9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。
1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。
朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。
第3週 「ビバ! 大阪新生活」
◆ 第13話
Superfly のフレアが響き渡る。
生まれ故郷でもある大阪へ、たった一人でもどる、きみこ。
荒木商事、という、父親に斡旋してもらったとこを訪れる。
しかし、約束の場所に、なかなか荒木の社長は現れない。
どうやら、忘れているようだ。
荒木商事では、ブラジャーのデザインなどしてる。
そこへ、警察が、迷ったきみこを荒木商事につれてくる。
これは、先行き不安だ。
ほんまごめんな!下着ショーのことで頭がいっぱいで! と荒木商事の、荒木サダ。
ちょっと前までは、乳パッド、と呼ばれていたが、ブラジャーというのが、このころ普及した。洋服が普及したことに伴うことだ。
おしゃれな雰囲気に、笑顔になるきみこ。
荒木サダ、荒木商事のメンバーを紹介。
みな女性。片腕のニノミヤさん。縫製のチカコさんとアサコさん。
下着会社として、生まれ変わろうとさせている。
しかし、きみこにここ荒木商事で仕事あるわけではない。
荒木サダの住む荒木荘で、炊事洗濯などの仕事。女中。
父ジョージがたのみこんでのこと。
「そうでしたか、うち、女中でしたか。」ときみこ。
そして、荒木荘へ。
部屋に案内されるきみこ。
荒木荘にすむ、学生服の青年、立てかけの悪いドアを直してる。酒田圭介。医者目指してる医学生だと。
きみこ、その青年とその部屋をシェアするもんだと思い、あわてる。
僕すんでるのは二階や。かあいらしいなぁ。と酒田。
そして、荒木荘の女中のドン、大久保さんを紹介。
仕事は明日からで。今日はご飯食べて。
ご飯?! まかない付き…
部屋の広さ、布団、ご飯付きという待遇に、感激しているきみこ。
はしゃぎまくるきみこ。
でんぐり返ししたら、ドアふっとばし、
壁ぶちやぶり、隣の部屋が露呈。
◆第14話
よろこび勇んで、でんぐり返ししたら、壁壊れて、となりの部屋のひとにぶつかる。
そして流れる、Superflyのフレア
日々、恋をして、胸をこがしたい
隣のへやの住人は、ボサボサ頭で、でかいメガネの女性。水野美紀が演じてる。
一回起きたが、また寝るその女性。
そして、女中ボスの大久保さんと荒木サダに呼びだされるきみこ。
女中の仕事はこんな若い子にはできへんのやないか、と。
「できます! うち、一生懸命やります!」ときみこ。
大久保さん、皿を三枚出す。
「仕事のため、家族のため、仕事も家族も関係なく、どの気持ちで磨いたらきれいになるか?」
と大久保さん。
「仕事も家族も関係なく、のやつです!」と答えるきみこ。
しかし、
「どの磨き方でもおんなじや」
と大久保さん。
え?
「どんな気持ちでやったかて、ひとからみたら変わらん。誰にでもできる仕事や思われてるからな。ほめてくれるお母はんはいてへん。ここは、赤の他人の寄り集まりや。あんたみたいな若い子には無理や。」
「そんなこと」
「さっそく、あんな失態やろ」
となりのふすま倒した。
「断言します!あんたには無理や、信楽帰り!」と大久保さん。
えええ…
その後、肩を落とし歩いていると、となりの部屋の、さっきふすまを倒した部屋のひと、庵堂ちや子とすれ違う。
ふすま倒したこと謝り、あいさつ、でも、もう務まらんと言われたから明日はいないうんぬん。
庵堂ちや子、ニヤリとして去る。
とりあえず、部屋で落ち込むきみこ。
部屋の窓あけようとするも、建てつけが悪くてあかない。
その様子みて、あきれてる大久保さん。
最後に、ごはんをごちそうになるきみこだが、食欲もわかない。
食べてみると、
ごはんはおいしく、そして、悲しく。
最後には、おいしくが勝ち、パクパク。
そして、夜、お詫びの手紙と、お金の入った封筒を受け取るきみこ。
そして、かばんをあけると、荷造りしたときにいれた覚えのないものが
くさっ! なんだこれ?!
その下に手紙。
母から。
“きみこへ。余計なこと言うな言われてるので、要点だけ書きます。同封したはがきには、こっちの住所と宛名が書いてある。そのまま送れば、お母ちゃんに届く、魔法の手紙や。用意したんは、ようこさんたちです。あんたのために縫ったスカートと一緒に届けてくれました。信楽の人は、みんな優しい、ってお母ちゃんが言いました。そしたら、ようこちゃんが言いました、一生懸命やってるのをみてきたからや、と。一生懸命手伝いしてたきみちゃんを、ようみてきたからや。きみこ、どんなことでも、一生懸命やってたら、だれかがみててくれんやな。もひとつ。お父さんが自分の手ぬぐいいれました。わざと洗ってないの。くそうて腹たって、負けるもんかと思う、って。ほんまやろか。そしたらそれも、魔法の手ぬぐいや。お父ちゃんの働いた汗の匂いです。”
涙を流すきみこ。手ぬぐいのにおいかぐ。臭い! 臭いが、涙が流れる。
◆ 第15話
手紙を読み、決意するきみこ。
そして流れる、Superflyの、フレア。
日々、恋をして、胸をこがしたい。
早朝から、きみこ、荒木荘ではりきり働く気まんまん。
朝帰り、新聞記者の庵堂ちや子。
酒田圭介も起きてくる。
きみこ、話がある、と。
大久保さんは、うちにはつとまらんと話をされました、大久保さんはいま、柔道でいうところの対戦相手です、と。
そして、草間流柔道は、相手を敬うところからはじめます、と言い、大久保さんのいいところを述べるきみこ。
大久保さんは、女中など誰でもできるというが、大久保さんのつくるご飯は、大久保さんにしかつくれんものです。
うちは、家の中の仕事も、大事な仕事や、いつか、あんたにしかできひん、と言わせてみたい、そう思いました。
どうか、やらせてください、戦わせてください、お願いします!
頭を下げるきみこ。
たたかう、て、子供相手に、あほらし、と大久保さん。
去っていく。
愕然とするきみこ。
しかし、テーブルの上にお茶。
大久保さん、あえて、お茶を淹れる仕事をきみこに残す。
働けることになった!
庵堂ちや子と酒田圭介、ここにいるもう一人の住人、一番広い部屋で一番長く住んでる人が、ずっと顔見せないことを気にかける。
部屋をおとずれる。しかし、出てこない。
田中ゆうたろうさん。
きみこ、通りかかる。
田中ゆうたろうさんにあいさつや。
ノックするもでてこない。
朝の溺死体のニュースはまさか?!
ノックする、
やっとでてくる。
しかし、かわるがわる、違う感じの人出てする。
三つ子です!と。
全部ゆうたろうさん!
へんなひとだ!
荒木荘の朝は早い。
慣れないうちは、4時半起き。
朝から、掃き掃除。
炊事。
起きる時間も出かける時間も、まちまちな、荒木荘の面々。
お弁当も用意する、きみこ。
買い物、御用聞きの応対も。
洗濯は、ちゃんと分けてやる。
市役所勤めをやめたゆうたろうさん、なにをしてるか不明。
冷たくなったごはんは蒸し器で温める。
夕ご飯もバラバラ、その都度用意する。
自分のご飯は、空いた時間に。
覚えること考えることたくさん。自由な時間はほとんどない。
寝る前のひとときにホッとする。
はじめてのはがきに、おかあちゃん、楽しいです、と書くきみこ。
◆ 第 16 話
大阪のきみこから、信楽にハガキが届いた。
縁側で読む、母。
大阪では、がんばって働くきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア。
日々、恋をして、胸をこがしたい。
電話対応のやりかたの説明をうけるきみこ。
まず、電話やってみい、ナメられんように、大人のええ声だすんやで、と大久保さん。
荒木荘でございます、を練習。
信楽でも、おおのさんとこに、電話が置かれてる。
きみこ姉ちゃん、大阪で楽しんでるなんて許せん!電話する!
と、なおこ。
電話は金かかる。ふてくされるなおこ。
難しい年頃。
住み込みで働く、ふたりの坊主頭に、めしをふるまい、飲み屋に連れてくジョージ。
酔いつぶれて、マギー演じるおおのさんに迎えにきてもらい、家まで運んでもらうジョージ。
そして、大阪、荒木荘に電話するジョージ。
きみこが出る。
いい声だそうとがんばるきみこ。
なんも喋らないジョージ。
なんも喋らないから、誰からかわからず、電話切るきみこ。
嗚咽して泣く、ジョージ。
きみこ、頑張れよ、きみこ…
それから、信楽に手紙が届く。
熊谷てるこからだ!
いかに楽しい高校生かの自慢の手紙。楽しいの文字が36個もあった。
てるこらしい、とニンマリするきみこ。
信楽の高校で、楽しい様子を演出して、写真撮りまくったてるこの写真が同封されてる。
手紙読み終え、きみこ、家事で荒れた自分の手を眺める。
遠くを見つめるきみこ。
そして、庵堂ちや子さん、帰宅。新聞記者だから、帰り遅い。
お、手紙、みてもええ?
てるこからの手紙と写真をみる、庵堂さん。
おお、高校か。
世間話、身の上話をする、きみこと庵堂さん。
大阪にでてきたいきさつを話すきみこ。
旅のお供に連れてきた、夕陽をみて拾った、信楽焼きの破片を、庵堂さんにみせる。
「お、信楽焼きやん。価値わかるひとに、みせてみるか? 」
え!?
価値あったらどないしよ!??と興奮するきみこ。
◆第 17 話
歌える喫茶、さえずりのチラシもらってるきみこ。
荒木荘にきて、もうすぐ一月。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
仕事の段取りにも慣れ、叱られることも少なくなった。
気持ちの余裕も生まれた。
靴箱にはる名札とか作ったり、絵を描いたり。
そんな中、先輩の記者が辞めたとやらで、いつもにもましてつかれてる庵堂ちや子さん。
大久保さんは、きみこが絵を描いたりするひまをあんまりよく思ってない様子。
やぶれたストッキングを箱で持ってくる大久保さん。
「絵を描くより、これをなおし!」
「これ、荒木さんのですか? うーむ」
「できるかできないかどっちや!」
「できます!!」
夜、ストッキングを繕うきみこ。
夜なべして、次の日、寝坊してしまうきみこ。
ストッキング治す箱を追加で持ってくる大久保さん。
ひゃー!
ストッキング縫いに追われながら、家事もこなすきみこ。
また持ってくるさかいな!と大久保さん。
ストッキング縫いすぎて、ストレスたまるきみこ。
大久保この野郎、と枕を大久保さんに見立てて、ボコボコにしてストレス発散。
気を取り直して、また縫い。
その後、荒木サダに頼まれ、久々に荒木商事へ。
お弁当を届け。
ヘアメイク、わいわいしてる、荒木商事の女性たち。
そして、荒木サダさん、一月のお給金を、きみこに渡す。
入ってたのは、千円札、一枚。
大卒の初任給は、6千円くらい、の時代。
大久保さんがいるうちはまだ見習いやから、ちゃんとしたお給金は、大久保さんいなくなってからや、とサダさん
げぼー!
きみこ、大久保この野郎!!!と枕にプロレス技かける。
◆ 第 18 話
信楽にて、父ジョージ。
きみこから、初任給が全額送られてきた。
家族総出で、封を開けると、
中には
少ないけど、生活の足しにしてください、ときみこの手紙。
中に入ってたのは、1000円。
大卒の初任給が6000円だった時代。
大阪では、大久保さんのストッキング地獄と戦うきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!
夜中、ストッキングを縫ってると、庵堂ちやこさん、帰宅。
給料が1000円だった、という話をちやこさんにする。
ほんとは、実家にお給金ぜんぶ送らず、口紅ひとつ、こうてあげたかった、と。
「誰に? ….え、うち?」
「いつもおつかれだったんで、少しでも元気なってもらおうって」
「きいつかわせてしもたな。ありがとう。」
最近、会社のひとが引き抜きにあって、残されたちやこさんはてんてこ舞い。
そして
下着ショーの日。
きみこは、休みをもらった。
下着ショーには、ちや子さんも一緒。
出かけるに際し、はいてくくつがない、ときみこ。
ほなこれ履いてみ、とちやこさん、靴を貸す。
行く途中で会社も寄るから、旅のお供、みてもらおう。
旅のお供とは、信楽焼の破片。
ちやこさんが務めるデイリー大阪は、戦後できた、夕刊紙。
デイリー大阪、なかに入ると、社員もめてる。
荒くれどもが集っている。
信楽焼のかけらも、わかる学者にみてもらう。一旦、預け。
きみこ、汚れてる湯のみがきになり、洗っていいですか、とみんなの湯のみを洗う。
そして、下着ショーへ。
「アメリカでは、婦人がブラジャーをするのは常識よ。洋服を着た時、美しく、バストラインを出すことができるんです。」
荒木サダのプレゼン。
下着ショーに笑顔で拍手するきみこ。
帰りに、喫茶店に寄るきみことちやこさん。
ちやこさんは喫茶店で早々に記事を書き上げ。
喫茶店、歌える喫茶なので、歌集もある。
ふと振り向くと、ゆうたろうさんが、歌ってる!
そして、喫茶店で電話して戻ってきたちやこさん、ひきぬきや!と。
なんと、デイリー大阪から、引き抜き!
お給料5倍は出す?!
★感想
荒木荘で住み込みで働きはじめ、大久保さんの厳しい指導のもと、家事をこなし、個性豊かな住人と交流を深めていくきみこ。きみこの負けないぞ根性が大きな山も、大久保さんも、動かしていきそうだ。
初任給が6000円の時代に1000円しかもらえないという苦行! 新聞社からの引き抜きが転機となるか! がんばれきみこ!
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