広瀬すずが主演で十勝がフィーチャーされた新時代の朝ドラ「なつぞら」視聴の記録 あらすじ第9週「なつよ、夢をあきらめるな」

ついに、2019年の春、100作目を迎えたという、公共放送の朝ドラ。

その記念すべき作品は、なんと広瀬すずが主演で、加えて、北海道の十勝が舞台!

アニメーター、奥原なつの人生を描くという。

それは特別だ、という事で、2019年4月1日からはじまったこの、「なつぞら」

追いかけていきたい!

今週は、第9週 「なつよ、夢をあきらめるな」第49話から54話までのまとめだ。

● 第9週「なつよ、夢をあきらめるな」

◆第49話

皿洗いをしてるなつ。

「昭和31年、4月、なつは上京しました。新宿の川村屋で働きながら、絵の勉強を続けていました。アニメーターになる夢を叶えるため、日々、時間を大切にすごしてきたのです。そして、いよいよ、なつは、東洋動画の入社試験に向かいました。」とウッチャンナレーション。

懐中時計をながめ「じいちゃん、いくべ」と気合いをいれるなつ。

一方、牛舎。

同じ時刻。じいさん、時計をみつめ、「なつ、やれ」とつぶやく

そしてくりだされる優しいあの子!

月曜は、

“口にするたびに泣けるほど
憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き
たどり着いたコタン”

という部分が長い月曜日、

今週の演出は、田中 正。

試験会場。

試験内容は、柵に向かっている馬が、柵を飛び越えていく様子を6枚で表現する、というもの。

馬の絵なら、得意なはずだ、なつ!

一方、天陽くんも、北海道で、馬を描いている。

なつは、

“俺にとっての広い世界は、ベニヤ板だ。そこが俺のキャンバスだ。なにもないキャンバスは広すぎて、そこに向かってると自分の無力ばかり感じる。けど、そこで生きている自分の価値は、ほかのどんな価値にも流されない。なっちゃんも、道に迷った時は、自分のキャンバスだけに向かえばいい。そしたら、どこにいたって俺となっちゃんは、なにもない広いキャンバスのどこかで繋がっていられる。…..がんばれ! 頑張ってこい、なっちゃん。”

という、天陽くんに言われた言葉を思い出しながら、絵を描いている。

筆記試験が終了し、面接試験へ。

東洋映画社長、角野卓三演じる大杉 満が、なつの対面に座っている。

「ご両親は、健在かね? 」と大杉満。

「はい、本当の両親は戦争でなくしました。だけど、9つから私を育ててくれた両親は、北海道にいます。」

そして、大杉の横に座る、東洋動画スタジオ所長の山川周三郎が、

「いわゆる、戦争孤児だということですか? それでは、東京には身寄りがないんですか?」と畳み掛ける。

「兄がいます」

「農業高校を出てるようですが、絵の勉強はどこで?」

「絵の上手い友達に教えてもらいました」

「農業高校の?」

「はい、その人は、牛飼いをして、土を耕しながら、自分の絵を描いています」となつ。

「あなたの絵は実に面白いね。こんなに高く飛ぶ馬をはじめてみたよ」と大杉満。

「ありがとうございます! あ、社長の宣伝動画も面白かったです!あんなのはじめてみました!」とコメントするなつ。

「あんなの?」とちょっとカチンときてる様子の大杉。

なんかちょっとやばい雰囲気に。

「すいません」

「けっこうですよ」

「あ、ありがとうございます」

「もう、けっこうですよ」

とやりとりし、あいさつをし、退室するなつ。

大緊張の試験を終えたなつ、川村屋へ。

マダムらに報告。

とにかく、試験は終わりました、と。

そして、厨房。
皿洗いしてると、雪次郎がなつに話しかける。

「試験の手応えはどうだった?」

「絵はちゃんとかけたと思う。ただ、面接が….」

「FFJは歌わんかったべ?」

「歌わないよ!」

となつと雪次郎でやりとり。

そして、

「大きな会社が、戦争孤児だった私をとってくれるかどうか….」と懸念をもらすなつ。

一方、東洋動画スタジオ。

試験の絵をチェックしている。

その一人は、仲さん。

なつの描いた試験の絵をチェックして、ニンマリ。

アニメーター、井戸原 昇もチェックして、なかなか面白い、と評価。

75点だ!

そして、場面は赤い風車。

角筈屋の社長、茂木(リリーフランキー)もそこに。

「ずいぶん新宿になじんできたな、なっちゃん」

「まだなんにもできていません。ただ時間に取り残された気分になります」

「ほーら、新宿にくるとみんなそうやって詩人になるんだよ」

とやりとり。

「詩人になるか、死人になるか、だね!」とあやみさん

わっはっは

そこへ、兄の咲太郎もくる。

「東洋の試験、どうだった?」

「結果はまだ。でも、陽平さんからもらった本が役に立った」となつ。

「うちの本が役に立てて良かった」と茂木

「自信はあるのか?」と咲太郎が問うと、

しばらく間があり、

頷くなつ。

はは、乾杯だ!、と盛り上がるその場。

「なつは咲太郎にあって、すこし気持ちが軽くなったような気がしました。それからの一月、どんなに忙しくてもなつにはとても長く感じました。そして、それは届いたのです。」とウッチャンナレーション。

そして、ついに

東洋動画の合否が。

なんと、

不採用通知。

「なつよ、無念」

◆第50話

無念のなつ、ひとりうなだれている。

北海道に手紙を書こうと思ったが、筆が進まず。

「なつは、東洋動画の入社試験に、落ちてしまったのです」

そして流れる、優しいあの子!
暗い道が続いててもめげずに歩けば、知らなかった世界。

川村屋マダムに、合否の結果を伝えるなつ。

それで、これからどうする、と問われるも

わかりません、となつ。

なつの働きぶりもいいことだし「このまま川村屋で働く? 」と持ちかけるマダム。
「それとも、北海道に帰る?」

「このままでは帰れません」となつ。
そして、川村屋で就職というのも、難しい

「マダムの厚意をふみにじる気か!」とのがみさん。

「これからどうするかは、なつさんが自分で選ぶことよ」とマダム。

厨房、一心不乱に皿洗いするなつをみつめる雪次郎。

一方、北海道、柴田牧場。

「なつから、まだ手紙は届いとらんか」と気を揉むじいさん。

もう試験から一月も経ってる。

いい知らせだったら、すぐ電報でもよこすはずだ。

とりあえず、農協の電話を借りて川村屋へかけてみよう、と。

「なつ姉ちゃん、落ちてたら、どうするの? 」と、あけみ。

一同、なつが試験に落ちた時のことは想定してなかった模様で、ぐぬぬ、となる。

一方、赤い風車。

雪次郎がひとりで来店。

「なつの友人です、咲太郎さんに会いに来たんです」

いいから、おでん食べていきなさいよ、となる。

咲太郎のところへ行く雪次郎。

事情を話す。

「落ちたのか。東洋動画に落ちたのか。」

ため息をつく咲太郎。

「それで、なつはこれからどうする気だ」

「わかりません。それで、悩んでるんだと思います。」

一方、なつとサチコさんの部屋。

ノックする音。

咲太郎が入ってくる。

「よ、元気か」

「こんな時間にどうしたの」

「いや、元気ならいいんだ、顔をみにきた」

「….聞いたの?」

となつとのやりとり。

「まぁ、入って」と。サチコさん

「なつ、いいクスリやろうか? さっちゃん、ビールある?」

「ないよ!」と、なつ

「大人のジョークだよ」と咲太郎。

そして、壁に貼られた、柴田家の写真が咲太郎の目に入り、

「大人になったな、なつ。」と感慨深げ。

そして、「大人は、ビールより苦いものを、時にはグッと飲み込んでいきていかなければいけないんだ。東洋動画なんて、ビールの泡だ。気にすんな。」と励ます。

「泡なのはこっちだよ。わたしみたいなもんが、あんな大きな会社に入ろうとしてたんだから。わたしにもできるって言われて、それを真に受けて、それしか考えられなくなってた。バカだよね」となつ。

咲太郎、なつに向かい合って座り、

「なつ、面接は受けたよな?」

「うん」

「誰に?」

「大杉社長に」

「お前、自分の名前は言ったよな?なんか、聞かれなかったか?」

両親はいるか、ときかれたこたが思い当たるも、

「なんも、普通だよ」と答えるなつ。

絵がダメだったんだ、実力がなかったんだと。

場面は、東洋動画スタジオ 作画課。

仲さん含め、みんな作画かいてる、仕事してる。

昼休み。

中庭のようなとこで休憩してる仲さん。

そこに、咲太郎登場。

「奥原、咲太郎です。」

「どうかしたんですか」

「どうして、なつは落ちたんでしょうか。なつには、実力がなかったんでしょうか!
どうなんでしょうか!」と仲さんに詰め寄る。

「咲太郎、気持ちはわかるが、そこまで聞きに行くのは、どうなんでしょうか」とウッチャンナレーション。

◆第51話

どうして、なつは落ちたんでしょうか。
なつには、実力がなかったんでしょうか!
どうなんでしょうか!

と仲さん詰め寄る咲太郎。

「ちょっと、待ってください! なつさん、落ちたんですか?!」

どうやら、仲さんも知らなかったようだ。

「そりゃ無責任じゃないか!」と仲さんを突き飛ばす。

すると、仲さん、中庭の池みたいなところにボチャン!

そして流れる、優しいあの子!

場面は 喫茶 リボン

仲さんと咲太郎、向かい合って座っている。

さっきはすんません、と咲太郎。

「あんたに当たって悪かった。なつはやっぱり、実力が足りないんだろうな。」
と冷静になってる咲太郎。

「足りないのは確かだけど、実力がないとは思いませんよ。絵を採点したのは僕ですから。」

「だったら、やっぱりあんたが落としたんじゃねえか! なつをその気にさせておいて、水をぶっかけるのかよ!」

激しく言い寄られ、もうたまらん、といった様子で仲さん立ち上がり、

「だから僕は、なつさんが受かったものだとばかり思ってたんです!!」

え?、となる咲太郎。

「採点は悪くなかったはずです。そりゃ、経歴でいえば他の者に劣るかもしれないけど、だからその分、入社したら、僕が責任を持って育てようと思ってたんだ!! それなのに、それなのに….」

なつが落ちていたことは、仲さんにも大きな動揺を与えたわけだ。

冷静になり、咲太郎、「どうして、落ちたんでしょうか」

「面接で、なにかあったのかな」

そこで、ハッと、思い当たる咲太郎。
東洋動画の社長の大杉に直訴したあの時を…

帰り道。

ムカムカしながら歩く咲太郎。
孤児院にいようがどこにいようが、関係ねぇじゃないかよ!、と。

おでん屋、赤い風車に行き、昼間から酒をあおる咲太郎。

「俺はバカだ。どうやったら、なつの力になれるのか、わからない。やっと会えたのに。迷惑ばかりかけてるよな。俺と会ったって、なつにはいいことなんてないよな、母ちゃん。」

あやみさん、咲太郎から酒を取り上げ

「だったら、こんなことしてる場合じゃないだろう。お前がしょげててどうやって妹励ますの」と一喝。

川村屋へ向かう咲太郎。

川村屋では、ノブさんとなつが話している。
その様子を店の外から眺める咲太郎。

結局、店の中に入らず、踵を返してしまう。

ノブさんに、試験落ちたことを報告するなつ。

「それで、夢をあきらめるの?」とノブさん。

「それが、あきらめたくないの。なんとかして、アニメーターになる他の道を探してみようと思う。」となつ。

そこで、川村屋に、仲さんと陽平が入ってくる。

今回は、申し訳なかった。ちよっと、いいかな。 と仲さん。

四人で話すことに。

「正直、君の絵は悪くなかったよ。それで、なんで君が落ちたのか、調べてみたんだけど…」

どうやら、大杉社長の判断で、落とされてしまったようだ。

「なっちゃん、つかぬことを聞くけど、君のお兄さんはなにかの党に属している?政治的な党に」と陽平。

え?

「どうやら、君のお兄さんが、大杉社長に会ったらしいんだ。」と仲さん。

場面は東洋動画の社長室。

「あの子の兄に挨拶をされてね。あの子の兄は、新劇をやってるんだよ。赤い星座だよ。あの劇団は戦前からプロレタリア演劇をやっているじゃないか。しかもあんな、愚連隊だか、太陽族みたいな、不良の兄がいる子を、入れるわけにはいかないよ」と大杉社長。

川村屋。

「あいつがそんな深いことまで考えて新劇をやってるとは思えません、」とノブさん。

「誤解だと思う。誤解とはいえ、本当に腹が立ったよ。」と仲さん。

そして、

「今回の結果を覆すことはできないんだけど、9月にまた、仕上げの試験があるんだよ。セル画に色を塗ったり、トレースしたり、アニメーターの勉強にもなる。まずは、なかに入ることが重要だからね。誤解もとくから、挑戦してみないか」、と仲さん。

挑戦、します、となつ。

翌朝。

鳥のさえずりとともに目を覚ますなつ。
歯を磨く。

「拝啓、母さん、父さん、じいさん、みんな元気ですか。東洋動画の試験は、不合格でした。知らせるのが遅くなりごめんなさい。自分がなにをしたらいいのかわからなくて、考えてるうちに時が過ぎてしまいました。9月に、仕上げ、という仕事の試験があることを陽平さんたちから教えてもらいました。その試験に、挑戦したいと思います。私はやっぱり漫画映画をつくることをあきらめたくありません。こんな私ですが、応援よろしくお願いします。」

と手紙書くなつ。

そして、ひとり、赤い風車へと足を運ぶなつ。

「お兄ちゃんは?」

まだ。客も帰ったし、ふたりで飲まない?とあやみさん

「まだ未成年だし」と渋るなつ。

そこへ、ノブさん。

さっき、咲太郎が警察に捕まって、

えええ!

衝撃が走る

「またもや、なにをやってるんだ、咲太郎」

◆第52話

赤い風車にノブさんきて、咲太郎が警察に捕まって、

えええ!

どうやら、別に悪いことはしてないという。
路上でサンドウィッチマンをやってて、交通の妨げになって、取り調べを受けてるとか。

歌舞伎町でサンドウィッチマンをしていたという。

そしてくりだされる、優しいあの子!
いい曲!

歌舞伎町まで、咲太郎をみにいくノブとなつ。

咲太郎、煙カスミのステージ、スウィートホームを、タップダンスをしながら宣伝している。

ステージでは「街のサンドウィッチマン」を、煙カスミが歌う。

タップダンスしてる咲太郎のところにいき、

お兄ちゃん、なにしてんの、となつ

すると、酔った客に絡まれるなつ。

咲太郎が追い払う

とりあえず、ちょっとこい、となつを路地裏へ連れて行く。

「いったいなんなんだ!」

「わかんない、お兄ちゃんがなにやってるのか」

「なにも悪いことはしてないよ。お前が辛いのはわかるけど、もう忘れろ。あんな会社、入らなくてよかった。」

「おい、咲太郎!」と怒るノブさん。

「俺たち孤児院にいたような人間は、いつまで経っても差別を受けることがあるんだよ」

「お前、なにいってるのか分かってるのか!」とさらに怒るノブさん。

「お兄ちゃん、いまなにやってるのさ」となつ

「見ての通り、サンドウィッチマンだよ。鶴田浩二の歌が流行ってるから人気があんだよ。」

「それがお兄ちゃんのやりたいこと?全然わかんないよ。」

「なにがわかんないんだ。マダムに借金を返すために働いてるんだろう。おまえに少しでも
肩身の狭い思いをさせないために」

「わたしのためなの?だったらやめてよ!わたし、タップダンス踊ってるお兄ちゃんみて、なんか悲しくなったよ。だって、昔とやってること変わってないんだもん。焼け跡で、進駐軍に向かってやってるのと、同じじゃない。昔は楽しかったけど、今は悲しかった。」

そこで、ちょっとまちなさいよ、と土井さん登場。

あんたは北海道で生きるために牛の乳搾りしてたんでしょ。こっちだってね、生きるために人前で踊ってんのよ!馬鹿にしないでよ!と怒る

「馬鹿になんかしてません、お兄ちゃんのやりたいことがわからないと言ったんです」

「だから、俺はムーランルージュを復活させたいって言っただろ」

「それだって、あやみさんのためでしょ!」

言葉に詰まる咲太郎。

お前に、なにがわかるんだ。

「お兄ちゃんが自分のために、まじめに働いてるならなにしてもいの、もう他人のためにがんばらなくていいんだから。もっと、自分のために頑張ってよ! 」

昂ぶって、涙するなつ。

そこへ警察が。

おい、女の子泣かしてなにやってるんだ!と。

次の日。

「お騒がせしてすいませんでした」とマダムに謝るなつ。

「お兄さんとなにがあったの?」

「兄のことがよくわからないです。いつもひとのことばかりで、兄自身はちゃんと生きてない気がして。」

「さいちゃんは、自分のことより、ひとのために生きるのが好きなのよ。そういう人もいるのよ。」

マダムの祖母、川村屋の先代は、咲太郎のことを気にいっていたという。

ムーランルージュがつぶれたとき、川村屋で働く話を先代が咲太郎に持ちかけたが、咲太郎は断った。

母のように慕っていた、岸川あやみさんの居場所を作ってあげることが、自分のしたいことなのだ、と。だからなんとしても、ムーランルージュを復活させたい、と。

「つまりそういうやつなのよ。馬鹿なところがあるけど、ひとを思う気持ちは、まっすぐなの」とマダム。

そして、心にはいつもなつがいるのじゃないか、と。

そこへ、のがみさん、マダムへの来客です、と。

岸川あやみさんだ。

どうぞこれを、お納めください。

マダムに一万円を渡すあやみさん。

受け取れません、とマダム。
いや、受け取ってください、とあやみさん。

「いくらマダムが咲太郎に恋をしていたとしたも、咲太郎のしたことは許されません」とあやみさん。

「してませんから!」とムキになり否定するマダム。

「恋でしょ、恋! してます!大丈夫!じゃないと、保証人になったりしないですからね、はい!」

と無理やり話をまとめ、

なつに、

「亡くなったお父さんの手紙持ってる?その手紙の中に、家族を描いた絵があった、って聞いたんだけど。」とあやみさん。

「はい。絵がありました。」

「咲太郎はその家族の絵を思い出しながら、自分でも絵を描いて、わたしにみせてくれた。」

あやみさん、その絵をなつにみせる。

すごい上手い絵だ!

「あいつ、自分で絵を描いて、自分の心の支えにしてきたんだよ。馬鹿なことしてきたけど、あいつ、必死で生きてるのよ。許してあげて。」

そっくりです。お父さんの絵に、この絵、そっくりです。

驚きを隠せないなつ。

これは、まさかの展開。
咲太郎にそんな絵心があったとは。

「なつ、咲太郎を、許してくれよ。」

◆ 第 53 話

咲太郎が描いた絵を眺めて、考え込むなつ。

ふー、っと息を吐く

そして流れる、優しいあの子!

翌日、赤い風車の二階、咲太郎の住み込み部屋にひとりで訪れるなつ。

「昨夜は、ごめんなさい、ひどいこと言って」

「いいんだよ、そんなことは」

まぁ入れ、と、いい

それより、この部屋くさくないか?、と咲太郎。

「大丈夫」となつ。

なぜにおいのことを聞いたのか。

そして、本棚に目をやるなつ。

「いろいろ勉強してるんだね」

「こっちの母ちゃんがいろいろ買ってくんだよ…. なつ、お前が東洋動画に落ちたのは、俺のせいだ」

と神妙に切り出す咲太郎。

「俺が、大杉社長と会って、余計なこと言ったから、、」

「そんなことない。あれは、自分の実力。そうじゃなきゃ、見返せないしょ、と」なつ。

「見返す?」

「そう、まだ、だめと決まったわけじゃないの。9月にもう一度試験がある。それに受かって、そこから漫画映画までを作ってみせる。それだけはあきらめたくない、そう決めたんだわ」

「そうか。俺には、そうはっきり言えるものがない。」

といい、

「なつの言う通りだよ。自分のために生きてないやつには、他人のことも助けられない。いまの俺じゃ、だれの力にもなれないよ」

とさびしげに話す咲太郎。

それをきき、静かな調子で、

「お兄ちゃんは、そこにいるだけで、私の力だよ」となつ。

「お父さんの手紙と同じ。これ、この手紙を、今度はお兄ちゃんが持ってて」

亡き父の残した手紙を、咲太郎に渡すなつ。

手紙を開くと、そこには奥原家族の絵。

「わたしは小さい頃、その絵を動かしてたの。まるで生きてるみたいに。お兄ちゃんの歌とタップダンスを思い出しながら。家族みんなに、命を吹き込もうとしてた。」

言葉に詰まる咲太郎。

「ありがとう、お兄ちゃん。お兄ちゃんはその手紙と一緒に、わたしを励まし続けてくれたんだよ。」

なつの言葉を聞き、涙しながら「馬鹿、俺の踊りと歌じゃ、メシは食えねぇぞ」
と咲太郎。

そりゃあわかってるよ!となつ。

「これは、ずっとなつが持ってろよ。俺は、なつに見せてもらうほうがいい。」

手紙を返す。

「ずっと、命を吹き込んでくれ」

引き続き、歌舞伎町の路上でサンドウィッチマンをやる咲太郎。

夜、部屋でひとり、サンドウィッチマンの咲太郎の絵を描くなつ。

「がんばれ、お兄ちゃん。」

一方、北海道の柴田牧場。

なつからやっと手紙がきたわ! と富士子。

やっぱり、試験はダメだったみたい、と。

「じゃあ、北海道帰ってくるの?」とあけみ。

「それが、諦めてないんだわ、すっごく元気なのよ」と富士子。

「手紙でわかるのか?」と剛男。

「手紙だってわかるしょ。」と富士子。

「無理してるだけじゃないのか?」と剛男。

「9月にまた募集があるんだって。それ目指すんだって」と富士子。

それを聞いて、「なんだ、帰ってこないのか」と泰樹じいさん。

別に、帰ってきてほしいわけじゃねえ、と照れ隠し。

「それから、秋の訪れを感じるようになった9月、なつは再び、東洋動画の試験を受けました。」とウッチャンナレーション。

場面は変わり、仕上げの試験を受けているなつ。
ねずみみたいなキャラのイラストに色を塗っている。

「面接試験に、大杉社長が来ることはありませんでした。そして、今度こそ…」

合否の通知が来て、部屋で開くなつ。

今度は、受かってた!

足をバタバタさせて、喜び狂う。

さちこさんにも吉報を報告!

北海道の柴田家でも、祝いの乾杯!
食卓のなつの席には、木彫りのクマを据えて。

「これでなつは、ますます忙しくなるな」と戸村悠吉(小林隆)

「帰ってこんというのは、いい知らせじゃ」と泰樹じいさん、

「すごい、強がり 」と富士子

じいさんのかわいさ!

そして、札幌から東京の川村屋へ、電話をかけるゆみこ

「おめでとう、なつ!」

「ありがとう、ゆみ! 元気かい?」

「うん、元気。いい、なつ、負けんな、中に入ったら、とにかく負けんな。負けたら、つまらんぞ!」

「じいちゃんみたいなこと言う! 負けんよ!特に、ゆみには負けんから」

「はいはい、お金もったないないから切るね」

じいさんゆずりの、ツンデレ気質なゆみこ!

そして、赤い風車へ行くなつ。

これを返しにきました、と、あやみさんにもらった、咲太郎の描いた絵を返すなつ。

「いいのに!」

「それから、今日はあやみさんにお願いがあってきました。わたしを、ここに置いてくれませんか?」

なんと!

「東洋動画で働くようになったら、いまの部屋でないといけないんです」

一瞬驚くが、

「いつでもいらっしゃいよ!こっちから言いだしたんだもん、大歓迎!」
とあやみさん。

「いかった!」とニンマリするなつ。

ガッツポーズするあやみさんの笑顔、なつの笑顔、山口智子と広瀬すずの麗しい構図。

「なつよ、次の一歩を踏み出したな」

◆ 第54話

「なつは、咲太郎と一緒に、新しい生活をはじめようとしていました。」

赤い風車の2階、咲太郎の住みこむ部屋へなつを連れてくる咲太郎。

「もう一部屋あるんでしょ?」

「ある」

そして、なつが連れてかれたのは、

あやみさんの衣装部屋として使われていたスペース
3畳しかない!

「ここにあるもん、自由に着ていいからね」

色とりどり、たくさんの服がある!

ウキウキした様子のなつ。

「じゃあ、この衣装、全部あっちの部屋に移そう。お前があっちの部屋を使え。俺はどうせ、寝に帰るだけだ。」と咲太郎。

「本当にいいの?」

「なつと一緒に暮らせるなら、こんなにうれしいことはない!」

「部屋代はいくらですか?」とあやみさんにきくなつ。

いいよ、部屋代は、となるが、払います、となつ。

「タダでいいけど…ちなみに、給料は?」とあやみさん。

「5000円くらいです!」となつ。

「そんなに安いのか!」と驚く咲太郎。

「じゃあ、部屋のもの使い放題、食べ放題、好きにし放題で、1500円でどうだ、一ヶ月」、とあやみさん提案。

破格!

「わかりました! よろしくお願いします!」となつ。

そして流れる、やさしいあの子!
北海道の柴田牧場の面々は写真のみ登場。

場面は川村屋。

咲太郎と一緒に暮らすことに決めたと、マダムに伝えるなつ。

「夢を追いかけるということは、女が働くということは、それだけで大変なことなんだから、しっかり自分を持って、自分を支えていきなさいね」とマダム。

「がんばってね、おめでとう、なっちゃん。」

握手をするなつとマダム。

よかったよかった。

「なつは、上京して半年間、川村屋で働きました。川村屋の仲間とも、これでお別れです。」

川村屋のスタッフに、別れのあいさつをするなつ。

「短い間でしたが、お世話になりました。」とあいさつ。

あたたかい拍手が送られる。

雪次郎は、川村屋でこれからも修行だ。

そして、川村屋の部屋を出る日。

サチコさんと廊下で話していると、
引っ越し手伝うよ、と雪次郎。

そこで、「お、今日の夜、送別会やるからこいよ、俺が料理を作るのだ」と咲太郎。

「おにいちゃん、料理できるの?」となつ。

「なんでもできちゃうんだよにいちゃんは」

「それで何者でもないのが不思議ですよねぇ」と雪次郎。

え?と咲太郎。

ふーむ、となるなつ。

新しい部屋。荷物の整理をしているなつ。手伝う咲太郎。

ささやかな幸せの風景がそこに。
そして、咲太郎、料理。

たまごをボウルに割り入れている。

どうやら、天丼を作ろうとしている。

父親のつくった天丼の味を探し求めていたが、どこの店で食べてもなんか違うので、自分でつくった方がはやいと考え、自分でつくることにしたようだ。

すっごい楽しみ、とさっちゃん。

「てんぷらというのは、結局、衣で決まるんだ。てんぷらを生かすも殺すも、衣なんだ。粉はかき混ぜちゃだめだ。こうやって、優しくとくんだよ」とうんちくを語りながら料理する咲太郎。

「修行したみたいですね」と雪次郎。

「雪次郎、人生は、なにごとも修行だ」と咲太郎。

「料理人やればいいじゃん、お兄ちゃん。昔、お父さんの店を立て直すんだって言ってたでしょ」となつ。

「それがいつの間にか、ムーランルージュの立て直しに変わっちゃったんだな、母ちゃんと出会って」

そこで、ノブさん登場。

花をもってやってくる。

就職おめでとう!

「よし、これで昔の家族もそろったな」と咲太郎。

「ちはるがいないけど」となつ。

「ちはるのことは言うな」

「そういえば、親戚の移転先はさがさないのか?」とノブさん。

「探してどうするんだ。幸せを壊すのか。」

ちはるの存在が今後どのように交わってくるのか。

そこへ、煙カスミと土間レミ子も登場。
仕事の前にはらごしらえしようと、たまたまやってきた。

せっかくだし、一緒に。

いただきます!

天丼、すごくおいしそう。

「こんなうまい天丼はじめて食べた!」とノブさん。

「咲太郎さんは、役者やダンサーを目指さないんですか?」と雪次郎。

なぜか、昔から裏方ばかりやりたがるという咲太郎。

「なんか好きなんだよな、裏の仕事って。表に立ついい役者や、いい芝居が観られると、それで満足しちゃうんだ。」

そして、

「同じかも。私も、そういう仕事がしたい。」となつ。

「うん、本来、仕事ってそういうものだよ。人目に触れない人たちの活躍で、物事の大半は作られてるんだ。」とノブさん。

「俺は裏方だなぁ、今は」と雪次郎。

今は、というのは、どういうことか。

「なんでもいい、自分を活かす仕事を見つけたものは、幸せだ」と咲太郎。

含蓄のある言葉だ。

みな、ニンマリしながら、天丼を食べる。

そして、なつ、東洋動画へ初出勤の朝。

あやみさんの、黄色と赤の服を着て、すっかり大人ないでたちのなつ。
どう考えても、抜群にかわいい。

眼福。

さぁ、出勤。

「なつよ。新しい日々がはじまる。思う存分、自分の絵に命を吹き込めよ。」

次週、「なつよ、絵に命を与えよ!」

★感想

東洋動画の試験に落ちてしまうなつ。それは本人の実力以外の部分が影響していた。咲
太郎が東洋動画の大杉社長に直訴していたこと、その時に新劇に所属していると話したことが悪く影響していたのだ。しかし、仕上課の試験を受け、なんとか滑り込む。川村屋での下積みの日々から、ついに東洋動画での日々へと向かって行く今週。なつと兄の咲太郎の関係も、雨降って地固まるといった具合に。咲太郎の作った天丼で、いい感じにシメられた。

次週は、第10週は「なつ、絵に命を与えよ」だ!

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です