広瀬すずが主演で十勝がフィーチャーされた新時代の朝ドラ「なつぞら」視聴の記録 あらすじ第16週、「なつよ、恋の季節がきた!」    

ついに、2019年の春、100作目を迎えたという、公共放送の朝ドラ。

その記念すべき作品は、なんと広瀬すずが主演で、加えて、北海道の十勝が舞台!

アニメーター、奥原なつの人生を描くという。

それは特別だ、という事で、2019年4月1日からはじまったこの、「なつぞら」

追いかけていきたい!

今週は、第16週、「なつよ、恋の季節がきた」第91話から96話までのまとめだ。

◆ 第 91 話

先週の、青春の一幕がダイジェストで流される。

「なんだか、なつたちの新しい時代が始まったようだぞ」とウッチャンナレーション。

そして流れる、優しいあの子!

月曜は、

“口にするたびに泣けるほど
憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き
たどり着いたコタン”

という部分が長い。

今週の演出は、田中健二。

赤い風車、みな乾杯している。楽しそうだ。

なつも、ビールを飲んでいる。

酔って、ゆみこにからむなつ。

泊まっていけよ、と。

「そうしてやってくれよ、なつは心配してるんだ」と咲太郎。

「なつは私のことが心配なんじゃなくて、私より北海道の家族のことが大事なの。だから、私が望まないこともしようとする」とゆみこ。

そんなこと!

「なんでもいいあえる仲なのね、本当の姉妹みたい」とマコ様。

「わたしとなつは、本物以上だもん。うそのない姉妹だもんね。」とゆみこ。

「だったらなして、嘘つくのさ!」

「いまどこで誰といるから言わないべさ!」

「嘘と隠し事は違うべさ」

「どこが違うの!」

と、言い合うなつとゆみこ。

「ねぇ、駆け落ちでもしてきたの?」とブッコム煙カスミ。

「世間一般の目からみたら、そういうことになりますかね」とゆみこ。

相手も同じ大学生だとか。

「ご両親に反対でもされてるの?」

「そもそも親には何も言ってないので、反対もなにもないです、お互いに。」とゆみこ。

「だって、駆け落ちしたんでしょ?」

「それは、世間がそうみるかもしれないってことです。」

「世間は関係ないでしょ!」となつ。

「人は世間とは関係なく生きられるでしょうか 」と坂場

坂場も、酒を飲んで、いい感じに醸している。

「はぁ?! ちょっと黙っててもらえますか?!」となつ。

「失礼、続けてください。」

「世間と関係なくは生きられないから、駆け落ちしたんです。」とゆみこ。

「どういうこと?」となつ。

「このまま北海道にいたら、親にもわかって、2人はどういう関係なんだ、とか、結婚する気はあるのかないのか、とか、認めるとか認めないとか、そういうところから自由になるため」

「なるほど! わかりました。」と坂場

「わからなでください!」となつ。

「失礼、続けてください。」

「ゆみこちゃんはその人のことを愛しているのかい」と棒読みでつぶやく雪次郎。

「愛って、なにさ、雪次郎?」とゆみこ。

「え、、愛って、なんだべ、、」

「教えてあげる。愛って、志よ」

「こころざし?」

「男の存在には愛を持てないけど、志だったら、愛を持てる」

「じゃあその志が消えたら愛も消えちゃうの?」とマコ様。

「そう、そこにその人がいるから愛してるなんてありえない」とゆみこ。

「なんだか、すごく合理的な愛に聞こえるよな!」と堀内くん。

「愛の不合理さを認めるから、女は不幸になるんです!それはもう古い!」と一喝するゆみこ。

「わたしにはもうわかんない!新しくなったりとか、古くなったりとかしないから、愛なんじやないの!?」となつ。

酔って倒れかける、なつ

近くにいた、坂場、なつを抱えて、

「き、き、君の、愛ってなんですか」

とブッコムが、

「ごちゃごちゃ言うな! 」となつ。

泥酔

「若いって素晴らしいわね、あやみちゃん!」と煙カスミ。

「愛を語れるだけ、すばらしいわ!」とあやみさん。

レコードに針を落とすマコ様。

煙カスミ、合わせて歌を歌う。

“愛の言葉は
眠らせないでね
夢と同じように
消えやすいから
恋しくて通う道
はてなき
里の道よ”

夜。

なつの部屋。

ゆみことなつ。

飲みすぎたなつ、水飲んで、だいぶ酔いさめた。

「ねぇ、ゆみ、わたしにもわかるように話してよ。どうして東京にきたのか、その人はどういう人なのか。」

「その人は、物書きをこころざしている。」

「物書きって、小説とか?」

「小説に限らずよ。ジャズが好きだから、ジャズの評論とかも、大学の同人誌で書いてる。」

「その人も、ゆみのこと本当に好きなの?」

「男に騙されてるとか、そんな心配いらないからね。なつもその人に会えばわかる。」

「だったら、会わしてよ、そのひとに!」

「そのうちね、もう寝よ。」

ひとつのふとんに一緒にねる、なつとゆみこ。

消灯。

「なつ、迷惑かけて悪いね」

「迷惑なんて、思うはずないしょ」

「おやすみ。」

「おやすみ。」

いい、姉妹だ。

翌朝。

「今日は、どうすんのさ」

「とりあえず仕事探さないと」とゆみこ。

「こっちで探すの?!」とおどろくなつ。

「大学には戻らないのか?」と咲太郎

「それはまだ決めてないけど」

「それはさすがに親にも言わないと」とあやみさん。

「そりゃ、自分で決めたら言いますよ。」と言い放ち、お邪魔しました!、と帰ろうとするゆみこ。

すかさず、

「ねぇ、とりあえず、うちで働かない?」とあやみさん。

「好きな時間に、自由に来てもらっていいから」と。

「本当ですか?したら、仕事がみつかるまででも、よろしくお願いします!」

とりあえず、また来ます、と言い残し、

ゆみこ、出かける。

「あやみさん、本当にいいの?」となつ。

「顔みれれば、ちょっとは安心できるでしょ!」

あやみさんの気遣いだ。

そして

「ヘンゼルとグレーテルは、作画作業が始まっていました」とウッチャンナレーション。

「あの、なっちゃん、原画見てもらえますか」と神地。

よく描けてる。

裏からみても、デッサンに狂いがない。

流石の神地。

「これでいいと思う、じゃ、これ、自分で動画も描いてみる?」とマコ様。

「はい!、あ、あかねちゃん、描いたらみてくれる?」と神地。

馴れ馴れしい男。

いきなりちゃんづけ。

しかし、大物。

一方、会議室。

「いくら勉強のための短編だからってね、いつか劇場公開されることを前提に作ってもらわないと困るよ、」と坂場に対して井戸原さん。

わかってます、と坂場。

「じゃあこの中に、社会風刺の意図は入ってないんだね?」

「もちろん、そのために作ってるわけではありません。」

「魔女の上に、わざわざ悪魔を出して、これは、アメリカと日本の関係を表してないだろうね?」と井戸原さん。

「見る側がどう受け止めるかは自由じゃないでしょうか」と言い返す坂場。

「もちろん、自由なんだけど、純粋に子どもが楽しめるものにほしいだけなんどよ」と仲さん。

「それは、もう古いんじゃないでしょうか。」とブッコム坂場。

「古い?」

「マンガ映画は、子供がみることだと決めつける考え方ですです。」

うおお。仲さんと坂場の対立。

作画課。

マコ様となつ、残業。

「ねぇ、奥原さん。あの子、どうした?」とマコ様がなつに話しかける。

「あのこ?、あ、ゆみことですか。とりあえず、風車で働くことになりました。」

「あの子の考え方、わたしは間違ってないと思うわよ。女にとっては、結婚も志でしょ。するかしないかを含めて、女はなにを一番に選ぶかによって、生き方が決まってしまうんだから。」

意味深だ。

「仕事が結婚、どちらかを選ばなくちゃいけないんですか?」

「どんな生き方をしても、人からせめられることはない、ってことよ。」

ふむ。

マコ様の、横顔が、なにをか語らんや。

赤い風車に帰宅するなつ。

すると、む、そこに、ヒゲの青年が!
一瞬、じいさんと、見間違うなつ。

「なつ、会わせてやったよ。」とゆみこ。

ええ!

「なつ、じいさんがここにくるわけがないだろう。けど、ゆみこちゃん、そういう人が好きだったのね。」とウッチャンナレーション。

◆ 第 92 話

どうも、高山 昭治です、と、なつにあいさつするヒゲの男。

なんだか、泰樹じいさんに似た装いだが、なんと、ゆみこが見せた写真から、ヒゲも含めたじいさんファッションを取り入れてるのだとか。

「じいちゃんのこと、気に入ってくれたんですか!」となつ。

「開拓者の一世にしかない雰囲気がある」と高山。

ジャズを聴いて、ナッツをつまみ、ウイスキーを飲むのが似合いそうです、と。

「普段は、饅頭食べてお茶飲んでますけどね」となつ。

そこへ、咲太郎、雪次郎、土間レミコが店の中入ってくる。

ん、お客さんか、と咲太郎

「いや、この人は、ゆみこの…」

「あ、駆け落ちの!」と食いつく雪次郎。

そして流れる、優しいあの子!

「高山さん、よく来てくれましたね。いま、どこに住んでるの?」と咲太郎。

「言えませんよ、駆け落ち中ですから」と高山。

うぐぬ!

ゆみこ曰く、この高山さんはゆみこの同志。

ジャズの評論をし、物書きを志してる。

「ジャズなら、グレンミラーとか、ベニーグッドマンとかあるよ、かけようか?」とあやみさん。

「いえ、好きなのは、モダンジャズなので。コレトレーンか、ガーランドがあれば、かけてください。」と高山。

モダン?!

「新宿はいまや、モダンジャズの街になりつつある。それを知らなきゃ、古いですよ」と言ってのける高山。

古いとは聞き捨てならんぞ、と怒るなつ。

「人それぞれ、大事にしてるものはあるじゃないですか。それを古いというのはおかしいですよ。」と。

「あなた、それでも、映画を作ってる人?」と挑発的なタカヤマ。

はあ?

「映画も、音楽も、時代によって変わっていくのは当然のことだべさ。古いものに固執することを、古いと言って、なにが悪いんだ。したけど、悪いとは言ってない。君の言う通り、人それぞれだからね。」とまくしたてる。

なんとも言えない語り口の男だ。

やっぱり、いつものジャズ喫茶で待ってるよ、とゆみこに言い残し、立ち去る高山。

「なんか怒らせたかな」となつ。

「なっちゃんが怒るのも当然だ。あの人の言うこともわかるが、言い方ってもんがあるべ!」と雪次郎。

高山は、お金持ちの後継ぎで、親の決めた許嫁までいるとか。

「それで、卒業前にふたりでにげてきたわけだ」とあやみさん。

「逃げたというより、しがらみの外に踏み出した、と言ってください!」とゆみこ。

心配そうに見つめるなつ。

翌朝。

作画課。

みな、朝早い。

下山さん、開口一番、今日から僕も原画を手伝わせてもらうよ! 時間もないしさ。と。

しかし、なんかギクシャクしてる。

「なんかあったんですか?」

「いやあ、子どもが楽しめる、面白さ満載の、ヘンゼルとグレーテルにしようと、思ってね、いいよね?」と、なんだかギクシャクと言う下山さん。

「なにがあったんですか?」とマコ様。

「イッキュウさんが、ちょっとね。」

作画課会議のシーンを回想。

社会風刺を漫画映画に盛り込むことを避ける考え方は、古い、と仲さんに言ってのける坂場イッキュウ。

漫画映画は、子どもむけだけのものではない、と。

「僕はそうは思わない。漫画映画は、あくまで子どものために作るものだと思うよ」と仲さん。

「それじゃあ、その子どもが、大人になったらどうしますか。同じ漫画映画をみて、懐かしいと思う他に、あらためて、おもしろいと感じることはあるでしょうか。」と食いつく坂場。

「あると思うな。子どもの頃に面白いと感じたなら、その感性は大人になっても必ず残ってるはずだよ。そうやって、夢や希望を残してやることが、漫画映画の使命なんじゃないかな。」と折れない仲さん。

立ち上がり、部屋を出て行こうとする仲さん。

「おもちゃとしての夢ならいいでしょう。」と追いうちをかける坂場。

おもちゃ、だと。

「子どものころには分からなかったことが、大人になってはじめてわかることもある。そういう漫画映画が生まれなければ、子どものおもちゃとして、いずれは廃れていくだけではないでしょうか。」と説く坂場。

目を閉じ、考え込む仲さん。

「僕は漫画映画は、他の映画と比べても遜色ないくらい、いや、それ以上に作品としての質を高めていかなければ、未来に残らないと思うんです。」と、

それを聞いて、仲さん、メガネを外し、

「わかったよ、坂場くん。だけどね、そこにどんな意味があろうと、純粋に子どもが楽しめる漫画映画にしてくれるんだろうね。それができなければ、いくら高い理想を掲げたって、つまらない漫画映画と言われるだけだよ。」と、強い口調で。

「それは…」と答えに窮する坂場。

「それができなければ、君は失格だ」と井戸原さん。

仲さんも、井戸原さんも、怒っている。

作画課。

事情を理解したアニメーターたち。

坂場、やってくれたな、という雰囲気に。

そこへ、神地が出勤。

若干の遅刻。

しかし、徹夜で原画をたくさん描いてきた、と。

神のようなタイミング!

昼、中庭。

「どうして仲さんにあんなこと言ったんですか!」と坂場を問い詰めるなつ。

「流れで言ってしまって」

「じゃあ、本気で言ったわけではないということですね?」

「いえ、嘘を言ったつもりはないです。」

「仲さんの作る漫画映画が古いなんて、どうしてそんなこと言えるんですか」

「作るものではなくて、考え方が、古いと言っただけです」

「同じじゃないですか!」

「まぁそうですね。」

「はあ?!」

「あなたが怒るのはどうしてですか。仲さんを尊敬しているからですか。」

「その通りです。」

「仲さんの描くものは素晴らしいです。面白いし、かわいい。子どもの心を捉えるし、大人が見てもかわいい。」

「あなたにもかわいいと感じる心はあるんですね。」

「かわいいものは、大好きです!」

坂場、いい味出してる。とてもいい。

「しかし、子どもはかわいいと感じるだけじゃない。面白いと感じるだけじゃない。もっと、いろんな感情を世界から受け取って生きているんです。」

「それは、もちろんです。」

「僕も子どもの頃、空襲に遭いました。焼け跡をひとりで、家族を探して歩き回りました。あの孤独と、飢え死にしそうな絶望感を、忘れることはありません。大人の冷たさを、子どもの卑しさを、嫌という程見せつけられました。でも反対に、見知らぬ人の愛も、知ったんじゃないですか。そういう子どものころの体験が、いまのぼくや、あなたを作っているんです。違いますか。」

坂場の身を切るカミングアウトが胸を打つ。

なつ、考え込む。

「だから、なんだっていうんですか。」

「だから、仲さんたちと違うものをつくるのは、僕らの使命です。」

ジッと坂場を見つめるなつ。

喫茶店。

この作品だけは、最後までやらしてください、と仲さんに頼み込むマコ様。

「みんなで決めたとおりに、やらせてください。」

「君も、坂場くんに影響を受けてるみたいだね。」と仲さん。

「私も、最初は疑っていました。坂場さんと奥原さんの熱意は、本物です。あの2人は、ずっと先に向かってアニメーションのこと考えてるんです。」

「君が、そこまで思うなんて」

「イッキュウさんはともかくとして、奥原さん、なつちゃんのことを最初に認めたのは仲さんじゃないですか。」

ううむ、と考え込む仲さん。

中庭、なつと坂場。

「ぼくは、奥原さんには仲さんとは違うアニメーターになってもらいたい。」と坂場。

「どんなアニメーターですか」となつ。

「世界の、表も裏も描けるような、現実を超えた現実をみせる、それをまるごと、子どもたちに体験させるようなアニメーターです。ぼくも、そういう演出家になりたいと思っています。….一緒に、作ってほしいです。」

「一緒に?」

「一生をかけても、あなたと作りたいんです。」

こ!これは!

「なつよ、古い人間の私は、腰が抜けたぞ。」とウッチャンナレーション。

◆ 第 93 話

赤い風車、日曜日、ぼーっとしてるなつ。

一生をかけても、あなたと作りたいんです。

という坂場の言葉を思い出している。

そこへ、ゆみこが。

「あれ、赤い風車は日曜日休みかい。じゃあ帰る」

というところ、ひきとめるなつ。

「せっかくだから、日曜日一緒に過ごそうよ!」

そして流れる、優しいあの子!

雪次郎の部屋へ行くなつとゆみこ。

どんな暮らしをしてるかみにきた。

「あの雪次郎がここまで親不孝するとはね!」とゆみこ

「それは言わんでよ!親不孝ならゆみこちゃんのほうでしょ!」と雪次郎。

「また訛ってるよ」となつ。

雪次郎、台詞回しで訛りをださないよう特訓中なのだ。

「雪次郎はだれかいないの、好きな人」

「そんな余裕はねぇからな」

「劇団に好きな人とかいないの?」

「え」

固まる雪次郎

「あ、いるんだ?」

「いや、勝手に憧れてるだけだ」

「なんだ、蘭子さんか」となつ

「え、いや、俺が相手にされるわけないべや。役者として、憧れてるだけだ。」

「なつは、いないの?」とゆみこ。

ウッ、となるなつ。

「あ、この間一緒に踊った会社の人! イッキュウだ!」

と勘が鋭いゆみこ。

違う! とムキになるなつ。

「わたしには絵で繋がってるひとがいるからいいの」と。

しかし、それをきいて

「それはだめだや。天陽は、もう、他人の旦那だ。」と雪次郎

それをきいて、

「なしてそんなこと言うかな」

と遠い目をするなつ。

傷口に塩を塗った雪次郎。

気を取り直して、これからどうする?、と3人。

「映画! 休みの日は、映画しか、ないべや!」

とテンション高い雪次郎。

いいね!

そして、3人で映画館へ。

映画を見ながら、字幕のセリフをぶつぶつつぶやいてる雪次郎。

迷惑なやつだ!

映画終わり。

「雪次郎、あんたなにぶつぶつ言ってたの気持ち悪い」とゆみこ

「吹き替えの練習だ!」

「迷惑だってば」

と怒るゆみこ。

川村屋へ行く3人。

ノガミさんに、ゆみこを紹介するなつ。

ノガミさん、ごぶさたしてます、と雪次郎

「よくこの敷地が跨げましたね」

え!

「冗談です」

ノガミさん、いつも嫌味にキレがある。

サチコさんにも久々に再会。

なんと、サチコさん、近々結婚するという。

咲太郎のことは待てなかった、と。

マダムの知り合いと、お見合いをしたとか。

「咲ちゃんが悪いのよ、わたしを放っておくから。」

サチコさんの結婚を喜ぶなつ。

しかし、結婚イコール女の幸せ、ということに異議を唱えるゆみこ。

「ゆみは、結婚したくないの?」

「結婚なんかしなくても、お互い一緒に生きる道があるはず、そのほうがへんな甘えが生じなくていい」とゆみこ。

「結婚できないだけじゃないのかい。向こうには、親が決めた許嫁がいて」と雪次郎。

「そんな生き方を捨てた、あの人だからいいの!」とゆみこ。

「したら、結婚ってなんなのさ」と、悩んでしまうなつ。

そこへ、マダム登場。

お久しぶりです、とあいさつし、ゆみこを紹介するなつ。

「北海道大学に受かったっていう子ね!ご家族の期待の星ね」とマダム

なんとも言えない表情のゆみこ。

「咲ちゃん、新しい会社を始めたんだってね。」

「外国映画の吹き替えをする声の会社です。」

「咲ちゃんも自分のために動きだしたわね。なっちゃんの開拓精神が、咲ちゃんの心を強くしたのよ」とマダム。

ゆみこちゃんも、北海道帰るまでゆっくりしてってね、とマダムが言うと、

「はい、…事によると、ずっと新宿にいることになるかもしれません」と言い出したもんで、

「なに言ってんのさ!」と驚くなつ。

「わたしにも、開拓精神があるんです!マダムに相談があるんですが!」と切り出すゆみこ。

そして、夜。

赤い風車。
なつとあやみさんと咲太郎。

どうやらゆみこは、新宿にジャズ喫茶を開きたいのだという。

相談を受けたマダムは、本気ならいつでも力になる、と答えたとか。

「誰にでも、力になる、とかいうんだよあいつは!」と咲太郎。

そんな言い方するもんでないよ!と、なつにたしなめられる咲太郎。

ゆみこを案じて、悩むなつ。

「ひとりで悩むことではないよ」とあやみさん。

夜、北海道の家に電話をかけるなつ。

富士子が電話出る。

「なつ、なんかあったの?」

「母さん、ゆみが、ゆみこが」

事情を話すなつ。

驚く富士子。

「ゆみこから聞かれても、知らなかったことにしといて。どうしよう、母さん」

「とにかく、なつがいてくれてよかったわ。こっちのことはいいから、そばにいてやってちょうだいね」

またこっちから電話かける

お願いね、したらね

電話切る。

すると後ろに剛男と泰樹。

「なんかあったのか?」

「いや、なんもない」

「ほんとか!こんな遅い時間に電話かけてきて」と剛男。

受話器をとるじいさん。

「もう、電話切れとるわ」と富士子。

「わ、わかっとるわ」とじいさん。

「なつよ、大丈夫だ。みんなと、繋がってるから 」とウッチャンナレーション。

◆ 第 94 話

木の怪物の作画を描いているなつ。

「ヘンゼルとグレーテルの作画作業は、大詰めを迎えていました。」とウッチャンナレーション。

なにやら悩んでいる坂場イッキュウ。

「この鳥は、なにをしたいんでしょうか」と疑問を投げかける。

「ヘンゼルとグレーテルを助けたいんでしょ」とマコ様

ほかにないでしょ、と。

「いや、鳥たちは、魔女がいることに不満があって、ヘンゼルとグレーテルを助けたはずで、それにしては鳥たちの不満がみえない」と坂場。

そうだ!鳥たちが、デモをしてるように書き直して見てください!

と坂場演出。

後出しで書き直しばっかりじゃない!と文句を言いつつも、しぶしぶ受け入れるマコ様。

そして流れる、優しいあの子!

坂場イッキュウの書き直し要求に腹をたてるマコ様。

俺の原画は褒められましたけどね、と飄々としてる神地。

火に油を注いだ模様。激怒するマコ様。なだめるなつ。

冷静に!

後日。

「なつは、最後にヘンゼルとグレーテルを救う木の怪物の動きに四苦八苦していました。」とウッチャン。

木の怪物の動画をチェックしてる坂場イッキュウ。

「なぜ、木はこんな風に歩くのか。この木は樹齢何年なのか。もっと突き詰めて描いてほしい」と坂場。

「そんなこと言われても!」と怒るなつ。

今度はマコ様がなつをなだめる。

木の怪物の歩く感じを、自分で実際に廊下で動きイメージするなつ。

そして、なつ、美術課の陽平さんのとこ訪れ、背景の森をみせてもらう。

「なんか悩んでるの?」と陽平さん。

木の怪物の歩き方で、坂場イッキュウに詰められてる、という状況を話す。

「人の苦労がわかんないんですよ彼は」となつ。

「いや、人に詰める分、彼はそうとう勉強してると思うよ」と陽平さん。

「絵をですか?」

「絵だけじゃないと思うけど。あ、天陽の絵も知ってたんだよ、彼は!」

なつも感心した模様。

坂場イッキュウのリサーチ力、侮れぬ。

一方、赤い風車。

あやみさんとゆみこ。

レコードで、グレンミラーを聴いている。

「やっぱいいですねグレンミラーは」とゆみこ。

「そんなこと言うと、モダーンな彼に怒られるんじゃなーい」とあやみさん。

「いいんですよ、私は人の好みには合わせないので」とゆみこ。

あのゆみこの彼氏の髭男は、日中は原稿を描いて、スイングジャーナル、という雑誌に持ち込んでいるとか。

なかなか採用されないようだが。

落ち込んでおり、喧嘩が多い最近。

「お金持ちの坊ちゃんだから、まだ仕方ない。」と冷静なゆみこ。

電話がかかってくる。

あやみさんが受話器を取る。

北海道 おといべつからだ。

あ! と機転を利かし、電話を切るあやみさん。

電話をかけたのは富士子だった。

夜。

なつから、富士子へ連絡かける。

「お母さん、昼間こっちに連絡したでしょ」

「したよ。あやみさんにあいさつしようと思って。ゆみこがいたから、切られたんだね」

「待って、いまあやみさんに変わるから」

あたふたするあやみさん。

「はい、あやみでございます。」

ついに、富士子とあやみさんの受話器ごしの会話が実現!

カットバックでの山口智子と松嶋菜々子。これは眼福。

「なつもゆみこもお世話になってしまって」と富士子。

「それでいま、ゆみこはどんな状況でしょうか。迎えにいこうかと思うんですが」

「だいぶ、落ち着いてきてます。お母さん、いまがチャンスかもしれません!」

「あ、そうですか!すぐにいきます。したらね」

受話器を置くと、

後ろに、剛男と泰樹。

「ゆみこが、どうしたんだ!?」

聞かれてた!

一方、赤い風車では

「なにがチャンスなの?」となつ。

「ゆみこちゃんが立ち止まるか、先に進むか、それを考える、チャンスよlとあやみさん。

一方、北海道。

事情を聞いて、なしてそんなこと黙ってたんだよ!と 大きい声を出す剛男。

「ゆみこの気持ちが落ち着くのを待ってたのよ、それに話を聞いたら、男のほうをあんた抹殺しにいこうとするでしょうや」と富士子。

「抹殺…..たしかに」と泰樹じいさん

「だから言ったしょ!」と富士子

「しかし、そいつは、どんな男なんだ!」と剛男。

「タカヤマ ショウジ。札幌にある、老舗デパートの長男。」と富士子。

「調べたのか!」

「そりゃ。2人とも、休学届けだしてるみたい」

「2人は結婚するのか?」

「それは、調べようがないわ。なつの話では、しなさそう。 」

「駆け落ちを後悔してるんだ!許せんな、そいつは!」と憤る剛男。

「どっちが言い出したかわかんないでしょ」

「男が悪いに決まってる!!」と怒る剛男。

「とにかく親が連れ戻さなきゃだめだ!」と昂ぶる剛男。

「せっかく冷静になってきてるのに。それで一番傷つくのはゆみこだよ」と富士子。

やはり、親が行くのではなく、慣れてない人がいいのでは、

じいさんに言われたら、ゆみこも、聞くのでは、

「甘えさせてやってや、ゆみこを!」とじいさんに頼む富士子。

それから数日後。

赤い風車に、ただならぬ様子で入ってくるゆみことタカヤマ。

「なつ、あんた家族にしゃべったでしょ。」とゆみこ。

「裏切ったしょ!!」

これは、修羅場。

なつよ、どうする。

◆ 第 95 話

血相を変えて、ゆみことタカヤマが入ってくる

なつ、あんた家族にしゃべったでしょ。
裏切ったしょ!!

修羅場!

そして流れる、優しいあの子!

タカヤマの家にもバレたそうだ。
富士子がリサーチしたことでばれたらしい。

もう東京にはいられない、とゆみこ。

昨日まで働いた給金をもらいにきました、と。どこにいくかもいえない。

「好きなら、なして逃げるの!? タカヤマさんもゆみも、好きなら、なして親にいえないの!? 親に決めた相手じゃなくて、ゆみと結婚したいってなしていえないんですか!?」とたたみかけるなつ。

「だから、そういうことがいやだって言ってるじゃない。」とゆみこ。

「そういうことから逃げて、幸せになれるとは思えないよ、ゆみ。」となつ。

「結婚を認めてもらうことが幸せなの? 幸せは、人から与えてもらわないといけないものなの!? 」と言い返すゆみこ。

厳しい視線で見つめ合うゆみことなつ。

そこで、

「もうやめるべ、俺といたっていいことひとつもなかったべ」とタカヤマ。

「そんなことないよ!いいことは、これから一緒に作ってくんでしょ!」

わかった!とりあえず、みんなでご飯食べましょう!朝ごはんまだでしょう!とナイスフォローなあやみさん。

みんなで朝ごはん。

空気は重く張り詰めている。

咲太郎がかき混ぜる納豆の音がむやみに響く。

「俺は、本気でなかったんだ。」とタカヤマが漏らす。

咲太郎、納豆をかき混ぜながら、厳しい調子で、「おい、ちゃんと考えてからものを言え。勢いでものを言うと、取り返しのつかないことになるぞ。」とタカヤマを睨みつける。

「勢いじゃないです。本気で駆け落ちがうまくいくだなんて思ってなかったです。」とタカヤマ。

「どういうこと?」とゆみこ。

「このままうまくいくなんて、思えるわけがないだろ。」

「タカヤマさん、あなたが、うまくいかなかったからじゃないの?」とあやみさん。

「ジャズの雑誌に原稿持ち込んでも、うまくいかなかったんでしょ。自分の実力を知って、こんなはずじゃなかった、って。」

「ジャズなんて、ただの遊びですよ!……俺が家を継がないなんて、できっこないんだ。」とタカヤマ。

なして、そんな

「ゆみだってそう思ってるからここにきたんだべ、うちの親に、ばれればいいと思ったんじゃないのか。」

「は?」

「お前だって、本当は、俺がマルタカデパートの跡取りだから好きになったんだべ」

タカヤマに火がついた。

「それ、本気で言ってるの?」

ゆみこもブチギレ寸前。

ただならぬ雰囲気に。

いいあいをしてると、赤い風車ののれんをくぐる、ひとりの男。

あやみさんが、お茶を汲みにいくと、そこには、泰樹じいさん!

いい合いを続ける、タカヤマとゆみこ。

それを聞いて、なぜか、なつが涙を流す。

「ゆみは、子供の頃からひとに甘えたりしなかった。わたしがいたから。9歳の時に、突然見ず知らずの私がやってきて、ゆみが、一番親に甘えたかった時に、わたしがいたから。ゆみは、誰にも甘えられずに、それでも私のこと受け入れてくれて。だから、家族とか結婚とか、そういうことに醒めてるとこがあるとすれば、それは、わたしのせいで」と、涙ながらに語るなつ。

その様子にゆみこも、驚く。

「でもね、ゆみは、ただ一度も、一度も嘘をつかなかった。誰に対しても嘘をつかず、嘘のないゆみのままでいてくれた。それにわたしが、どんだけ救われたか。いままで生きてきて、ゆみのように素直なひとにわたしは会ったことない。ゆみが計算高くて偉そうだなんて、あんたはゆみのこと知らなさすぎる!あんたにゆみをやらない、絶対に渡さない、あんたとゆみの結婚をわたしはみとめない!」

と涙ながらにタカヤマに激しく言葉をぶつけるなつ。

「なつ、落ち着いて、そもそも結婚する気はないんだから」とゆみこ。

「俺だって、結婚する気はないよ」

そのタカヤマの言葉に、ゆみこの心が折れる音。涙をこらえるゆみこ。

「あんたは、自由にはなれないんだね」

となんとか、平静に、言葉を出すも、

「自由になったって、飯もつくれん女と結婚してもしかたないべ!」

と言い捨て、出て行こうとするタカヤマ。

ねぇ、ちょっと!! とタカヤマに怒鳴りつけるなつ、しかし、咲太郎がそれを止め、

「もういい。もう、話はついたから。」

タカヤマが出口のほうへ向かうと、

そこには、泰樹じいさん。

タカヤマ、ウッ、となる。

「お前か。」

すごいオーラでタカヤマを睨みつけるじいさん。

そそくさ、出て行こうとするタカヤマ。

しかし、

じいさん、 「抹殺」とつぶやくと

タカヤマに右ストレート、鉄拳でぶん殴る!

吹き飛ぶタカヤマ。

荷物を持ち、急いで出て行く。

一部始終をみていた、面々

じいちゃん、、

泰樹さん、、

「はじめまして」とあやみさん

「お世話になりました。….ゆみこ、迎えにきた。一緒に帰るべ。」

ゆみこ、こらえきれず、涙。
ゆっくり、じいさんに近づき、抱きつく。

人に甘えられず、突っ張ってきたゆみこ。

甘えることも、強さだ。

全て受け止める、じいさんの大きさ、暖かさ。

なつぞら何度目かの、涙腺決壊シーン。

そして、駅へ向かう、なつとゆみこと泰樹じいさん。

「じいちゃん、もう帰っちゃうの?」となつ。

「用事は済んだ。それに、牛のいないとこは落ち着かん。」

「わたしが札幌案内してあげようか? 」とゆみこ。

「それより、はやくウチさ帰ってやれ。お前の親父はこのまま放っておくと、何するかわからんぞ。」

「だけど、じいちゃんよく東京くる気なったね!」となつ。

「そんなの決まってるしょ。わたしに手を焼いてる母さんに言われたからだべ。」とゆみこ。

ん、いや、東京の、パフェ、というのを食べたくなってな、雪月の、大将に聞いてな、と恥ずかしそうに言うじいさん。

「パフェ! パフェ行こう! パフェ食べて帰ろう、じいちゃん」とテンション上がるゆみこ。

「なつは?」

「うん、わたしは仕事だから。ゆみこと行ってきて。」

「そうか。なつ、身体に気をつけて、仕事頑張れ。」

「うん。おじいちゃんも。みんなによろしく。」

「したらじいちゃん、行くべ。」とゆみこ。

「いってらっしゃい。」

笑顔で見送るなつ。

笑顔で手を振る、ゆみことじいさん。

そのじいさんの歩く後ろ姿に、なつ、なにかを閃く。

作画課。

木の怪物の歩く動画を描くなつ。

それをチェックする坂場。

「なるほど、後ろ姿ですか、それは思いつかなかった。たしかに後ろすがたをみせることで、この木の歴史が見えるようになる。樹齢を後ろ姿で表してますね、素晴らしい!これでいきましょう」と坂場。

やっと、木の怪物のところのオーケーが出て、ひと息ついたなつ。

マコ様と話し、

「イッキュウさんは、ただの偉そうな人ではないですよね」となつ。

「わたしは、偉そうな人だとは思ったことないわよ。あなた、そう思ってたの?」

「え、いや、違いますよ!」

「要するに、あの人は、漫画映画が好きなだけなのよ。」

「はい。そうなんです。それに、可能性を、見てるんですよね。」

熱く語り合ってる、坂場と神地。

「あの2人って、なんだかすがすがしいですよね!」と三村茜。

さ、私たちも仕事よ

と作画、動画にとりかかる。

「なつよ、その先の、先へ、進め。そして、いつか、誰かを愛せよ(Everybody love somebody sometime) 」とウッチャンナレーション。

坂場、遠くからなつを見つめている。

◆ 第 96 話

「なつたちの短編映画がようやく完成へ向かい、声を吹き込むアフレコの時を迎えました。」とウッチャンナレーション。

アフレコの録音現場。

いざ、はじまる。

そして流れる、優しいあの子!
重い扉を押し開けたら暗い道が続く
メゲズに歩いたその先に、知らなかった世界

アフレコをあてている、亀山蘭子。亀山蘭子は、魔女の声の役だ。

緊張の面持ちでその様子を見守るアニメーターたち。

マコ様も、見入っている。
神地も、ニヤッとしながら見ている。
下山さんも、いいぞ、というふうにみている。

クライマックス、木の怪物が現れる。
なつが手をかけたシーンだ。

感慨深げにみつめるなつ。

アフレコおわり

オッケーです、と坂場。

うまくいった!

魔女のキャラクターを絶賛する亀山蘭子。

魔女には、そのキャラクターを造形した大沢 麻子、マコ様の魂が入っていた、と。

その後、階段。

なつと坂場。

あなたは、大丈夫でしたか。これで、満足していますか、となつに問う坂場。

少し考え、

「してません。もっとイッキュウさんと、作りたいです」

となつ。

「それなら、私と同じです。」

と坂場

「短編映画を作り終えてなつたちは、しばしの休息を味わいました。」とウッチャンナレーション。

みんなでバレーボールしてる。

全然できない坂場!

「できるまでやるのよ!」とマコ様

バレーボールの後は、草むらでピクニック。

おにぎりとパンを交換しあったりするなつと坂場。

若者たちの交流。

短編映画を通して、距離を縮めた面々。

楽しそうに戯れる。

じっと、なにかを見つめているマコ様。

「マコさん、なにか、見つけましたか?」となつ。

「見つけた。….わたし、結婚するのよ。やっと、白馬に乗った王子様を見つけました。」

唖然とする皆々。

「学生の時に付き合ってた人がいて、彼は、一人前の建築家を目指していて、今度、イタリアに行くことになって。それで、プロポーズされて、別れるべきかなやんだんだけど、この作品やって、やっとふんぎりつきました。」

マコ様からの衝撃の告白。

「それは、アニメーターをやめるってことですか? 」と驚きをかくせないなつ。

「そうよ」

「それはないですよマコさん!」と動揺するなつ。

「わたしは、この作品を絶対に成功させたかったの、成功させて、わたしにはこれしかないって、存分に思えたら、彼と別れることも決心がつくかと思ってた。でも、実際は反対だった。仕事に満足したから、結婚してもいいと思えたの。この先、わたしがもっとなにかをつくるためには、ここで立ち止まることも大事かなと思えたの。なっちゃんゆイッキュウさんと比べると、わたしにはなにかたりないような気がして。それが悔しくてね。」

「そんなことないです、マコさんのようには、わたしはまだ描けません」

「楽しめないのよ、あなたのようにはまだ。それがどうしてなのか、才能なのか、迷いなのか、ここで一旦立ち止まって考えてみたくなったの」

「あなたはいいアニメーターです。少なくとも日本には、あなたのようなアニメーターは、まだあまりいない」と坂場。

「ありがとう。そうやって冷静に言われるとかえってうれしい」

マコさん、また必ず、戻ってきてください。

「また戻ってきたくなるような、羨ましくなるような漫画映画を、これから作ってよね、なっちゃん!」

「わかりました!」

「俺も、がんばります!」と神地。

「でもみんな勘違いしないでよね。わたしはもっと幸せになれるんだから。安月給のアニメーター暮らしとはおさらばできるんだからね!」とマコ様。

「羨ましい!」と叫ぶモモッチ。

その様子を、スケッチブックに描く下山さん。

この幸せな様子を、忘れないように、描いて残してるんだ、と。

木漏れ日の降り注ぐ、平和な森で、なつはあらたな誓いを立てました。自分は一生、アニメーターを続けていたいと。

若者たち、その幸福な瞬間の刹那よ。

「ああ、なつよ、これからも、好きな仲間と、思いのままに生きよ。来週に続けよ。」とウッチャンナレーション。

★感想

短編映画を作っていく中での若者たちの青春模様。そして、駆け落ちして東京へやってきたゆみこの味わう苦味。 今回も見どころ満点のなつぞら。

恋の季節、それは青い季節。必然的に、若気の至りで、いろいろあるわけだ。
人生変わりゆく季節のダイナミズム。

次週、なつよ、テレビ漫画の幕開けだ!

 

次週、なつよ、テレビ漫画の幕開けだ!

文字で読む、なつぞら。

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映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。