中島哲也監督の映画 「来る 」を観てきた感想

年末ムード吹きすさぶ12月。

中島哲也監督の最新作、「来る」を観てきたぞ!

◼️スタッフ、基本情報

監督は、告白(2010)、渇き(2013)などの中島哲也。脚本は、中島哲也、岩井秀人、門間宣裕 らが手がけ、原作はぼぎわんが、来る(澤村伊智)。岡田准一、黒木華、小松菜奈、松たか子、妻夫木聡らが出演。企画、プロデュースは川村元気。

◼️あらすじ

幸せな結婚をし、子どもを授かったはずの妻夫木聡と黒木花の夫婦がまきこまれるおそろしい呪い。それに対処すべく、小松菜奈と岡田准一、そして小松菜奈の姉役としての松たか子が暗躍。三部構成でめくるめく、恐怖の物語。

■実は一番サイコな妻夫木聡

序盤のほうでの主たる役回りは、妻夫木聡演じる、ヒデキが務める。

結婚式というものが孕んでいる白々しさをあえて濃厚に抽出して悪意を持って突きつけるかのような結婚式シーンは見応えあり。

その結婚式での立ち回り、そして、結婚後、子どもを授り、パパ活ということで立ち上げた「子育てブログ」が醸し出す、サイコ感。

怖いシーンがたくさんある映画で、怖いおばけも出てくる映画だが、この妻夫木聡演じるヒデキのサイコ感が一番怖かった。

パパ活ブログの空虚さ! その穴の深さは底なしだ!

■なかなかでてこない岡田准一

トップクレジットになってる岡田准一だが、なかなか出てこない。映画始まってから40分くらい出てこない。

三部構成の後半のほうの主演ということだから、それはまぁいいのだけど。

出てきても、キャラが定まってないというか、よくわからない。無頼なのかと思いきや、突き抜けてないし。登場の時に威勢のいい音楽と共に盛り立てられた期待は、ただただしぼんでいく。

◼️134分という長さ。後半のとってつけたようなフェス感。

最後の50分くらいの軽薄なフェス感。

除霊? 降霊術? なんかあげくの果てに相手強すぎない? 血が出すぎじゃない?

どっかで観たことあるような CG表現の連打、カーアクションのためのカーアクションに辟易!

三部構成ということだが、二本の映画をくっつけて、一本の筋を通そうとして、通らなくて、フェスで無理やりまとめた印象。

過剰でいて、軽薄。

◼️過剰な漫画的キャラクター。松たか子。

松たか子の役が、過剰でキャラが立っていて漫画的で、後半のフェスじみたテンションとよく合致していた。

グーパンチで岡田准一を殴るところなんか、すごくキマっていた。

中島哲也監督は、過剰さをもった女性キャラクターを魅力的に撮るのがとても上手い。

■全体的に明るいライティング

全体的に明るいライティング。

のっぺりしてたなぁ。

工夫を凝らした色味、綺麗な映像とも見られるんだろうけれど。
毒々しさを打ち出したかったのだろうけど。

ヘレディタリーとかの映像を見た後だからなおさら、深みのなさが印象づけられた。

別のタイミングで観たら別の印象を受けるだろうか。

◼️かかってた音楽

オープニングでバーンとかかったのは、キングクルール!Dum Surfer! まさかの南ロンドンジャズシーンど真ん中のトレンドでセンスのいい洋楽。

しかし、曲のセンスの良さが、映像のダサさを引き立てるという悲しい顛末。どこかで見たことある感じの、形だけ拝借した感じ。

この感じ、クソ野郎と美しき世界、の時も感じた。 広告動画のノリを映画に持ち込んだ感じ。

■で、どうなんだこの映画

賛否両論ある吹き荒れる作品。

すごい突飛なことしてるようでいて、どっかでみたことあるような映像ばかり。中身のない、のっぺりした表現。

序盤のサイコな妻夫木聡と、後半の過剰に漫画的な松たか子はすごく良かった。それぞれ別の映画で、コンパクトな尺で、観てみたい。

また、数年後に観たら違う印象を受けるだろうか。

2019年はもうすぐそこに来ている。

あぁ、グッドライフを送りたい。

 

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