広瀬すずが主演で十勝がフィーチャーされた新時代の朝ドラ「なつぞら」視聴の記録 あらすじ第15週、「なつよ、ワクワクがとまらない」      

ついに、2019年の春、100作目を迎えたという、公共放送の朝ドラ。

その記念すべき作品は、なんと広瀬すずが主演で、加えて、北海道の十勝が舞台!

アニメーター、奥原なつの人生を描くという。

それは特別だ、という事で、2019年4月1日からはじまったこの、「なつぞら」

追いかけていきたい!

今週は、第15週、「なつよ、ワクワクがとまらない」第85話から90話までのまとめだ。

◆ 第85話

北海道大学に通う、ゆみこ登場。
なつとは、3年ぶりの再会!

「ゆみこ、なんできたの?」と驚く富士子。

「なんで、って、母さんが連絡したから」

「なんで、っていうのは、どうやって。」

「そうだ、連絡してくれたら迎えに行ったのに」と剛男。

「大丈夫、帯広から車できたから。」

大学の友達に、ドライブのついでに送ってもらったという。

男に。

「どういうことだ!」となる剛男

「そんなことより、なつ、千遥ちゃんは?」とゆみこ。

「いまは、いない。千遥は自分の場所に帰ったわ。」となつ。

そして流れる、優しいあの子!
氷を散らす風すら、味方にもできる。

月曜は、

“口にするたびに泣けるほど
憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き
たどり着いたコタン”

という部分が長い。

今週の演出は、田中正。

夕食。

事情を聞き、

「千遥、としいくつだっけ?」とゆみこ。

「18。」

「18で結婚?! 結婚するから、もうなつにも咲太郎さんにも会えないって?!」と驚くゆみこ。

そして、そもそもそれは千遥が望んでることなのか、と、問題提起するゆみこ。

「おい、勝手なこと言うなよ!」とテルオ。

k人の心を引っ掻き回すな!」とあけみ。

むーう、となるゆみこ。

「わたしは、それが千遥の意志だとしんじてるから」となつ。

「18で嫁に行くことが、女の意志だって言えるのかい!」とゆみこ。

「18だったら、十分、嫁にいく年齢だわ」と富士子。

「母さん、いまつまんないこと言った」とゆみこ。

は?つまんないこと?!と怒る富士子。

「いいですか、みなさん。女が子どもを産めば母になる。それはそうとして、その前に誰かの嫁になる、家に嫁ぐ、男のものになる、そういう固定観念を疑わなければ、女はいつまで経っても自由になれない、とわたしは言ってるんです!」と滔々と説くゆみこ。

「俺は、サラのこと、俺のもんだなんて思ってない」とテルオ。

「え、わたしはあんたのものじゃないんだ?」とサラさん。

「いや…俺のもんだ 」とタジタジになるテルオ。

もういいしょ、そんなことは、といさめようとするなつ。

「よくない!もっと普通を疑え、なつ!」と強いゆみこ。

フハハ、っと笑う咲太郎。

「なつは、本当に面白い家で育ったんだな」

夜。

千遥が手紙に描いた、なつと咲太郎の絵をみているゆみこ。

「不思議だねぇ。なつが持ってた、戦死したお父さんの絵を知らないのに、千遥ちゃんが同じことしてたわけだべ」とゆみこ。

咲太郎も、絵を描いていた。

なつが絵描きになるのも、必然を感じさせる。

そして、ゆみこ、なつの持ってきてる本、グリム童話集に目をやり、

「ずいぶん幼稚なもの読んでるね」

「それは、仕事のため。漫画映画の原作を考えてんだわ。」

「あんた、もうそんな仕事させてもらってんの」

「短編映画だけどね。若手の育成のために、企画から作らせてもらえることになったのさ。」

しかし、なかなかこれ、というものが決まらない。

ペラペラ本をめくりながら、

「そういえば、あんたら兄弟ってヘンゼルとグレーテルみたいだものね」とゆみこ。

ヘンゼルとグレーテルは、兄と妹の話。

継母に捨てられた兄妹が、森の中で、おかしの家をみつける話。

深い森を通る時、兄が帰り道わかるようにパンをちぎって落としていく。

「あんたの兄妹にとって、そのパンが、絵、なんだわ」とゆみこ。

パンを落とすかわりに、絵を描く。
帰るための、道しるべとして。

そのパンが鳥に食べられて、帰り道を見失う。

時の流れ、という名の、鳥に食べられて。

時、は流れて、子どもは子どもではなくなっていく。

「これ、ぴったりでしょ!なつがやるなら、これしかないしょ!」とゆみこ。

ほー、という顔のなつ。

ヘンゼルと、グレーテル。

一方、土間のようなところで、咲太郎、じいさん、剛男、富士子。晩酌のんでる。

うまそうに酒を飲む咲太郎。

「咲太郎くん、君らをこんな運命にしたのは、僕かもしれない」と剛男。

ジッ、と剛男をみつめ「そうですよ」と咲太郎。

俯いてしまう剛男。

「だから俺は、心から感謝しています。」

「・・・ありがとう。」

「咲太郎、お前はここまで、よくやったな。よく頑張って、生きてきた。この先も、胸張って生きりゃいい。」とじいさん。

思わず、言葉が響き、ウルッときてる様子の咲太郎。

翌朝。

久々の搾乳にはげむなつ。

楽しそうに搾乳してる。

腕はなまっていない。

もう、今朝、東京へと発ってしまうなつ。

「東京もどらず、ここで漫画映画つくりゃいいよ。このキクスケさんが手伝ってやるから。肩もみくらい。」と名残惜しいキクスケ。

「それきいて、やっと東京もどりたくなったわ!」となつ

和やかな雰囲気。

出発の準備おえ、いざ。

「気いつけてね」と見送る。

お互い、また来てください、と。

千遥の服は、なつの部屋においておく。
いつか、取りにこれるように。

「咲太郎。しっかりしろや。」とじいさん。

身が引き締まる咲太郎。

「いってきます。」

「こうして、なつの短い里帰りが終わりました。」とウッチャン。

オーバーオール姿の千遥を思い浮かべるなつ。

「なつよ、千遥の目にも、この風景は焼き付いているだろう。」

◆ 第 86 話

「なつと咲太郎が新宿についたのは、翌々日の早朝でした」

赤い風車に帰ってくる、なつと咲太郎。

あえて、ただいま!と元気よく。

そして流れる、優しいあの子!

千遥の写真を、あやみさんに見せる。

「東京のどこの置屋なんだろうね」

「それは聞かなかった。結婚するから、置屋にもいなくなるんだろ」

「そんないい家のとこと結婚して、幸せになれるんでしょうか」となつ。

「なれるよ。自分で、こう、と決めたことがあったら、どんなことがあったって前に進んでいける。でも、もし、ああつらい、ああしんどい、って思った時には、千遥ちゃんには、北海道!ってものがあるんじゃないの」とあやみさん。

言い聞かせるように、そうですよね、となつ

そして、なつ、ヘンゼルとグレーテルらしき絵を描いている。

「なつは、短編映画の企画案に、ヘンゼルとグレーテルを持っていくことにしました。」とウッチャンナレーション。

壁には、千遥の絵と写真。

「あんたら兄弟にとっては、絵がパンなんだわ、それが自分の家に帰るための道しるべなんだわ」といったゆみこの言葉思い出してる。

ゆみこ、パッと出てきて、重要なこというから侮れない。

そして、久々の出社。

短編映画の企画で、下山さん、マコ様、坂場と打ち合わせ。

「しばらく留守にしてすいませんでした。」

「なにがあったかは聞かないけど、ちゃんと短編の企画のことは考えたんでしょうね」とマコ様。

「はい!マコさんと坂場さんは?」となつ。

「あなたがいない間に散々2人で話し合ったんだけどね、どうもだめなのよ、全然考えあわなくて」とマコ様。

「とりあえず、君の意見を聞いてから、また意見を擦り合わせようということになっている。」と坂場。

「考え方の違いだから、擦り合わせようがないんだけどね」とピリピリしてるマコ様!

「どう違うんですか?」

「いいから、あなたのを見せなさい!」

なつ、ヘンゼルとグレーテル、をみせる。

「なぜ、ヘンゼルとグレーテルなんですか?なぜこれをやりたいと。それは、休みを取った理由と関係がありますか」と坂場。

「あの、わたしは、戦争で孤児になったんです。兄は生きています。それに、子供のころに生き別れになった妹もいます。この休みの間に、その妹が、元気に生きてることが、確認できたんです。3人とも、それぞれいろんなことがあって、いろんな人に助けられながら、今日まで生きてきました。」

なつの話を聞き入る坂場。

「なるほど。それは、ヘンゼルとグレーテルに、あなたたち兄妹を投影したいということですか?」

「いや、そうでは、考えていません。でも、惹かれたきっかけには。ヘンゼルとグレーテルは、継母に捨てられて、道に迷い、お菓子の家を見つけたせいで魔女に見つかってしまいます。魔女に食べられそうになっても、生きることを諦めませんでした。なんかそういう、困難と戦って生きていく子供の話を描きたいと思ったんです。」

「なるほど、広い意味で、これは、子どもの戦い、ですからね。」

「たしかに、冒険もの、面白そうじゃない」と下山さん。

「面白そうですが、どうやっておもしろくするかです。童話を映像にするにあたり。」とマコ様。

「それは、これから考えましょう。テーマさえあれば、あとはどう面白くするか考えるだけですから。」と坂場。

「ちょっと待って。やっぱり脚本作らないつもり?」と驚いた様子のマコ様。

「脚本を作らないとは言ってません。脚本家を立てないと言ってるのです。」と坂場。

「そこが考え方の違いなのよ!わたしは、話を重視して企画を決めたいのに、この人は、テーマがあれば話はいらないというのよ!」

「いらないとは言ってません。最初から決める必要はないと言ってるんです」

「まぁまぁ、まずはヘンゼルとグレーテルということだけでも決めようよ」と下山さん。

とりあえず、満場一致で、ヘンゼルとグレーテルでいく、ということは決定。

ランチタイム。

モモッチとなつ。

不安げななつに、自分の力を試すチャンスと思ってやりなよ、と背中をおすモモッチ。

「それで、坂場さんとはうまくいきそう?」

「なにを言いだすかわからないから怖いけど、でもあのひとがいれば、いい作品ができるって、妙に安心する。」

「それってもしかして、好きになった?」

「そんなわけないしょ」

「イッキュウさん(坂場)のお父さんって、大学教授らしいよ。結婚しても、肩凝りそう」

「ほんと、なんもないからね?」

「うふふふふ」

モモッチにはなにかが見えている。

仕事場の坂場。

原稿用紙になにやら書いてる。

その後、夜、赤い風車を訪れる坂場。

「こちらに、奥原なつさんはいますか?」

なっちゃーん!彼氏きてるよー!と呼ぶ、店の常連。

なつ、現れる。

「おでんやに下宿してるときいたので、お邪魔して差し支えないかと。」と言って、いま企画書を書いてるんです、とみせようとする

あ、ここじゃ、なんですから、

自分の部屋へ案内するなつ。

あわてて片付ける。

なつの部屋に入る坂場。

「すぐに絵が描ける場所のほうが話しやいですから! あ、お茶でも!」

とバタバタするなつ。

「すぐ、お暇しますから」

とりあえず、座る。

坂場、千遥の写真を見つける。

「これが、その妹さんですか。」

そして、千遥の描いた絵に目をやり、

「妹さんも、絵を描くんですね。」

「そうなんです、ヘンゼルとグレーテルにとってのパンが、わたしたちにとっての絵で…それで、相談したいことというのは?」

「あらすじです。兄のヘンゼルが魔女に食べられそうになっていて、魔女はヘンゼルを太らせようとします。それを、妹のグレーテルが手伝わされていて、最後に、魔女をかまどに突き落とします。….これで、いいんでしょうか?」

「そうなんです!実は、わたしもそこが引っかかってるんです。そんな残酷な結末はみせたくない」

「それなら、どうしますか?」

「魔女を殺さずに、逃げたらどうでしょうか」

「兄妹で逃げるわけですね。魔女が追ってきたらどうしますか?魔女は、社会の理不尽さものみたいなものの象徴です。それと、どう戦うか。」

なにか思いつき、メモする坂場。

社会の理不尽さと、戦う。

「いま、きみの話をきいて確信しました。これは、きみが作るべき作品です。そのために、ぼくが必ず、この企画を通します。」

その熱意に、思わず圧倒されるなつ。

失礼します、と帰る坂場。

◆ 第 87 話

これは、きみが作るべき作品です。そのために、ぼくが必ず、この企画を通します。

と熱意をもって語る坂場。

「そして、その企画は無事に通り、なつがはじめて原画を務める、短編映画の製作がはじまりました。」とウッチャンナレーション。

「これは短編なので、長編とは違うやり方でやりたい。脚本を最初につくるのではなく、脚本自体を作りながら進めたい」と坂場。

「それはどういうことですか? 」と率直にきく三村茜

「まずはキャラクターのイメージを膨らませ、アニメーターのアイデアによって、ストーリーや台詞も、生み出していくということです。アニメーターが作家にもなり、役者にもなり、そういうやり方が試されてもいいはずなんです。どれだけありえなくてと、本当のように見せる力は、アニメーターにしか発揮できないんです。」

すると、

おもしろい!

と、声をあげる、ひとりの男。

神地 航也。

演じるのは、染谷将太。

なかなかクセがありそうな人物。

なつと坂場、目と目で会話してる
距離縮めやがって!

そして流れる、優しいあの子!

「坂場くんの提案により、脚本を作る前に、キャラクターを描くことになりました。ヘンゼルとグレーテルをなつが、魔女をマコさんが担当しました」とウッチャンナレーション。

適切な分担だ。

昼休み

お茶している仲さんとマコ様。

「脚本がないことに対して、仲さんはどう思いますか!」とマコ様。きちんと脚本書いてもらわないと困ります、と。

「うむ。短編なら、そんなに珍しいやり方でも、ないかもね」と仲さん。

え、という顔になるマコ様。

「この会社も、最初の頃は、脚本家に頼らず、アニメーター主導で描いてた短編ばかりだからね。坂場くんは、その原点、をやろうとしてるんじゃないかな。」

「原点ですか…そうは感じませんけど」

「とにかく、短編に僕は口を挟まないから、マコちゃんとなっちゃんが中心となって、頑張ってよ」

「仲さんはどうして、わたしと奥原さんを原画にしようと思ったんですか?」

「不満?」

「不満はないです。彼女の能力は認めています」

「お互いに、いい刺激になると思うんだ。君となっちゃんは」

むーう、という顔のマコ様。

作画課。

なつ、坂場に、自分が描いた背景画をみせる。

「なつは、坂場くんと一緒に、キャラクターから物語のイメージを膨らませていきました。」とウッチャンナレーション。

なつと坂場の協働作業。

そして、なつが描いたイメージをもとに、ストーリーの検討会が開かれた。

親に捨てられて、

森の中で迷い、

お菓子の家を見つけて、

魔女に捉えられる、

というイメージ。ここまでは、原作通り。

ここからが、問題。

ヘンゼルとグレーテル、魔女を殺さずに、逃げ出す。魔女を倒さない、魔女よりももっと悪いやつがいる、という設定はどうか、となつが提案。

影の本丸が、いる。

魔女は、その本丸に仕えているだけ。

森の奥の高い塔に、本丸がいる。その塔には、闇の世界を支配する、悪魔がいる。

その悪魔の塔に、魔女は捕まえた子供たちを連れていかなければいけない。

その途中でヘンゼルとグレーテルが逃げる。

「どうやって逃げるんですか?」と堀内さん。

「鳥が助けるんです! 森を逃げる時に、ヘンゼルとグレーテルがパンをちぎって落としていくじゃないですか。そのパンを食べた鳥たちが、今度は恩返しをするんです!」となつ。

「話を作りすぎてないか?それではもう、グリム童話のヘンゼルとグレーテルではないだろう。」と、真面目なツッコミをいれる堀内さん。

おもしろい!!と声を出す、神地 航也。

「僕もやっとこの企画にノレるような気がしてきました。」

独特の雰囲気を醸し出す神地 航也。映画版バクマンでの染谷将太が演じた新妻エイジを彷彿とさせる天才肌か。

新人が生意気なこというなよ!と堀内さん。

「遠慮なく意見を言えといわれたので」と神地 航也。

「それで、どうなるんですか、鳥が助けて。」と畳み掛ける。

「はい、あの、ヘンゼルとグレーテルはそれで逃げるんですが、魔女が追ってきて、また捕まっちゃうんです。妹のグレーテルが、魔女に捕まって、兄のヘンゼルが、悪魔の塔に助けにいくんですよ」

と、なつが説明するも、

「おもしろくなーい 」と神地 航也。

「捕まるなら、兄のヘンゼルだと思います。それを、妹のグレーテルが助けにいくんです。ずっと魔女の手伝いをしながら、兄を助けようとしてきた。その思いを、作画にこめる! 一途に貫かせてやるべきです」

なつ、目を見開き、盛り上がり、なるほど!となり、

「どうやって塔の上まで登るの?」と神地に質問。

「壁をよじ登ればいいと思います。あの絵だと、蔦が絡まってるでしょ。その蔦をよじ登っていくんです、こうやって、」

と、即興で、絵を描く神地 航也。

すごい。

「悪魔の目的ってなんなの?」と素朴な疑問をはさむ三村茜。

そりゃ、食べるためだよね、となるが、

「それじゃおもしろくない! 狼はどうでしょう。悪魔は、狼を飼っていて、その狼の餌食にするために、魔女は子供を太らせて連れてくるようかな言われていた。闇の狼たちです。その前に差し出される、ヘンゼル、」

と、また、即興でそのイメージを描く神地 航也。

すごい。

これはまさに、バクマンの新妻エイジ的な天才キャラだ。

「危機一髪!そこへグレーテルが助けにきた!」となつ。

「さしずめ、狼たちは戦争兵器の象徴といったところか!」とメモをとる坂場。

「で、どうなるの?そこから2人はどうやって逃げるの?」と三村茜。

「魔女が裏切るんですよ。魔女が悪魔を裏切って、味方になるんです!」と神地 航也

すごい!

創作の熱いグルーヴが渦を巻く作画課。

「ちょっと、待ってよ、これは短編なのに、そんなに複雑にしてどうするのよ」とマコ様。

「え、でも、おもしろくないですか」と神地。

「わたしも、おもしろいと思いました」と三村茜

「おもしろいかおもしろくないかじゃなくて」とマコ様

「アクションの連続にすれば、時間は大丈夫ですよ」と神地 航也

「一本も作ったことがない人がなに言ってるの」とピシャリとマコ様。

「ま、そうですけどねー」

とにかく、このへんにしておこう、今日は、とまとめる下山さん。

会議の後、下山さん、マコ様、なつ、坂場でお茶している。

神地 航也のすごさについて話している。

大学を出たばかりの新人。

生意気な新人は珍しくないが、あそこまでいってるのはなかなかいない、と。

「そんなことより、これからどうするんですか。わたしも奥原さんも、はじめて原画をやるアニメーターなのよ、坂場さんだって演出するのははじめてで、きちんとした話がなくてどうやって..」とマコ様。

「いまさら脚本を?未経験の我々だから、新しいものを、生み出せる可能性があるんです。」と坂場。

「マコ様は、内容に不満なんですか?」

「わたしが不満なのは、なにを作ってるのかわからない、ってことよ。」と、ムスッとした顔になる。マコ様。ちょっと落ち込んでる感じが、すごくグッとくる。

「まぁ確かに、アニメーターはストーリーを前にして絵を描くわけだからね」と下山さん

「でも、怖いけど、その分、ワクワクもしてるんです。マコさんも、童話をそのままアニメにしてもおもしろく無いって」となつ。

「だから。話をつくる才能も必要だって言ってるのよ。」とマコさま。

そこへ、店の中に、神地 航也入ってくる。

さっき話し合ったところを、絵コンテにしてみたという。

ええ?!

よくできた、ストーリーボードがそこに。

え、これ、君が描いたの?と驚く下山さん。

この先は?魔女が裏切るところの続きはないの?

「そこはまだです。ぼくはその魔女のキャラクターが大好きなんです。怖いけど、どこか滑稽で愛嬌があって。だからつい味方にしたくなっちゃったんですよね、みてる子供たちも喜ぶんじゃないかと思って」と神地 航也

なんかすいません、失礼しやした!と店を出てく。

魔女は、マコ様の描いたキャラクターだ。

すごい、神地 航也。

「これからは、彼のような絵も描けてストーリーもできるアニメーターが現れても不思議じゃないよね」と唸る下山さん。

マコ様、なんだか神妙な顔になってる。弱さをみせるマコ様、グッとくる。

「そうですよ、これからの日本の漫画映画には、いつどんな才能が現れるかわからないです」と坂場。

「才能!なんだかワクワクしてきました!」となつ。

「なつよ。その心の高まりは、一体なんだ」とウッチャンナレーション。

◆ 第 88 話

神地 航也がすごい前回。

そして、赤い風車。

「なつが、短編づくりに夢中になっていた、ある晩のことでした。」とウッチャンナレーション。

なつが帰ると、店には雪次郎、土間レミコ、そして亀山蘭子が。茂木社長もいる。

なんの集まりか、と話をきくと、なんと、咲太郎が劇団をやめて会社を作ることにしたとか。

外国のテレビ映画、外画への、声だけの俳優 、声優を打ちだしていく会社だ。

「お前の漫画映画にも使えるぞ」と咲太郎。

そして流れる、優しいあの子!
重い扉を開けたら続いてる道も、めげずに歩けば、知らなかった世界。

「みんなで劇団やめるってこと?」となつ。

「やめるわけねぇべさ」と雪次郎。

「別に劇団は辞める必要はないんだよ。劇団の仕事をしながら、映画に出るのと同じだ。この会社は、声の仕事だけを扱うってことだ。赤い星座だけではなく、いろんなとこの役者も集めたい。俺は、日本の劇団と役者を救いたいんだ。声の仕事は、食えない自分の救いにもなる。劇団の芝居をしながら、映画に出る日本の劇団と役者を救いたいんだ」と咲太郎。

茂木社長、「さい坊、俺は、いいところに目をつけたな、と思ってる」と、咲太郎の目の付どころを賞賛。

これからは、テレビの時代になる。テレビが、一家に一台の時代になる、と茂木社長。

フジマサ親分にもほめられたんだ、と咲太郎。

そんな話をしてると、

タイミングよくフジマサ親分登場!

「お久しぶりです!」

「なつさんか、元気かい!」

そして、今日は客じゃないんだ。咲太郎に頼みがあってきた、と言い、外で待っていたと思わしき男2人を呼ぶ。

なんと、島貫さんと松井さんだ!
第5週「なつよ、お兄さんはどこに」の週ででてきた。

時計を質屋に持っていけ、と咲太郎をだましたやつらだ。

新しく立ち上げるプロダクションに、こいつらだしてやってくれないか、と頼み込むフジマサ親分。

さすがに、ちょっと待ってくださいよ親分!となる咲太郎。

「しかし、ムーランで苦楽を共にした仲間じゃないか、罪に関しては、こいつらは、自首して償ったんだ、許してやってくれ」とフジマサ親分。

「そのことは別にいいんですよ。でも、俺が作るのは、声優のプロダクションですよ!」

「なんだそりゃ」

「主に吹き替えの仕事です。ここにいるのが、その役者です。」

役者たちを一瞥し、なるほどね、顔で売れない役者がやることか、と松井。

なんてことを!

とにかく、こいつらの面倒みてやれ、な、さい坊。とフジマサ親分。

フジマサ親分に言われちゃう仕方ないな、という感じで、わかりました、と咲太郎。

「季節は、初夏を迎えました。なつたちは、ヘンゼルとグレーテルのストーリーが決まらず、産みの苦しみを味わっていました。」とウッチャンナレーション。

そろそろストーリーを決めて作画の作業に入らないと、いろいろ間に合わない。

焦ってるアニメーターたち。

もう限界よ、とマコ様。

「あと一歩のところまできてるんです。結末が見えてないだけで」となつ。

「ここまできて結末が見えてないのが限界だって言ってるの。私たちは、作家じゃないの、絵描きなのよ。」

「あの、作画しながら考えるっていうのはどうすか」と神地 航也。

「何言ってるの!これ短編なのよ、先が見えなくて長さ合わなくなったらどうするの」とマコ様。

あとで削ればいい、と神地 航也。

時間と労働の無駄、とマコ様。

そこで、森なんですよ、と呟く坂場。

森で、何が起きるか。

子どもたちが、森を信じられるか。それは、子どもたちが自分の生きる生活、世界を信じられるかどうかにつながる。

どんなに恐ろしい世界でも、そこに生きる者が自分の味方だと思えれば、信じることができる。

「なつは、その夜遅くまで、十勝を思い浮かべながら森のイメージを描いていました。」

夜通し絵を描いて、寝落ちするなつ。

雪山の中、遭難しかけて、阿川弥太郎に助けられた時のことを、夢にみる。

助けられたと思ったら、なんお、それが坂場!

という夢。

現実。坂場、なつを起こす。

うなされてたので、具合でも悪いのかと、となつを心配する坂場。

しかし、なつ、その夢を経て、何かがひらめいた。

魔法。魔女の魔法で、森にある一本の木を、怪物に変える。その怪物が、ヘンゼルとグレーテルに味方し、悪魔と狼たちをやっつける、というストーリー。

自分の魂を、木の中に込めるんだ。、という阿川弥一郎の言葉も思い出しているなつ。

なつの話を聞き、あなたを信じましょう、と坂場。

描いてみます。

アイデアを、作画で形にしていくなつ。

こういうのどうでしょう?となつが坂場にきき、密に近い距離でコミュニケーションとりながら進めるふたり。

こうして、なつはイメージを描き、坂場はストーリーを描き、ふたりの作業は、朝まで続きました。

ふたりで迎える朝。

出来上がった、ストーリーと作画。

そして、アニメーターたちに、説明するなつと坂場。

木の怪物が魔女を倒す。

鳥たちが、集まってきて、その枝にとまる。

動かなくなる木の怪物。

森に平和がやってきた

そこで、完!

面白い!、と神地 航也。

とにかくこれですすめてくれ!と下山さん。

マコ様、なんともいえない表情。

「とんでもない、ヘンゼルとグレーテルになりそうだ。グリムさんに。怒られないか。」とウッチャンナレーション。

◆ 第 89 話

ヘンゼルとグレーテルのアイデアを、絵コンテで説明するなつ。

おもしろい!と、神地 航也。

とにかくこれですすめてくれ!と下山さん。

そして流れる、優しいあの子!
めげずに歩いたその先に、知らなかった世界。

「なつたちの、ヘンゼルとグレーテルのストーリーが、出来上がりました」とウッチャンナレーション。

「それで、イッキュウさん(坂場のこと)、今後はどうやってすすめていくつもり?」と下山さん。

「僕がいままでの話を脚本に起こして、それを神地くんと一緒に絵コンテにします」

「え」と神地。

「手伝ってくれますか」

ニンマリし

「はい、よろこんで」

と神地。

「ちょっと待ってよ、新人に絵コンテやらせる気?」とマコ様。

「それに関しては、僕だって新人ですよ。時間がないんです。マコさんは奥原さんと一緒に、絵コンテができたところから原画を描いてください。」と坂場。

頭を抱えるマコ様。

「その頃、咲太郎の、声の会社、も動きだしていました。」

拳銃 渡世人 という西部劇の吹き替え。

セリフの録音は、間違えたら最初からやり直し、という高難易度。

セリフ録音には、劇団員たちに加え、山寺宏一演じる豊富 遊声も参加。

大御所感がある。

準備をすすめるスタッフたち。

効果音を作る人たちもいる。フォーリーアーティスト。

セリフだけではなく、効果音も、全て同時に一発録りなのだ。

ひとりが間違えると、多大な迷惑がかかる。

映像を見ながら、口の動きを合わせていく。

VAGABOND LEO とタイトルが出て、始まった。

まずは、豊富遊声と亀山蘭子のパート。安定感のあるセリフ録音だ。

そして、土間レミコもいい感じで入る。

いいぞいいぞ。

効果音を出す人が、馬の足音や鳴き声を作り出す。

そこから、島貫さん(岩谷 健司)が入るが、なんだか画面の俳優の間合いとあんまあってない。

そこから、雪次郎も声入れ。

しかし、ストップが入る。

ディレクターからダメ出し

まず、島貫さん、映像と合ってない

「芝居というのは間だよ!自分の間合いで芝居をしなければ、芝居の個性が死ぬんだ!」と反論。

「吹き替えってのはな、人の間を盗むんだよ!」と松井さん。

「そんな泥棒みたいな真似ができるか!お前じゃねえんだ」と島貫さん。

そして、雪次郎へのダメ出し。

訛ってるよ、と。

最初から、もう一回やり直し。

セリフを練習する雪次郎。 あんたは引っ込んでろよ、のところの、あんたは、のとこが、北海道訛りになってしまう。

再度、録音。

順調に進む。

しかし、雪次郎のセリフのところで、訛っていたため、ストップ。

いい加減にしろよこの野郎!と怒号が飛び交う。

すいません、もう一度お願いします、と頭をさげる咲太郎。

イライラした様子で、ほんとに頼むよ、と豊富遊声。

「結局これが、7回も繰り返されまして…」とウッチャン。

問題の雪次郎のセリフのところ、豊富遊声が雪次郎の口を塞ぎ、声色を変えて録音。

唖然とする咲太郎と雪次郎。

一方、喫茶店。

マコ様となつと三村茜がお茶してる。

「あなたのお兄さんは声の会社を始めたの。」とマコ様。

「そうなんです。兄は声優といいますけど、外国のテレビ映画の吹き替えが主な仕事です。」となつ。

「あ、私それよく見てるわよ。最初は違和感あったけど、慣れてくると自然に感じてくるののね。わたしのおばあちゃんなんて、この外人さん、日本語がうまいねぇ、って」と三村茜。

「茜さん、家にテレビがあるんですね!」

「うん、割にはやいときに買ったのよ。」

「その会社の俳優の子たちを、今度の短編映画に使うの?」とマコ様。

「いや、そうじゃないですけど、声を探したい、と思った時には、兄に相談することは、できます。」

わかった。と言い、帰ろうとするマコ様

ひきとめる2人。

「まだなにかあるの?」

「マコさんは、今度の短編映画、あんまり乗り気じゃないですか?」となつ。

「え」

「ヘンゼルとグレーテル、あまり面白くないと思ってますか?」

「面白くないと言ったら、どうするの?」

「やめます。わたしはマコさんが納得してないとやなんです。わたしはマコさんと一緒に作りたいんです。日本ではじめて原画になる女性は、マコさんしかいないと思ってますこの会社に入った時から、マコさんはわたしの目標なんです。だから、納得のいく漫画映画を作ってほしいんです。わたしも一緒に、作りたいんです。」

「あなたってずるいわ。」

「え」

「そうやってなんでも一途に自分の情熱だけを貫こうとするんだから。周りで悩んでるひとはなにも言えなくなるでしょ」

「それは、すこしわかる」と三村茜。

「でも、ものを作るには大事なことよ。それがないと、すぐ妥協する。だから、わたしのことなんて気にしなくていいの。あなたは、作品のことだけ考えてなさい」

「マコさん、わたしは…」

「それでいいって言ってるの!」

「そうね、なっちゃんにはそれしかできないかもね」と三村茜。

「そんな!それじゃわたしが、人のこと考えられないみたいじゃないですか!」

「考えなくていいのよ。それが若さってもんでしょ。わたしだって、そうありたいのよ。」

思わず黙ってしまうなつと三村茜。

マコさんだって、まだまだ若いですよ、と取り繕うように言う三村茜。

「若くないとは言ってない。とりあえず、やるしかないんだから、頑張りましょう。お互いに。」

わかりました!と言い、

アイスティーを飲み干すなつ。

その様子を見つめるマコ様。

◆ 第 90 話

「短編映画のストーリーが出来上がり、なつのキャラクター作りも、おおづめを迎えていました。」

むかしのノートを開き、阿川弥一郎を描いたものを取り出すなつ。

これだこれだ

そんな時、なにやら、赤い風車の店内が騒がしい。

行ってみると、雪次郎が酔いつぶれてる。

声の役を降ろされたのだ。

おれはもう北海道帰るよお 、とうなだれている。

すると、ひとりの女の子が赤い風車に入ってくる。

なんと、ゆみこ!

「東京についたー!」

ええええ!驚くなつ、

雪次郎も、酔いが覚めたように起き上がる

そして流れる、優しいあの子!
めげずに歩いたその先に、知らなかった世界。

赤い風車のカウンター。咲太郎、土間レミコ、なつ、ゆみこ、そして雪次郎が座ってる。

雪次郎、たったひとつのセリフで、ダメだった、何回言わしてもらってもだめで、訛りがね、と。

雪次郎の、訛りがある、あんたは引っ込んでろよ、テイクが回想映像で流される。

プライドずたぼろの雪次郎。

「わはは!なによそれ」と笑うゆみこ

「おれはもうダメだぁ。蘭子さんにも言われてしまったんだ。」とうなだれる雪次郎。

「一度幕のあいたお芝居は、やり直しがきかないのよ。いまのあなたには、舞台に立つ資格はないわね」と亀山蘭子に言われたことを思い出してる雪次郎。

「別にダメじゃないって。ディレクターの藤井さんも、お前のやる気は買ってた。」とフォローする咲太郎。

「チクショー!」と叫ぶ雪次郎。

「だったら帰れ、北海道に、帰れ雪月に」とゆみこ。

「というか、なぜゆみこは東京に、いきなり来たらびっくりするしょ」となつ。

「それは…ごめん。」

「ねぇ、お一人で、いらっしゃった?」とあやみさん。

ひとりではないという。友達ときた、と。

「友達って….ドライブしてた人?!」となつ

「え、え、ゆみこちゃん、男の人いるのかい?」と雪次郎。

「あのね!いくつだと思ってるの。わたしがどこで誰といようが、それが男だろうが女だろうが、わたしの自由でしょ」とゆみこ。

「ねぇ、母さんは知ってるの、ここにいること。」となつ。

「もし母さんに言ったら、もうここに来ないから!」とゆみこ。

むむ、なんだか訳ありだ。

「誰にも邪魔されず東京にいたいだけよ」

「大学は?来年卒業でしょ」

「なつ、いまは個人の将来を考えてる時でないべさ。この国の将来を考えないでどうするの」

「学生運動か?劇団でも話題になってた」と咲太郎

「その運動のために、東京にきた?」とあやみさん。

「まぁ、わたしも、今やるべきことを、やろうと思ってます。だから、なつ、家にはしらせんで。過剰に心配するべ、ウチの人。私がときどき電話して、無事を伝えるから。もし、あんたがそのとき喋ってたら、もう二度とここにはこんからね!」

うーむ。

「それじゃ、お邪魔しました。」と帰ろうとするゆみこ。

「どこに行くの?!」

友達が、東京にいる先輩の家で飲んでる。とりあえず、その先輩の家に行く、と。

したらね!と出て行くゆみこ。

追いかけるなつ。

見失ってしまった。

またくる、みたいな感じではあったから、大丈夫よ、とあやみさん。

「ゆみこちゃんはね、僕のね、初恋の人なんです。ゆみこちゃんはね、男にね、恋に溺れるような人じゃないんですよ!」と雪次郎。

「それはあんただったからでしょ」と土間レミコ。

「雪次郎、お前は大丈夫なのか」と咲太郎。

「はい。目が覚めました。」

「いまは、ゆみこちゃんをここで待つしかありせんでした。そして、なつの仕事は、待ってはくれません。」とウッチャン。

翌朝、作画課。

手が止まり、考え込んでいるなつ。

「なにぼんやりしてるの、絵、描けたの?」とマコ様。

なつ、自分が描いた、ストーリーの最後に出てくる木の怪物の絵をみせる。

よくこんなもの思いついたわね、と感心するマコ様。

「わたしの知り合いの作ってる彫刻からイメージしました」となつ。

「あなたの周りにはいろんな人がいるのね」。

「はい、ほんとに色々います。」

「なんかあったの? これ、面白いじゃない」といい、イッキュウさんにみせるマコ様。

「いいと思います。とにかくこれで、絵コンテを最後まで作ります。」と坂場イッキュウ。

「そして、数日が経ち、短編映画の絵コンテが、やっと出来上がりました。」とウッチャン。

絵コンテをみて、

「面白いわよこれ、やっとやりたいことが見えてきた気がする!」と盛り上がるマコ様。

「よかった!」と喜ぶなつ。

「よし、やっとここまできたんだ、必ず成功させよう。人手が足りないかもしれないけど、マコちゃんとなっちゃんはどんどん原画を描いて、ラフでもいいから書き飛ばして!それで、茜ちゃんと堀内くんはそれをクリンナップして、どんどん動画を書き進めてね!」と士気を高め、指示を出す下山さん。

「あの、僕も原画を描いちゃいけないでしょうか?」と神地、

「絵コンテも描いてもらったし、わたしは構いません」と坂場。

「マコちゃんとなっちゃんは、どうかな?」と下山さん。

ニヤリと笑い「できるものなら、やってみれば?」とマコ様。

「わたしも、みんなが良ければ。」となつ。

よし、じゃあ、やってみる?となる。

「なつたちの足並みも、ようやく揃ったようです。」とウッチャン。

夜。赤い風車へくる、作画課のひとたち。

店内には、なんとゆみこがまた来てる。

一同、勢ぞろい。

今日は、決起集会。

「決起集会! 座れないけど、とりあえず、決起の乾杯ね!」とあやみさん。

作画課、会議室。
仲さん、井戸原さんに、絵コンテを見せている下山さん。

「はちゃめちゃだな! ヘンゼルとグレーテルじゃなくなってる」と井戸原さん。

「はちゃめちゃだけど、なにか、新しいものを感じますよ」と仲さん。

「もしかしてこれは、社会風刺じゃないか」と井戸原さん。

「いやー、そんなことはないと思うんですけど、坂場くんは、象徴とか、隠喩とか、そういうのが、すきな傾向はありますね」と下山さん。

「坂場くんだけ?」

「なっちゃんも、多少彼の影響を受けているような」

「なっちゃんが?」と仲さん。

一方、赤い風車。

みんなで乾杯してる。

カスミさん、なんか歌ってください!と、その場にいる煙カスミに頼み込むゆみこ。

決起を鼓舞するような、歌を。

よし、歌おう!と煙カスミ。

わーい!となる面々。

そして、外に出て、マイムマイムのメロディーにのせて、歌い踊る

“朝空の大地が
なつの日差しに潜る
ひまわりをゆらして
時を惜しんで歩く
恋しくて通う道
果てなき里道よ
2人の夢は純粋な歌に似て
どんと晴れやかに 咲いてはちりゆくとて
恋しくて通う道
果てなき里道よ”

と歌う、煙カスミ。

「ああ、なつよ、笑え、踊れ、狂おしいほど、青春を楽しめ。平和を楽しめよ。来週に続けよ。」

★感想

神出鬼没のゆみこ、そして、天才と思わしき新人アニメーターの神地、演出家としてますますその濃厚なキャラクターを発揮する坂場が、ドラマを盛り上げていく。どんどんドライブ感を増し、面白くなっていくぞ。雪次郎は北海道訛りで苦戦。がんばれ雪次郎。

次週、なつよ、恋の季節がきた!

なつぞらをみて、夏を盛り上げよう。

 

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映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。