「いちごとレモンとマスカット」は、TBSラジオ2019年春の改編ではじまった新番組。今、飛ぶ鳥を落とす勢いのコスプレイヤー「いおりん」こと、伊織もえがパーソナリティを務めている。
毎週土曜20:30-21:00にお届け。radikoのタイムフリーを駆使すれば放送から1週間はどこでもいつでもウキウキリスニング。
「時刻は土曜の夜8時30分。こんばんは、伊織もえです」と、はじまった。
いよいよはじまった第一回目。
緊張が伝わる声。 誠実さの感じられる声だ。
AIと伊織もえが、リスナーの悩みに答えていく趣旨の番組だという。
そのAIの相方というのが、人工知能犬「ドッチ」くん。
「みなさんのお悩みに噛みつきますので、よろしくお願いします。」
と強気な発言。
そして、伊織もえの自己紹介が。
伊織もえは、コスプレイヤーであり、グラビアでも活動している。
コスプレは、はじめて5年くらい。
コスプレをはじめたそもそものきっかけは、コミケ(コミックマーケット)でコスプレイヤーをはじめてみて、コスプレ文化に触れたこと。それが小6くらいで、そこから時間が空き、友人に誘われ、自宅で楽しむ「宅コス」からはじめた。そこで、胸をつぶして、金髪で 男装のコスプレをしたという。
それから、ゲームショーなどのイベントに参加。自分の好きなものを、声を大にして表現するのが苦手だったが、コスプレを通して、自分の好きなものを表現するのが、とても楽しくて、続けているという。
コスプレに関することなど、質問があれば、
ichigo@tbs.co.jpまで
そして、曲。きのこ帝国で「東京」
https://www.youtube.com/watch?v=yBRqRAh9vJM
きのこ帝国の曲は、伊織もえが移動中などに聞いている音楽だという。
「ノスタルジックな雰囲気、声がすごく好き」であるという。
そして、様々な職業の方をお招きし、その方の抱える悩みを紹介するということで、
初回は、コスプレに関する仕事をしている人がゲストに。
コスプレに関しては、衣装、美容、造形に関わる人などいる。
今回は、衣装製作をしている、株式会社リオラの代表、田中絵里子さん登場
アニメジャパンで、伊織もえの衣装をつくった人
伊織もえが質問し、田中さんが答える形式で進められた。
Q いろんなコスプレの衣装をつくっているが、月に何着くらい?
A アニメとかゲームに紐付いているもので10種類くらいだが、アイドルグループなどが多いので、実際には30着くらい作っている。アイドルグループのものはレースなどつけて、キラキラさせるの大変。
Q 衣装屋はどういう仕事?
A 最初にイラストをメーカーからもらい、それにあわせて生地の見本を出して、生地の監修をしてもらった後につくりはじめ、形になってきたらもっかい監修してもらってフィッティングしてもらってという流れで仕事
Q コスプレの衣装を一着オーダーするのにいくらくらい?
A デザイン次第だが、簡単なものだったら5万くらい。全身鎧、とかだと、100万円くらいになることも
Q武器とかも一緒につくる?
Aつくる。もともと、武器とか鎧をつくる、リアラボードというウレタンを売っていて、衣装作りの傍でそれの通販もしていた。衣装作りもして、通販サイトもやっている。
Q リアラボードを開発したのもリアラさん?
A もともとは、床板などに貼る断熱材で、建築資材として使われていた。それがたまたま家にあり、これはコスプレの造形に使われるのでは、と思いつき、それを梱包して、リアラボードという名前で売りはじめた。東京とかだと東急ハンズなどで造形資材が手に入るが、地元が秋田県だったため田舎で全然資材が手に入らなかった。もともとは違う用途のものを、コスプレ用、として売り始めたのが、今の会社のはじまり。
そして、リアラで働く人に、ドッチくんが話しを聞いてきた録音が流された。
どっち「こんちわ。ぼくはどっちです。あなたの名前をおしえてください」
「シミズ マドカです」
どっち「マドカさんは、どれくらい働いてるんですか」
「社長の田中と一緒に衣装をつくりはじめたのが20 代前半なので、17年くらいになります。」
どっち「このお仕事の魅力はなんですか」
「ひとりではつくれない、衣装、例えば、鎧と布の部分が組み合わさったような、それを全員が一丸となってつくるのは、会社に所属してるならではのこと」
どっち「儲かりますか?」
「どうなんでしょう」
どっち「田中さん、シミズさんの給料あげてやってください。そして、もう一人、4月にはいったばかりの新入社員にもお話しを伺いました。」
「吉岡です。」
どっち「吉岡は、なんでこの会社にはいったの?」
「モデルで内定をいただいてたんですけど、衣装の魅力が強くて、こちらに、お仕事をさせていただくことに」
どっち「吉岡がいうところの、魅力って、なんなん?」
「誰でも着れるわけではない、特別なものであることの魅力が大きいと思っていて。その非日常感が好きだった。」
どっち「吉岡はどんなことを勉強してきたの?」
「1、2年で服飾の基礎を学んだ後に、3年から専攻に分かれたが、卒業制作として一個の舞台作品をつくる際に、衣装の基礎を発展させて、最終的にはパフォーマンスに使えるような特殊な縫い方を勉強してきた。」
どっち「そんな吉岡の夢は?」
「まずは一人前になること」
どっち「がんばれ。」
上からグイグイいくドッチくん。
ドッチくんの歯に絹着せぬものいい、今後にさらに期待。
そして、伊織もえと田中絵里子さんの会話に戻った。
Q 衣装をつくるにあたって、どうやったら、衣装屋の道に進める?
A コスプレ衣装業界は狭い業界だが、スタイリストなどいろいろある中で、自分がたまたまコスプレイヤーなのもあって、コスプレ衣装屋になってるところはあるが、自分でもある程度縫えて、どこをどうすれば一番よく見えるかという、見る目、があれば。
普通の洋服とは違う、2次元のシルエットの再現が肝だという。
そして、曲。 WANIMAのDrive。
もともとコスプレイヤーだという田中さん。珍ポロ子という名前でやっていたとか。
相方は、もろだしこ。
他にも、またずれこ、というコスプレイヤーも。
「それで自己紹介されたら、つかみはばっちりですね」と伊織もえ。
それに対し、伊織もえのコスプレイヤーネームを「乳輪離れとかにする?」と提案する田中さん。
「そんな離れてない!」とのこと。
Q どうして、コスプレイヤーから衣装つくる業界に足を踏み入れた?
A 当時、ちょっとつくったものをヤフーオークションなどで売っていた。それやってたら、オーダーが増えてきた。代理店、ゲーム会社から注文がくるようになり、そこからなし崩し的に。学生時代。夜、自分で縫って、通販してた。
Q まわりの大人のひとたちが助けてくれる環境はどうつくる?
A やりたいことを、やりたい、と発信していく。遠慮なく言っていると、いいじゃん、と応援してくれるひとが自然と出てくる。個人でやっているひともたくさんいるが、ひとりでやっていくのは大変。それぞれのプロフェッショナルがチームでつくりあげていくと、病まない。
そして、もえとドッチのお悩み相談室になだれ込んだ。
伊織もえが、渋谷の駅前で街頭インタビューをしてきた。
はじめてのことであり、ひとに質問するのが、こんなに難易度の高いものだと実感したとか。
どっち「ナンパとかされなかった?」
伊織「されなかったよ!」
どっち「意外とモテないんだね」
伊織「ナンパとか全然されたことないよ ドッチくんすごいこと聞くな」
とやりとり。
街頭インタビューへ。
むーちゃん、23歳。
悩みは、インスタのストーリーを今付き合ってる彼氏の元カノにずっとみられていること。
仕返しに、その女のインスタをみたら、非公開にされた。でも、裏垢でみている。半年くらい前にその彼氏と元カノは別れたようだが、それもその女の浮気が原因だったとか。彼氏とは遠距離なので、その元カノのSNS監視している。
「すごい、SNS監視合戦」と伊織もえの感想。
ちらちらみてくる元カノは、きにしなければいいのでは、と。
「そんなのきれいごとだ」とどっちくん
「恋愛に夢をみているのかもしれない。そんなのきにしないくらい、ちゃんと愛してほしい」と伊織もえ。
次。
いしつぶて、15歳。
坊主がこわそうにみえるが、高校野球だと決まりで坊主にしないといけないのが悩み。
恋愛はしないと自分できめている、生半可な気持ちじゃ野球はできないゆえに。
4月から高校生のいしつぶて。
伊織もえが高校の時の時は、すごく真面目だったという。スカートもながく、ひとつ結びでメガネという装い。
「来週までに、人工知能を使って、変わった校則を集めてくる」とどっちくん。
変わった校則などあれば、ichigo@tbs.co.jpまで。
「まずは軽めの悩みからお願いします」と。
そんなわけで初回。
「途中、緊張して、頭がぼやーっとした。」という伊織もえ。
タイトで内容の詰まった聞き応えのある初回放送だったのでは。
田中さんの言っていた「好きなことを発信していく」という言葉が心に響いたという。
自分の好きなことを発信すること、声を大にして言うこと。趣味趣向が最大公約数的にねじ伏せられ、ちょっとでもそこから外れると揶揄されたりするような息苦しさで死んでしまいそうな状況と対峙していくために、大切なことだ。
お知らせ
4・7から、地球防衛軍のCMに伊織もえが登場。
コスプレイヤーにまつわる事柄を知ることができ、現代的な悩みについても扱われるこのラジオ。
どういう方向へ転がっていくのか、まだこれから。
どうなるかはわからないが、追っていきたい。
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