広瀬すずが主演で十勝がフィーチャーされた新時代の朝ドラ「なつぞら」視聴の記録 あらすじ第17週、「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ!」

ついに、2019年の春、100作目を迎えたという、公共放送の朝ドラ。

その記念すべき作品は、なんと広瀬すずが主演で、加えて、北海道の十勝が舞台!

アニメーター、奥原なつの人生を描くという。

それは特別だ、という事で、2019年4月1日からはじまったこの、「なつぞら」

追いかけていきたい!

今週は、第17週、「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」第97話から102話までのまとめだ。

◆ 第 97話

「1963年、昭和38年の、夏になりました。」とウッチャンナレーション。

もうそんなになるのか!

暑そうにしてる作画課の人たち。

なつは26歳、東洋動画初の、原画を担当する女性アニメーターに。

カラフルな洋服に身を包み、週刊誌の記者を作画課へ案内するなつ。

その様子を見守る、神地、ホリウチさん、三村茜。

「奥原さんの、これからの夢ってなんですか?」と記者。

「それは、これからも漫画映画を作ることです。子どもが、夢を見るようにそれをみて、それが大人になって、覚めない夢になっていればいいな、と思います。今の私は北海道を出て7年。そんな風に、子どもの頃の夢を、み続けているように。」となつ。

そして流れる、優しいあの子!

月曜は、

“口にするたびに泣けるほど
憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き
たどり着いたコタン”

という部分が長い。

今週の演出は、渡辺哲也。

場面は赤い風車。

フロンティアの女たち、という週刊誌のコーナーで紹介されているなつ。

あやみさんとなつでそれをみている。

「赤い風車で、なつが載ってる週刊誌をばらまくぞ!」と意気込むあやみさん。

「千遥にも送れたら、いいですけどね」となつ。

もう、ポスターのクレジットには、奥原なつ、の名前がある。

赤い風車に、咲太郎と土間レミコが入ってくる。

週刊誌をみせる。

おお!

「咲太郎のプロダクションもなんとか形になって、今は四谷に事務所を構えています。」とウッチャンナレーション。

土間レミコも、新しい声の仕事が決まったタイミングだ。

一方。

雪次郎も、セリフの当たり役で、頑張っている。

洋画のアフレコに亀山蘭子と取り組んでいる雪次郎。

アメリカのコメディ、ビューティフルナンシー、で、気の弱い夫の声を演じている。

気の強い妻役は、亀山蘭子。

大人気となったとか。

劇団では、妙な噂があるという。

亀山蘭子と雪次郎が恋仲になってる。

その真相を、なつに探ってほしいという咲太郎と土間レミコ。

「劇団の恋の噂ってのは、まず当たってるんだよ、な、母ちゃん」と咲太郎。

「まぁ、そうね」とあやみさん。

「なつの職場はそういうことないか?」ときかれ、

坂場を思い出すなつ。

その後、雪次郎の部屋を訪れるなつ。

実は、週刊誌に載った、という話から切り出す。

「ほんまにでっかく載ってる!」と驚き喜ぶ雪次郎。

「すぐ北海道知らせなきゃな、北海道でも買えるべな」

「演劇は、うまくいってるの?」となつ。

雪次郎、なにかを察し、

「なんでそんなこときくべさ。さては、聞いたんだな。俺と蘭子さんのことだべ」と雪次郎。

噂はあるが、なんにもない、と。

「俺はな、あの人にはやく追いつきたい。俺の中にある魂は、そこなんだ。好きだなんだと、そったらことじゃない。芝居が好きなように、俺は蘭子さんが好きだ。」と弁明。

「そっか、なんか安心した。昔のままだ。」となつ。

「昔のようにセリフは訛らないけどな!」と雪次郎。

翌日、なつ出社したら、みんな、なつの週刊誌の顔の写真をお面にして、出迎え!

愛されてるなつ。

そして、仲さん、

「今日の10時、会議室来てくれる?大切な話があるんだ。」となつへ。

仲さんは、いまや中間管理職。作画課長。

三村茜もその会議に呼ばれる。

「もしかして、あれじゃないの?」と下山さん。

アトムのテーマが流れる。

会議室。

「今年から、手塚治虫さんが製作している鉄腕アトムが、テレビで放送されていることは知っているね。その鉄腕アトムが大ヒットしてて、そこでうちでも、テレビアニメを作る、テレビ班を作ることになったんだ」と仲さん。

なつを原画、三村茜を動画に配属して、東洋動画として、力をいれていく、と。

坂場を、演出家として配属。

「期待してるよ!」と声かける。

作品は、百獣の王子サム、というもの。

どんな作品かを、コマーシャル班のアニメーター、猿渡 竜男、が説明する。

姿は人間だが、ジャングルで獣たちと生きる少年が主人公。

しかし、坂場は、渋い顔をしている。

「仲さん、ひとつきいていいですか。東洋動画らしく、というのは、鉄腕アトムと違うやり方で作るということですか?」と坂場。

「いや、鉄腕アトムと同じやり方で作らなければ、成立しないだろうね。」

低予算、短時間でやってる、鉄腕アトム。

坂場、

「仲さんは、あれをアニメーションだと認めていますか? 僕は少なくとも、東洋動画らしいアニメーションとは思いません」

と異議を唱える。

「もちろん、あれはフルアニメーションではない。」と仲さん。

「それでも、作る価値はありますか?」と坂場。

ムムム!

「なつよ、新しい時代の波が、押し寄せてきた。君はその波に翻弄されるのか、それとも、乗るのか。」とウッチャンナレーション。

◆ 第 98 話

テレビ漫画をめぐり、もやる坂場。

「昭和38年、日本でも、本格的なテレビ漫画が登場しました。フルアニメーションとは違い、30分のアニメを毎週作るために、止まった絵を使ったり、部分を減らすなど、さまざまな手法が用いられていました。」とウッチャンナレーション。

あんなのは東洋動画のアニメとはいえない、と異議を申し立てる坂場。

あれに慣れてしまえば、日本のアニメーションは、後戻りはできないのではないか、と。

そして流れる、優しいあの子!

「おおげさだな、君は」と井戸原さん。

「いや、坂場くんの言ってることも案外おおげさではないかもしれない」と露木さん。

そういう時代はくることはおおいに考えられる、と。

「そうだとしても、やる価値はあると思っている」と仲さん。

「アニメーションを見る子供たちにとって、フルアニメーションかどうかなんて、関係ない。面白いか、おもしろくないか。その違いだからね。坂場くんは、そう思わないか。」と仲さん。

「わかりました。」と暗い調子で答える坂場。

『それに、フルアニメーションの良さは、これからも長編で、我々が守っていくつもりだよ。」と仲さん。

「そう、だから君は、安心してテレビに専念してくれたまえ」と井戸原さん。

作画課にもどるなつたち。

テレビ漫画の話でした、とみんなに話す。

そして、坂場と幹部陣とが揉めた話も。

「さすが坂場さんだ! いま、フルアニメーションが存亡の危機にさらされてるんですよ!」とまくしたてる神地。

その後、中庭。

俯いてる坂場。

なつ、近寄る。

「僕はもう、漫画映画の演出にはなれないな」とぼやく坂場。

「どうしてですか」

「露木さんの後に、次々に若手が演出に抜擢されてるのに、僕にはお呼びがかからない。僕たちの作った短編映画だって、いまだにお蔵入りしたまま、長編映画の付録として、劇場にかかることも無いだろう。僕に対する上層部の評価が低い印だ。 」と愚痴る坂場。

「仲さんは短編映画をほめてくれたじゃないですか」となつ。

「あの人は、本音を見せないからだ。あの人が描く絵と同じように、誰にでもいい顔していたんでしょう」

「何をすねてるんですか。あなたらしくない」

「君のことも、それに巻き込んでしまったかもしれないんです。それが、悔しくて。一本くらいは君と、長編漫画映画に挑戦してみたかった。この会社にいても、その可能性はもうないだろうな。」

「そんなこと、まだわかりませんよ。」

「そう、まだわかりませんよ」と隠れてきいていた、露木さん。

「君をテレビの演出にしたのは私だよ。」

突然の露木の登場に驚くなつと坂場の2人。

「君は、全く新しい環境で演出家になったほうがのびのびできると思った。そりゃ君は、多くのアニメーターからは嫌われてるよ。あれだけ理屈で攻めたら、感性で動く芸術家からは嫌われる。それに労働組合の幹部なんてなってるから会社からは煙たがられてる。君の味方はほぼいない。」

と露木さん。

そして、

「だから、腐るな。腐ったら負けだ。嫌われる勇気を持つことも、演出家の大事な資質た。君はそれを持っている。」

新しい環境で自分を磨くチャンスと思って頑張れ、と激励。

わかりました、と小さい声で返事する坂場。

露木さん、坂場の頭をはたき、

「声小さいね、自分も関西出身だったら、根性見せたらんかい!」と喝。

坂場、中学までは、神戸にいたとか。

そして、なつに対し、

「坂場のことを頼むな。内助の功で、支えてやってくれ。」と露木さん。

「はい、わかりました。……って、いまなんていました!?」と驚くなつ。

「いや、めちゃくちゃ噂になってるよ。じゃ、おつかれ。」

と去っていく露木さん。

狼狽えるなつ。

「う、噂なんて、き、気にしなくていいでしょう」と坂場。

「2人の関係は、周りが思うようには、行かないようです。」とウッチャンナレーション。

ドギマギと立ち去る坂場。

数日後、新しい部屋に、テレビ班の作画室が設立。

新しくきた制作進行の男、荒井 康助、が吼えている。

圧倒される、なつや三村茜や猿渡。

一方、雪次郎にも転機が。

次の舞台のキャスティングを発表してる。

なんと、雪次郎が主役に!

しかし、それに異議を唱える男、虻田 登志夫。

そして、なぜ雪次郎なんだ、理由を説明しろ、とその他の演者たちも。

このキャスティングが、ひとりの俳優の私情によることに、問題を感じている!と。

そんなの事実無根だ!と反論する演出家。

キャスティングを考え直してくれなければ、この舞台に協力はできない、と言い放つ虻田ら演者たち。

その最中、

「仕方ないわね。協力できないというひとに、無理に参加してもらうことはないわよ、」と亀山蘭子。

その後、亀山蘭子さんがいないところで、雪次郎、演者たちに対して、噂は真実ではないと必死に説く。

「実力だけで大きな役を得たとでも思ってるのか!」と劇団員たち。

「たとえ恋愛関係になくても、亀山蘭子からえこ贔屓を受けているのは事実だ!」

という言葉が飛び交う。

「俺にどうすれば….」と狼狽える雪次郎。

そこで

「いや、我々こそ、君の実力を知っている。我々と一緒に、新しい劇団を作らないか」と持ちかける虻田。

新しい演劇を作らないか!と。

ウッとなる雪次郎。

しかし、

「亀山蘭子という女優と共演することが、夢で、そのためにここにいます。だから、いまやめるわけにはいきません。」と言ってのける。

「亀山蘭子が君の夢か。その夢を追いかけるほうが、今の君にはラクだもんな。悪いけど、俺たちは、先に行かせてもらおう。」

立ち去る、演者たち。

場面は赤い風車。

雪次郎の話をする、土間レミコ。

雪次郎は、苦しい立場だ。

まわりからのやっかみ。

雪次郎の状況を茶化す、島貫さんと松井さんに、苛立ちをあらわにするなつ。

恋の噂には、なつもイライラさせられているのだ。

◆ 第 99 話

虻田ら役者たちに、新しい劇団を立ち上げないか、と誘われる雪次郎。

しかし、亀山蘭子と共演することが夢でここにいるから、と断る雪次郎。

後日。

その顛末を、部屋を訪れたなつ、土間レミコに話す雪次郎。

こうなったら、心を決めて、頑張るしかないしょ となつ。

そして、私も、今度、テレビでアニメつくるんだわ、と。

テレビの作り方よくわかってないけど、頑張る、と。

景気付けに、飲むか、となり、

ビールで、頑張る乾杯。

そして流れる、優しいあの子!
氷を散らす風すら味方にもできる。

む、口にするだけ泣けるほど〜、の部分が、水曜なのにあるぞ。演者のクレジットが多いからか!?

「残った劇団員で、稽古がはじまりました。演目は、チェーホフのかもめ。雪次郎くんと蘭子さんは、親子を演じます。」とウッチャンナレーション。

舞台稽古をする雪次郎。無駄な動きが多い、と注意されている。

自分をみせようとせず、ちゃんと役を演じて!、と。

「一方、テレビ漫画、百獣の王サムは、絵コンテも出来上がり、作画作業をしていました。なつは、サムが駆け抜けるところの原画カットを描いています。」とウッチャンナレーション。

原画を描いてるなつの横から、口を挟む、猿渡。

そんな丁寧に描かなくていいよ。
速く走る感を出すには、流線だけでいいんだよ、と。

パラパラと動画をみて、なるほど、と、これはこれでアリか、という反応のなつ。

引き続き、芝居の稽古を続けている雪次郎と蘭子さん。

「だめ、全くだめ。」と亀山蘭子。

「もっかいお願いします。」と食いつく雪次郎。

「もういいわ、すこし、休みましょう」

「すいません」

「あなた、覚えてる? あなたがはじめて私の芝居をみにきてくれたこと。あなたが、わたしに言ってくれたこと。」

「え」

「わたしの芝居に、アマチュア精神を感じる、と言ったのよ。それはどうして?」

「それは、高校の時の演劇部の顧問から、よく言われていたからです。アマチュア精神を忘れた芝居をしようとするな、って。役者としてうまくやろうとするな、かっこつけるな、って。普通の人間として喋れ、って。ほんとの役者こそ、まさにそういうものだと思ったからです、蘭子さんをみて」

「わたしも、言われたのよ。芝居をはじめたころ、お世話になった人に。新劇で一番大事なものは、アマチュア精神だ、って。こんなふうにその人は、いつまでもわたしに付き合って、徹底的に教えてくれたの」

「男の先輩ですか?」

静かに頷き、

「もう、死んだけどね。戦争がはげしくなって、わたしは疎開したけど、その人は移動演劇隊に入って、昭和20年、8月6日に、広島にいて。」

「…蘭子さんは、その人のこと?」

「あの人と同じ言葉を言ったあなたには、あの人のぶんも生きて、演じてほしいのよ、頑張ってほしいの、これからも。」

「わかりました。」

「それじゃ、もう一回やりましょう」

「はい」

雪次郎、気合いが入った様子。

一方、作画課。

作画、動画をチェックしているテレビ漫画班。

動くところ、動かさないところについて話してる。

じっくりみて、坂場、

「なるほど、単純な動きでも、登場人物の気持ちが伝わるものなのかもしれないな。」となにかひらめいた様子。

「それは、止まった絵の漫画でも、気持ちは伝わるよ」と三村茜。

「いや、意識の問題だ。登場人物の気持ちに合わせて、動きにメリハリをつけていく意識を持てば、省略された動きでも、活き活きとみせることはできる、ということです。ほら、日本人の感覚にある、歌舞伎の演技のように。形式は違っても、そうやって登場人物を演じる能力こそが、うちのアニメーターが培ってきた、強み、ではないでしょうか。」と坂場。

「強み..」

「君の力です。動きを抑えても、アニメーターの気持ちは抑えることはないんです!表現として、妥協することはないんです。腐らずに、やってください!」

と、なつに向かっていいまくし立て、活き活きと歩く坂場。

そして、一方、雪次郎の稽古場。

アマチュア精神で、うまくやろうとするのではなく、そこにいる人間として、迫真の演技をかます雪次郎。

なつの前進に合わせて、雪次郎も前進。

作画課。

なつ、残業して原画描いてる。

実際に動いて、百獣の王サムの動きを研究してる。

その様子を、遠目でみて、ニンマリしてる坂場。

「そうして、時を重ね、雪次郎くんの舞台が初日を迎えました。」

かもめ、の舞台公演。

客席には、なつと坂場と三村茜が並んで座り、そして、あやみさん、咲太郎、マダムが並んで座ってる。

いざ、幕が上がる。

「なつよ、雪次郎くんの成長を、見届けよ」

◆ 第 100 話

「昭和38年、秋。雪次郎くんが大役を務める舞台が本番を迎えました。」とウッチャンナレーション。

客席に集う、なつや坂場や三村茜、そしてあやみさんに咲太郎にマダム。

いざ、幕が開く。

そして流れる、優しいあの子!

舞台がおわり、楽屋を訪れる面々。

ほんとに凄かった!と興奮気味のなつ。

うまくいったようだ。

亀山蘭子もあらわれる。

雪次郎くんを、これからもよろしくお願いします!となつ。

雪次郎くんとわたしは、もう、共演者だから。と蘭子さん。

もう、ひとりの役者として、認められたぞ雪次郎!

その後、赤い風車で、打ち上げ。

咲太郎が、てんぷらをふるまう。

咲太郎のてんぷらは定評がある。

ほんとによい芝居だったな、とみな話していると、

「蘭子さんの芝居、たしかに良かった。でも、劇団としては、どうなんでしょうか。」と切り出す坂場。

「なにか新しいものを生み出していく、という意欲を、感じませんでした。」と批評。

あれは、チェーホフだから、と言われるも、

「チェーホフなら、新しくなくてもいいんですか。昔の人から教えられた、ありきたりの新劇でいいんですか。」と、歯に衣着せぬ、坂場のコメント。

それに対し、雪次郎、ムッとした様子で

「ありきたりだと?蘭子さんの芝居がありきたりだというのか?」と反論。

「ただ蘭子さんの芝居を見せるためにやっていた、と感じたんです。そのための劇団で、いいんですか?」と問いを投げかける坂場。

「あんたになにがわかるんだ!」と立ち上がる雪次郎。

一触即発。

油使ってんだから、あんまり興奮すんな、となだめる咲太郎。

なつも、間にはいり、それを言って、どうするんですか! と坂場を諭す。

「僕は、雪次郎くんがそれを変えていくきっかけになればいいと思ったんです。せっかく蘭子さんに認めてもらえたなら、なにか新しいものを生み出す、きっかけになればいい、と、僕はそう思いました。雪次郎くんには、蘭子さんや劇団を変えていくような、そういう存在の役者になってほしいと思いました。」と坂場。

雪次郎、それを聞いて、おし黙る。

「なるほどな、ただの共演者で満足するな、ということか。そのことで蘭子さんだけの劇団ではなくなるし、辞めた劇団員も、見返せられるよ」と咲太郎。

「そう思います」と坂場。

「はじめから、そういう風にいえばいいのに」と坂場へ苦言を呈する三村茜。

「あなたは、人から反感を買うようか言い方でからしか、物が言えないんですか」と加えるなつ。

「問題を考えさせず、いきなり結果からいうのは傲慢です」と坂場。

「それで傲慢、って思われてるんですからね!少しは気をつけてください!」

と、もはや身内という感覚からか、坂場へは厳しくあたるなつ。

「仲がいいのね、おふたりさん。そういう関係かしら?」とあやみさん。

「い、いえ、ただの仕事仲間です」と狼狽える坂場。

打ち上げおわり、皆帰る。

見送った後、なつと雪次郎残る。

「さっきは、イッキュウさんがごめんね。」となつ。

「イッキュウさんて、なつの恋人でないのlと雪次郎

「ちがうわ」

「ほんとに?!」

「ただの仕事仲間だって」

「とっくにそうなってると思ってたわ。イッキュウさんは、なっちゃんのこと好きだと思うけどね。」

「あの人の考えてることは、さっぱりわからんわ。ちょっとだけ、そうかな、って思うこともあったけど。結局、仕事でのことだけみたい。」

「なっちゃんは、好きなのかい?」

「一緒に生きれたらいいな、とは思うけどね。」

「それは、好きってことだべさ!」

「したって、好きでも一緒に生きられないことだってあるし、たとえ相手に好きになってもらえなくても、好きなことが同じなら、一緒に生きれてることだってあるんでないかい」

「そんなこと考えてんのかなっちゃん」

「おかしい?」

「おかしくはないけど、なんかさみしいな」

「雪次郎くんだって言ってたべさ。いまは好きだなんだと、そったらこと言ってる場合じゃないって。わたしはいまはとにかく、テレビを成功させることだけ考えなくちゃ」

「切ねえな、なっちゃんは」

「なして」

「もっと、人に甘えたらいいべさ、わがまま言ったらいいべさ、好きなら好きって、自分から言ったらいいべさ」

「わたしが一番好きなのは、仕事だから。まぁ、結局、前にゆみが言ってたみたいに、同士でいることが一番いいんだわ。」

「そしたら俺もいまは、舞台の成功だけ考えなきゃな。」

「ん?」

したらね、ありがとう、と帰る雪次郎。

ヤングアダルトの恋模様。

そして、雪次郎の舞台も千秋楽を迎える。

舞台終了後、

「今夜打ち上げが終わったら、うちへいらっしゃい。場所はわかってるわよね。2人だけで、お祝いしましょう」

と、雪次郎を誘う蘭子さん。

は、はい、と緊張しながらも答える雪次郎。

この展開は?!

その夜、赤い風車。

なつが帰宅すると、土間レミコがいる。

雪次郎くんが….

と、なにやらただならぬ状況を、話し始める。

一方、亀山蘭子の自宅。

ロゼワインをグラスに注ぐ亀山蘭子。

お土産にケーキを持ってきた雪次郎。

ロゼワインを飲み干すふたり。

「蘭子さん、俺は蘭子さんを好きです」と切り出す雪次郎。

「からかってるの?」

「違います」

「気の迷い?」

「違います。俺は、蘭子さんをずっと好きでした。」

「わたしには芝居しかないのよ。芝居しかない女よ。」

「だから好きなんです。俺もこのまま、蘭子さんと芝居をしていきたいんです。」

「こんなところに呼んじゃったから、なにか、勘違いさせちゃったのかしら。」

「これは、俺の勘違いですか?」

「そういう覚悟をして、ここにきたわけ?」

「はい。来ました。」

グラスを置く亀山蘭子。

「そう。」

じっと、雪次郎を見つめる亀山蘭子。

はたして、ど、どうなる?!

◆ 第101話

これは、俺の勘違いですか?

そういう覚悟をして、ここにきたわけ?

はい。来ました。

と、雪次郎と亀山蘭子の、ロマンチックで緊張感のあるやりとり。

そして流れる、優しいあの子!

実は舞台の稽古がはじまる前に、劇団をやめた虻田たちから、一緒に抜けて、新しい劇団をつくろうと話をもちかけられていたことを亀山蘭子に伝える雪次郎。

「だけど、すぐに断りました、迷わず断りました。俺の夢は、蘭子さんと芝居をすることだったから。新しい演劇を作るなら、蘭子さんと作りたいんです。蘭子さん、俺は蘭子さんを絶対に裏切りません。」

真摯に、熱く語る雪次郎。

亀山蘭子、神妙に聞いていたが、フフフ、と笑い出し、ワインを飲み干す。

「あなた、やっぱり勘違いしてるわ。わたしがあなたをここへ呼びつけたのは、ダメ出しをするためよ。」

「え、、はい!」

「あなたの演技は、最悪だった。最低、最悪。ひどすぎて、舞台の上で何度も笑いそうになったわ。」

あからさまにひどいことを言う亀山蘭子。

雪次郎、すいません、と立ち上がる

「いまさら撤回したってダメよ。あなたの勘違いしてる言葉を、散々聞かされた後だもの。気持ち悪いったらありゃしないわ。悪いけど、あなたとはもうなにも一緒にできないわ。悪いけど、その虻田さんたちのところへ行って。そこで、その新しい演劇とやらを作ったらどうなの。アマチュアは、アマチュアらしくね!」

茫然と言葉を受け止め、ジッと亀山蘭子を見つめる雪次郎。

「はやく出てってちょうだい。」

「蘭子さん…」

「出てって!」

出て行く雪次郎。

亀山蘭子、ひとりになり、グラスにワインを注ぐ。

なにかにこらえきれず、涙を流している。

その後、赤い風車へとひとり向かう雪次郎。

なつと土間レミコがいる。

入ってきて、お酒ください。と一言。

静かに、何杯も飲む雪次郎。

翌朝。

カウンターで寝てしまった雪次郎。

となりには、なつも寝ていた。

雪次郎の酒に付き合ってくれていた模様。

「水飲む?」

蛇口の水を差し出すなつ。

「俺、蘭子さんを傷つけてしまったんだ」

「雪次郎くんが、蘭子さんを?」

「蘭子さんに俺、はっきり好きだって告白したんだよ。」

「え!? 」驚くなつ。

水を飲み干す雪次郎。

「やめた劇団員から、一緒に劇団をつくらないかと誘われたことも話した。」

「蘭子さんに?」

「正直言って、迷ったんだわ、そん時。一緒に今まで、演劇を学んできた仲間から、お前の力を買ってる、っていわれて、一緒に新しい劇団を作りたいって言われて、ほんとは、すごく嬉しかったんだ。正直、心が動いたんだわ。やってみたかったのさみんなと。そういうとこ、蘭子さんにも見抜かれたのかもしれないわ。蘭子さんに怒られながら、俺そう思った。」

「怒られたの。」

「なまら怒られた。アマチュアはアマチュアらしく、そっちの仲間のとこいけばいいって。したけど、蘭子さんを好きなのも、ずっと一緒に芝居がしたかったのも、本当なんだわ」

嗚咽、涙を流す雪次郎。

「したらこれからも、自分に正直になればいいんでないの。正直な気持ちを蘭子さんに…」

「もう遅い。俺が気持ち悪いと、下手くそすぎて使えないと、はっきり言われた。もう一緒にはできねえと」

それは、嘘なんじゃないかな、と影で聞いていたあやみさん。

「雪次郎くんをそっちの劇団に入れるためにさ。嘘ついたのよ。」

俺も、そんな気がするな。と、こちらも影で聞いていた咲太郎

「お前の力を認めてくれたんじゃないは。お前なら、蘭子さんから独立しても、芝居をしていける、って。」

「その方がいいよ、って、精一杯の愛情を示したんじゃないかな。なっちゃんは、どう思う? 」とあやみさん。

「わたしは…わかりません。ただ、自分といたら雪次郎くんが不幸になるって蘭子さんが思ったってことでしょ。蘭子さんにとって生きることは舞台に立つことで、そのために、誰も犠牲にしたくないって。本気でそう思って、生きてるとしか思えない。」

…かなわねえよな。と雪次郎。

店を出る雪次郎。

見送るなつ。

「これからどうすんのさ」

「わかんねぇ。わかんねぇけど、もう一度、正直な気持ちを考えてみる」

「何があっても、わたしらは、お互いを応援しあう仲間だからね」

「おう。なっちゃん、俺気づいたんだけど、なっちゃんも気づいてるかもしれないんだけど、あやみさんは、咲太郎のこと好きなんじゃないかな、男として。」

「え!?なにバカなこと言ってるのさ!」

「そう思わんかったかいいままで」

「思わんでしょそったらこと!」

「そうかい? あやみさんあんなに魅力的なのに」

「変なこと言わんでよ」

ふむ、と立ち去る雪次郎。

なつ、フッと息を吐き、気合いを入れる。

「その後も、なつのテレビ漫画への挑戦は続きました。」

作画課、アニメーターとして仕事続けるなつ。

坂場や三村茜と、テレビ漫画を作ってる。

「なつよ、君は正直にだれかに気持ちを伝える日が来るのか。」

◆ 第102話

「昭和38年、10月。なつたちの作ったテレビ漫画が、日曜日よ夕方に始まりました」

あやみさん、咲太郎、なつで、テレビをみている。

原画のクレジットに

猿渡 竜男
奥原 なつ

と出てきて、一同盛り上がる。

坂場も、川村屋のテレビで放送をみている。

「なつたちのこの苦難と冒険は、やがてジャパニーズアニメーションの未来へと、繋がっていくのです。」

そして流れる、優しいあの子!

重い扉を押し上けたら、その先に未来が広がる。

北海道の柴田家

「なつ、見たさ!面白かったわ!」

と、テレビ漫画の感想を電話で伝える富士子。

ほんとに? と不安げななつ

「ほんとさぁ! 地平も好きになったみたいでじーっとみてたわぁ」

地平とは、テルオとサラさんの間の息子だ。なつの甥っ子。

なつの名前も出てたね!じいちゃん思わず、おお!って声出してたわ

じいちゃん、テレビみて、すぐ牛舎戻って作業。戸村キクスケのユウイチも、年を取ったもんだ。

剛男、俺にも変わってくれ、と電話でたがるも、したらねー、と電話を切る富士子

電話代もったいないっしょ!と。

声を聴くのが、用事だべさ!なぁ? と地平に同意を求める剛男。

一方、東京、新宿。

一緒にご飯食べてるなつとももっち。

テレビ漫画の話してる。

テレビみてて、やはりアニメーションの動きがぎこちないな、と気になってしまっていたなつ。

「そんな中でも、なっちゃんらしいなって思うところたくさんあったよ。モノクロじゃなければ、私が色を塗りたいところだけど。」とモモッチ。

「わたしより、猿渡さん、って人がすごいの。パパパって描いちゃうの」

「それじゃ、順調なんだ」

「それが、そうでもないんだよ。問題は、やっぱりあの人よ」

テレビ漫画の部署で、怒られている坂場。

あんたの言うこと聞いてたら、みんな4000枚くらいかかなあかんじゃないかい!と。

鉄腕アトムは1000枚前後で描いてんだぞ、と。

鉄腕アトムは作品としての魅力があっての話です。うちはうちらしい個性を出さないと太刀打ちできないでしょう、と反論する坂場。

「放送できへんかったら意味ないやろ!いまやったら、一月で放送できんようになるぞ!」と怒鳴る、テレビ部署の長のアライさん。

アライさん、大丈夫です、わたしがなんとなしますから、となつ。

これからかく予定の原画を見直す、と。

虎の喧嘩シーンをモコモコ煙で表現する、攻撃が当たった時に画面いっぱいに星が見える、とか。

そこを簡略化し、ちゃんと手をかけるところには手をかける、と。

イッキュウさんも、なつのその決定は尊重。

そして、そのころ、北国では。

雪月にしのびよる人影。

雪次郎が、帰省だ。

なにやら、神妙な面持ち。

雪月には、雪次郎の出た舞台のポスターが飾ってある。

トヨ婆さん、雪之助、母さん、喜んで出迎える。

おお、正月にはちょっとはやいんでないか、と嬉しそうな雪之助。

クリスマスに間に合うように、ってな。父さん、クリスマスケーキ作るべ。

なんだか神妙な雪次郎の様子に、一同、なんだなんだ、となる。

そして、自分の出た舞台のポスターをはがす雪次郎。

「父さん言ったべや。諦める時は、潔く諦めろって。」

「諦めたのか?」

「その芝居で失敗したのかい!?セリフ忘れたのかい!? 」とあわてふためくトヨばあさん。

「もう悔いはないんだ。俺は、菓子屋に戻る。」

雪之助、それをきいて

「バカでねぇか!そんな中途半端なことで、菓子屋になれっか!」

「だったら父さん、俺を鍛えてくれ。中途半端な菓子屋として、人間として、俺を鍛えなおしてくれ! たのむ、父さんのもとで、もう一度やってみたくなったんだわ」

頭を下げる雪次郎。

「本気か。」

「本気だ。」

「逃げてきたわけではねぇんだな」

「逃げてねぇ。捨ててきた。」

一方、天陽くんのアトリエ。

雪次郎、訪れる。

「おお、帰ってきたのか!」

「ずっとな。これからは。もうずっとこっちだ! よろこべ!」とおどける雪次郎。

べつにうれしかねぇわ、と天陽。

「冷てぇな! 倉田先生にも、あいさつに行かねぇとな」

「おお、そりゃ喜ぶべな。よっちゃんや、番長も呼んで、みんなで酒飲むべ。みんなお前に会いたがってるぞ。」

「そういや、お前なっちゃんのテレビみたか」

「ああ、兄貴から聞いたけど、テレビ、買えんからな」

「買えても買わんだろ。 俺も、テレビ出てたよ」

「声だけな」

「それは知ってんのか!」

「なっちゃんも、あいかわらずやってんだべかな!」

「おう、なっちゃんは、相変わらずだ。どんどん先行くぞ。わき目もふらずって感じだな。俺は結局、なっちゃんには、追いつけやせんかった」

「競争じゃないべ、生きるのは」

「そうだな」

「おかえり、雪次郎。」

「..ただいま。」

赤い風車。

亀山蘭子が店に来ている。

雪次郎が北海道に帰った、という話をきき、

「別に、心からやめろと言ったわけではないのに」と蘭子。

「彼はそれも、わかってましたよ。」とあやみさん。

「わかったから、辞められたんだと、思います」と咲太郎。

「雪次郎くん、あれからじっくり考えて、気づいたそうです。自分が開拓者になるなら、演劇じゃなくて、菓子屋だって。」

「俺は少し、残念ですけどね。」と咲太郎。

赤い風車には、雪次郎と亀山蘭子が共演した舞台のポスターがまだ飾ってある。

「だったら、あれもはがしたら?」

「うちは、思い出を捨てない店ですから。あれは、残しておきましょう。」

メリークリスマス。ケーキを食べる面々。

「嗚呼、なつよ。降りしきる雪が溶けるように、やがて時間が過ぎていくだろう。そこに残るのは、思い出か、愛か。」

★感想

雪次郎のひとつの青春物語が幕を閉じた今週。そして、なつや坂場が手がけたテレビ漫画も公開。なつたちがアラサーに近づき、青春が終わったり、新しい人生が始まったりの今週。アラサーとは、人生で一番楽しい時期のひとつかもしれない。

次週、なつよ、どうするプロポーズ!

ついにプロポーズか!

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