Mナイトシャマラン監督の「ミスターガラス」をみてきた感想

もう2月になったというではないか。一体どういうことなのだ。

なんかもう2月もすぐに終わりそうだ。 時間過ぎるの、はやすぎない?

少しでも充実させ命を燃えあがらせたい。

Mナイトシャマラン、スプリット(2016)とアンブレイカブル(2000)をつなぐ映画、「ミスターガラス/Glass 」を観てきたぞ!

平日の夕方、新宿バルト9。劇場はすごく混んでいた。

◆基本的な情報

Mナイトシャマランが監督、脚本。ジェームズ・マカボイ、サミュエルLジャクソン、ブルース・ウィリス、アニャテイラージョイ、サラ・ポールソンらが出演。前作、スプリット(2016)から続き、アンブレイカブル(2000)と繋がる、シャマユニバース!

◆あらすじ

前作スプリットからの世界が、アンブレイカブルの世界とつながり展開していく。果たして、最強のビーストが潜む23人格のケヴィン、アンブレイカブルなデイビッド、そして身体はガラスのように脆いが頭はいいイライジャはどのように交わっていくのか。そして、精神科医のドクター・ステイプルの目的とは!?

◆ユニバーサルとディズニー

アンブレイカブルはディズニー系列の製作。スプリットはユニバーサルの製作。2つの別々の巨大なスタジオの作品をまたいでの今作、ミスターガラス。 ディズニーとユニバーサルは、某商業施設もそれぞれあるように、ライバル関係。監督は同じといえど、ディズニーとユニバーサルの作品でユニバースがつながるというのはなかなかにすごいことだ!

今回劇場用パンフがないのは、そういった製作会社がらみの大人の事情ゆえんなのかもしれない。

◆ ブルースウィリスとサミュジャク

ブルースウィリスとサミュジャクの共演はこれで5度目という。Loaded Weapon (1993) 、Pulp Fiction(1993) ダイハード3(1995), アンブレイカブル(2000)、そして今作のミスターガラス/Glass (2019) 。

この2人が出ていればとりあえずオッケーっていうか、2人のショットだけで一定の楽しさの水準はクリアしちゃう。眼福です。

◆アンブレイカブルに出ていた、あの子ども。

アンブレイカブルで可愛いらしい姿でディビッドの息子役として出ていたスペンサー・トリート・クラーク。時は流れ、今、31歳。すっかり大人の姿でミスターガラスに再登場している。顎の割れたたくましいフェイスでありながら、目元にはかつてのイノセンスを残している。

ブルースウィリスはこの約20年で、スキンヘッドであることが定着し、ちょっとシワが増えたな、くらいのマイナーな変化。 それに対して、10歳から30歳へのスペンサー・トリート・クラークの変化は、顎が割れて、たくましくなるというメジャーチェンジ。

リチャード・リンクレーターのBOYHOOD(2014)でも思ったが、やっぱり10代の後半の人間の変化の幅ってすごい。ポケモンが進化するかのごとき、ハイティーンの季節。スペンサーくんの顎はいつ割れたのか、気になるところだ。

◆すごいぞマカヴォイ

スプリットの時も面食らったが、マカヴォイまじすごい。

人格切り替え演技の凄み、さらに増している。ワンカットで3人格くらい切り替えるのはザラ。「照明」が当たることで切り替わるその人格。何度も照明があたり、その度別の人格を演じ分けるマカヴォイ。凶暴だったり、幼稚だったり、極端な人格での演じ分けもすごいのだが、一番すごいのは、「素の状態でのケヴィンの人格」という、わかりやすい類型に当てはまらない人格も、その表情と動作で、あぁ、これは素の状態の人格だ!とわかるように表現していること。凄すぎて心配になるくらいだ。大丈夫か、マカヴォイ。

そして、スプリット以降、気がつけば、ジェームス・マカヴォイはマッチョでサイコで坊主頭の出で立ちが定着している。アトミックブロンドでもそうだったし。スキンヘッドはXメンでのプロフェッサーX仕様としてのスペシャルなものだと思っていたが、まさかのデフォルトになるとは。 今後のマカヴォイからも目が離せない。

◆もともと3時間半を編集

このミスターガラス、 もとは3時間半のボリュームだったとか。それを編集して2時間にまとめあげたられたわけだが、その際にマカヴォイ23人格披露の場面のいくつかも削られたのだろう。

ソフト化の際には、マカヴォイ23人格ショー未公開集、映像特典としてだしてほしい。

2時間超えると、なげぇなーって感じさせる映画もたくさんあるが、ミスターガラスに関しては、もっと長くてもよかったのでは!と思わせる。

◆プロレス

今作で肝となる、アンブレイカブルとビーストの激突。それをお膳立てするミスターガラス。それはさながら、興行師としてのミスターガラスと、プロレスラーとしての2人といった関係性を思わせる。

プロレスには、人に勇気を与え、感動させる力がある。俺も、私も、立ち上がろう!やってみよう!という気持ちを喚起させるパワーがある。

というか、プロレスの構造は、ヒーロー譚の構造そのものだ。善玉、悪玉がいて、それぞれの特技を披露しあう。それぞれに強みもあれば、弱点もある。

今作、ミスターガラスでは、プロレス的なヒーロー譚の構造を、メタ的に描き、浮かび上がらせることで、なんでプロレスに感動するのか、なんでヒーロー譚に心踊るのか!、観る者にあらためて思い至らせる。

◆連鎖する

人は誰しも超人になりうる。超人たちの物語、スーパーヒーローの活躍に、人は心動かされ、世界は変わっていく。

スーパーヒーローはコミックブックの世界、フィクションの中の話ではない。それは実際に存在するし、超人的な能力は、誰しもが「自分の役割」に気づく時、開花していく。ミスターガラスが決死の覚悟で伝えるそれに、胸が熱くなる。

ミスターガラスが砕け散った後も、それは連鎖していくのだ!

◆で、この映画はどうなのか

アンブレイカブル、スプリットとあわせての3部作として、最高なしめくくり。ブルースウィリス、サミュエルLジャクソン、ジェームズマカヴォイという芸達者で個性的な役者陣が織りなす独特のアンサンブルがクセになる。3時間半バージョンがみてみたい!

節分も過ぎて2019年も春が迫っている。人生の春はやってくるのか。
あぁ、グッドライフを送りたい。

魂の救済は映画を観る行為の中にある。

 

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