「グッド・ライフ・ラボ」は毎週火曜21:30-22:00、TBSラジオで放送されている番組。2018年秋の改変での新番組である。
篠田麻里子が所長、助手の宇垣美里アナウンサー、所員の占い芸人がアポロン山崎といった体裁で、ゲストを呼んでその人のライフスタイルについて根掘り葉掘り聞いていく番組。radikoのタイムフリー機能をつかえば火曜に聴けなくてもいつでも快適リスニング。
「ここはよりよい暮らしを追求するgood life labo。人望熱き所長の麻里子。有能な助手の宇垣。占い上手の所員アポロンが日々研究に取り組んでいます。豊かな未来へ繋がるgood lifeを極めるために、今日も探求は続くのです」と、いい声のナレーターが番組の趣旨を説明。
◆篠田「そうなんです。昨日、49歳になりました。」
宇垣「お誕生日おめでとうございました!!!」
アポ「篠田さんの誕生日ね。知ってましたけど、急に言うから!」
宇垣「発作みたいになっちゃいましたね」
アポ「怒られるんじゃないかくらいの、そんなトーンで」
篠田「確かに、発作だったね!」
アポ「これは言わなければ!みたいな。」
篠田「そうなんです。昨日、49歳になりました。」
アポ「本当は何歳ですか?」
篠田「3歳です」
アポ「精神年齢が?」
宇垣「3歳だとしたら」
アポ「めちゃくちゃ大人な3歳ですよ」
篠田「いろんな経験をした3歳です。」
宇垣「酸いも甘いもね」
篠田「3、3でちょうど並ぶのでね。」
アポ「そういうことか」
篠田「そうですよ。厄年ですからね。」
アポ「あ、厄年気にしなくていいですよ。」
篠田「なんで?」
アポ「あれ、バレンタインデーがチョコの会社が売ったみたいな感じで、神社が、さんざんな人生33歳、死人がうまれる42歳、って、あれダジャレなんです。」
宇垣「え!そうなんですか?!」
アポ「本当に計算されたり、意図されたものではない、っていうあれがあって」
篠田「しかも神社によって、前厄です、後厄です、って、全然ずれるじゃん。私、前厄、2回、3回あって。いつまで前厄なんだよ!って」
アポ「うまいこといっぱい神社にこさせるための」
篠田「お祓いいっぱいいってますよ」
アポ「お祓いにいくのはいいことなんですけど、そこまで気にして、私厄年だから、って気にしちゃうと、悪いほう悪いほうにいっちゃうんで。そんな気にしなくていい。」
篠田「気持ちはね。なるほど。」
宇垣「今年しかも、いい1年だって、おっしゃってたじゃないですか。」
アポ「そうですよ!60年に一度の年なので、逆にいいことが多いんだと思います。」
篠田「今年一年いろいろありましたしね」
宇垣「ここからどんどん、もっともっとですよ」
ゲスト、有村昆、登場。
◆昆「そう、プラスのことしか訊いてこない。そうすると、プラスのことを見つけるようになるんですよ。」
昆「どうも、ありむらこんばんは。」
篠田「やさしいなぁ」
昆「お誕生日おめでとうございます。」
篠田「ありがとうございます!いつからそんな情報を」
そんなわけで、恒例のアポロン山崎のメイクアフォーチュンのコーナーへ
アポ「(占いに)先週の内容が盛りだくさんで入ってるんですよ。先週、楽しいことを仕事にってことを仰ってくれたんですけど、有村さんの性格って、太陽、っていう性格なんですよね。」
篠田「太陽っぽい。」
アポ「あの、水とか木とかあるんですけど、水って燃やしたら消えるじゃないですか。木って斧で切るじゃないですか。太陽って斧も水も届いたことないんですよ。なにがいいたいかというと、邪魔されずに好きなことをしていたら成功できるという星のうまれてるからうまくいっているという。しかも、先週お子さんの話もされてて、あの、お子さんも太陽って性格ひとつ持ってるんですよ。なので、楽しくほめてあげて、よろこばせてあげると、子供も成長できるっていう星を持ってるので、子どもがスポーツ好きならスポーツほめてあげる、映画の見方がおもしろい見方してたらそれを評価してあげるという、ほめてあげるよろこんでくれることを意識しながら育てるっていうのがまさしく向いてるお子さんの誕生日なんですこれ。」
昆「すごい、誕生日まで調べて頂いて」
アポ「言っていいですかね」
昆「はい、1月3日。」
アポ「しこもこの子、めちゃくちゃモテます。あの、男の子ですよね。やさしくて、賢い子ってモテるんですよ。」
宇垣「そりゃモテる。」
篠田「そりゃモテる。」
アポ「その両方を持ってるんですよ。」
昆「なんかいまおっしゃってた、ほめて伸ばす、これまさにうちの父親母親が僕にずっとやっていたことで。とにかくそれで、やりたいことやろうと。」
アポ「まさに太陽として育ててもらってますよ。いつも、こうしなさい、ああしなさい、っていう、敵がいない状況をつくってくれたのが親やったんですよ。だから、自由に育てれたというか。」
宇垣「だから、好きなことを仕事にできたというね。」
アポ「そこにたどり着けたのも、親のおかげかもしれないですね。」
昆「なんか、ちょっと変わってて、うちの親が。学校から帰ってくると、なにかいいことあったかときいて。普通、やなことあったとか、悩み事はあるかとか聞きますけど、そういうのを一切きかないで。なに、今日楽しかったか、とか。」
宇垣「プラスのことだけを」
昆「そう、プラスのことしかきいてこない。そうすると、プラスのことを見つけるようになるんですよ。そうすると、ネガティブなことは、まぁしょうがないよね、で終わって、逆にいうとプラスのことのほうが上回れるから、それでいいこと、楽しいこと、これ幸せだなとおもうことを、学校でも見つけるようになって、親とかに報告する。そうすると、あまりネガティブな性格にはならなかったですね。 」
篠田「お母さん、小さな幸せを幸せと感じられる人だったんですね。」
昆「あ、だと思います。だから、普通、こういう仕事って、親の反対が、とかあるじゃないですか。全然、反対されなかったですからね。むしろ、がんばれがんばれって。」
篠田「だから、自分もそうしてあげようっていう」
アポ「あ、ひとつだけ。決して悪いことではないんですけど、今年の星がお金をつかうことが多いって星が出てたんで。それ別に悪い意味ではなくて。よく考えながらされると、今年一年もいいですし。」
ブレイク。 曲。
クイーンで、Another one bites the dust
◆昆「実は、(スパイダーバースは)アニメ元年っていわれてるくらいの映画で、いままでのCGアニメもすばらしいんですけど、あれはひと昔前のものに、この映画はしてしまったんですよ。」
篠田「昆さんといえば、おすすめの映画。みなさん聞きたいとおもうので。」
宇垣「ききたい!」
昆「そうですね、宇垣さんが好きな、クリントイーストウッド作品では、グラントリノが好きと」
宇垣「(イーストウッドは)ほとんど全部みてます!」
昆「あ、では、クリントイーストウッドの最新作がありまして、3/8公開になったばかりの、運び屋、っていうね。もともと原作としての90歳の運び屋ってものを、現88歳、監督主演でイーストウッドが全部やってるんです。で、これ、お話が秀逸でして。とあるおじいちゃんが、自分でお花の農園かなんかやってるんですよ。ところが、それがつぶれちゃうんですね。それで一文無しになって。いままでそのおじいちゃんは仕事のことばかりやってたから、家族をないがしろにしてたわけですよ。娘の結婚式にいかなかったりして。それで孫の結婚式に行って家族から総スカンなんです。そしたら、そこの結婚式の2次会で、怪しいメキシコ人が、おいじいさん、金に困ってるなら仕事あるよ、って。運び屋、って仕事だよって。おじいちゃんも、古びたトラクターみたいのしかもってないわけですよ。だから、この荷物を、開けるなよ、と。ただ、ある地点まで運んでくれたら、これだけお金やる、って。すごい大金なんですよ。それならやろうかな、どうせ失業して暇だし、って。それで、おじいちゃんがノロノロと、高速も使わずに下道でいくわけですよ。で、着きました、ってそしたらすごい金額もらって。車を新車に買い換えたりして。じゃ、僕またやります、って。それで、ちょっと量が増えるんですけど、違う地点まで運んだりするわけです。そしたら、どんどんおじいちゃんに大金が入ってきて、娘が金に困ってたら金払いよくやったりとか、家族の信頼を取り戻すし、パブがつぶれそうになったら、俺が金出してやる、って。どんどん自分の人生を回復して、自分の農園も買い取れるわけですよ。もうすべてが順調!っていうときに、アメリカって麻薬取締官がすごいんですけど、おじいちゃんが運んでるのは銃やら、麻薬やら、やばいものなんですけど、おじいちゃんだから、って、通しちゃうんですね。で、本当にすごい量を運んじゃって、それでもどんどんすり抜けていくから、トンデモナイ奴が運び屋やってるんじゃないか!って話になるわけですよ。おじいちゃんも、おじいちゃんで、いつ足洗おうか、と。それで最後、びっくりする結末になるんです。おじいちゃんがとぼけてる感じも最高だし、なんかその、ほのぼのしてる映画なんだけど、家族ってなんだろうな、お金ってなんだろうなとか、仕事ってなんだろうな、とか、笑って泣ける映画ですね。」
宇垣「絶対みなければ!」
昆「あと、もう一つおすすめは、スパイダーマン、スパイダーバースってのがありまして。 これ、傑作です! これね、スパイダーマンというと、また、ピーターパーカーが蜘蛛に噛まれて、って話だと思うじゃないですか。ところがどっこい、いまソニーピクチャーズは、最近あの、スパイダーマンって焼き直しなんでもやってるわけですよ。それを、一回やめようと。しかも、アメコミヒーローって、いま飽和状態なんですよ。多すぎて、マンネリ化してきた。それで、あえて一回実写をやめて、アニメーションでやると。しかもこのアニメーションが、想像を絶するアニメで、通常いままで例えば、シュガーラッシュとか、リメンバーミーとか、ピクサーディズニーものって、CGアニメーションでしたけど、それをやめて、スタンリー先生が昔書いていた、漫画のざらついた、アメコミのあの、ちょっと奇抜な色とか、あれをそのままアニメに落とし込んでるんで。通常ひとりのアニメーターって、1週間かけてできるのって4秒と言われているんですね。ところが今回のスパイダーバースでは、すべてのシーンに手書きが入ってるんですよ。だから、CGをベースにして、それに1フレームずつに書いて入れてるんで、ひとりのアニメーターが一週間かけてできるのが2秒、っていわれてるんですよ。」
宇垣「どんだけかかってるんだ、と時間」
昆「実は、アニメ元年っていわれてるくらいの映画で、いままでのCGアニメもすばらしいんですけど、あれはひと昔前のものに、この映画はしてしまったんですよ。」
全員「えーー!」
昆「もうね、すべて逆をいってるんですよ。いまエンターテインメントって、破壊がなければ新しい展開もないと。絶対マンネリするんですよ。例えば、アイドルの世界でも、飽和状態になった時に、絶対だれもやらない、逆をやることで、その手があったか、と。この映画は、全部いままでの逆張りいってます。黒人の男の子を主役にするとか、アニメにもどすとか、いろんな次元からスパイダーマンくるとか、タブーになるようなことやってるんですよね。でも、タブーってどんどんやってかないと。スターウォーズエピソード8もそうですけど、いままでのスターウオーズでやっちゃいけないことやってるんですよ。だからこそ、次のエンターテインメントがうまれる。あと、アカデミー賞も、Netflixの映画のROMAっていうのが、劇場で公開されない映画が、アカデミー賞でどうなんだ、っていう声はあるわけですよ。でも、時代は変わってますよ、劇場だけで公開されるものが映画ではないですよ、インターネットだけで公開される映画があってもいいんじゃないですか、っていう。新勢力が時代を変えていくとおもうんですよ。」
篠田「じゃあ今年は、時代の変わる節目というか」
昆「転換期ではありますね。昔、アバターという映画があって、3D映画到来か、みたいな、あったじゃないですか。アバター前、アバター後、みたいな。いまは、スパイダーバース前、スパイダーバース後、みたいな。」
◆昆「結論から先に言う事って一番重要で、人の話って5秒で聞けなかったら、もうそれ以上聞けないです。だから、マツコさんが「私嫌い」ってまず言うのは、とてもいいんですよ。それで、ビコーズ。なぜなら、という説明がそのあとにつけられる。でも、ほとんどのひとが、ビコーズのほうから言っちゃうんですよ。」
篠田「まだまだ映画の話したいですし、聞いてる人たちもききたいと思うんですけど、なんか映画好きの、アリコンさんの、映画の話ができるオンラインサロンが、できてるんですよね。」
昆「そうですね、いま僕がやってるシネマラボっていうオンラインサロンがありまして、ちょっと月額かかるんですけど、映画のコメント書いたり、みんなで映画を観に行ったりとか、応援上映いったりとか、あと、それぞれ、プレゼン技術をあげていこうということもやっていまして。例えば、1分で映画を語るとか。じゃあ、30分で映画を語るとか。それぞれ、尺によって、魅力を伝えるコツっていうのが、7つの法則に分かれていて。」
篠田「けっこう、お芝居とかもそうなんですけど、言いたいことっていっぱいあるじゃないですか。1分とか30秒で魅力を伝えてくださいってけっこう難しくて。それを、けっこう稽古でやってるんですよ。でもなかなかできなくて。言いたいことはいっぱいあるんですけどまとまらないし。」
昆「プレゼンも、相手があってのことなので、 相手がなにをききたがっているかを探すゲームだと思ってるんですよね。」
宇垣「普通に、仕事のプレゼンとかでも役立ちそうですね。」
昆「そうですね。企業にお勤めの方もかなり来られていて。パワポでプロジェクトを説明しなきゃいけない時に、パワポも、やり方説明してます。いわゆる校長先生の話がなんで眠くなるかというと、あれ結末が見えないから、いつ終わるんだろうな、ってみんな思っちゃうんですね。結論から先に言う事って一番重要で、人の話って5秒で聞けなかったら、もうそれ以上聞けないです。だから、マツコさんが「私嫌い」ってまず言うのは、とてもいいんですよ。それで、ビコーズ。なぜなら、という説明がそのあとにつけられる。でも、ほとんどのひとが、ビコーズのほうから言っちゃうんですよ。でも、英語的文法を持とうというか、I love you、でいいんですよ。私が好き、っていう結論があって、ビコーズにつながっていかないと。私はうんたらかんたらだから、あなたが好きです、では、あ、聞いてませんでした、になるんですよ。」
篠田「インパクトも大事ですよね。総選挙でも、つぶすつもりできてください、っていう、これは使われるであろうキーワードを使いましたし。」
昆「これはまた、裏切り論というやり方があって。痩せたいならたべなさいとか、これって、どういうことですか?ってくいつくじゃないですか。例えばやせたいなら運動しなさい、ならだれも聞かないと思うんですよ。でも、やせたいならたべなさい、っていうと、どういうことですか、ってなりますし、それこそあの昔AKBでも、私のことは嫌いでも、っていう名言。あれってやっぱ裏切りですよね。え!って思わせておいて、核心を突く。やっぱだからそういうことを、私のシネマラボというオンラインサロンで、いろいろとやっております。」
アポ「ただの映画好きでもいいんですよね?」
昆「そうですね、映画サロンなので、みんなで映画見て、映画の批評語る。僕はおもしろいなと思ってるのは、このサロンやってて、批評の批評がおもしろいですよね。」
アポ「それしたいひといますよね」
昆「たとえば、ひとつの映画見た時に、ちょっとずつ感想って違うじゃないですか。その意見の、批評を批評しあうのが楽しい」
宇垣「より一層好きになりますしね。こんな見方あったんだって。」
というわけで、「オンラインサロン 有村昆」で調べると その詳細でてくるという。
◆感想
プレゼンうまくなり、日常で、楽しかった話をコンパクトにまとめる力、オチのない話にオチをつける力、大事だと思う。アリコン シネマサロン、気になるサロンだ。しかし、オチのない駄話や、うまくまとまってないから内容はうまく伝わりきらないけど「そこに込められてる感情」はすごく伝わる話や、そんな、出来損ないの発話に愛おしさと切実さを感じたりもする。グッドライフのために、その両方が出来るようにしていきたい。
番組は感想を待っている
lab@tbs.co.jp
気づけば3月も半ば。 3月は別れの季節。 メンバー脱退が決まってるバンドの消化試合的なライブのようなやるせない空気が苦手だ。日常を粛々と積み重ねる。
あぁ、グッドライフを送りたい。
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