにぶいっていうね」

宇垣「同じカバンにいつも入れていて、そのカバンの時は誰かにもたせたいな、っておもむろにわたしてしまうという」

篠田「どSウガ」

アポ「こんな、ビリビリペン持って、ケラケラ笑って!

篠田「小悪魔なウガちゃん。」

と冒頭のトークを経て、

今回のゲスト、武田 双雲 登場。

◼️篠田「めっちゃ悔しかったです!卒業してはじめて悔しいと思った」

篠田「おふたり(宇垣、アポ)ははじめましてで、私はお久しぶりで。そして、私、すごい大好きなんです。」

武田「え、なにそれ」

篠田「私、ポジティブの教科書、を読んでまして」

武田「えー!ポジティブそうだけど」

篠田「ポジティブなんですけど、私よりポジティブだったので!すごい面白くて。双雲さんの本、ネガティブをポジティブに変える変換ノートとか、いろいろ本出されてるんですけど、書道家としてももちろん有名なんですけど、ポジティブの思考。思考の考え方が私すごい大好きで。」

武田「めっちゃ嬉しいなぁ」

篠田「AKBの、前しか向かねえ、って曲のタイトルも書いてくれたんですけど、私卒業した後だったんですよ!めっちゃ悔しい!と思って。優子羨ましい!って思って。」

武田「卒業、ギリギリ、そっか」

篠田「そうなんです、卒業して一年後あたりでそれを書いてて。いや、うえから麻里子、って書いて欲しかったですよ!」

アポ「ほんまに強いうえから麻里子に!」

武田「おどろおどろしくなりますよ」

篠田「ほんとに書いて欲しかったくらい、めっちゃ悔しかったです!卒業してはじめて悔しいと思った」

武田「そうなんですね。そりゃ嬉しいです。」

そして、武田双雲プロフィールを宇垣さんが読み上げる

宇垣「武田双雲さんは熊本県のご出身。昭和50年6月9日、ロックの日の生まれでいらっしゃいます。ストリートパフォーマーとして、書道家の活動をスタート。50万部を超えるヒットとなった、ポジティブの教科書、など50以上の著書も執筆され、従来の書道家のイメージを超えた多彩な場で活躍されています。」

◼️瞬間にしか生きれない。それがかっこいいからとかじゃなくて。

武田「いやー、50冊本出してることも、一個も忘れてますからね。」

篠田「忘れちゃってるんですか」

武田「僕は本を出すときは、いつの間にか出ちゃってる感じ。」

篠田「出ちゃった感じ」

武田「よく、産みの苦しみという話を、アーティストの人と対談して聞くんですけど、そんときは、一応、そうですねぇ、って言ってるんですけど、ここだけの話というか、ぶっちゃけて言うと、産みの苦しみの意味がわからないんですよね」

篠田「えー、気づいたら、産まれちゃうというか」

武田「産まれちゃったこともよくわからない。え、これは俺の? くらいな」

篠田「自覚なし?」

武田「自覚なし。まぁ、最近ぶっちゃけてるんだけど、いわゆるADHD系だから。発達障害でいう、多動性症候群系だから。あとほら、よく、今を生きるとか言うじゃないですか。逆に、今しか生きれないんです。みんな、目標持って何かに向かって頑張るとか、わかんないんです、意味が。昔から。」

宇垣「その、瞬間、瞬間なんですね。」

武田「瞬間にしか生きれない。それがかっこいいからとかじゃなくて。段階が積み重なってるとか、人間が決める、これは水だ、とか、これはペットボトルだ、とか、花だ、とか、定義づけみたいなやつ。肩書きとかもそうなんだけど。会社員、とか。あれが、必死で考えないと、わからない。」

篠田「でも逆に言えば、それが違うものに見えて、双雲さんだけで、いろんなものが、世界観が生まれる、っていうことですよね。」

武田「僕としては、毎日、感動の世界が、毎日パラダイスが広がってて。いつも感動しているから、作品は無限に生まれるわけですよ。だから、普通の書道家と圧倒的に違うのは、普通の書道家はイメージがあって、それを書こうとするんですけど、自分のイメージもないし、持ったとしても、その通りになるのが面白くないから、毎回、毎画? 一本一本の線は自分を驚かせる線を描いて、やるんですよ。あんまりやりすぎると、字にならないんで。失敗もしたくないし、人に怒られたくない、人生ボロボロになりたくないから、ちょっとずつブラシの角度を変えたり。今日も実は、マイクからいつもより倍くらい遠いんですよ。いまちょっとチャレンジして。ラジオもちょっと、はじめての感じに、自分で仕向けてるところはあります。飽きっぽすぎて、自分で仕向けて、瞬間、瞬間を自分で楽しんでいくことを、周りはポジティブと言ってくれる。」

篠田「私も思います」

武田「で、聞かせてくれ、って言われて、それを話したら、たまたまそれが本になって。僕が、要するに、ちっちゃい頃から怒られてたわけですよ。バイトも全部クビになるし」

◼️はじめて25歳で独立したんですけど、自由をものすごく感じたんですよね。なにも予定ない、仕事ない、なにやってもいいっていうのが、すごい嬉しくて。朝からスキップみたいな。すごい解放感だったんですよ。

篠田「双雲さん、もとはNTTの社員で働いてたんですもんね」

武田「そうとう迷惑かけたと思いますね。一日ずっと、なにもするな!って言う上司だったんですよ。いらんことするな、っていっつも怒られてたんですけど、いらんことしか、できないんですよ。茶葉を変えてみたり、コップを変えてみたり。常に変なことばっかりするから。で、NTT時代に、メモ紙ってあるじゃないですか、電話を取らなきゃいけない。新人だから。で、メモ紙を普通にみんな書いてるから、普通に書いてちゃつまんないだろうって、和紙を買いに行って、ちっちゃい硯を買って、墨をすってたわけ。んで、タカハシ課長、お電話でございます、みたいなのを超きれいな字で書いてた。」

篠田「時間大事なのに、そこ!」

アポ「コントですよ!」

宇垣「雅ですけどね」

篠田「聞いてるとおもしろいですけどね」

武田「それがきっかけで、人気が出ちゃって、遠い部署のお姉さんたちに、当時25だったんだけど、30代のきれいなお姉さんたちに、武田くん、わたしにも字書いてよ、みたいになって。はじめてモテて!怒られてたのに。俺が求められてる!ってなって。わたしの名前書いて、なんて言われて、ドキドキしちゃって。男子校だから。で、名前を書いたら、涙を流してくれて、ひとりが。私、自分の名前が嫌いで、はじめて自分の名前が好きになれたかも、とか言うわけ。しかも深いこと言って、私、お母さんと仲悪くて、お母さんが私の名前つけたんだけど、お母さんのことも許せそうな気がする、って言って、泣いてるんですよ。それで、俺も泣いちゃって。その場で、インスピレーションで書いた言葉が、「辞表」って言葉だったんです。で、その場で出したんです。その日に上司に持っていったんです。それで、お前これからなにするの、って言われて。いや、俺は人の名前書いて、世界中の涙を誘います、とか言ったら、意味がわからんと言われて。そっから始まったんです。そっから辞めて、パッとストリートに出たりしたり。勝手にエレベーターに乗った人の手に筆で書いたりとか。たまたま手に書いた人がバッグデザイナーで、僕のバッグを作ってくれたりとか。」

宇垣「出会いだ!」

篠田「すごいですね」

武田「いろいろあるんですよ。海外行っても、すぐ仲良くなるんで。僕みたいなタイプは、共感してくれるとすごい楽ですけどね。びっくりされると、ただの迷惑野郎だから。一応、場をわきまえて。」

篠田「実際に書道家になってみて、どうでした」

武田「はじめて25歳で独立したんですけど、自由をものすごく感じたんですよね。なにも予定ない、仕事ない、なにやってもいいっていうのが、すごい嬉しくて。朝からスキップみたいな。すごい解放感だったんですよ。」

篠田「不安になる人って結構多いと思うんですけど、その不安はなかったってことですか」

武田「逆に不安は消えて。不安を感じることがないくらい喜びが増えちゃって。首輪が取れちゃって走ってる犬みたいな。だから、色がいっぱい見えましたよ。空の色とか、緑とか。道路とか、ガードレールの白の塗り方とかがアートに見えたり。次々とこう、アーティスティックに見えてくるわけ、全ての現象やらが。それでどんどん作品が生まれてくる。僕、理系だから、アートに興味持ったことない、表現するなんて考えたくもない、人に伝えようとか思ったことなかったんで、はじめて自分からエネルギーがどんどん出てきて止まらなくなっちゃって。」

ここで、武田双雲の選曲で一曲。

The Beatles 、Let it be。

ギタースクールにいま通っていて、ひたすらにオルタネイトピッキングでのLet it beを練習させられているという。

◼️楽、ってリラックスでしょ。楽、ってエンジョイでしょ。自律神経で、副交感神経と交感神経めちゃくちゃ成り立ってるなって。オキシトシン、セロトニンからドーパミン、アドレナリン、全部できとるな、と。これを、軸にしてみようと思ったわけ。

篠田「双雲さんはいつもテーマを設けて個展をされてますが、先日開催された個展のテーマは楽、楽しい、という文字でしたよね。この、楽しい、楽、にした理由ってなんですか。」

武田「キン肉マンみたいにおでこに刻みたいくらい、楽ってのが好きで。僕、NTT辞めたとき、あまりにも全てが自由すぎて、一個くらい軸決めないと、どこに飛ぶかわかんないから、一個くらい筋を決めようと思って。漢字一文字決めようと思ってたんです。タトゥーを彫るなら、なんて文字を彫るか。例えば、いま思いつく? 一番こだわりたい文字。例えば、誠実さを大事にしたいとか。情熱を大事にしたいとか。愛を大事にしたいとか。平和とか。」

篠田「わたし、愛かな。なんだかんだ考えて、愛があれば、平和だな、楽しいな、幸せだなって思います。」

武田「愛を基軸にしてるんだ。判断迷った時は、愛に戻るみたいな。」

篠田「そうですね。愛せるかどうか。愛があるかどうか。」

宇垣「凛、かな。 凛としている、の。」

武田「うわ、カッケェ! 凛、ずるい。」

アポ「僕はでも、ほんまに、人、って思いました。僕、一人でいても面白くないし、占いで七万人見てきたりできてるから面白いと感じれているのがあるので」

武田「人が好き、という。二画しかないから、楽ですね。 」

アポ「たしかに、書く時には!」

武田「まぁ、そんな感じで考えた時に、僕は圧倒的に、楽、っていう字だったんですよ。まず、字がかわいい。ヒゲみたいのがぴょんぴょん上についてて。これ、なにかな、って調べたら、木の上での感謝祭なんですよね。鈴を鳴らしてるんですよ。祭りっていうか。で、楽、ってリラックスでしょ。楽、ってエンジョイでしょ。自律神経で、副交感神経と交感神経めちゃくちゃ成り立ってるなって。オキシトシン、セロトニンからドーパミン、アドレナリン、全部できとるな、と。これを、軸にしてみようと思ったわけ。で、玄関に楽しいって字をバーンって色紙に書いて。これだけ守ろうと思って生きてると、いかに自分が楽しくなく生きてたかと。歯ブラシとかドライヤーも、こなしちゃうじゃん、生きてると。洋服着替えてる時も、ただ、着替えてる。この時間もったいない!と思って。シャンプーのポンプ押すときも、無駄に力入ってたりするから、これをいかに力抜いてできるか。千利休みたいなものですよ。ただ茶を飲むのに、三回回すじゃないですか。だから僕、ペットボトルを三回とか回したりするんですよ。」

篠田「回す意味あるんですかそれ!」

武田「もし利休が生きていたら、ペットボトルを何回も回しているわけですよ。」

篠田「何か変わるかもしれないし」

武田「そうすると、いかに楽してないか。昭和に生きてるから、ちょっと苦労を選ぼうとしている自分がいたり。楽と楽しいを基軸に生きたら、人と会ってる時に、人を楽しませてるか、苦しませてないか、楽させてるかどうか。そのチェックのマトリックスができてしまって。チェックしだすと面白くなっちゃって。習慣になっちゃった。」

篠田「楽と楽しむって極端な感じもするし、一番難しいじゃないですか。楽しもうと思っても、緊張しちゃったり、自分が出せなかったり。お芝居でもそうですけど。楽しんでたり、楽な感じだと、観てる方も、楽になるっていうか、楽しくなるっていうか。楽しいとか楽って、不思議だなって

武田「そう、実はこれ両立させるのが一番難しい。いわゆるスポーツ選手だと、ゾーン、っていうわけです。書道家でいう、心構えみたいのがあって。自律神経でいう、交感神経と副交感神経がちょうどいいところでバランスが完璧なのを、ゾーン、っていうんですよ。それは、墨をすって、呼吸を整えて。なんとなく墨とイチャイチャして、筆とイチャイチャして、最高の世界に入って、一本一本の線を楽しみながら、感謝しながら、リラックスしながら書くというのは得意。ちっちゃい頃からやってるから。だから逆に理解が早かったのかも。一般生活にも、家族との関係とかにも、仕事してる時とかにも。書道の、一回ゾーンに入る感じはわかってたんで。こうやってゾーンに入ればいいんだって。この感動を伝えようと思っていろんな人に語ってたら、本になってたり、いつのまにか50冊本が出ていた。」

宇垣「すごい。なかなかできないですよ。」

篠田「あっという間にいろんなものが生まれたという」

◼️なんかあったらそこに戻るみたいな。それ、書道家でいう心構えなんですよね。所作を整えて、表情を整えて、呼吸を整えて、スッ、と入るわけ。

武田「でも、みんなのそれぞれの、愛と、人と、凛も、本になるよね。」

アポ「えー、でも、2ページくらいで本になりますかね!」

武田「でも、全部が人に集約してくわけじゃないですか。寝ても覚めても、人に集約、収斂してく。それは全部、本になりますよ。愛、っていう本と。凛、も読みたいよね。」

宇垣「面白いですかね」

武田「どういうことを思って、凛なのか」

宇垣「なんか、自分がどんなに頑張っても、嫌なことが起きたりとか、その、勘違いされたりもあると思うんですけど、そういう時こそ、自分が一番、凛として、かっこいいな、っていう姿でいると、それより下にはならないんですよね。どんなに周りの人に言われても、自分が一番かっこいい自分でいられたら、自分のことは嫌いにならないから。自分は常に、凛としてよう、って思う。」

武田「男だと、凛々しいだもんね。女性は凛で。それはある意味、自分の中で心構えの設定があるわけですね。」

宇垣「そうですね」

武田「なんかあったらそこに戻るみたいな。それ、書道家でいう心構えなんですよね。所作を整えて、表情を整えて、呼吸を整えて、スッ、と入るわけ。女優さんとかも、本番前、入るじゃないですか。」

アポ「宇垣さん、それはアナウンサーなってからですか?」

宇垣「いえ、割と小さい時から。楽したいな、ズルしたいな、とか、そういう自分にはなりたくない、というのが根本に。」

武田「凛の中に、侍も入ってるね。真面目ですよね。厳しいよね、自分に。」

宇垣「割と」

篠田「厳しいよね、ウガちゃん」

武田「前世、侍かもしれないね。すごい強かったかも。」

篠田「でもね、こういう人が一番、か弱かったりね。逆に、女性としては。強く強くやって、心の中は脆いかもしれないですね」

宇垣「ウワーン!

武田「凛とした子が泣くと、やばい!ってなるね

◼️忙しい人って、さっきの凛、という心構えと逆で、忙しい心構えをするんですよ。忙しそうに動いて、忙しそうにスマホを探して、忙しそうにスケジュール帳を見て、忙しそうに皿を洗うんですよ。あれは、マインドセットなんですよ。

篠田「双雲さん、どういう方が好みなんですか?」

武田「あ、好みって聞かれるとすごい難しくて。全部好みになっちゃう。全部、目の前のものが好きになっちゃうから。嫌いな人が現れないですね、僕の世界では。全然、人間関係で困ることが一個もないっていう。学生の時だけですね。学生の時、閉じてたんで僕も。自分を我慢すればするほどうまくいかなくて。自分の波長が整うと、まったく現れないんです、僕の人生に。僕を嫌な気持ちにさせてくる人が。」

篠田「あの人がやだ、この人がやだって決めつけちゃうけど、自分自身がちゃんとオープンな感じだと、それを思わないってことですよね。」

武田「そう、判断をしないですよね、これがいい人、とか、悪い人とか。合う人とか合わない人とかいう判断をすると、面白くない。判断、って決めちゃうことなので。全て、面白い事象だと思うので。結局みんなただの原子で、振動数なわけだから。いろんなものをみて面白いと思えば。嫌なものはこなくなりましたね、どんどん。」

アポ「理系から来てるんじゃないですか、考え方が」

武田「完全に、物理学大好きなので。数学的に、根拠に基づいてやらないと気が済まないんですよ。理解しないと、気持ち悪い。」

アポ「ペットボトルを底から見て、丸と思う時もあるし、横からみたらペットボトルだし、そういう見方を全部できて楽しいと思える人ですよね。」

武田「さすが、ちょっと、ただの金髪じゃないですね」

一同「ガッハッハ」

篠田「ただの金髪じゃないですよ」

アポ「いや、ただの金髪ですよ。」

武田「例えばわかりやすいのが、漢字で忙しいという字があるじゃないですか、忙しい、って、心が死ぬって書くじゃないですか。心、DIE。あれって面白いのが、忙しい人、って世の中にいないわけですよ。なんでかっていうと、忙しいって概念はあっても、忙しいって感覚神経とか自律神経とか運動神経とか、たまたま情報受け取ってるだけなんですけど、たとえば、F1レーサーなんて300キロで走ってるわけじゃないですか。300キロで走ってるF1 レーサーが、忙しい! とは言ってたら死んじゃうわけじゃないですか。F1レーサーより速く走ってる人なんて世の中にいないわけですよ。だから、忙しい人って、さっきの凛、という心構えと逆で、忙しい心構えをするんですよ。忙しそうに動いて、忙しそうにスマホを探して、忙しそうにスケジュール帳を見て、忙しそうに皿を洗うんですよ。あれは、マインドセットなんですよ。」

篠田「忙しい、という気持ちになっちゃってる」

武田「気持ちと、そうなると人間ってそのような表情とキャラクターを演じ始めて、忙しそうにすると、この3次元では、忙しくしてくれる事象がどんどん来るんですよ。急いでると、邪魔するやつが必ず出てくる」

篠田「ちんたら歩きやがって、と」

武田「だから、人生って、自分の設定で、自分の小説かのようにできているんです。思考と感情と行動が、3次元で結実する。一番は感情で。感情を整えてから、朝起きて。感情を整えてから、皿洗って。順番がみんな逆になっちゃうと、お金を得れば幸せになれるとか、結婚すれば幸せになれるとか、痩せたらモテるとか、条件つきだと、永遠に来ないんですよ。」

篠田「そうか、求めるよりも、まず自分の感情を整える」

武田「まず感情を整える、っていうこの順番さえ知っておけば。」

◼️ビール好きな人がビール飲む時も、自然とやっている。千利休みたいなことをやっていて。女子は特にうまい。

宇垣「でも、考えてみるとすごく救われますね。考えで、自分の機嫌を整えればいいだけ、じゃないですか。すぐできることだから。」

武田「時間ないですけど、もうひとついいですか。女子とかってすごい上手いのが、温泉入る時とか大好きな友達とご飯食べる時とか、おいしいケーキ食べる時とか、書道家からすると、完璧な、ゾーンに入ってるんですよね。温泉入る前から、キレーイ、とか、さむーい、とか言って、あったかーい、とか言うじゃないですか。あと女子同士で話す時って中身なくても、最高の顔で喋ってる。」

篠田「ケーキ切る時も、おいしそーに、切る」

武田「あれって実は、最初から世界を設定して、心構えと所作をちゃんとしていて。ビール好きな人がビール飲む時も、自然とやっている。千利休みたいなことをやっていて。女子は特にうまい。」

篠田「なるほど!」

武田「それを僕は、日常生活に水平展開していきたい。」

篠田「女子は、感情人間ですからね。」

武田「とにかく感情を整えれば、女性は上手くいくと思う、人生。」

篠田「これはすごい名言!」

宇垣「整えよう」

篠田「ウガちゃん、整えよう」

武田「凛でいこう、凛で」

宇垣「いろいろたくさん伺ってきましたが、双雲さんのように上手な文字を書けるようになりたい、という方、ステキな本が明後日出るということで、お知らせしましょう。武田双雲の、水でかけるお習字。ひらがなバージョンと、漢字バージョン、ということなんですけど。双雲さん、どういった本なんでしょうか。」

武田「筆が付いてて。水で紙に書いたら墨使わなくても、書道みたいにあらわれるという。家族で、墨使わないので汚れなくて、僕が書いたお手本も入るので、気軽に書道を楽しめる、という本になってます。」

篠田「年賀状のシーズンでもありますしね」

武田「字を書く時って、日本人って自分の字を責めるじゃないですか、下手とか上手いとか。どうでもいいよね。書いてる時は、字かわいい、書道楽しい、でいいじゃない。自分大好き、でいいじゃない。」

篠田「楽しむことが、大事ですね」

武田「イチャイチャする。世界中とイチャイチャすればいいんですよ。」

武田双雲さんのアーティスト的なエネルギーが湧き出ている感じと、理系的な合理的な思考が相まって、心にも頭にもビリビリ響くトーク内容であった。 この感じは、坂口恭平氏の文章などを読んだ時に受ける衝撃に近い。

いままであまり深く知ることがなかったが、今回の放送を聴いて、俄然、武田双雲という人に興味が湧いた。

来週は、後編。

どんな話が聞けるのか、アポロンの占いはどう出るのか。

メッセージも受け付けている。
lab@tbs.co.jp

「みなさん、また一緒にグッドなライフを探求しましょう 」と締めくくられた。

年末、師走。あぁ、グッドライフを送りたい!

 

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映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。