広瀬すずが主演で十勝がフィーチャーされた新時代の朝ドラ「なつぞら」視聴の記録 あらすじ第18週、「なつよ、どうするプロポーズ」

ついに、2019年の春、100作目を迎えたという、公共放送の朝ドラ。

その記念すべき作品は、なんと広瀬すずが主演で、加えて、北海道の十勝が舞台!

アニメーター、奥原なつの人生を描くという。

それは特別だ、という事で、2019年4月1日からはじまったこの、「なつぞら」

追いかけていきたい!

今週は、第18週、「なつよ、どうするプロポーズ」。第103話から108話までのまとめだ。

◆ 第103話

昭和39年(1964年)のお正月、なつはまた、新しい年を迎えました。

この年で、27になるなつ。

正月衣装のようなもの、着付けしてもらってる。

そして流れる、優しいあの子!

月曜は、

“口にするたびに泣けるほど
憧れて砕かれて
消えかけた火を胸に抱き
たどり着いたコタン”

という部分が長い。

今週の演出は、木村隆文。

「毎年、1月3日に、晴れ着姿で集まるのが、東洋動画の恒例となっていました。」

なつも、三村茜もモモッチも、みな晴れ着だ。

社歌が流れ、社長の大杉があらわれる。

漫画のみなさん、あけましておめでとうございます。とあいさつ。

そして、

本年より、東洋映画の社長を退きます、と発表。

一同、ザワザワ

そして、会長になります。

一同、おおお、と。

「私が、子供の頃から好きだったものは、そろばんです。そろばんが世の中の役に立つと、信じて生きてきました。例えばね、いい鉄道とは、どんな鉄道か、わかりますか。それは、たくさんの人が利用する鉄道です。レールのまわりに家を建て、娯楽をつくり、街を作って、人々を呼び込めなければ、いい鉄道マンとはいえない。どうか漫画のみなさん、いい街づくりをしてください。しかし、予算と期日を守りながら。乾杯!」

とあいさつ。

その後、モモッチが新年の傘回しを披露するなどして、和やかに進む。

アニメーターたちのテーブルでは、

「あそこまで露骨に、金にならない芸術は作るな、と言われちゃな」と神地。

「芸術を作ってるつもりはないでしょ、別に。」となつ。

「作り手の理念と経営者としての理念を一緒にされちゃ困ります。芸術家的な野心がなければ、私たちの仕事は向上していきませんから」と坂場

「まあまあ、正月からそんな難しい話はやめよう」下山さん。

「そうですよ!わたしはさすが経営者らしいスピーチだ、と思っただけですよ」と三村茜

「さすが茜ちゃん!」と神地

さすがって、バカにしてるだろ!と堀内さん

しかし、そんなことないわよ、ね?と神地と目配せする三村茜。

堀内さんがんばれ!

仲さん、社長をなつのところに連れてきて、あいさつ。

こちらが、テレビ漫画を猿渡さんと一緒に原画担当している、奥原なつです。

「おお、奥原なつさん。好調だねテレビは。10年前わたしはアメリカを視察して、いずれは日本もテレビの時代がくると信じていた。その時こそ、このスタジオが活きると思って作ったんだ!その時がついにきたのだよ。映画を作る人間には、テレビを電気紙芝居だと言って見下してるものもいるがね、必ずそんなことは言ってられなくなる。それに先駆けて、テレビ漫画こそ、その電気紙芝居のパイオニアになるものだ。漫画と、紙芝居だけにね。違う?」

とおおいに自論を語る大杉社長。みな、忖度して、その通りです、と受け答え。

そして、演出の坂場も、社長に紹介。

祝賀会が終わり、喫茶店。

なつと坂場。

終わったな、これで、と肩を落とす坂場。

「なにがですか?」となつ。

「僕も君も、もう映画にはもどれないということだ。」

「そうなの?!」と三村茜。

それをわざわざ知らせるために、仲さんと井戸原さんは、僕たちを大杉社長に紹介したんですよ、と。

「考えすぎだって、イッキュウさん」とフォローする下山さん。

「仲さんが僕を嫌ってるのは事実でしょう」

「そうだとしてもだ」

「イッキュウさんはともかくとして、どうしてなっちゃんまで? 仲さんがそんなことするかしら、なっちゃんの才能を誰よりも買ってるのは仲さんなのに。」と三村茜

「そんな、才能なんてないですけど、仲さんが、そんなことをするとはおもえません。」

「茜さんは、いずれは戻れることもあるでしょう。」

「どうして私はないんですか?」となつ。

「君の場合は…」

「あ、イッキュウさんと、付き合ってるから?いずれ2人は結婚するからって思われてるから? 」とブッコム、モモッチ。

「それは、あくまで噂ですけどね」

「それは無責任でしょ」

「無責任…」と坂場。

「ただの噂だと思うなら、どうして否定しないんですか」

「君は、すればいいよ」

「へ?」

「ねぇ、実際はどうなのよ。2人は、付き合ってるんでしょ?」

「違います! ね?」となつ。

「はい。」と坂場。

どうしてそんな噂が流れたやら。

「だって、イッキュウさんとなっちゃんほど、ウマが合ってる人はいないでしょ。」とモモッチ。

とにかく、仲さんはそんな悪い人じゃないよ、とまとめる下山さん。

しかし、

「わかりませんよ、自分の作品を守るためなら。うちの映画はますますダメでしょう。童話的な世界から抜け出そうとしない。俺1人が頑張ったってどうしようもない」と神地。

大きいことをいう神地。

もっとヘンゼルとグレーテルみたいな破天荒なものが作りたいな、長編で、と。

それが、今は許されていないということです、と坂場。

「だけど今はテレビをがんばれ、ってことじゃないですか」となつ。

「あなたは、いまのテレビで満足していますか」と坂場。

「テレビのパイオニアになれ、っていう大杉社長の言葉に、私は嘘はないと思います」となつ。

「それでこそ、なっちゃんだ」と下山さん。

「一番大事なのは、予算と期日を守ることですか?」と坂場。

それでも、頑張るんです。となつ。

帰り道。

坂場のことを文句言いながら歩くなつ。
あんなに煮え切らないやつだとは、と。

赤い風車に着くと、新年会、人でいっぱい。

茂木社長もフジマサ親分もいる。

晴れ着姿のなつをみて、

「きれいだ!嫁にいかないのはもったいないぞ」

とフジマサ親分。

「いや、嫁にいったほうがもったいないですよ」

と茂木社長。

「ここにはもったいない女ばかりがいるわよ」

と煙カスミ。

「まぁ、なつも座れよ、嫁にいかなくてもいいからさ」と咲太郎。

ワイワイする面々。

話は、雪次郎の話題に。

雪次郎を惜しむ声。

「亀山蘭子となんかあったんじゃないのかぁ、スキャンダル。あやみにもあったよな、昔」と話題をふる島貫さん。

「スキャンダルじゃねぇ、あれは美しい、悲恋だ」とフジマサ親分。

「あやみさんが結婚しないのは、その恋愛があるからなんですか?」となつ。

静かに微笑むあやみさん。

「なつよ、あやみさんの恋、いまの君は、何を思うのかな。」とウッチャンナレーション。

◆ 第 104 話

あやみさんが結婚しないのは、その恋愛があるからなんですか?

と、あやみさんの過去の、客との恋愛の話について、興味津々のなつ。

そして流れる、優しいあの子!
めげずに歩いたその先に、知らなかった世界。

その客は、早稲田の学生で、毎日のようにムーランに通い続けていた。

比較的地味で目立たない、その時のあやみさんに恋をしたその青年、イサキ。自分で台本書いて、持ち込んだという。

それが採用され、その後も何度も採用され、あやみさんがメインで踊ることも増え、その後に繋がったと。

結婚の約束までしたが、学徒出陣で、遠くへ行ってしまうことに。

彼は、客席で叫んだ。岸川あやみ、万歳!と。

当時は、どんな才人も、戦争に持っていかれてしまった。

当時を懐かしみ、しんみりする面々。

あやみさん、ステキな話です、となつ。

「戦後のあやみは、みてられなかった、痛々しくて。あのスターだったあやみが、生きる救いをなくして」と涙流し、滔々と語るフジマサ親分。

それを救ったのが、咲太郎だという。

闇市で出会った、咲太郎。

それが、あやみさんのまた生きる力になった。

しんみりする面々。

空気を変えるべく、よし、歌おう、とレコードに針を落とす煙カスミ。

“赤いルージュに
ひたされて
今日もくるくる
風車”

新年会が終わり、酔いつぶれたあやみさんを部屋へ運び、寝かす咲太郎。

なつに、俺今から事務所戻るから、よろしくな、と咲太郎。

「お兄ちゃん、あやみさんがいままで結婚しなかったのは、イサキさん、ってひとがいたからなんだね。」

「俺もその話をきいてから、なにも言えなくなった。」

「お兄ちゃんと一緒にいるから、じゃなかったんだね」

「ばか、そこまで俺の面倒見る義理はないだろ。じゃ、かあちゃんのこと頼むな。」

出かける咲太郎。

ふと、振り返る。

しかし、そのまま出かける。

なつ、あやみさんのそばへ。

咲太郎、と寝言をいうあやみさん。

翌朝。

「新しい年も、相変わらず、なつは仕事に追われる日々でした。百獣の王子サムは、大人気となって、アニメーターも演出家も、次々と新しい人間が投入され、放送期間は、一年半にもなってきました。その間に、なんと茜ちゃんがあの人と、電撃結婚しました。」とウッチャンナレーション。

なんと、相手は、まさかの下山さん!!

これは驚きだ!

たしかに、今週に入ってからの茜ちゃんはなんか色気が増していたような気がするぞ。

ちょっと待った!それはないよ茜ちゃん!と神地。

堀内さんは、その様子をみて、往生際が悪いぞ、と静かに背中を向ける。

「自分でも、驚いてるのよ。でも、前から好きだった、って気づいた。」と茜ちゃん。

社歌が流れる

茜ちゃん!最後に、俺と踊ってください!と神地。

へんなステップを踏んで踊り出す神地。

勢いで、茜ちゃんのメガネをとり、髪しばりをとる、神地。

すると、茜ちゃん、

めっちゃかわいい!!

これはずるいぞ、この一瞬で皆恋に落ちるやつ。

ニマニマとしながら、その様子をスケッチする下山さん。

後日。

会議室。

下山くん、君には、長編映画の作画監督をやってもらいたい、と井戸原さん。

長編映画を全て監修して、一本の作品に仕上げる仕事。

茜ちゃんをものにした、君のしたたかさにかけてるよ、と井戸原さん。

どんな企画をやりたいか、演出家は誰がいいか、決めてくれ、と。

「演出家は、坂場くんでいきたい」と頼み込む下山くん。

井戸原さんは、露骨にそれはいかんという反応。

「長編映画は、いま客の数が減ってきている。失敗したら、あとがないかもしれないよ。」と仲さん。

「だったらなおさら、僕と一緒にやるのは、坂場イッキュウしか考えられません!」と下山さん。

そして、廊下。

坂場、長編映画の演出になれたことをなつに報告する。

そして、なつも、それに加わってもらいたい、と。

「そして、もし、もし、この長編映画を成功させたら、成功したら、僕の人生には、君が必要だ、ということになります。」と坂場。

は?

「僕と、ぼ、ぼくと、ぼくと、僕と!….結婚してください。結婚、してくれませんか。」

言った!ついに言ったぞ!

「なつよ、出た。」とウッチャンナレーション。

◆ 第105話

ついに坂場が言った、ぼくと結婚してくれませんか、という言葉。

「ぼくの気持ちは、ずっと前から、わかっていたでしょ」とのたまう。

「いや、全然わかりませんでした」となつ。

「ずっと、長編映画の演出ができたら言おう、と思ってたんです。あなたの気持ちはどうですか」

「はい。わかりました」

「え」

「結婚、します」

「ほんとですか?!」

「はい」

「結婚ですよ?!」とにわかに信じられない坂場。

「なにを疑ってるんですか」

「映画が、成功したら、ですよ。」と坂場。

….それ、いる?

そして流れる、優しいあの子!
めげずに歩いたその先に知らなかった世界。

喫茶店。

モモッチに、事の顛末を報告するなつ。

びっくりした様子のモモッチ。いきなり結婚とは。

「いきなり結婚も、不思議なことに、そうなのかな、と思えた」というなつ。

しかし、長編映画が成功しなければ、結婚できない。

そこで、実はいま東洋映画の助監督と付き合ってる、と打ち明けるモモッチ。

「彼も、監督になるまでは結婚したくない、と思ってるみたい。」

「結婚と成功は関係ないのにね」

「不器用な男ほどそう考えるのよ。」

「そのためじゃないけど、必ず成功させたいわ。長編映画はわたしの夢だし。」

とにかく、誰にも言わないでね、と釘をさすなつ。

「それから、その長編漫画映画の企画は、猛烈な勢いで進んでいきました。」とウッチャンナレーション。

仮題は、神をつかんだ少年クリフ。

村の誰も抜けない剣を、クリフが抜ける。

しかし、その剣を、神が砕いてしまう。
神は、戦の神。

神を畏れなくなった人類に戦をさせて滅ぼそうとしてる。

その神の娘、キアラが、その目的遂行にくる。

クリフとキアラは、心通わせていく

みたいな話だ。

しかし、なつが描く、神の娘キアラに、坂場がなかなか納得せず、制作は難航。

脚本づくりは、遅れ、予定の8月になっても進まず。

キアラのキャラクター造形について話し合っているなつと坂場と神地。

主人公が恋に落ちる魅力もあり、神の娘としてのこわさもあり、微妙なところを抑えなければいけない。

仲さん、様子を見にきて、内容が難しすぎないかな、子どもには、とコメント。

大丈夫です、ちゃんと活劇にはしますから、と少し鬱遠しそうに言う坂場。

面白ければいいというものでもないからね、と仲さん。

話がわかりやすければいいというものでもないでしょう、と坂場。

キアラのキャラクターについて、なつがアドバイスを求めようとするが、それを止める坂場。

「生意気なようですが、好きにやらせてください。責任はとりますから」と坂場。

「なんで仲さんにそんな態度を」と怒るなつ。

「あの人に泣きついたら終わりだよ。平気で新しいものなんかできなくなる。」と神地。

とにかく、キアラのキャラクターをそのもっと練るように言われるなつ。

休憩中、中庭へいくなつ。

そこには、仲さんが。

「さっきは、キュウさんが、失礼な事をいい、すいません」となつ。

なかなかキャラクターのイメージをつかめず、キャラクターができず、脚本も進まない。

」普通は脚本から入るのに、珍しい演出家だよね。自分が絵を描けるわけではないのに。」と仲さん

「仲さんは、あの人がやろうとしてることは、間違ってると思いますか」

「なっちゃん、ぼくには、わからないんだよ。彼のやろうとしてることが、正しいのか、間違ってるのか。新しいのか、そうじゃないのか。どうも判断がつかない。それが悔しいんだよ。アニメーターとして、自分の限界を突きつけられたみたいで、悔しいんだ。」

夜。

店で一緒に飯をくい酒を飲んでる井戸原さんと下山さん。

「仲さん、やっぱりイッキュウさんのことは嫌いなんですかね」と下山さん。

「嫌ってる? イッキュウを嫌ってるのは俺だよ。」と井戸原さん。

思わず酒を吹き出す下山さん。

「仲ちゃんは、むしろ買ってるんじゃないかな、彼を。今回のも、君に彼を使うように言わせたんじゃないかな。だから、奥原なつもつけた。あくまで俺の推測だけどな。」

一方、長編映画制作の現場。

キアラのキャラクターが決まらず。

坂場、こういうのではないんだ!何度言えばわかるんですか、と怒ってる。

「こういう説明的で、わかりやすいキャラクターじゃないんです!」

「あなたの頭の中に向かって絵を描くのは、もう無理です」となつ。

「ぼくはもっと、中から湧き出てくる、そういう絵を使って映画を作りたいんです。テレビとは違うものを!」と叫ぶ坂場。

そりゃ無理だよイッキュウさん、映画にも締め切りがある。

「映画を作れなければ、なにもはじまりません。あなたひとりが作ってるわけではないんです。」となつ。

「だから待ってるんです!! わたしは絵描きじゃない、だから理想のキアラを描くことはできない、だけど妥協はしたくない。わたしは、わたしを超えたいと思ってます。どうか、みなさんもみなさんを超えてください。そういう絵を出してください…はやく、あなたのキアラを見せてください。」

なつ、悩む。考え込んでしまう。

なつが帰りがけ、仲さん、呼び止める。

「なっちゃん、なっちゃんに、頼みがあるんだけど。」

と、なつに、封筒を渡す仲さん。

なつよ、それはきっと、仲さんの魂だ。

◆ 第 106 話

仲さんから渡された封筒の中を見るなつ。

そこには、キアラと思われるキャラクターの原画が。

仲さん、渾身の絵だ。

そして流れる、優しいあの子!

キアラのイラストは、小田部羊一さんが描いているのか。

制作現場。

クリフと死神は決まったが、キアラはどうか。

なつ、描けませんでした、と打ち明ける。ある絵をみてからは、それ以上のものは描けないと思ったと。

その絵を坂場にみせるなつ。

坂場、ジッとその絵をみる。

他のスタッフも集まり、みなみる。

「これは、誰の絵ですか?」

「仲さんです」

驚く坂場。

「仲さんが描いて、わたしに託してくれたんです。」

ジッとみて、坂場、

「わたしはいま、やっとキララに出会いました。ずっとこれを待っていました。」と。

神地も、これは参った、と認める。

「仲さんだけが、イッキュウさんの心の中を理解してたんです。イッキュウさんのことを理解できないのは悔しいといいながら、仲さんだけが、キアラの魂を描くことができたんです。」となつ。

「仲さんは、決してイッキュウさんの敵じゃないよ、むしろ、陰ながら、イッキュウさんのことをみまもつていた」と下山さん。

「仲さんは、誰よりも自分を超えたいと思っているアニメーターです。わたしは、同じアニメーターとして、心から仲さんを尊敬します。」となつ。

それから、仲さんのところへ急いで向かう坂場。

仲さんの力を貸してください、と頼み込む。

この作品を完成させるには、どうしても仲さんのちからが必要。

どうか、キララを描いてください。

いいかい、僕で?

みな、お願いします、と頭を下げる。

とにかく、時間がない、仲さん、たのんます、と。

「うれしいよ、採用してもらえて」

「生意気言って、すみませんでした」

「謝ることなんてなにもないよ。よし、それじゃ、始めようか!」と仲さん。

「その日から、徐々にピッチをあげて、映画制作は、すすみはじめたのでした。」とウッチャンナレーション。

アニメーターたち、描いて描いて、描きまくる。活気付いてきた!

夜。

赤い風車まで、なつを見送りの坂場。

今日の仲さんへとのやり取りはよかった、みたいな話をするなつ。

君には、いつでもギャフンと言わされがちだ、と坂場。

それはお互い様、となつ。

坂場と一緒に、赤い風車にはいるなつ。

あやみさんが出迎える。

咲太郎にあいさつをしたいという坂場。

あいさつはまだいいよ、となつ。

いや、普通のあいさつを、と坂場。

え、じゃあ、普通じゃないあいさつ、を?となにかを察するあやみさん。

それは、そのうちさせてもらいます、と坂場。

やった!!と喜ぶあやみさん。

お兄ちゃんにはまだ言わないで、となつ。

いま作ってる長編が出来てからにしてほしい、と。

2人で言うから、と。

そして、

なつ、坂場、あやみさんでささやかな酒席。

なつ、自分の戦災孤児である過去が、坂場の親にはだめなんではないかと不安がる。

「大丈夫です。心配は、しないでください。」と坂場。

「両親はなにやってるの」ときくあやみさん

「父親は大学教授です。考古学を研究してます。母親は、師範学校での元教師で、僕がいた頃には、専業主婦でした。兄が2人と姉が1人います。僕は、末っ子です。2人の兄は、医者と弁護士をしています。姉は、やはり教師です。」

と、家族について話す坂場。

肩書きほど、お金に縁のある感じではないが、

「僕は必ず、君に不憫な思いはさせないから」となつに伝える坂場。

なつ、いい笑顔。

あやみさん、なっちゃんをお願いね、と、坂場へ。

むう、いい感じだ。

坂場、帰る。

なつの縁談に、心から喜ぶあやみさん。

しかし、映画スケジュールはその後、やはり遅れていった。

カット割りでアクションをごまかさないでください!と熱く語る坂場。

「そして、翌年の春が過ぎ、ようやく完成したのは、夏でした。映画はすぐに公開されましたが、不入りに終わったのです。」とウッチャンナレーション。

なつよ、大変だこりゃ

◆ 第107話

坂場が演出で手がけた映画は不入りに終わった。

クライマックス前で、子供が寝てしまう。

うぐぬぬ。

演出家にユーモアがないからだ、と社内でも陰口。

そして流れる、優しいあの子!

優しいあの子にも教えたい ルルルルル

社長室。

坂場が演出を手がけた、神をつかんだ少年クリフ、は、東洋動画始まって以来の低い興行成績。

制作期間も、予算も、倍近くかかり、この結果。

坂場が信念を貫いた結果。

この作品に関わった、全スタッフの昇給、ボーナスのカットを覚悟してくれ、といい渡される坂場。

責任は全て私にあります、坂場が言うも、

「坂場を任命した、映画部長の井戸原さんにも責任はおよび、井戸原さんは任を解かれ、今後、映画部署には親会社の東洋動画から人が送り込まれ、アニメーターが自由に企画を決めることは、もうできなくだろう」と。

責任は取るつもりです、と退職願を出す坂場。

一方、喫茶店。

なつが待つ。

坂場がやってくる。

ちょっと、話が、と坂場。

「映画が、すごく不入りだった。」

「みたいだね」

「でも、悪い映画ではないと思ってる。いい映画を作ったと、僕は思ってるんだ。いまでも。」

「私も、ほんとに気に入ってる。いままで作った中で、一番に。わたし、思うんだけど、大人の人にも見てもらえるように宣伝してくれたらいいのに。そう思わない?」

「僕には、もう作れないんだ。」

「どうして?今度は、あれよりももっとすごいもの作ればいいじゃない。絶対に作りたいけどな、また」

「会社を辞めてきた。君を含め、スタッフには、これから待遇の面で迷惑をかけることになる。その責任を取らなくてはならない。たとえ会社に残ったとしても、もう演出はできないだろう。」

「もっとよく考えたら? 仲さんや露木さんには相談したの?」

「僕は終わった。もう終わったんだ。」

「….そう。」

「だから、結婚はできない。僕のことは、忘れてくれないか」

「どうして?仕事と結婚は別でしょ」

「ぼくは嫌なんだ」

「いや?」

「君の才能を、誰よりも活かせる演出家になりたかったんだ。ぼくはその資格を失った。結局、君を幸せにする才能は、ぼくにはなかったということだ。」

…….そっか。そういうことか

「そういうことです。ほんとうに申し訳ない」

「おかしいと思った。考えてみれば、一度だってあなたに好きだって言われたことなかったもんね。わたしの方は、いつイッキュウさんのこと好きになったんだろうって考えてた、一緒に短編映画作った時か、一生かけて一緒につくりたいって言ってくれた時か。その前に、アニメーションにしかできないことはなにか、っていうので、イッキュウさんの言ってたことにしびれた時とか。」

ありえないことも本当のように描くこと、ありえないようにみせて、本当を描くこと、と語ってる坂場の回想映像。

「あれには、本当に参った。あれ以来、わたしはその言葉に恋をした。ありえないことも、ほんとうのように描くこと。わたしの人生には、本当にそんなことばかり起きてるから。戦争で孤児になって親を失って両親とも離れて兄弟とも離れたけど、ありえないような家族に恵まれて、ありえないような自然の中で育って、上野で浮浪児をしてた時に出会ったノブさんがある日また会いに来て、それで行方不明だったお兄ちゃんにも会えたし、もうだめかと思った妹も、ありえないような幸運手で、いまはどこかで幸せに暮らしてるって信じているし、自分のわがままで北海道を出て、好きなアニメーターにもなれて、ありえないような楽しいことがたくさんあって、これ以上の幸せはないなって思ってたから。やっぱり、これ以上はありえなくても文句は言えないけど、わたしは、わたしはあなたの才能を好きになったわけではありません。あなたの言葉を、生きる力を好きになったんです。あなたを好きになったの、ありえないくらい。だけどあなたは違った。好きじゃないことを才能のせいにしないでください。そんな人とは一緒にいたくない。さようなら。」

涙こらえながらまくしたて、喫茶店をでていく、なつ。

赤い風車に帰宅するなつ。

店は、いつもどおり。

静かに、自分の部屋へといくなつ。

力抜けたように、座り込む。

翌日。

中庭。

坂場がひとりでいると、そこに仲さんと下山さん

「退職届を出したんだって?君がひとりで責任を負うことじゃないよ、これは!」と仲さん。

「そうだよ。君が辞めるんだったら、作画監督の、ぼくも辞めなきゃいけない。ぼくのために、取り消してくれないか。」と下山さん。

「いいんです、それより奥原さんは?」と坂場。

なつは今日は休んでる模様

「みんな、君のやりたいことについて行ったんだ。なっちゃんだって、ぼくだって。完成した漫画映画に満足しているよ。あんな漫画映画、みたこたない。そういうものが、日本で作れたんだ。世界にだって、あんな漫画映画、まだないよ。」と仲さん。

そんなことはどうだっていいんです!

なげやりになる坂場。

…それよりも大事な、もっと大事なものを、ぼくは失ったんです、

「坂場くん…」と何かを察する仲さん。

一方、なつがなんか様子がおかしいことを、電話で咲太郎に伝えるあやみさん。

ずっと部屋で泣いているようだ、と。

絶対、なにかあったな、これは、と。

なつ、部屋で昨夜の格好のまま寝伏せている。

なつよ…

◆ 第 108 話

「あなたを好きになったのありえないくらい。だけどあなたは違った。好きじゃないことを、才能のせいにはしないでください。そんな人とは一緒にいたくない。さようなら。」

と、坂場に言い残し、去るなつ。

その事情を、咲太郎、あやみさんに話した模様のなつ。

そんなやつとは結婚することないよ! 忘れちまえ! こっちから願い下げだ、と怒る咲太郎。

そんな中、赤い風車の入り口に立つ、坂場。

そして流れる、優しいあの子!
重い扉を押し開けたら暗い道が続いてて、めげずに歩いたその先に、知らなかった世界。

俺にまかせろ!にいちゃんがもっとお前を幸せにするやつ見つけるから、と息巻く咲太郎

そこで

ごめんください

と、坂場、入ってくる。

「なにしに来たんだよ。」と怖い感じの咲太郎。

「謝りに来ました。」

「謝ってくれなくていいんだよ。いま家族会議を開いて、あんたのことは忘れることになった。お引き取りください。」

あやみさん、そんな咲太郎をなだめるも、

「俺はいやだからな!いまさらこいつを認めることなんてできないからな。仕事がないから結婚できないというのは、てめえの都合しか考えてないやつが言うことなんだよ。一度は約束したなら、すぐに仕事をみつけるから結婚してくださいというのが筋だろうが」と怒る咲太郎。

「おっしゃる通りです」と坂場。

「だったら帰れ!帰れよ」

と坂場の方を突き飛ばす咲太郎。

「なつが悩む前に帰れっつってんだよ」

「なつさんに、許してもらおうとは思っていません。昨日のことは、許さなくてもいいんです。その上で、もう一度話をさせてもらいたいんです。」

「まわりくどいこと言ってんじゃねえよ!」

そして坂場、語り出す。

「昨夜一晩、あなたのことをおもい、あなたを失う恐怖を感じました。それでわかったんです。あなたが、いままでどれほどの恐怖を味わってきたか。大切なものを失う恐怖はどれほどのものか。あなたの気持ちになりたくて考えました。あなたにすこしでも近づきたくて、考えたんです。それで結局、たどり着いた答えは、あなたのことが、奥原なつのことが、ぼくは心の底から、好きだということです。もう遅いかもしれないけど、心の底から言わせてください。あなたが好きです。あなたのことが大好きです。」

「もう遅いんじゃないかな」

「遅くない! まだ生きてるんだから、いくら間違えたっていいの!いくら失敗したって、へっちゃらだよね、なっちゃんは」

「涙流すなつ」

なつ…

「お兄さん、どうか許してください、妹さんを、奥原なつさんを、ぼくにください。結婚すること、許してください。奥原なつさんと、結婚させてください。」

「馬鹿野郎。まずはなつの許しをとれよ」

と坂場の背中をはたく咲太郎。

なつに向かい、

「どうか結婚してください。もう一緒に漫画映画は作れないかもしれないけど、あなたの人生をつくります。一生かけて。」

….ありがとう。

「必ず、傑作にします」

「ふつうでいいんだよ、ふつうで。気取ったこというな。」と咲太郎。

……僕と結婚してください。

「はい、よろこんで。」となつ。

「なつを、幸せにしろよ、不幸にしたら、絶対に許さないからな、覚えとけ。」

「はい!」

なつに抱きつく坂場。

ついにやった!

そして、そこから、川村屋へ行くなつと坂場。

「こんど、わたしの夫になるんです」と坂場を紹介するなつ。

いつもクールな野上さんも、動揺している模様。

マダムも祝福。

「うれしいわ、なっちゃん、もうないかと思ったわ!」

「お兄さんも喜んでくれてるんでしょ¥

「最初は反対されましたけど、最後は喜んでくれました。」

「こんなに遅い結婚でも反対されるものなんですね」とイヤミをいうのがみさん。

「だって、バカだもん。」

「そのバカを待ちわびている、不憫なひともいるかもしれませんね」

「え」と動揺するマダム。

「末永く。ごゆっくりと」と野上さん

お幸せにね、とマダム。

職場にも、結婚を報告。

まずは、仲さんに。

よろこぶ仲さん。

坂場の退職は、それは変わらないようだが。

「とにかく、二人の結婚を、心から祝福するよ」と仲さん。

そして、ほかのアニメーターたちも、みな、祝福。

みなさんと一緒に映画を作ったことは、一生忘れられません!

一生忘れられないよ、こっちも、と下山さん。

なっちゃんの幸せが、あの作品がよかったってことよ、と三村茜。

世界が気づく時がくるさ、あの映画の良さに。どうどうとこんな会社辞めちゃっていい!と神地。

廊下。

なつと坂場、ふたりきり。

「いろいろあったね」となつ。

「うん。」と坂場。

「これからもいろいろあるよね、きっと。」

「ありえないことが、ほんとうのように。」

2人で、歩く。

そして、2人は北海道、しばた牧場へ

ああ、なつよ、2人の夢は、ここからまた続くよ。来週に、続けよ!

★感想

ついに、なつと坂場が結婚! 魂込めた映画は不入りに終わり、結婚も危ぶまれたが、うまくまとまってよかった。人生の階段を、自分らしく、ひたむきに駆け上がっていくなつ、坂場、そして若者たち。その姿に、鼓舞される。なつぞらは最高。

次週、なつよ、開拓者の郷へ!

 

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