杏さゆり登場回 前編。 多趣味で、頭を真っ白にする時間のあることの大切さ。篠田麻里子の冠ラジオであり宇垣美里アナが助手を務めるラジオ「グッド・ライフ・ラボ」第29回目の放送を聴いた(4月16日)

「グッド・ライフ・ラボ」は毎週火曜21:30-22:00、TBSラジオで放送されている番組。2018年秋の改変での新番組である。

篠田麻里子が所長、助手の宇垣美里アナウンサー、所員の占い芸人がアポロン山崎といった体裁で、ゲストを呼んでその人のライフスタイルについて根掘り葉掘り聞いていく番組。radikoのタイムフリー機能をつかえば火曜に聴けなくてもいつでも快適リスニング。

「ここはよりよい暮らしを追求するgood life labo。人望熱き所長の麻里子。有能な助手の宇垣。占い上手の所員アポロンが日々研究に取り組んでいます。豊かな未来へ繋がるgood lifeを極めるために、今日も探求は続くのです」と、いい声のナレーターが番組の趣旨を説明

今回から、新たな研究員として坂口孝則さん登場。

お金の話も繰り出される。

2月でのゲストとしての出演以来だ。

そして、この収録の放送日、4/16は宇垣さんの誕生日。

28歳になったという。

ちょうど、27,28くらいの時に、篠田麻里子もAKB48を卒業。

20代後半、変化の時期。

今回のゲストは、女優・モデルの杏さゆり。

◆ 篠田「(演劇は)ナマモノですからね、結局(セリフが)飛んだひととかも、誰かがカバーしなくちゃいけないわけじゃないですか。」

篠田「お久しぶりです。7年ぶりくらい?」

杏「最後にあったのが7年前くらいで。一番最初に会ったのが、10年前くらい?」

篠田「私の、初舞台で一緒に共演して。初舞台で緊張した時に優しく声かけてもらって。そこからもう、お姉さん的な感じで。まずは、杏さんのプロフィールを。」

宇垣「杏さゆりさん。1983年生まれ。神奈川県のご出身です。2000年に、第五回ミスヤングマガジンで、準グランプリ受賞。現在は舞台を中心に映画、テレビ番組など、活動の場を広げています。」

篠田「最近、ずっと舞台やられてますよね。」

杏「芸能自体、舞台をきっかけにやりたいと思って。で、グラビアとかいろいろさせてもらってる中で全然舞台をやるきっかけがなく、ちょうど(篠田真理子と)会った時くらいから舞台やりはじめて。それから舞台に魅了されてずっとやってる感じです。」

篠田「ずーっと舞台でてるイメージで。チラシみれば、あ、また出てるって。すごいいっぱい出てるんですよ。」

宇垣「舞台の魅力って、なんなんですか?」

杏「やっぱり、リアル感。リアルにお客さんの反応が返ってくるから。コメディで、一番わかりやすい。おもしろいと笑ってくれるけど、おもしろい作品なんだけど毎回毎回違うから。間とか。今日は盛り上がったね、とか。」

坂口「セリフ覚えるのすごく大変じゃないですか?」

杏「長ゼリを覚えるのはやっぱりきつい。」

篠田「覚えるコツとかってあります?」

杏「歩きながら覚える」

宇垣「散歩しながらってことですか?」

杏「家の中でも動きながらやると、身体が、ねぇって声かけるところとかも、身体が覚える、みたいな。だから、ひとりでもずっとウロウロしながら、家でやってますね。」

篠田「今後ね、ウガちゃん、女優業もやるかもしれないからね」

宇垣「いやぁ、どうでしょう」

篠田「今月からね、フリーになって。舞台とかもあるかもしれない。」

宇垣「見るのはすごい好きでよく観に行くんですけど。やっぱり、それこそ、相手との間もあると、相手の言葉も覚えなきゃいけなかったりとか。大変だなと思いながら毎度みてますね。」

篠田「けっこう全部、他人のも覚えちゃうよね」

杏「覚えちゃう。あ、間違えたな、とか気づくから。」

坂口「相手が間違えても、うまく対応するわけでしょ?」

杏「しますね」

篠田「ナマモノですからね、結局(セリフが)飛んだひととかも、誰かがカバーしなくちゃいけないわけじゃないですか。」

杏「まぁ、でも、ヒヤッとする。この間、去年とかもけっこうあって。自分はないんですけど。もってこなきゃいけないものもってきてない子がいたりとか。それどうすんの!みたいな。これがないと、この次のセリフ言えないよとかも、うまくみんなでカバーしあって。みんなで助け合って。」

坂口「アドリブ力だ」

◆杏「すこし長めの休みだと、スノボ、スキューバ、ゴルフ、等々。」

篠田「ずーっと舞台やってるイメージなんですけど、休みの日って何してるんですか?」

杏「すこし長めの休みだと、スノボ、スキューバ、ゴルフ、等々。」

宇垣「多趣味でいらっしゃって。」

杏「そうなんです。」

篠田「スキューバってのは免許もって?」

杏「オープンウォーターっていう、一番最初に取れる免許をもってて。お姉ちゃんと一緒にグアムにとりに行ったんですよ。そっからハマって。石垣行ったりとか、バリ、グアム、モルディブ? ほんとに世界観変わりました。」

坂口「世界がもう、倍になるわけですもんね。」

宇垣「やってみよう」

篠田「泳げるの?」

宇垣「不恰好ながらに泳げますよ。犬かきちゃうって言われますけど。」

篠田「杏さんは泳げますか?」

杏「泳げます。でもドリフトダイビングってのがあって、潮の流れに乗っかるダイビングもあるんですよ。じゃぽんって入って、そのまま足動かさず流れていく。それで、ギリギリのところであがる。」

宇垣「楽しそう!」

◆ 宇垣「あ、でも私去年から(スノボを)はじめましたよ。すごく楽しいのと、あとできないのがすごく悔しくて。何度もやってるうちにすごく好きになってきました。スピード狂にはたまらんですよ。」

篠田「スノボもやるの?」

杏「スノボも、もう21年目くらいで」

篠田「じゃあめちゃくちゃ上手いね。ウガちゃんもやるの?」

宇垣「やります!スノボ好きです。」

篠田「坂口さんは?」

坂口「いや、まったくできないです。」

篠田「私もできないです。」

宇垣「あ、でも私去年からはじめましたよ。すごく楽しいのと、あとできないのがすごく悔しくて。何度もやってるうちにすごく好きになってきました。スピード狂にはたまらんですよ。」

杏「わかる!私もスピード 派」

坂口「小説家の東野圭吾さんもスノボがすごく好きで、そこで頭を真っ白にして、次の作品を考えるって。」

杏「そうですね、真っ白になるんですよ。」

篠田「真っ白になるんですか。」

杏「すべってる時って、目の前も真っ白じゃないですか。真っ白な中、すべってる音だけで、まっしろになれるんですよね。なんにも考えずにすむ。ストレス発散方法のひとつ。」

◆宇垣「なんか、大の大人がお酒もなしに1日ずっと一緒にいて喋ることができるのってゴルフくらいだって、それこそ知り合いの方が言っていて。」

篠田「やってみたいと思いつつも、ずっとこのままきちゃいましたね。ほかにもゴルフもやってると。」

杏「ゴルフも、はじめたのは20代前半くらいだったんですけど。連れてってくれるから一緒にいくくらいだったんです。それで、そこそこできてたんですけど。去年、ちょっとレッスンに行き始めたら、直されることによって、ちょっと下手になるというか。なんか、ゴルフのレッスンあるあるらしくて。それで悔しくて、今は、マンツーマンのコーチつけてもらって。ガチでやりはじめてるっていう。」

坂口「ちなみにゴルフって純粋な趣味ですか?それとも、土日でお仕事の関係とか。」

杏「もう全然純粋な趣味で」

篠田「坂口さんもゴルフを?」

坂口「いや、それが、僕経営コンサルなんで、社長業の人たちとよく会って、毎回誘われるんですけど、できないですね。」

宇垣「営業の人とか、男の人ってゴルフしてるイメージですね」

坂口「ゴルフしてビール飲んでっていう。ずーっとここまで断り続けて、それでなんとかなってきました。だけど、めっちゃ誘われます。特に、海外出張しに行った時とか、みんな土日やることないから。なんとかここまで逃げ続けてきたんですけど」

篠田「ゴルフ、楽しいってきくけど、あんまり魅力を感じない」

宇垣「一歩が難しかったりしますね。遠くまで行かないと練習できなかったりとか。車がないと、とか。」

杏「まぁね、車がないと行きづらいけど、海外とかいっちゃうと、全然近かったりもするし、あと何よりも、風景がよくて。打ってて楽しいんですよね。」

篠田「確かにゴルフ場って広いところで打ってて、開放感ありそうですよね。」

杏「たまに一発パキーンって当たった時の爽快感がたまらないですね。」

宇垣「楽しそう!それこそ私もよく誘われるんですけど、逃げ続けてここまで来たので」

杏「ぜひやりましょう」

坂口「社長の人たちと話してておもしろいのが、最初は全然やる気なくて、付き合いではじめてるんですけど、やってるうちに他人にナイスショット!っていうのをほんとに心から言えるようになって、ハマっちゃうっていう。」

杏「いや、そうなんですよ。」

宇垣「なんか、大の大人がお酒もなしに1日ずっと一緒にいて喋ることができるのってゴルフくらいだって、それこそ知り合いの方が言っていて。」

坂口「やんなきゃいけないような気がしてきた。」

宇垣「私もそんな気持ちになってきました。」

篠田「いっぱい趣味もあるから、楽しそうだなって。」

杏「楽しいですよ。やりたいことありすぎて、時間が足りないです。」

宇垣「なにしたらいいの、みたいな時間はないって感じですね。」

杏「思い立ったら、すぐ行っちゃう感じですね。」

宇垣「人生を謳歌してらっしゃる。」

ここでブレイク。
杏さゆりチョイス、L’Arc-en-Cielで、キスキスキス。
スノボに行ったらかかってる曲だとか。

◆杏「すごい怖い、間あくと。夢でも、セリフ飛んじゃう夢見て。わって起きちゃう。その時は120回ずっと緊張してた」

篠田「杏さんは最近舞台が多いですけど、舞台の楽しさってなんですか?」

杏「よく、緊張しないの、とか聞かれるし、私が出ている時は緊張してないっぽく見えるらしんですけど、これが、全然真逆で、すっごい緊張しいなんですよ。和田アキ子さんも、歌う前って、すごい緊張して、で歌う時になったら、バン、って歌いはじめるみたいな。それともうまったく一緒で。裏でずっと深呼吸して。それで出て、ずっと手震えながらがんばってる感じ。震えるくらい緊張して、その緊張を楽しむみたいな。」

篠田「でもはたから見てると、私を見て!ってくらいのすごいパワーもそうだし、いろんなところに目を向けられる、客席も含めて、いろんなとこみてるんだろうなって思って見てますけど」

杏「ほんとですか?ありがとうございます」

坂口「緊張の度合いっていうのは、年々、少なくはなってきてるんですか?」

杏「これが、おもしろいぐらいにまったく減らない。だいたい10回公演くらいが普通の舞台が多いんですけど、昔、120公演っていうのをやって」

篠田「やばいそれ!聞くだけでやばい。3、4ヶ月?」

杏「東京1ヶ月やって、大阪1ヶ月やって、名古屋行って、地方回って、1年かけて」

篠田「1年ってことは、中も空くじゃないですか。忘れちゃいません?」

杏「すごい怖い、間あくと。夢でも、セリフ飛んじゃう夢見て。わって起きちゃう。その時は120回ずっと緊張してた」

坂口「学生時代の友人が、つかこうへい劇団の俳優やってたんですね。学生時代は、ロクでもない生活してたんですけど、俳優になってからものすごい生活に気をつけるようになって。喉痛めたらだめだとか。杏さんも特別体調管理なさってるんですか?」

杏「私もけっこう気をつけてますね。喉ももちろんですし、あと、私もともとこの声なんですよ。よく、酒やけとかいわれるんですけど。」

篠田「最初からだったんですね」

杏「だから声だけはこれ以上わるくならないように」

宇垣「わるくはないですけどね。でも、風邪ひいたりとかしたら、難しいですもんね、舞台。」

杏「もう、声でないっていうのが一番致命傷だから。万が一、声がでなくなった時用の強い薬とか。そういうのも常備しといて。あと、加湿も大切だから、冬場は二台つけて加湿してますね。」

◆杏「家だと、だいたい料理つくってるときが頭真っ白になれるから、料理つくったりするのが好きです。」

篠田「もうそろそろ、舞台がはじまるんですよね」

杏「そうなんですよ。4月24日から28日まで、シブ劇にて、新義経、って舞台をやります。」

篠田「これはどんな話ですか?」

杏「簡単に言えば、時代劇、ですね。わたしがやるのは、相手方の平家のときこって役で。敵なんだけど、敵も家族もあるし、敵もつらい思いもあるしみたいなおもいが交錯するっていう、どっちも嫌いになれないような感じの舞台になってます。」

篠田「舞台で忙しいと思うんですけど、オフのときの家での杏さんの過ごし方ってなんかあります?」

杏「家だと、だいたい料理つくってるときが頭真っ白になれるから、料理つくったりするのが好きです。」

篠田「得意料理は?」

杏「得意料理…煮込み系?ビーフストロガノフとか」

宇垣「かっこいい!」

杏「おしゃれな名前ですけど、簡単にいえばビーフシチューみたいなもんですよ。あの、圧力釜をつかうのがけっこう好きなんで、圧力釜でなんでも作っちゃう」

宇垣「あれ、いいっていいますよね。いいつつ、まだ手を出してないんですよ。」

杏「なんかね、こわいっていう方も。」

篠田「やけどね、気をつけないと。じゃあ家で好きな場所は台所っていう」

杏「そうですねぇ」

篠田「お風呂好きって人が多いけど、キッチンははじめて。」

宇垣「そうですね!なんか、こだわりとかあるんですか?」

杏「期本的に、使いやすいが一番。あとは、調味料がめっちゃ多いです。スパイスとか、一味系、辛い系が多いです。」

篠田「どのからさでも?」

杏「痛いからさは、ほんとちょっとしかかけないけど、たとえば家にあるやつだと、沖縄のしまとうがらしからはじまり、京都の舞妓はんひーひーとか、香りがほしかったら黒しちみとか」

◆宇垣「弦楽器、やってみようかな…」

篠田「それと、ハーバリウム?」

杏「ハーバリウムって、ガラスのなかにドライフラワーいれて、オイルいれておいとくみたいなやつで。」

宇垣「作られるんですか?」

杏「作ったことがあって、何回か。意外と難しいんですよ、あれ。ビンのなかに、自分の好きなお花とか、ビーズとかなんでもいいけどいれて、いれたあとにオイルいれて蓋をするんですけど。オイル入れると、色が拡散するというか。オイルとビンの、理科でやったやつみたいな」

宇垣「屈折率とかですね」

杏「そう、それで全然違うものになるから、色合いとか考えながらやらないと、ぐちゃぐちゃになっちゃうんですよ、中で」

坂口「最近、すごいかっこいいのをインスタとかでみますけどね」

宇垣「流行ってますよね」

杏「すごくいいのが、シンプルにいれて、それを光るコースターの上に置くんですよ。そうすると、間接照明みたくなるんです。」

篠田「おしゃれ!! それって、ろうそくみたいにはならない?」

坂口「ろうそくみたいにはならないみたいですけど、作り方しっかりしたら、一年くらいはもつみたいですね。誰かからもらったことあります」

宇垣「多趣味、そしておしゃれ!」

篠田「いろんなものに興味があるんですね。これから、これやろうって思ってることは?」

杏「ウクレレ。まだ初心者なんですけど、ハワイアンミュージックを弾けるようになったら、ハワイで弾きたいなと思っています。」

宇垣「方向が全部違ってすごいですね、運動と、料理と」

坂口「ギター弾くので、ウクレレぼくも一時期練習してたんですけど、コードが全然違って、それで挫折しちゃって。ギター弾けても、ウクレレ弾くのってけっこう難しいんですよね。」

篠田「三味線とも違います?」

坂口「音階が違いますね」

篠田「三味線は私、できるんですよ」

杏「すごい!」

宇垣「弦楽器、やってみようかな…」

◆感想

非常に多趣味である杏さゆりさん。 やりたいことがたくさんありすぎて、時間が足りない、その状況こそがまさにグッドライフであると思った。 「頭を真っ白にするために」スノボをする、料理をする、というのも印象的な発言だった。 普通に生きていても、邪念、雑念がたまりにたまってきてしまうもの。なにかしら、自分をリセットできる、没頭できるものがあることは、生きていく上で切実なことだ。 人生楽しそうにしている人の周りには、自然と人が集まってくる。

次回は後編。

番組はメールを待っている。 lab@tbs.co.jp
番組の音源はラジオクラウドにあがっている。

グッドライフの果てはこの目の前に。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。