9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。
1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。
朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。
第 10 週 「好きという気持ち」
★今週のざっくりとしたまとめ
・きみこデザインの絵付け火鉢の試作品を、ソヨダ八郎に見せに行くきみこ。
・我が事のように喜んでくれる八郎。
・八郎は、若社長トシハルさんにお願いして、仕事始まる前の朝と終わった後の夕方、自分の陶芸作品をつくらせてもらってる。
・きみこ、それを、見て教わる。
・八郎の夢は、陶芸作品を認められ、陶芸家になること。もともと絵を描くことは好きだったが、それより好きになったのが陶芸だ、と。じっくりその話に耳を傾けるきみこ。
・一方、おおのしんさく、役所の企画として、お見合い大作戦をぶち上げる。
・そんな最中、東京にいっているなおこから、モウダメ、と電報が入る。不安に包まれる川原家の面々。
・きみこ、東京にいる草間さんに頼もうと思いつく。なおこのいる蒲田に行って、様子を見てもらう。
・そんな中、早朝から八郎の陶芸を見て学ぼうとするきみこ、八郎は二人きりなのを意識してしまい、堪忍してください、となる。 付きおうてもないのに、誤解される、と。
・そんなら付きおうてください、とぶっこむきみこ。二人の距離急接近。しかし、とりあえず冷静になる二人。
・そして、草間さんがなおこを連れて信楽へ。草間さんの人望は厚く、たくさんの人が草間さんに会いに来る。
・信楽に帰ってきて、安心したのかすぐ寝てしまうなおこ。起きて、話したのは、好きな人ができたが、その人には相手がいる、というような悩み。
・思う存分、母マツに話し、スッキリし、また東京に帰っていったなおこ。
・一方、きみこ、信楽焼きの破片を見せるために、川原家に八郎を呼ぶ。自然な色だしのその破片に感銘を受ける八郎。
・そのまま、お見合い大作戦へと向かおうとする八郎だったが、きみこ、意を決して呼び止め、自分の気持ちを伝える。
・お互いの気持ちを確かめあい、盛り上がり、きみこを抱き寄せる八郎。
・感きわまるきみこだが、ふと前を見ると、そこには父ジョージが!
◆ 第 55 話
丸熊陶業の絵付け係は、きみこ一人のまま、さみしい秋を迎えた。
きみこがデザインしたはじめての絵付け火鉢の試作品もできあがり、
ソヨダ八郎に見せにいくきみこ。
仕事おわり、居残り、なにか作業してるソヨダ八郎。
陶芸に、取り組んでいる。
そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
八郎をみつめる、きみこ。
作業に集中するあまり、作業終わるまで八郎、気づかない。
そして、ハッと、きみこに気づく
きみこ、初デザインの絵付け火鉢をみせる!
我が事のように喜んでくれる八郎。
そして
あ、話してたいけど、土が固くなってしまうんで、と八郎。
仕事の中邪魔してすんません
いや、これは仕事ではないんですけどね、
と、電気釜、が新しく導入されたことに触れる八郎。
若社長にお願いして、自分の作品をつくるのに使わせてくれないか、と頼んだとか。仕事終わったあと、仕事はじまるまえ、作らせてもらってる。
八郎が作ってるのは、大鉢。うどん皿。
頼まれて作ってるわけではなく。しかし、いつかは。陶芸家、なりたい。
自分の作品を認めてもらい、食べていくのは、四年五年、もっとかかる。
いつか、祖父が深野先生の絵を大事に飾っていたように、誰かにとっての宝物になるような作品を作りたい、と。
このままみててもいいですか、ときみこ。
子供の頃、よしのがわさん、ってひとの陶芸をみて以来。
中学でて、大阪に出稼ぎでて、戻ってきて絵付けしてるんです、と身の上話す。
陶芸はやったことないから、みていたい。
見られるの気になりますな、と八郎。
じゃあ目をつむって、あ、おるかおらんかわからんようにしますんで!
恥ずかしがる八郎だが、わかりました、と。
いい雰囲気。
一方、川原家。
おおのしんさくが、きみこの見合い話を持ってきた。
集団見合い、いうのがあると。
東京で話題になったから、信楽でもやると。
お見合い大作戦。
一方、ソヨダ八郎と話し込んでるきみこ。
八郎、なぜこの道目指したのか。
絵を描くことは好きだったが、それより好きになったのが陶芸だ、と。
つまらん話です、運命的な出会いがあったわけでもなく、気がつけば、自然と好きになってた、と。
つまらん話じゃないわ。ええ話や。
そして、八郎の陶芸の様子をジッと見つめるきみこ。
◆ 第 56 話
八郎がうどん皿を作っていく様子を夢中で眺めるきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
一通り、つくりおえる八郎。
きみこ、陶芸作ったあとの、残りのカス、を見つめてる。
捨てずに、それらはまた水につけて柔らかくして、使うものだという。
そのカスで、人型のなにかをつくる八郎。
「これが最初のかたちづくりや。このあと、半乾きまでして、取っ手つけたりして、乾かして、素焼きや。 焼いたあと、絵付けが登場や。そして、本焼き。素焼きの時よりも高い温度で、長時間。少し縮んで、姿をあらわす。」 と、ざっくり、焼き物のつくり方を説明する八郎。
夢中になり、だいぶ夕方遅くなってしまった。帰らんと、ときみこ。
「そういや、川原さんも参加します? 集団見合い、お見合い大作戦」、と八郎。
おおのしんさくが熱心にそれへの参加を呼びかけているという。
八郎は出るとか。
きみこ、そんなんでません、帰ります、とちょっとムッとして帰る。
きみこ、おおのしんさくの家に立ち寄り、待っていると、おおのしんさくが。
集団見合いなんてくだらんもんやりおって!とつっかかるきみこ。
とにかく頼むわ、きみこ参加したら応募増えんねん、マスコットガール、とおおのしんさく。
きみこ、家に帰ると、なんかへんな空気に。
きみこ、勝手になにかを察して、わかったわ、お見合い大作戦参加するわ! と。
しかし、へんな空気になってるのは、違う事情のようだ。
東京のなおこから、電報がきてたとか。
その内容は
モウイヤ
モウダメ
モウアカン
という切羽詰まった内容!
◆ 第 57 話
東京のなおこから、もうあかん! と切迫した電報が
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
父ジョージは、心配いらん、と思ってる。
母マツは、すごく心配してる。
心配だから東京いく、と言い張る母マツ。
きみこ、なにか思い出す。
そや、草間さんや、草間さん、いま東京住んでる。
あかんあかん!とジョージ。
ここは意地も誇りもおいとこ、ほんとになんかあったならどうするん、ほっとくわけいかんで、ときみこ。
ふむむ、となり、草間さんに、なおこを草間流柔術で投げ飛ばすよう伝えといてくれ、と照れ隠しジョージ。
翌朝、すぐに電話。
草間さん、蒲田まですぐ行ってくれると。
おおのしんさくの、大野雑貨店、駅前に大きい店できたから、喫茶店に変えようとしてる、と。
変わっていく。
信楽の火鉢も、そう。
夜。
きみこ、母マツと話す。
なおこのことは、草間さんならなんとかしてくれる。
きみこ、朝晩、二時間早く行って、遅く帰ってきてもいいか、と母マツに切り出す。
火鉢も、どうなるかわからない。ソヨダさんというひとに、陶芸学んでいきたい、と。
そして翌朝、
きみこ、朝早く、ソヨダ八郎の商品開発室へいく。
見せてください!ときみこ。
しかし、
堪忍してください…
と八郎。
朝夕、二時間ふたりきり、そんなん、なんて言われるか…
それを聞いて、
がっかり、ときみこ。
結局、男と女なんかい、と。
「僕にとっては、男と女です。つきおうてもないひとを、きみこ、なんて呼べない。ぼくには、そういう古風なところがあるんです。」
それに対して、
そしたら、付きおうてください。きみこ、呼んでください、とブッコムきみこ!
◆ 第 58 話
そしたら付きおうてください、とブッコムきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
夢の話したの覚えてますか、と八郎。
夢の1つは、誰かにとって大切な宝物になるような作品をつくりたい、というもの。
そしてもうひとつは、そういう作品が作れるようになったら、陶芸展に出品して、賞を取りたい、というもの。
そして、もうひとつは、
好きな人と結婚することです、と。
八人兄弟の末っ子の八郎。上は、結婚したり、戦死したり、離別したり。いろいろだが。
「ただいま、いうたら、おかえり、いうて迎えてくれる、好きな人との暮らしがつまらんとは思いません。はや結婚したいな、思うてます。」
暫し間。
そして、
作業に戻る、八郎。
きみこ、一旦、部屋を出る。
部屋の前で、立ち止まる。
また振り返り、中に入る、
すると、ちょうど、八郎も、部屋から。
鉢合わせに。
びっくりした!
はいり。見てても、いいですよ。話が、へんな方向に行ってもうて。
「あの、付き合ったその先に、結婚いうのがあるもんなんですか、もれなく、結婚が付いてくるんですか」
「好きな人ができたら結婚したい、いう話です。」
「そやけど、わたし、…結婚いうのは、考えられません。」
「ほな、川原さんで。川原さん、ソヨダさん、で。」
…ほな、川原さんで。
ともかく、陶芸、見ててもいいですよ、と八郎。
誰かとやかくいう人がいたら、僕からも、言い返すんで。
ありがとうございます!いや、うちが言い返します!!ときみこ。
そして日中。
商品開発を進めている八郎と、商品開発室の面々。
八郎、仕事ぶりを褒められている。
夕方
大野雑貨店。
閉店セールをしてる。
雑貨店をやめ、カフェになる。
しんみりしてるところ、ジョージが立ち寄る。
赤松飲みいこや!と大野さんとこの旦那誘う。
そうしてると、なんと、草間さんとなおこが!!
川原家
きみこ、急いで帰ってくる
草間さんと再会!!
なおこは、帰ってすぐ、寝てるとか。
いびきかいて寝てる。
なおこ、草間さんが会いに行ったら、開口一番、信楽に帰りたい、と泣き出してしまったとか。
それで、勤め先に話をつけ、休みをもらい、草間さんと信楽に来た。
きっと、家が恋しかったのだろう、帰ってきたら安心して、寝てしまった。
その晩
赤松で飲んでる、草間さんとジョージと大野さんの旦那。
そこへ、おおのしんさくやら、昔草間流柔術を学んでたやつらや、てるこ、トシハルさん、たくさん集まってくる。草間さんの人徳!!!
川原家では、やっとこさなおこ起きてきて、お腹空いた、と。
ふと、思いつめた表情のなおこ。
◆ 第 59 話
草間さんに連れられ、東京に行っていたなおこが、久しぶりに帰ってきた。仕事でつらいことがあったのでは、と思われたが、そうではなかったようだ。
そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
父ジョージが帰って来る前に、なおこ、事情を話し始める。
ゆりこは、とりあえず向こう行っとき、となおこ。
ゆりこ、不服そうにしながらも、別の部屋に。
どないしたん。いうてごらん。ときみこ。
きみこ姉ちゃんも、向こう行っててくれる、となおこ。
男と女の痴情のもつれや、、きみこ姉ちゃんに言ってもわからんやろ、と。
きみこ、向こうの部屋へ。
ゆりこと一緒に、盗み聞き。
なおこ、新人指導係の人、牛田さん、好きになってしまった、と。
映画にも誘われたと。名画座へ。観ながら、牛田さんの肩にもたれて寝てしまった。そして、牛田さんと見つめあい、チューしてしまったと。
かべの向こうで盗み聞きして、色めき立つゆりこときみこ。
しかし、牛田さんには、彼女がいるようだ。
彼女がいる人を、好きになってしまった、なおこ。好きになってしまったが、妹みたいにしか扱ってもらえん、と。きみこの酒田圭介のときのと重なる。
お父ちゃんにも言えん。誰かに言っても、ませたガキが、って言われてまう、となおこ。
誰かに、ませたガキが、って言われて、それで腹立てて、電報送ってきたんでないの、と母マツ、察する。
「好きな人ができるいうんは、自然なことやで。お母ちゃんにいわしたら、なおこは正直もんや。自分のことをよくわこうてる。自分の中の好きに気づいて、好きいう気持ちを、大切にしてやらんと。」と母マツ。
なおこ、お茶を飲み干し、
話してスッキリした!!もうええ、東京戻るわ!と笑顔。
一方、飲み終わり、草間さんとジョージ、ふたり帰路。
今度は、台湾にいくという草間さん。
えらい遠いとこ….台湾行く前に、きみこの、絵付け火鉢、みたってくれませんか、とジョージ。
翌日
丸熊陶業を訪れる草間さん。
きみこのデザインした絵付け火鉢を見入る。
きみこは、自分の手で、なにかを生み出すのが好きなんだね、と核心つく草間さん。
いまは、陶芸も学んでる、という話をするきみこ。
お見合いもするんでしょ、と草間さん。
草間さんも、奥さんとは、結果的にうまくいかなかったが、そういう人に会えて、良かった、と思っている、と。
「そういう人?」
「心から好きな人。好きな人ができると、世界が広がるよ。」
草間さんは、そんな言葉を残し、東京へ戻っていった。
その後、
八郎の陶芸の様子を、観て学んでるきみこ。
草間さんの言葉を反芻しながら。
すると、見ているきみこに、やってみますか、と、陶芸を教える、八郎。
自然と、手が触れ合う。
湯飲み茶わん、作る。
◆ 第 60 話
きみこに陶芸教える、八郎。
きみこはじめての湯飲み茶わん、できる。
喜ぶきみこ。これ素焼きして絵付けしよか!!
しかし、八郎、それを取り上げ、つぶし、
さ、今度は、自分でやってみて。何度でもやるんや。練習練習。
はい!ときみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
ひたすら、陶芸にはげむ、八郎。きみこも。
お互い、チラっと目配せしながら。
陶芸終わり、片付けしながら、昔拾った信楽焼のかけらについて話すきみこ。見たがる八郎。
明日、日曜やからみにきてください!
翌日。
ソヨダ八郎を川原家へ連れてくるきみこ。
川原家、父ちゃんもゆりこも、出払ってる。大野雑貨店の閉店セールに行ったと。
母マツが出迎える。陶芸をきみこに教えてる、というひとが、思ってた以上に若いひとで、驚く。
世間話してる間に、きみこ、信楽焼のかけら、持ってくる。
八郎、それを手に取る前に、手を洗いに。
ほな、見させていただきます。
じっくり見る八郎。
ほんまにきれいや、、みたことない色や、、これはどうやって、なにでこんな色を、、と興味津々。
色付けを、焼いただけで出してる、と。焼き加減、炎の力で。
自然の色や!貴重や!と八郎。
それを聞き、とても喜ぶきみこ。
ふたりの様子をあたたく見守る母マツ。
夕方からは、お見合い大作戦行きます、という八郎。
いいひとに出会えればいい、と。
それを聞いて、表情が曇るきみこ。
しかし、なにも言わず、気いつけて、さいなら、と送り出す。
母マツ、あえてきみこに聞こえるように、あの人やったら、いいひとやから、すぐにいいひと見つかるやろな、とつぶやく。
きみこ、家を飛び出す。
ソヨダ八郎を走って追いかける。
追いつく。
息を整え、きみこ、
「あんな、…一回しか言わへん、お見合い大作戦、いかんといてください! 好きや!好きやねん、あんたのこと。どう考えても、よう考えても好きやった、あんな、草間さんいうひとがいてな、柔道教えてくれはった」
「そういうひとが、いたんですね」
「ちゃうちゃう、ちゃうねん、あんな、奥さんを探してて、ずっと信じて探してたんやけど、奥さん、ほかの人と暮らしてた。わかる?」
「わかる」
「そん時おもてん。結婚してても、こういうことがあるんやな、って。手を繋ぐことより、難しいことがあるんやな、って。ほなからうち、結婚とか…..」
きみこの手を、つよく握る、八郎。
「僕は手を、離しません。ずっと、離しません。…..だき、」
「だき?」
「だき、よせてもいいですか?」
「あかん!!」
「なんで?!」
「泣くわ! 好きやから!」
きみこを抱き寄せる、八郎。
あかん、あかん….ときみこ、前の方を見ると、なんと、そこには、父ジョージが!!
げー!
★感想
あかんと思いながら、そういう気持ちはなかったところから、急接近していく、きみこと八郎。東京で、彼女がいる人を好きになってしまったなおこ。人を好きになる気持ち、そのいかんともしがたい有様をたっぷり描いた今週。なおこを連れて信楽に凱旋した草間さんの人望のあつさっぷりも最高だったが、またしても名言、「心から好きな人ができると、世界が広がる」と言い残し、また颯爽と去っていったのもグッときた。 恋愛にとその先の結婚に立ちはだかる、親。次週は、父ジョージの爆裂お父さんぶりに期待だ。
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