風間杜夫が堀ちえみとスチュワーデス物語をやる前に見せつけた、常軌を逸した、他人の幸せへの破壊衝動を描いた映画

有名人の結婚ニュースがはびこる日々。

結婚が伝える幸せ、人生のゴール。

憧れの俳優やアイドルや片思いのあの子がゴールを決めても、表では素直に祝福し、裏でむせび泣くのが、大人の作法。

しかしながら、結婚は、妬みや、恨み、コンチクショウ精神のはけ口の対象の常連。

経済的、社会的な階層とも関わってくることもあるから、なおのこと。

風間杜夫が、他人の結婚をおそろしいまでにぶち壊そうとする映画がある。

真夜中の妖精(1973)
監督:田中登
脚本:桃井章
出演:山科ゆり、潤ますみ、風間杜夫、益富信孝

歌を忘れたカナリアは
後ろのお山にすてましょか
いえいえそれはいけません

線路沿いの小汚いスナック、チューリップの二階で売春している、山科ゆり演じる、カナリヤが歌う。

その売春宿に、金持ちのとこに強盗に入り、ついでにそこの娘を強姦してから逃げてきた男、風間杜夫演じる一夫が転がり込むことから、ドラマは回りだす。

カナリヤと一夫の2人の幸せそうな風景も映し出される。浜辺に行ったり、水族館行ったり、ロードムービーの雰囲気。幸せそうに、とっても幸せそうに体を重ねるふたり。しかし、それはその後の惨劇の落差を想像させる刹那的なもの。

とにかく、一夫の、いい生活してるやつらへの怒り、破壊衝動は常軌を逸している。
なぜそこまでするかというくらい、幸せを破壊したい一夫の行き場のない気持ち、激情が反社会なバイブスが溢れ出した怪作。

ロマンポルノにおける名バイプレイヤー益富信孝の、野性味あふれるたたずまいにもグッときた。

本作、いまならアマゾンプライムで視聴できる。

日々のニュースに辟易、生ぬるい人間ドラマに飽き飽き、増税や桜を見る会でマジファックオフ、と思っている人は、是非観てほしい。

1988年生まれの戸田恵梨香が陶芸家として信楽焼を追求していく101回目の朝ドラ、スカーレット 視聴の記録 第15週 「優しさが交差して」

9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。

1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。

朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。

第 15 週 優しさが交差して

★今週のざっくりとしたまとめ

・素晴らしい作品ってなんやろかと悩む八郎。
・マツナガミツがいい話し相手になる。なんとも言えず、距離を縮める二人。
・そんな折、きみこに舞い込む、コーヒー茶碗の注文。
・八郎に、銀座の個展無理してやらず、少し休んでもええで、ときみこ。
・マツナガミツは、銀座の個展、頑張りましょう!というスタンス。
・東京のほうでは生活様式が変わり、団地での暮らしが増え、団地妻が、洋食器を集めている、というような話を八郎にするマツナガミツ。
・ 専業主婦の団地妻が増えている。
・きみこはきみこで作品を作り、八郎は八郎で作品をつくる。
・きみこに休んでええ、と言われたものの、銀座の個展を推し進めるべく、東京へ視察に行くことにした八郎。
・八郎がきみこの才能に嫉妬している部分もあるのでは、と指摘するマツナガミツ。
・そんな折、なおこが鮫島とやってくる。妊娠したから金を工面してくれと。
・しかしそれは猿芝居であった。 母マツ、それを見抜く。
・姉妹と母、しばし談笑。そんな折、次世代展に応募したきみこの作品の結果が届く。
・落選。
・気を取り直して、作品作りに励むきみこ。夫婦ノートにまた、夢を書き綴りながら。

◆ 第 85 話

素晴らしい作品ってなんやろかと悩む八郎。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい

おにぎりを作ってマツナガミツのとこ持ってく、きみこ。

そこへ、ゆりこ、酔って帰ってくる。

やたら、嬉しそう。

調子に乗ってる。

とりあえず寝かしつけよう、と、きみこ、部屋へつれていく。

かわはら工房の中、マツナガミツと八郎、ふたりきり。

昔付き合ってた男、ひろし、の話をするマツナガミツ。

マツナガミツ、ひろしが作品作ってるの見るのがしんどくなって別れたとか。

きみこの才能に嫉妬してしまってる八郎と重なる。

とにかく、銀座の個展を成功させましよう!とマツナガミツ。

マツナガさんは、素晴らしい作品ってなんやと思う?と八郎。

売れる作品です、とマツナガミツ。

佐賀で、似たようなぐい呑みばかりを作り続けるじいさんがいたと。

ひたすらに、家族をやしなうために、ぐい呑みを、作っていたじいさん。そういうかっこよさも、あった、と。

一方、ゆりこを寝かしつけようとするきみこ。

ゆりこ、飲み屋でたちばなさん、という人に会ったと。きみこに会いたがってたと。

きみこ、記憶を辿り、それがだれか、ハッと、思いだす。

かつて、コーヒーカップ80個、注文したいと言ってた人だ!

一方、マツナガミツ、おにぎりを食べおわり、帰る。

きみこ、かわはら工房にはいると、八郎、むかしの作品を眺めている。

すこし様子がへんなことにきづくきみこ。

たちばなさん、の話をする。

きみこにはじめてコーヒー茶碗注文したひと。その時は、実力不足で断ったが、また、注文してくれる感じだ、と。

いままで、八郎のおかげで、豊かな暮らしさせてもらってる。子供のころから、お金の算段ばかりだったが、いまでは、夜食におにぎり毎晩食べられる。その状況に、すごく感謝してる。

今年は、休んでもええ。銀座の個展はやらんでええよ。 ときみこ。

「きみこは、優しいな。ありがとう。」と八郎。

八郎、寝床へいくと、枕元に、たけしの手紙が。

たけし、テレビを買ってほしいことをせがみつつ、

銀座のこてん、がんばりー、と。

八郎、ニンマリしつつ、感慨深くそれをみつめる。

◆ 第 86 話

母マツ、風邪ひいて声出ない。
朝、元気に小学校へ登校する、たけし。

そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

かわはら工房では、マツナガミツと八郎。

電気釜の様子をみてる、八郎。

たけし、テレビが欲しいという嘆願書、八郎に直訴してから、ランドセル開いたまま登校。

今度の個展の売り上げで、電気釜とテレビですね!とマツナガミツ。

八郎、すこし遠い目をする。銀座の個展、やらなくてもいいで、というきみこの言葉を思い出してる。

マツナガミツは、銀座の個展、頑張りましょう!というスタンス。

一方、母マツ、合唱団ではりきりすぎて、声あんまでなくなってる。

そして、作品づくりにはげむ八郎、マツナガミツは、東京では、生活様式が変わって、洋風なものが浸透してる、という話を。

専業主婦の団地妻が増えている。

そして、マツナガミツに、ろくろを回させる、八郎。

なかなかうまくいかない。

八郎、教えようとするも、思い直し、きみこから教わり、と。それより、団地妻の話を、と。

団地妻は、ディナーセットを買い揃えてる。

そして、きみこは、たちばなさんに会いに。
コーヒーカップの受注。

その話を八郎にするも、なんとなく塩対応な八郎。

きみこ、それがすこし気になるも、とりあえず出かける。

一方、おおのさんとこでは、しんさくとゆりこの結婚のこと祝して酒飲んだ翌日、おおのさんとこの奥さん、二日酔いプラスなんとなく煮え切らない気持ち。

ジョージさんがおればなぁ、厳しいこと言ってほしかったわ!と。

かわはら家にちゃんと結婚の許可もらってくるで! と意気込むしんさく。

そこへ、きみこ、喫茶おおのへ。

しんさく、きみこになにか言いかけるも、とりあえず肝心なことは後回しで、出社。

◆ 第 87 話

喫茶おおのにやってくる、たちばなさん。

きみこに、コーヒー茶碗を頼みに。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

神戸に行ってから、また信楽に戻ってきたというたちばなさん。

ようやく、コーヒー茶碗を、お願いできる日がきました、と。

いい話をきいて、かわはら工房に帰ると、八郎とマツナガミツが談笑してる。

マツナガミツが描いた、ディナーセットの絵がひどくて、それをもとに、楽しそうにしてる。

きみこ、ディナーセットってなにや、とあっけにとられる。

マツナガミツ、一旦皿を洗いにかわはら工房から出る。

そして、銀座の個展に出す作品づくりを進めている八郎。

「休んでええ、って言ったやん」

「きみこはそういうけどな、やらんわけにはいかん」

「なんで?」

「仕事やからな。個展やって、作品売って、食べていかんと」

「たちばなさんの注文受けたで?」

「せやけど、個展はやるで。下見に行くことにした。東京の銀座まで」

「いつ?」

「来週にも」

「ほんまに個展やるんや」

「企画してくれた佐久間さんにも、ここでやめるっていわれへん。」

とやりとり。

なんでその話もっと早く言ってくれへんかったん?と不服そうなきみこ。

いま、マツナガミツと話しててきめた話だ、と八郎。

銀座にはどんな客がくるか、どんなところか、みてきたらいいんじゃないか、東京では洋食器のディナーセットが売れてる、みたいな話を。

「それが素晴らしい作品なん? 無理せんと、素晴らしい作品つくるために休むんちゃうの? 自分しか作らへん作品にこだわってたんちゃうの?」

「いまは、昔の作品にもどろう思ってんねん。それが間違ってるかどうかわからん。でも、結婚する前の作品にもどろう思ってんねん。」

東京、うちも一緒にいく、ときみこ。

でも、たちばなさんに頼まれた作品もあるんじゃ、と八郎

とりあえず、一緒にいく、と。

マツナガミツ、かわはら工房に戻る。なんともいえないきみこと八郎の雰囲気を感じ取る。

その後、

部屋で、きみこと向かいあって座る八郎。

たちばなさんから受注した作品について、きみこに尋ねる八郎。

量は、小皿5枚セット、40組。200枚。

かなりの量だ。

デザインは、その場で、決めてきた。

絵付けのスキルを活かした、絵付け小皿。

「絵付け小皿、ええやん。かわいらしいやん。ええ、小皿や。はよ進め。」とコメントする八郎。

「東京は?」

「ついてきたら間に合わへん。こっち進め。作りたいんやろ?ほんまは。」

「…久しぶりに小皿200枚つくること考えたら、ホットケーキの味なんてせえへんかった。ほんまは、時間かけて、納得いくもんつくりたい。」

「ぼくはぼくでやるから、きみこはきみこで、やりたいことやったらええ。」と八郎。

そして、きみこ、黙々と、絵付けのデザインに取り掛かる。

◆ 第 88 話

ちょっと声でるようになったは母マツ。まだだめ。合唱団はりきりすぎ。

そんな中、ねずみをみつけ、必死に退治する、母マツ。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

かわはら工房では、マツナガミツが掃除してる。八郎は、ちょっと出かけた。

きみこ、絵付け小皿200枚の製作に、よし!、と取り組み始める。

一方、おおの喫茶店で、ひとりコーヒー飲んでる八郎。

むかし八郎が作って提供したコーヒー茶碗、割れてしまった。

また作りますよ、と。

そんな中、てることしんさく、おおの喫茶店に入ってくる。

柔道してきた後。

しんさく、てるこに投げ飛ばされ、柔道で負けたとか。

これだと、結婚できへんで!と。

一方、かわはら工房、きみこ、一通り作業をし、一休み。

マツナガミツ、きみこの才能に感嘆、そして、

「才能がある人が横にいると、息苦しさを感じることもありますよね」と。八郎の気持ちを代弁。

きみことしては、八郎についていくので精一杯の認識。

八郎としては、きみこに超えられた、と思っている、とマツナガミツ。

そして、きみこ、200枚の小皿の形づくりを終え、ここから、間を置き、素焼きへ。

夜。

たけしの穴の空いたくつしたを縫うきみこ。

グローブを買ってほしがるたけしに、

くつした縫ったら、12円やるで、ときみこ。

大久保さんスタイルを彷彿とさせる!

一方、かわはら工房では、八郎、作品づくりに邁進。サポートするマツナガミツ。

まんまるおにぎりを夜食で作る、きみこ。

◆ 第 89 話

一生懸命土をこねて、陶芸に励むマツナガミツ。
きみことのアドリブが入っているような寸劇がかまされる。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

八郎とたけしが帰宅する。

もらってきたお菓子で、お茶にする、マツナガミツときみこ。

八郎、フカノ先生との話なども、マツナガミツに話しているとか。

ミツにはなんでも話すんやなぁ、ときみこ。

いつも先生の話を聞きながら、いいなぁ、って思います、私も先生みたいな人好きになりたいな、とマツナガミツ。

なんともいえない表情のきみこ。

その晩

ゆりこはしんさくと飲みに行ってる。
たけしは、12円のために靴下の穴縫っている。

そこへ、電話がかかってくる。

一方、おおのしんさく、ゆりこと、結婚の話をしにいこう、と、おおのさんとこの旦那さんと奥さんと寸劇かましながら過ごしていると、きみこから電話が。

なんと、きみこのところになおこから電話がかかってきて、なおこ、妊娠したという!

とりあえず、結婚の申し出の儀は先送りにし、ゆりこ、急いで家帰る。

一方、信楽に着いているなおことそのパートナーの鮫島。

なにやら、妊娠はうそっぽい。

5ヶ月くらいにしとく?とかいいながら、お腹にものつめて、打ち合わせしてる。

かわはら家では、なおこが来るのを待ち構えている。

厳しい態度で接せなあかん、そもそも、妊娠が嘘か本当かも確認せなあかん、ときみこ。

それに対し、

赤ちゃんができたのはめでたいことや、妹のことやで、と八郎。

そこへ、なおこ、鮫島と到着。

鮫島、なおこ、きみこと八郎と相向かって、妊娠が5ヶ月であること、もちろん結婚はする気でいること、そして、これからなにかと、お金がかかるということ、を伝える。

少し、用立てていただけないでしょうか、と。

頭を下げる二人。

しばしの沈黙のあと、きみこ、口を開き、

「その前にな、・・・おめでとう。 鮫島さん、なおこをよろしくお願いします。なおこもな、子どもを持って責任持ったら、すきすき言うてるだけやあかんで。鮫島さんのこと大事に大事にせなあかんで。赤ちゃんどっちやろな、楽しみやな。 」ときみこ。

「おめでとう、なおねぇちゃん。 鮫島さんも」とゆりこ。

和やかな空気の中、母マツ、突然、箒で鮫島をぶっ叩く!

そして、なおこに思いっきり、ビンタを食らわす!

◆ 第 90 話

なおこ、お腹に入れていた砂袋を出す。

鮫島、言い出したのは僕です、と土下座する。

きみこ、なおこのだした砂袋を拾い、こんなんでよくだましたな! アホ!と、

なおこも、そっちこそ、こんなんでよくだまされたな!と。

姉妹、楽しそうに笑う。

そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

縁側で、三姉妹と母マツ、並んで座り話してる。

思い出話に花を咲かせている。

しばし談笑したのち、

なおこ、お金なんぼ必要なん、と、母マツ。

きみこ、なんぼか工面できる、と。

そして、

「二度とあんな小細工したらあかんで。次したら、敷居またがせへんからな。」ときみこ。

真摯に、ごめんなさい、となおこ。

ほな、楽しい思い出話そうや、ときみこ。

いちごの思い出など話す。

そんな中、きみこが応募した、次世代展の人から、電話がくる。

次世代展の結果が出たという。

結果は、落選。

しかし、明るい様子をみせるきみこ。

一方、かわはら工房。八郎とマツナガミツ。

銀座の個展の視察、マツナガミツも同行する、と申し出る。

しかし八郎、 泊まりで、女と男で、そんなんありえへん、と断る。

弟子としてではなく、わたしのこと女としてみてたんですか? と、マツナガミツ。

「てっきり子供扱いされてるもんだと思ってましたよ」

「そうやけどな」

「なら、いいじゃないですか」

「そうは言うても、マツナガさん、子どもちゃうやん。」

そんな八郎の様子を受け、

「じゃあ、意識してもいいですよ。わたしは意識しませんから」とマツナガミツ。

あかん! と八郎。

5泊も一緒にいたら、先生のこと、襲っちゃうかも!わはは! とマツナガミツ。

翻弄される八郎。

一方、鮫島、あらためて、母マツにあいさつ。借りたお金は、必ず返します、と。そして、なおこさんとの結婚も、と。

母マツ、

ゆるしません。 ….今は。 と返答。

そして、きみこ、次世代展の作品が落選していまったことを八郎に伝える。

残念。

また、夫婦ノート、書こうや、ときみこ。

数日後、八郎は東京に。

入れ違うように、次世代展にだしたきみこの作品が戻ってきた。

きみこは夫婦ノートに、こんなふうになったらいいな、という、これからのことを、書き記した。

そして、きみこ、自分の作った作品をながめたのち、再度、作品づくりに没頭して取り組む!

★ 感想

作品づくりの袋小路に迷い込んでいた八郎、マツナガミツのフレッシュな視点が突破口となり、いい意味で割り切り、生活に根ざした作品を作ろうと方向性を定める。一方きみこはきみこで、コーヒー茶碗の注文が舞い込んだり、次世代展に作品を出したりと、精力的に作品づくりに励む。 きみこ、八郎、マツナガミツ、そのなんとも言えない、互いに影響及ぼす人間関係がドラマを盛り立てる。きみこの才能に嫉妬すら感じている八郎、今後、きみこが創作活動に躍進していくにつれ、どうなっていくか、二人は、そしてマツナガミツは。スカーレット、今後の展開も期待が高まる。

仕事なんてもうやめた!と叫んでやさぐれる映画

日々働いて生きていると、ちくしょうもう辞めてしまいたい、という、そんな気分にもなるわけで。

身分を破り捨て、やさぐれてしまえたら、と思うような夜だってある。

そんな気分と寄り添ってくれるのが、

やさぐれ刑事 (1976)という映画だ。

監督は、武田鉄矢主演の刑事物語も手がけた渡辺祐介。藤本義一原作で、原田芳雄、大谷直子、高橋悦史らが出演。

もみあげ、眉毛、毛の濃い、態度もでかく、野獣な要素をふんだんに備えている原田芳雄演じる、道警の刑事、西野。野獣な様子でありながら、床上手な高橋悦史扮する杉本に、大谷直子扮する妻を寝取られてしまう。

修羅と化した西野は、「道警に言っとけ! 俺はもうやめた! 」と警察手帳破り捨てて、やさぐれてしまう。手段を選ばず、杉本を追い、寝取られた挙句コールガールに成り果てた妻も利用し、殺しを重ねていく。そこにあるのは、正義の意識ではなく、個人的な怨み。

アンチヒーローな主人公の、明日なきリベンジの、殺し旅。北海道から鹿児島まで、旅をしながら進むので、それら実景も血塗られた復讐ドラマを彩る。

コートの襟を立て、目を細めてタバコを吸う。ハードボイルドに浸る孤独な西野の姿に、観るものはやさぐれ願望を募らせるだろう。

やさぐれてハードに散っていく西野の姿を目に焼き付ければ、よし、いざとなればやさぐれてやればいい、と、また明日も頑張ろうと思えてくる。

辛い時、細かいことは、やさぐれ刑事を観てから、考えよう。やさぐれたその先に答えがあるかもしれない。

1988年生まれの戸田恵梨香が陶芸家として信楽焼を追求していく101回目の朝ドラ、スカーレット 視聴の記録 第14週 「新しい風が吹いて」

9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。

1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。

朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。

第 14 週 「新しい風が吹いて」

★今週のざっくりとしたまとめ

・父ジョージの死から3年。八郎の名は、だいぶ広まり、生活は楽に、しかし、当の八郎は、息苦しさを感じていた。
・5月の銀座の個展を前に、素晴らしい作品とはなんなのか、と悩む八郎。
・ 一方、おおのしんさくとゆりこの距離が接近。結婚も目前の様子。
・そんな最中、かつての深野シンセン先生のもとで一緒にやってた弟子1号2号の二人が、きみこと八郎に面倒をみてほしい、弟子にしてほしい、と、若い女性を連れてくる。
・銀座の個展もあるから、弟子を迎えいれる余裕はない、断ろう、とするも、その若い女性、マツナガミツ、かなりグイグイくる。
・やはりダメだ、となり、引き下がり、帰る間際、かわはら工房にドロボウはいる。 マツナガミツ、捕まえる。かわはら工房にいた前の弟子!
・取られたのはノート一冊。それを取り返し、マツナガミツ、もう一度弟子にしてもらえないか頼みに行く。
・とりあえず、おにぎりをマツナガミツに作ってやるきみこ。その間、八郎はマツナガミツの別れた陶芸家の元カレについてなど話をきく。
・きみこが、弟子にしてやろう、と八郎にたのみ、マツナガミツ、弟子に。
・夜遅くまで修行がんばるマツナガミツ。
・そんな最中、八郎に、新しい色を出すために、土を変えてみてはどうか、と思い切って提案するマツナガミツ。
・きみこも、それに便乗して、八郎に新しいこと試すよう促す。
・ きみことは、違う人間や、と八郎。
・きみこはきみこで、自分の作品づくりに邁進。
・きみこの才能に嫉妬し、隣でそういうきみこがいることに辛さを感じるということをマツナガミツに吐露する、八郎。

◆ 第 79 話

父との別れを経て、ただ無心に、はじめての作品を作り上げたきみこ。

そして、3年が経ち。きみこ、31歳に。
戸田恵梨香の実年齢においついた。

流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

たけしも大きくなってる。
小学生だ。
なんだか、かつてのきみこも思わせる。

ゆりこは、しんさくと二人で飲みに行ったりしているようだ。

八郎は、銀座で個展決まったりしてる。

深野シンセン先生から届いた年賀状を壁に飾るきみこ。

八郎の名は、だいぶ広まり、生活は楽になった。しかし、当の八郎は、息苦しさを感じていた。

母マツは、お母さん合唱団に参加したりしてる。いろいろ忙しいきみこにかわり、参加。

家の家事は、炊飯器、洗濯機、冷蔵庫もあり、だいぶラクに。

たけしが寝静まった夜、作品づくりにいそしむ、きみこと八郎。

きみこは、賞に応募するでもなく、自由に作品づくりに励んでいる。

静かな、夜のひととき。

八郎も、一番好きな時間や、と。

しかし、5月の銀座の個展を前に、悩む八郎。

素晴らしい作品とは、いったいなんだろう。

みてても飽きない作品なのでは、ときみこ。

いろいろ話す二人。

一日の終わりの、ふたりですごすこの時間が、一番好きや、と八郎。

◆ 第 80 話

かわはら工房。明日、大事なはなしがある、と、弟子のふたりにつたえるきみこ。

そして流れる、Superflyのフレア!

弟子はいらん、ということにした、八郎。

銀座の展示に向け、集中していくことにした。

おおのしんさく、かわはら工房訪れる。

火まつりに、八郎でてくれないか、と頼みにきた。

すっかり有名になってしまった八郎。八郎先生。

おおのしんさく、最近はきみこの妹のゆりことよく飲みに行ってる件について、きみこ、問いただす。

飲みに行って、どんな話してんねん、と。

きみこと八郎で、問いただす。

ついにおおのしんさく、口開く。

結婚して夫婦になってな、思い描いたような夫婦に、なってないやん、とおおのしんさく。

面食らうきみこと八郎。

きみこと八郎が付き合いはじめ、結婚して、工房つくって、というのを全部みてきたおおのしんさく。

ええ夫婦になってる、っていう風に思ってたが、この2年半ほど、きみこ、お茶いれて、亭主の面倒見てばっか。

いまは、かわはら工房やなくて、八郎工房になっとる。いまのきみこはきみこやない、と、おおのしんさく。

そんなことないわ!ときみこ。

無理してたらな、いつか歪むぞ、とおおのしんさく。

取っ組み合いの喧嘩をしかけるおおのしんさくときみこ。とめる八郎。

一通りわちゃわちゃし、落ち着き、

そんなことより、ゆりこと、付き合ってんちゃうの?ときみこ。

付き合ってへんわ、とおおのしんさく。

ほな帰り!とおおのしんさくを帰らすきみこ。

その夜。

夜食で、ゆで卵つくるきみこ。

八郎、きみこに、作品つくってほしい、という話する。

おおのしんさくに指摘されたこと、八郎も気になってた。

きみこ、しかし、ユウヤクの付け方、焼き方、密かに勉強しまくってた。ユウヤクの調合の仕方、スラスラと語るきみこ。

八郎に追いつくべく、人知れず勉強してた。

八郎、驚く。

きみこはやはり、只者ではない。

◆ 第 81 話

去年の秋から預かってた弟子ふたりに、やめてもらうことにした、きみこ。

まだなんにも教わってないで!と怒る弟子ふたり。

申し訳ない!ときみこ。

そんな折、川原家を訪れたのは、

絵付け火鉢のときフカ先生のところで一緒にやってた、弟子1号と2号!

10年ぶりの再会。

ふたりは、若い女性を、連れてきた。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

一方、きみこが次世代展というところに作品を出す話を、キュレーターの人に対してしている八郎。

きみこの作品をみて、

「アイデアだけでやってるうちはまだええんや。これに知識がついてきたら大変や。豊富な知識に裏打ちされた自由奔放な作品ほど、怖いものはないで」と評す。

八郎、神妙な顔でそれをきく。

八郎は、落ち着いてしまったな、とそのキュレーター。

奥さんに才能ある、なんていう暇あったら、もっと気張り、と言って去る。

そしてきみこ、弟子1号2号さんを、かわはら工房につれてくる。

八郎とも、久しぶりの再会。

美大を出た女の子を、つれてきたふたり。
美大をでたが、陶芸で、若い女の子、ということで、仕事もらえず。

きみこなら、同じ女性だし、ということで、どうにかしてもらえないか、つれてきたとか。

しかし、銀座の個展もあるから、断るきみこと八郎。

その後、その女の子、マツナガ ミツ、かわはら工房の中にくる。

どうしても、話だけでも、と。

マツナガミツ、大学でたあと、日本全国、焼き物の産地を回ってきた。実家にも、しば、く帰らんと告げ、覚悟をきめて信楽きた。

そして、カバンから何か取り出し、ズカズカとテーブルに並べ出すマツナガミツ。

日本全国回る中で集めた、焼き物の原材料になりそうなもの、だとか。

桜島の火山灰。北海道の黒浜砂鉄。貝殻。などなど。

大学では、ユウヤクの研究をしていたマツナガミツ。

異なる土を混ぜることで、誰にも真似できない色味が生まれる。

もし弟子にしてくれるのなら、先生の今後の作品づくりに、ぜひ活かしてください!と八郎にたのみこむ。

しかし、

悪いけど、僕はここらの地域でとれたもので作ろうと決めてます、と八郎。

よそもんはいりません。ぼくのこだわりです。弟子もいりません。お引き取りください。

それをきいて、マツナガミツ、

「頑固やな。頑固オヤジや。新しいもん取り入れんと、新しい作品生まれるわけないやん。」

と言い出す。

なんやこの子?! と面食らう、八郎。

マツナガミツの大阪弁は、別れた男の影響だとか。

なんで別れたん? ときにする、八郎。

弟子にしてくれたら教えます!とマツナガミツ。

新しいもの取り入れたら、先生の作品は変わります!と。

しかし八郎、

まだそれいうたら、ほんまに怒るで、と。

さすがに、引き下がる、マツナガミツ。

お邪魔しました!と颯爽と出て行く。

マツナガミツ帰りがてら、かわはら工房に忍び寄る怪しい人影をみつける。

◆ 第 82 話

かわはら工房に忍び寄る怪しい影をみつける、マツナガミツ。

クビになった弟子たちだ。

彼らは、八郎のユウヤクの調合を記したノートを盗みに入った。

マツナガミツ、それを見つけ、しょっぴく。

そして流れる、Superflyのフレア!

かわはら工房にドロボウが入ったと、おおごとになっている。

ノートが一冊とられた、と。

お金は取られてない。

一方、ゆりことおおのしんさくの二人の関係のゆくえにもフォーカス。

おおのしんさくは、だいぶゆりこに気があるようだ。

そして、ドロボウに取られたノート、もう戻ってこんな、ときみこと八郎話してると、

マツナガミツが、それを取り返して、戻ってきた!

そして、また改めて、弟子にしてください!とたのみこむマツナガミツ。

きみこは、いいんじゃない、という気分だが、八郎は、弟子はとらんで、と。

ドロボウに取られたノートは、ユウヤクのノートではなく、夫婦の将来設計を書いた、夫婦ノートだった。

マツナガミツに、おむすび作ってやる、ときみこ。

その間、八郎とマツナガミツ、いろいろ話す。マツナガミツの元カレ、ヒロシの話など。

◆ 第 83 話

マツナガミツに夜食のおにぎりをつくるきみこ。

そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸をこがしたい!

ドロボウ騒ぎがおさまり、一息つく、きみことゆりこと母マツ。

ノートを取り返してくれたのは、マツナガミツさん、という話をするきみこ。

マツナガミツ、きみことしては弟子にしてあげたいが。

銀座の個展に向けて、どういう作品が素晴らしい作品なのか、悩んでる八郎。

そしておにぎりをマツナガミツのとこ持ってくきみこ。

マツナガミツ、別れた恋人とは、性格が合わなかった、と。その恋人は、陶芸家。

きみこ、マツナガミツを預かってあげようじゃないの、と八郎に頼む。

きみこがどうしても、というなら、と八郎。

ただし、八郎があかん、となったら、すぐにやめてもらう。

一方、おおのしんさくとゆりこ。

正月のおみくじ引いて、5回引いて全部凶だったおおのしんさく。

マツナガミツは弟子になり、夜遅くまで勉強熱心。

八郎に、新しい色を出すために、土を変えてみてはどうか、と思い切って提案するマツナガミツ。

しかし、八郎のただならぬ様子に、マツナガミツ、でしゃばった真似してすいませんでした、と謝る。

きみこ、土を変えてみたらええやん、と八郎に。

八郎、そういうことは、なんぼでも柴田さんから言われてんねん、と。

そもそも僕は、信楽の土が好きでここにきたんや、と。

それが足かせになってんちゃうの、発想の転換せなあかんちゃう?ときみこ。

ちゃんと考えてる、と八郎。

「いったん壊してみないといかんやん。壊してすすもうや。前に進むということは、作ったものを壊しながらいくいうことや! 」

ときみこ。

「ちゃう。僕ときみこはちゃう。違う人間や。」と八郎。

◆ 第 84 話

「僕ときみこはちがう。ちがう人間や。」と八郎。

きみこは、次世代展に向けての作品、つくり、と八郎。

きみこ、プンスカして、自分の作品に取り組む。

ろくろを回して、笑い出すきみこ。

怒ってやったら、へんな形になってしもた、と。

八郎、横にすわり、すまんかった、真剣に、集中してやり、と。

一旦集中すると、きみこは、きみこの世界に深く入り込む。

その様子を、優しく見守る、八郎。

そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい!

そして、きみこ、次世代展への作品仕上げ、応募へと結実。

きみこ、自分のがんばりを、八郎の励みにしたかった。

八郎の作品づくりは、うまくいってない。

深野シンセン先生から届いた年賀状に書かれた絵の色合いを、再現したい、八郎。

かわはら家の食卓。

ごはんの味が変わった?とゆりこ。

変わったのは、茶碗だった。

きみこの作った、茶碗。

皿は、八郎の作ったもの。

食器で、料理の味も変わる。

そして、作品づくりに忙しい八郎にかわり、きみこがマツナガミツに陶芸を教える。

一方、おおのしんさくとゆりこ。

おおのしんさく、一緒に家庭築くか?と冗談まじりに言ってみるが…

ゆりこが居酒屋赤松に通い出したのは、父ジョージがよくそこで飲んでいたから。

家庭を築いてもええよ。結婚前提に、お付き合いする? とゆりこ。

進展した!

一方、かわはら工房。

基本を叩き込むため、何度もマツナガミツにつくらせる、きみこ。

マツナガミツが一生懸命つくる様子を、なんともいえない顔でみつめる八郎。

きみこが最初に陶芸に挑んだ時のこと、思い出してる。

そして、きみこは、そこから、一気に成長した、と。

独自性では、八郎を超えた、と。

才能のある人間は、無意識にひとを傷つける。

八郎は、きみこの才能に、嫉妬していた。

そんな心境を、マツナガミツに吐露する。

うまくいかない八郎の横で、楽しそうに陶芸に臨むきみこ。そういう状況が、しんどい、と。

一方、きみこは、楽しそうに、おにぎりを作っている…

★ 感想

新しくかわはら工房にやってきたマツナガミツ、が、きみこと八郎の創作活動のみならず、夫婦としての関係性にも、影響を与えていくであろうことをビンビンに感じさせる。今後の3人の関係性のスリリングな変化に注目したい。

1988年生まれの戸田恵梨香が陶芸家として信楽焼を追求していく101回目の朝ドラ、スカーレット 視聴の記録 第13週 「愛いっぱいの器」

9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。

1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。

朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。

第 13 週 「愛いっぱいの器」

★今週のざっくりとしたまとめ

・自分たちの作業場をかまえた、きみこと八郎。食器づくりの仕事請負い、家計を支えるきみこ。
・一方、どうやら父ジョージの体調がだいぶ優れない様子。
・ 父ジョージは誰にも言わないが、偶然病院でてるこが見つけたところによると、かなり末期の病状だとか。
・父ジョージと母マツが温泉旅行に。その間、てるこが八郎にジョージの病気のこと話し、八郎はきみこにそのこと話す。
・唐突なことで、なかなか受け入れられないきみこ。
・一方、ささいなことで、言い合いになるきみこと八郎。その様子をみて、呆れた様子の父ジョージ。
・夏が過ぎ秋になり、ジョージの容態はさらに悪化。
・きみこと八郎、ささいなことで言い合いしてたことを反省。
・父ジョージが、たくさんおいしく食べられるような、大きい器を作ろう、と。きみこと八郎。大皿を作ることに。
・一方、おおのさんとこの旦那、かつてジョージに食わせると約束してた松茸、しんさくと一緒に山からとってくる。
・父ジョージのために作った大皿に、松茸ごはん山盛りにして出す。
・絵柄見えへんやん、とジョージ。
・いそいでみんなで松茸飯書き込む。
・皿を見てジョージ、心が伝わる、ありがとな、と感謝。そして、みんな仲良くせぇよ、と。
・放屁をして、みなを笑わせるジョージ。
・きみこを、頭になんかついてるで、とよびよせ、 きみこの頭を、ぽんぽんとたたく、ジョージ。
・そして、目を閉じ、息を引き取った。
・葬式の後、なおこが信楽に。鮫島という男連れて。
・なんで、帰ってこなかった、と問い詰めるきみこ。
・お父ちゃんに帰ってこなくていいからな、といわれ、いつも逆らってばかりだったから、最後くらい、それに従ったと。会いたかったに決まってると。
・堪忍な、ときみこ。
・なおこは、会社辞めて、鮫島と大阪で商売やる、と。
・父ジョージが亡くなり、自由になれた、となおこ。
・そんな中、ジョージ富士川が信楽に。自由とは不自由だ、の人。たけしが風邪ひいて、きみこ、その講演には行けず。
・しかし、八郎のはからいで、ジョージ富士川、かわはら工房に!
・自由というものを、堪能する、きみこ。
・ジョージ富士川と会って以降、猛然と作品づくりにそして、きみこも、自由とはなんだろうか、と考えながら、自分の作品づくりに向かい合う。
・しかし、手が止まる。涙が流れる。そうしてやっと、心が動き出し、創作の手も動き出した。

◆第 73 話

自分たちの作業場をかまえた、きみこと八郎。

食器づくりの仕事請負い、家計を支えるきみこ。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

川原たけし、きみこと八郎の息子。
さっそく朝から、おねしょ。

じいさんとなったジョージによくなついてる。

きみこと八郎は、朝早くから、作業場へ。

たけしが作った作品コーナーをながめ談笑、その中で、きみこの作品コーナーになんもないことにきづく八郎。

どうせ興味ないくせに、と少しふてくされてきみこ。

興味はあるで、きみこには興味シンシンや、と八郎。

一通り話したあと、父ジョージの話に。今朝も体調が優れないと。

一度ちゃんとした人にみてもらったほうが、、

それから、夏の日の昼、てるこが、3人の娘!をつれて、遊びに来てる。そうめん食ってる。

わんぱくなたけし。てるこの娘たちもわんぱく。

てるこのお腹には、もう一人まだいる。男の子できるまで頑張るとか。

子どもらが遊んでる間、てるこ、八郎のとこにいき、ジョージの体調について話す。

県立病院で、ジョージが泣いてるとこをみた、と。

てるこ、おじちゃんなにしてんねん、と話しかけたら、せききったように、もうあかんねん、と泣き出した。

ひとりで病院いき、ひとりで結果きいて、ひとりで抱えて。

ジョージは、病気なんもない、と言っていたそうだ。

てるこに、絶対言うな、きみこに言うな、とすごく強く言ったとか。

それが、半月前。

一方、ジョージ、母マツと、ふたりで温泉行くと言い出してるとか。

冬になるまで待ったらいいのに、と言ったが、いまがいい、と。

きみこ、ジョージのとこにお茶持っていく。

昔、俺の酒に水入れたことあったなぁ、と昔話。

そして、温泉の話に。

川原温泉でええやん、ときみこ。

川原温泉、な、ええな、って、それうちの風呂や。なんの効能もあらへんわ。

身体のためにいくん?

そや

どこが悪いん?

顔はええから、性格やな

顔?!悪い顔してるで!

と楽しくやりとり。

温泉から帰ってきたら、行ってもらうで、病院!ときみこ。

そして、マツとジョージ、温泉へ。

その間、八郎、てるこからきいた話を、きみことゆりこに。

独り身だ、とうそをついて、病院に行って、診断結果もらったと。

家族には、聞かせたくなかった。

なんでや?ときみこ。

予感が、あったんやろ、と八郎。

きみこ、立ち上がり、

ききたない。悲しい話やん、きいてもしゃあない、しんどいわ、と塞ぎ込む。

八郎、ついていき、ちゃんと聞け、とすわらす。

すい臓がやられてんねん。そんで、肝臓にも転移してて、医者がみたときは、もう、手の施しようがない状態やった。….もう、長いことない。

….うそや。八郎さん、なにいうてんの。そんな話、信じられるわけないやん。なんやそれ。

きみこ。一番しんどいのは、お父さんや。きみこがしっかりせんと。

ただただ、雨が降る。

◆ 第 74 話

ジョージとマツが、温泉から帰ってくる。

病気のことは、知らないふりをしてすごす、きみこ。

ジョージも、気丈にふるまう。
腹一杯や、疲れたから寝るわ、と帰ってきてすぐ寝てしまう。

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして胸をこがしたい

加賀温泉に行ってきた話をきみことゆりこにする、母マツ。

父ジョージ、あほなことばかりして、たくさん笑かしてくれたという。

強い痛み止めを飲んでる、と。

してやれることはないか何度も聞いたが、なんもない、と言われた。

せやからできることは、泣かんことや、とマツ。

うちで、看よ。ときみこ。

うん、うちで、看よ、とマツ。

翌日、

美術評論家のひとが、八郎の作品をみて、金賞はまだ難しいな、と批評。

そこからの情報で、ジョージ富岡が、年末に信楽にくる、とか。

八郎と父ジョージで工房で談笑していると、きみこが怒鳴り込んでくる。

八郎が、問屋からのコーヒー茶碗の注文の電話を勝手に断ったことを、怒っているきみこ。

できるかどうかはうちがきめる!うちの仕事や!

それに対し、

断ってないで。やりたいんやったら、やったらいい。と言い、

そして、

作業テーブル、勝手に片付けんといてな。メモとかあんねん。あとでやろうとしてそのままにしてたりするから 、と八郎。

あとでやるかなんてわからへんやん!

タケシ寝かしつけたりしたあとやん

そのふたりの言い合いの様子をみて、出て行ってしまうジョージ。

一方、おおのさんとこの喫茶店、Sunny Coffee。 ゆりこが、おおのさん夫妻と話してる。

父ジョージの病気のこと。

ジョージの容態は、秋になり、ずっと深刻になった。

工房では、

父ジョージが、たくさんおいしく食べられるような、大きい器を作ろう、と。きみこと八郎。

家族みんな、その器に、おもいおもいの絵を描きこむ。

きみこも、おもいを、そこにこめる。

◆ 第 75 話

思いをこめて、器に絵を描き込む。

ほぼ寝たきりになってしまった、ジョージ。

そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

おおのさんとこの旦那は、ジョージの分まで飲むんや、と言って、朝まで毎晩酒飲んでる。

戦地でしんどいとき、あれくいたい、なにくいたい、みたいな話をしてたと。

いつか、信楽きたら、うまい松茸ごはんごちそうします、とおおのさん、ジョージに話してたとか。

でも、その約束、まだ果たしてないねん。
約束、はたせんかった、、

それをきいて、おおのしんさく、立ち上がり、

「ほんなら、松茸取りに行こう! 」と、おおのの旦那連れて、夜中に出かける。

一方、器を焼き上げ、しんみりと見つめるきみこ。

川原家、夜。

おおのさんたちが、松茸を持って、訪れる!

松茸ごはんを作る。

病床のジョージのとこへ、松茸持ってきたで、と話する。

ありがとな、こいつ、ひとりになるさかい、ええ男、紹介してくれ、とジョージ。

ジョーさんよりええ男、おらへんやん、とおおのさんの旦那

マツさんにはうちがついてるから、大丈夫や、とおおのさんの奥さん。

作った器に松茸ごはんたっぷりいれて、持ってくるきみこ。

「この器、みんなで描いて作ったんやで。」

「松茸で、器みえへんやん」とジョージ。

急いでみんなで松茸ごはんをかきこんでたべる。

松茸ごはん食べ、器の絵柄をジョージにみせる。

しばらく見つめ、

「これ、なんぼや….値段はつけられへんな….心、みんなの心が、よう伝わった….ええ皿や。ええ皿や。….仲良うせえよ。お父ちゃんとお母ちゃんは、喧嘩したことなんか、あらへん。ふたり、仲良うせえ、な。なおこもゆりこも、ええ人、出会えたらええな….」

と涙で声をつまらせながらジョージ。

泣かんようにこらえる家族の面々。

心配する家族だが、ジョージ、放屁をかまして、大丈夫や、とみんなを笑わせる。

一同、部屋を去る中、ジョージ、きみこを呼び止める。

「きみこ、頭になんかついとんで。 こっちこい。」

近くにきたきみこ、ジョージ、きみこの頭を、ポンポン、となでる。

それはまるで、子供のころのきみこをそこにみているかのような。

そして、

「もう、ええで。またな。」

と言って、ジョージ、目を閉じる。

きみこ、

「寝んといて。まだ、起きてようや。話しようや。な。なにがええかな、どんな話がええやろ、そや、はじめて琵琶湖みたときの話しよか。お父ちゃん、元気いっぱい、走ってたな。また、みんなでいこな。海や、いうて走ってな。ほんで、お父ちゃんまたいうてな、海ちゃうで、湖やで、日本一の湖や、そういうて、わろてな。一緒に、わろてな。」

と言葉をかける。

父ジョージはそのまま、目覚めることはなかった。

◆ 第 76 話

死んでしまった、父ジョージ。

葬式。

なおこは、葬式には間に合わなかった。

そして流れる、Superflyのフレア。

喪主は、八郎が引き受けた。

父ジョージのおかげで、いまの僕がある、と喪主の、あいさつで八郎が言ったこと、感謝するきみこ。

ジョージに、仲良うせえ、と言われた、ときみこに話す、八郎。

これまで、なんだかすれ違ってたところ、お互いにぶつけあう。

八郎の親切、優しさが、あだになったり。

しかし、イライラ、それは、やはり仕事が満足にできてないからなのでは、と、思い当たるきみこ。

「忙しい日々は続くで。そうして、積もり積もっていくで。」

「仕事のことはあるが、もうひとつのところわかってたらええんやないか。きみこのこと、好きや。」と八郎。

「うちは、あんたしかおらん。あんたいないと生きていけん。嫌われたくない。」ときみこ。

くちづけようとする瞬間、たけしが入ってきて、ふと止まる。笑いが漏れる。

そして、ある雪の日。

きみこがたけしに絵本読み聞かせてる。

そこへ、なおこが帰ってきた。

鮫島、という男を連れて。

なおこも、派手な装い。

きみこ、いったん鮫島を外に出し、なおこに問いただす。

なんで帰ってこなかった、と問いただすきみこ。

それに対し、なおこ、

「電話で、大丈夫やから帰ってこんでええ、帰ってくんな、と言われたから帰らなかった」と。

「それでも普通、帰ってくるもんやろが、会いたくなかったんか?」とキレるきみこ。

「会いたかったに決まってんやろ。うちはずっとお父ちゃんのいうことその逆らってばっかやったから、最後くらい、言うこときこう、おもったんや」

と言って、涙を流すなおこ。

堪忍な、ときみこ。

うちには、元気でうっとおしくて暑苦しい、そんなお父ちゃんしか記憶にない、となおこ。

ええな、元気な、お父ちゃん。ときみこ。

◆ 第 77 話

お父ちゃんに作った大皿の話を、なおこにするきみこ。

それはええから、とりあえず、鮫島さん中に入れてええか、となおこ。

言うときたいことがある、と。2人のこれからのことで。

まさか結婚?!

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

なおこと鮫島は、半年くらい前に出会ったとか。

なんだか、調子のいい感じの、鮫島。
失言が多い。

本題に入るふたり。

ふたりして、会社を辞めたという。

そして、ふたりで大阪で商売をはじめるという。

一発当ててやるで!!と。

しかし、いったいどんな商売か。

なんか販売していく、というぼんやりしたビジョンしかないなおこ。

これは報告やから、賛成反対を聞きにきたんやないで!と、強気ななおこ。

うちは、これからの人生、思うようにやらせてもらいます!!と、鮫島と頭を下げる。

そして工房で、大皿をみるなおこ。

「お父ちゃん死んで、ほんまに悲しいで、でもな、うちは、自由を手に入れたんや」ときみこに伝える。

明るく去っていく。

たけしを寝かしつけるきみこと八郎。

八郎に、なおこの話をするきみこ。

空襲のとき、なおこの手を離してしまった
時の話、自由にさせてたつもりが、お父ちゃんなくなって自由になった、と言ったことについて。

「そやけど、親が亡くなって、こどもは自由になる、っていうで。きみこは、思わへんの、そういうこと。」と八郎。

「自由って、なんやろな、、」ときみこ。

ジョージ富士川がいうところの、

自由は不自由や。

ジョージ富士川、週末に信楽にくる。

しかし、日曜、たけしが風邪で熱を出してしまう。

看病しようとバタつくふたりだが、いいから、ジョージ富士川みておいで、と母マツ。

きみこは結局出かけず、たけしの看病。

翌日

八郎、ジョージ富士川をみてきた感想を、きみこに話す。

そこには、てること丸熊の社長トシハルさんもいたと。

そして、きみこにジョージ富士川をあわせたくて、八郎、声をかけてみたと。

八郎に連れられ、きみこ、工房までいき、中に入ると、そこには、ジョージ富士川が!!

きみこ、大変驚き、言葉を失う。

◆ 第 78 話

ジョージ富士川と会い、あまりに驚き、あわてふためく、きみこ。

そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

ジョージ富士川実演会、川原工房で、開催だ!

あらためて、ジョージ富士川にあいさつをするきみこ。

大阪にいた時、ジョージ富士川が講師をする学校に行こうとしてたことなど、積年の思いを語る。

とにもかくにも、ジョージ富士川実演会、開催。

そとに、大きな紙を敷いて、そこに、こどもら、大人たち、おもいおもいの絵を描いてもらう。

さぁ描け! 好きなように描け!とジョージ富士川。

「こうすればあかんなんて決まりごとは、あらへんのや。自由は不自由や、そんでその先にまた自由がある。」

ペンキでわやくちゃになりながら、色と戯れる。

そして、ジョージ富士川と出会った日から、八郎は、猛然と作品づくりに励んだ。

きみこも、自由に作ってみたい、と、思うように。

八郎は、作品を春の陶芸展に出展し、ついに金賞を受賞。

みなお祝い。そして、受賞作品を巡って、みんな引き取りたがったが、工房の中に、おいておくことにした八郎。

そして、きみこに、「次はきみこの番や」と八郎。

創作の産みの苦しみに直面するきみこ。

つちをこねる。

父ジョージの最期の日のことを、思い出す。

つちをこねながら、手が止まってしまうきみこ。

父ジョージのことを思い出し、涙が。

父を見送ってから、はじめて、泣くことができた。

感情の動きとともに、創作の手も、動き出した。

誰のためでもない、自分だけのために、自由に、はじめて自由に、作った。

きみこ、はじめての陶芸作品。

★感想

父ジョージ、死す。最後に、きみこの頭を撫で、またな、と目を閉じたところ、涙無くしては見れぬ場面。 それから、ジョージ富士川の実演会を経て、自由とはなにかを考え、作品づくりにはげむきみこ。手が止まり、涙が流れる。ジョージが死んでから泣けていなかった。涙を流し、感情が動き、また、創作の手が動き出す、という描写が秀逸。内容盛りだくさん、エモーショナルな場面盛りだくさんの、濃厚な週であった。

小杉湯難民はここへ行こう。小杉湯に似ている銭湯は阿佐ヶ谷玉の湯で決まり。

小杉湯の暖簾をくぐり、

靴箱をみると、

全然空いてないんですよ。

この段階で嫌な予感が脳裏をよぎるのですが、

やっぱり銭湯の体になってるんで、

諦められないわけです。

しかも、小杉湯ですよ。替えがきかないわけですよ。

 

番台でお金を払い、ロッカーまで行くのですが、

ロッカーも全然空いてないんですよ。

 

ようやくロッカーのカギを手に入れ、

ロッカーに着替えや荷物を入れて、

タオルを持ち浴槽に行こうとするのですが、

もう嫌ぁぁぁーってなるわけです。

 

なにがって人の数がすごくて、

ここ帝愛??ってなるわけですよ。

小杉湯は本当にいい銭湯だと思います。

だからこそ混んでしまうジレンマ。

小杉湯は遅い時間になればなるほど、

人が多いような気がします。

狙い目は18時から21時の間かなと、

ただしやっぱり遅い時間しか行けないって方いるんですよ。

どうしても小杉湯に入りたいのに入れない、

そんな小杉湯難民に朗報です。

私見つけました。同じような銭湯。同じような楽園を。

ただし、やっぱり小杉湯のアメニティや綺麗さには勝てないのであしからず。

 

ただ私の似ているというのは整い方の話です。

これが一番重要ですよね。銭湯って。

 

阿佐ヶ谷の小杉湯こと玉の湯という銭湯について

 

玉の湯は阿佐ヶ谷にあり、人の数も少ない銭湯です。

お休みが多い銭湯だったのですが、最近は安定して営業しています。

古めかしくはあるのですが、清掃がしっかり行き届いており、清潔感があります。ボディソープやシャンプーなどは番台でもらえますし、なにより、おばちゃんの愛想がちょうどいい感じがとてもよいです。小杉湯のオーナーの愛想とシンクロしている部分があります。

サウナが別料金ですが、熱風呂がありサウナがなくても交互浴を楽しめます。サウナがなくてもよいというところは小杉湯と一緒です。

 

玉の湯のおすすめするところ

 

熱風呂と水風呂の温度差がすごくいいです。ここはみんないろいろなこだわりがあると思うのですが、ここの温度差は絶品です。

あと、水風呂が綺麗。しかも広い。これは重要なんですよ、僕としては。

バイブラでずっと冷たい水風呂を味わえます。バイブラはぶくぶくのことですね。ぶくぶく嫌いの人もいますが、ぶくぶくはいいもんですよ。ぶくぶくなしではもう生きていけないっていう人もいるんじゃないでしょうか。

最後にぬるめの風呂があるってことですね。小杉湯でいうミルク風呂だと思ってもらえれば大丈夫です。

おまけをつければ、サウナと水風呂のあいだにただ座るだけの休憩スペースが設けられているところもにくいですね。

 

似ているようで似ていないのが銭湯です。

その中で似ている銭湯があるというのは奇跡に近いです。

 

小杉湯難民の方、一度玉の湯へ行ってみてください。

マンガは読めないし、おしゃれじゃないし、若者向けではないけど、

交互浴して、ぬるま湯入って、銭湯を出るころには、

小杉湯かよってつぶやいていますので。

1988年生まれの戸田恵梨香が陶芸家として信楽焼を追求していく101回目の朝ドラ、スカーレット 視聴の記録 第12週 「幸せへの大きな一歩」

9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。

1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。

朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。

第 12 週 「幸せへの大きな一歩」

★今週のざっくりしたまとめ

・正月。なおこも実家帰ってくる。雑煮を食べるのもそぞろに、出かけるきみこ。きみこと八郎は、出品にむけて、正月返上でがんばっている。
・八郎、出品作品もあるのに、おおのさんとこが新しくひらくカフェのコーヒー茶碗も請け負ってしまう。
・心配するきみこ。
・ひとから作品を求められることが、作り手のはげみになるのだ、と八郎。
・わたしにも、作らせてほしい、ときみこ。
・しかし、そんなすぐ、うまくいかない。ものづくりは厳しい。
・陶芸も絵付けもおんなじや、作ってるひとの気持ちが、相手に伝わる。どんなものづくりでも、それは一緒や、と八郎.
・コーヒー茶碗の中のデザインでセンスを発揮するきみこ。
・あれこれしてるうちに、八郎の作品、入賞。
・各方面からお祝いに。
・八郎に対し、きみこを、頼む、と父ジョージ。
・結婚の写真撮影。
・写真撮影の最中、おおのさんとこに納品したきみこのコーヒー茶碗をみて、発注したいという人が現る。
・せっかくのチャンスだったが、きみこ、実力不足ゆえに、断る。
・そして時は流れ、昭和40年、1962年。 かわはら工房、を営んでる、きみこと八郎。息子のたけしもいる。
・信楽の、川原家で、きみこ夫婦の生活。

◆ 第67 話

昭和35年の正月、東京から、なおこが信楽の実家に帰ってくる。

みんなワイワイ迎えいれる。

父ジョージ、残念なお知らせや、雑煮のもちは、ひとり一個やで、と。

なんやそれ! まぁわかったわ。

そして、ちょい待て!残念なお知らせの後には、いいお知らせや、といい、

デーン!と、

電話! の披露。

ついに、川原家にも、電話が引かれた!

そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

朝ごはんの配膳しながら、八郎の話などしてる。 出品に向けて、正月返上で頑張ってる。

きみこ、雑煮食べるのもそぞろに、八郎と、おおのさんとこへ出かける。コーヒー茶碗のデザインの打ち合わせ。

二種類、作ることに。計20個。

そんなん間に合うの?!と心配するきみこ。

そして、コーヒー茶碗、請求するのもおかしいで、世話になってるしんさくのとこや、開店祝いの、贈り物や、と八郎。

土の値段もかかるのに、一銭ももらわないこと、納得できないきみこ。

僕はまだ、陶芸家じゃない。一銭もいただかない。と八郎。

「納得いかないけど、受け入れます。」ときみこ。

「気強いな。そういうとこも好きやで!」と八郎。

「そんなん言うてる場合じゃないで!今回、出品してダメだったら、結婚も陶芸家の夢もなしや、ってお父ちゃん言うてたで!」ときみこ。

それを聞いて、あわてる八郎。

急いでつくらな!

そして、

「ソヨダさんは作品に集中して、コーヒー茶碗、うちにやらせてや。」ときみこ。

しかし、

「それはあかん。まだあかん。」と八郎。

ものづくりは、基礎が大事や。

人前に出る、茶碗や。

コーヒー茶碗20個、黙々とつくる八郎。

その様子を側で見ながら、悔し涙流す、きみこ。

なんで泣いてんのや!とあわてる八郎。

「ソヨダさんの考えは間違ってへんけど、無茶したかった!作りたかった! 一緒に乗り越えたかったんや!」ときみこ。

◆ 第 68 話

ソヨダさんの考えは間違ってへんけど、無茶したかった!作りたかった! 一緒に乗り越えたかったんや!ときみこ。

それを聞き、八郎、部屋を出てってしまう。

そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

そして、戻ってくる八郎。

きみこの手を取り、ろくろの前にすわらせ、

きみこもコーヒー茶碗手伝うこと、おおのさんから了承得てきた、と。

筋を通した。

きみこ、嬉しそうな顔。

そして、ろくろを回す。

真剣な眼差しでその様子を見つめる八郎。

きみこ、一度作ったものを、またもどし、もう一度ろくろ回す。

コーヒー茶碗作るのも、簡単なことではない。

何度も何度も繰り返す。

八郎が作ったやつのようには、なかなかできない。

一個つくるのに、三カ月はかかるな…

そのことでも、わかってよかった。

きみこはまだ、修行が必要。

「陶芸も絵付けもおんなじや、作ってるひとの気持ちが、相手に伝わる。どんなものづくりでも、それは一緒や」

と八郎。

そして、八郎は自分の作品と向き合い、きみこはコーヒー茶碗と格闘。

川原家では、家族で福笑いしてる。

徹夜になるから、帰れない、ときみこから電話。

やきもきするジョージ。

そんな中、

「うち、お給金あがるで!休み明けから、副班長やで!せやから、パーマネント、あててもええですか!」

となおこ。

「まぁええわ、ぶさいくなんなよ」

とジョージ。

ならへんわ! マリリンモンローみたいになったる!

そして、徹夜で作業してる様子、みてこい、と母マツに頼むジョージ。

母マツ、こっそりみにいくと、八郎は、寝ている。

きみこ、ろくろに向かいあって、コーヒー茶碗つくり続けてる。

母マツにきづくきみこ。

すごいなぁ、と感嘆する母マツ。

ニンマリするきみこ。

そしてあさが来た。

夜通しつくり続け、やっと、ひとつ。
満足のいく形のコーヒー茶碗が、できた。

◆ 第 69 話

朝。起きて、作業はじめる、きみこと八郎。

きみこ、八郎の寝癖をみて、

はよ、一緒に寝れるようになりたいな、と。

どきりとする、八郎。

きみこ、なおこが描いた、八郎の似顔絵を見せる。

雑な絵!

そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。

コーヒー茶碗は、素焼きを終え、ユウヤクをかける。
そして、本焼きへ。

本焼き。最後の最後は、作り手の手から離れ、仕上がり、運に任せられる。

ユウヤクをかける前に、ひとつひとつ、コーヒー茶碗をじっくりみる、八郎。

そのうちの2つをみて、

これだと、本焼きすると、割れる、と八郎。
あくまで、焼いてみないとわからないが….

それを聞き、いまからまた作る、と慌てふためくきみこ。

「きみこ、とにかく、焼いてみないとわからへん。それが、陶芸や。焼きあがるまで、ゆったり待つしかないんや。不安を楽しみに変え。」と八郎。

「そやけど、うち、はじめて作ったコーヒー茶碗や。人様に出すやつや。おおらかに、考えてられへん。」ときみこ。

おおのしんさくのとこへ、状況を伝えに行く、きみこ。

そして、きみこ、戻ってくる。

15日に間に合わせてくれるなら、二個割れても、大丈夫や、と。

そして、お金、払うことにした、と。

おおのさんの夫妻も、しんさくも、タダでもらうわけにはいかへん、と頑なだったと。

しばし渋い顔した後、

「結婚したら、お金のことはきみこに任すわ」と八郎。

結婚したら、5年後は、ふたりの作業場に、ふたりの窯があり。子どもは、8人。

未来予想図を語る。

予定通りに、しよな、ときみこと八郎。

そして、

「キスはいつするのや」

と八郎。

え、となるきみこ、八郎は真剣、

ふたり、近づいていく…

◆ 第 70 話

キスはいつするんや、と八郎

それは、結婚式のあたりに、ときみこが、まごまごしてると、八郎、

全部予定通りのつもりなん? 僕も男やで、と、口づけ、迫る!

口付けする刹那、きみこ、コーヒー茶碗の中に描く柄、思い付いた、と。

ロマンスと創作の相乗効果!

そして、仕上げ、本焼きへ。

ながれる、superflyのフレア!

きみこの作ったコーヒー茶碗、焼きあがる。

やはり二個、割れてしまった。

なにがあかんのか考えるのは、とりあえず後。

おおのさんとこに、完成したやつを持っていく。

大変、気に入ってもらえる。

お金も、いただいた。

「それは、夫婦貯金に、しとこな。」と八郎。

「なんか、うれしいな…コーヒー茶碗で、稼いだでー!! 」とはしゃぐきみこ。

あとは、八郎の出品作品。

賞がでるのは、3月。

もし賞獲得したら、4月には結婚するで!と父ジョージに伝えるきみこ。

父ジョージ、やきもきしてる。どこに住むねん!と。

父ジョージとしては、川原家で住んで欲しい。しかし、今は、部屋が足りない。

大工職人を呼んで、3月末までに部屋増やすのやってくれへんか、と頼み込むジョージ。

一方、おおのしんさく。

女性とうまくいかず、悩んでる。
煮え切らない態度で、フラれ続けてきたおおのしんさく。

お見合い大作戦で出会ったひとにも去られ、高校時代から、通算、13人目!

商品開発室でみんな集まってる、てるこ、きみこ、しんさく、そして八郎。

子ども生まれると、また変わるで、夫婦の関係、ときみこに話してるてるこ。

そこへ、トシハルさん、八郎の作品を見に部屋入ってくる。

緊張の面持ちで、八郎、作品をみせる。

色が、素晴らしい。
感嘆の声。

やり遂げた、八郎!

それは、きみこの笑顔によって、引き出された色だった。

◆ 第 71 話

朝方、お父ちゃん帰ってくる。
青森まで、出張行ってからの、帰り。

疲れて、家入って、すぐ寝る、と。

きみこ、

「お父ちゃん、増築したところ、完成しました、ふた部屋。畳もちゃんと入ってます。うちとソヨダさんの部屋作ってくれて、ありがとうございました」

と、頭下げる。

父ジョージ、まだ結婚するのも決まってないやんけ、と、しどろもどろ

きみこ、今日が、発表の日や、と、神妙な顔。

そう、八郎の作品が使用を取るかどうかの、決定の日。

流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

丸熊陶業では、絵付け火鉢の生産が、またより一層、減っていってた。

きみこのところに、結果を知らせにいく、八郎。

神妙な顔の八郎。

作った、ご飯茶碗や。

と茶碗渡す。

これで毎日、ご飯食べような。これから、ずっと!

と八郎!

なんと、賞を取った!!

その夜、川原家で、みな集まり祝いの席!

めでたい、大きな鯛、日本酒もみな持ち寄る。

受賞祝いと、結婚祝い。

夜中。

宴が終わり、客が帰ったあと、縁側で佇むジョージ。

八郎、そこへ近寄り、日本酒を差し出す。

「まだ、一緒に飲んだことなかったので。」と。

暫し、間があり、

「娘がな。娘が3人おって、男は俺ひとりで。息子が、欲しかったんや。…..きみこを、頼むな。 頼みます。」

と、ジョージ。

そして、グラスを乾杯。

翌日、八郎の姉が、大阪から信楽へ。

こんなんやけど、うちにとっては自慢の弟や。どうぞ、よろしゅうお願いします。と頭をさげる。

そして、結婚の記念撮影の準備へ。

そんな最中、きみこの作ったコーヒー茶碗を、目に止めるひとが現れる…

◆ 第 72 話

結婚式の準備の最中、おおのしんさくとこの喫茶店で、きみこの作ったコーヒー茶碗を目に止めるひとがあらわれる…

そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。

きみこのコーヒー茶碗に、注文が入り、きみこ、急いでおおのさんとこの喫茶店に行くことに!

いますぐいかんと!

いや、写真撮ってからにせえよ、となる一同。

いまいかれへんやろ、あとにせえ!

あとにして、逃げへんやろか、、

あとにせえ!

「一個、400円で買い取る、言うてくれた」ときみこが言うと、

ジョージ、顔色変わる。

行け!! となる。

八郎ときみこ、おおのさんとこの喫茶店へ。

きみこのコーヒー茶碗に目をつけたひと、女性、タチバナさん。叔父が新しく開くレストランに、ぜひきみこのコーヒー茶碗を使いたいと。

80個、注文したい、と。

女性陶芸家なんて、なかなかいまへんし。

それを聞いて、きみこ、

うちは女性陶芸家じゃありません。この人がいてくれたから、できたんです、と八郎のほうを見る。

なんと!80個、作れませんか?

…8個、仕上げるのが精一杯でした。自分の電気窯も持ってませんし。うちにはまだ、そんな力、ありません。

そっか、ほな…このコーヒー茶碗の中にお花描くの、ほかで使ってもいいですか?

…はい、どうぞ、よそにお願いしてください。

そして、八郎、

「いつか、二人で独立しよう思ってるんです。すぐに、言うわけにはいきませんから、予定でいうと、一年後か、2年後。二人で独立して、二人の電気窯いれて、作業場もとうって言ってるんです。もし機会があったら、どうか声かけてください。その時には、80個も、100個も、ひとりでつくれる力持ってます。」

と切り込む。

お願いします、ときみこ。

「またええ話があれば、お願いしますね!」とタチバナさん。

川原家にもどるきみこと八郎。

写真撮影、急いですすめる。

そして、時はたち、昭和40年、1962年。

川原工房、を営んでる。

きみこ、八郎、ふたりの作業場。

八郎の作品は、まだ一個五万、とはいかないが、頑張ってる。

きみこは、大量の注文品を請け負って、八郎を支えている。

子供も、うまれてる。

男の子。川原たけし。

そして、父ジョージ、体調すぐれない。

増築の借金もまだ残り、相変わらず貧乏な川原家。

ゆりこは、短大を諦め、食品を卸す会社で、納品の仕事をしている。

しんさくは、相変わらず、はっきりした態度示せず、女性に逃げられてばかり。

そして、夏のある日、ちやこさんが川原工房訪れる。

琵琶湖大橋の取材も終わり、滋賀を離れるかな、と。

きみこも、自分の作品作って、女性陶芸家にならんと、とちやこさん。

しばし談笑し、また、と。

ちやこさん帰り、たけしを風呂にいれる、と八郎。

たけしのいじってた粘土片付けながら、どこか遠い目をする、きみこ。

★感想

八郎との結婚をキメて、幸せへの大きな一歩を踏み出したきみこ。立ちはだかるのは、ものづくり、の厳しさ。陶芸作品、デザインはいいものができても、実際に大量につくっていくまでは至っていないきみこは歯がゆい思いをする。絵付けの厳しい修行を超えたきみこ、また超える山を前にして、これからどうなるか。八郎との結婚生活も、ものづくりがうまくいくかどうかにかかっているだろう。きみこと八郎の、不確かだが、希望のある未来を、見守り、応援したい。父ジョージの体調も気になるが。

2019 年 気持ちがぶち上がった映画 10 本

2019年公開で、劇場で観た、映画は以下のようになる。

クリード2
ホイットニー オールウェイズラブユー
ギャングース
ディアマンティーノ
BlacKKKlansman
ミスターガラス/Glass
バーニング
フロントランナー
アクアマン
ノーザンソウル
ファーストマン
女王陛下のお気に入り
サスペリア
ビールストリートの恋人たち
翔んで埼玉
小さな独裁者 / The Captain
モータルシティ /移動都市
グリーンブック
スパイダーバース
運び屋
イップマン外伝 マスターZ
シンプルフェイバー
岬の兄妹
レゴムービー2
大脱出2
わたしの20世紀
魂のゆくえ /First Reformed
キャプテンマーベル
ハンターキラー
シャザム!
アベンジャーズ エンドゲーム
バースデーワンダーランド
フォーリナー
マルリナの明日
名探偵ピカチュー
アメリカンアニマルズ
プロメア
ゴジラ キングオブモンスターズ
怪獣の子供
旅の終わり 世界の始まり
ザファブル
無双の鉄拳
君と波に乗れたら
凪待ち
ピアッシング
スパイダーマン フアーフロムホーム
新聞記者
トイストーリー4
天気の子
守護教師
アルキメデスの大戦
ワイルドスピード スーパーコンボ
よこがお
ハッピーデスデイ
ハッピーデスデイ2U
ライオンキング
Dance with me
引越し大名
メランコリック
ワンスアポンアタイムインハリウッド
ドッグマン
アドアストラ
エイス グレード
記憶にございません
Us
大脱出3/Great Escape :The Extractonist
宮本から君へ
JOKER
蜜蜂と遠雷
ガリーボーイ
GEMINI MAN
ジョンウィックバラベラム
T34レジェンドオブウォー
NO SMOKING
CLIMAX
ターミネーター ダークフェイト
新聞記者 ドキュメンタリー
ゴッホ 永遠の門
ひとよ
殺さない彼と死なない彼女
アナと雪の女王 2
スターウォーズ エピソード 9
男はつらいよ おかえり寅さん
家族を想う時

計85本。

あっという間に過ぎてしまったようにも思う2019年だが、振り返ってみれば、たくさんの映画を観て、そのたびに、歓喜したり、失望したり、考え込んだり、を繰り返して、豊かな時間を過ごしてきた。ありがとう、映画。

映画に限らずだが、カルチャーに触れることにおいてもたらされる最大の効能は、呼吸ができる、ということだ。気づけば、息がつまるような気分になってしまう日々の暮らしの中で、カルチャーをインプットし、感情や言葉をアウトプットする行為は、切実に欠かせない。

現実に起きていることがディストピアそのもののような状況は令和時代を迎えてさらにどんより深まっているような気もするが、とにかく、2019年観ていて「気分がブチ上がる瞬間があった」映画を以下に10本。

◆ 1 アベンジャーズ エンドゲーム

マーベルシネティックユニバースの、ひとつの大きな終わりを描いた作品。アベンジャーズとサノスの戦いに、終止符が打たれる、エンドゲーム。

劇場で、二回観た。タイムトラベルの設定に突っ込みどころはある。穴がない映画ではない。しかし、2回目も、1回目と同じところで泣いてしまった。

アベンジャーズ、アッセンブル。あの瞬間のブチ上がりを超えるものはこの先ないのではないか、とすら思った。

キャプテンアメリカの物語、トニースタークの物語、その1つの終着点として、これほどまでに、空前絶後なものがあるだろうか。

ラストのラストのラストまで、もう、完璧すぎた。エンドクレジットも、もう、万感の思いって感じ。

エンドゲーム公開前に、観ていなかったこれまでのアベンジャーズ作品を慌てて観てから観たが、そんな自分でも感極まってしまったのだから、長年ずっと追い続けた人にとっては、号泣嗚咽必至だろう。

◆ 2 プロメア

キルラキル、などを手がけてきたチームの、オリジナル映画作品。

終わった後、隣に座ってた二人組が、もうずっとマッドマックス状態だった、と言っていたが、まさに。火に火をくべていく、上げにあげまくっていく展開は圧巻の一言!

スパイダーバースとも通じる、エンタメでもアートでもあるアニメーション表現における最高峰を見せつけられた。

ど派手であるだけでなく、マイノリティとして描かれる、人として扱われない、「バーニッシュ」たちを通して、現代の分断された社会の有様も描く。体制側は都合のいいように情報統制し、バーニッシュの迫害を正当化している。マジョリティの側にいた主人公のガロが、投獄され、マイノリティの側に入る時、個人として、これまで自分が浸かっていた体制側の在り方のおかしさに気づく。

ガロを演じた松山ケンイチ、ガロにとっての恩人でありロールモデルとして崇めている人物クレイを演じた堺雅人のケレン味たっぷりに言い放つフレーズの数々にも胸が熱くなる。

◆ 3 ワンスアポンアタイムインハリウッド

クエンティン・タランティーノ監督が、ハリウッドのあの時代、60年代末に、シャロンテートに起こったことを、B級映画に出る落ち目の俳優とそのスタントダブルの物語とともに描いた作品。

あの、クライマックスの痛快アクションでのブチ上がりもさることながら、かの出来事をめぐり、描かれたことと、描かれなかったこと、そこに思いを馳せると、その優しさと、そして、怒りに、激しくグッときてしまう。

なんでもないような、懸命な日常。ハリウッド、1969年。その愛おしさ。ドリーミーな美しさ。撮影して、家帰って、犬に餌やって、ビール飲んで、テレビ見て。なんだろう、その1つ1つの場面に宿る、永遠性は。ハリウッドの1969年の青春を、パッキング。

映画館で自分が出演している映画を、心底うれしそうに楽しそうに観ているシャロンテート。映画愛、シャロンテート愛が満ち溢れていた。

◆ 4 新聞記者 (2019)

いまの日本を生々しく描いた、社会派フィクション。フィクションを通して、リアルを考える。フィクションの力で問いかける、ジャーナリズムの力。

そして、フィクションなんだけども、ドキュメンタリーよりも、現実の本当のことすぎることを突きつけられ、いたたまれなくなる。

「この国の民主主義は、形だけでいいんだ」というセリフがずどーんと響いた。このままではいけない、と、気持ちがぶち上がった。

松坂桃李演じる内閣情報調査室の官僚の杉浦と、東都新聞の記者、吉岡。それぞれの様子が交互に、比較されるようにして映し出される。それは、意図的に対照的だ。杉浦の方は、冷たく、青い色合いで、無機質に整頓された官僚のオフィス。未来世紀ブラジルの官僚の仕事場も思い出したくらいの、ディストピアな仕事場。

杉浦は、なんだかなぁ、な仕事をこなしながらも、家に帰れば妊娠した本田翼が待っている。いい部屋に住み、でかいテレビがリビングに鎮座。吉岡の仕事部屋の小さいテレビとは対照的。しかし、杉浦は家に帰ってきて、まず冷蔵庫から取り出して飲んだのは、マックスバリューのトップバリューの烏龍茶だ。ここに見える生活感。官僚、人生の成功者、アッパークラスでありながらも、妊娠した妻、家族、責任、その中で、生活に根ざしている存在でもあることが、匂わされている。

高橋和也演じる、外務省時代の杉浦の上司も、とても良かった。良心の呵責に苦しむ男を体現し、忘れがたい印象を残した。

約二週間で撮影されたとのことだが、国会など実景をバキッとスタイリッシュに映し出す撮影、テンポよく緊張感のある展開が素晴らしい。企画製作の河村 光庸氏が抜擢した若き監督、藤井道人 の監督としての手腕が発揮されている。藤井監督は、デビュー作、伊坂幸太郎原作の「オーファーザー」で、奥山和由に見出されたという人物。次回作にも期待が高まる。

◆ 5 ハンターキラー

最高の映画!トラック野郎ならぬ、潜水艦野郎たちの魂と魂のやりとりが、クーデタークソ野郎たちを叩き潰す!

潜水艦の艦長は、新しくそこの艦長になったばかりのジェラルドバトラー。どんな艦長なんだ?と噂話をする戦艦員に対し、俺は叩き上げの潜水艦野郎だ。つまり君たちと同じ。娘の結婚式も父親の葬式も出られなかった。、とあいさつ。的確かつ冷静かつ、ここぞというときには腹をきめて大胆な決断をする艦長に、みんな信頼よせまくり。現場のリーダーとしてのある種の理想を体現するジェラルドバトラー。

水の中、そして陸、それぞれの展開を過不足なくやって、そして、最強の潜水艦ヤブチェンコの登場に結実する。最強、勝ち目のないヤブチェンコ!なぜならロシアの艦長が鍛え上げているから。しかし、それを逆手にとった激アツな展開が活路を開く!

ワイルドスピードシリーズのニールHモリッツ、エクスペンダブルズシリーズのジョントンプソンらが製作に。米海軍とペンタゴンの協力のもと作られたとか。

映画の最後、拍手で〆られていたが、この映画をつくった方々に拍手を送りたい。というか、最後に拍手で終わる映画には名作多し。

◆ 6 ジョン・ウィック パラベラム

この世界観にどっぷりハマってしまった。すごいアクション、見応えのあるアクションの応酬がありながら、しっかりジョンウィックさんの人柄も感じさせるのが素晴らしい。

権威に対して、ナメんなよふざけんな、という精神。犬と車、それはあんたをぶちのめすのに十分すぎる理由だ。掟をやぶり、ムカつくやつをぶち殺し、追放処分を受け、懸賞金をかけられ、街全体から追われるジョンウィック。犬、馬、ハト、と動物たちだけが頼り。そんなジョンウィックのサバイヴする様子に、ぶち上がらざるを得ない。

アクションのバリエーションが豊富!楽しい! 本を使ったり、犬を活用したり、という驚きの楽しい展開から、投げナイフ、ガンフーのアクションのパターンも斬新なアイディアがいっぱい詰め込まれている。

序盤に出てくる、麻酔なしで、酒でごまかしながら銃弾を闇医者に取り除いてもらうシーンなど、痛みを感じさせるハードでタフなシーンもてんこ盛り。

◆ 7 無双の鉄拳

静かに、平和に、へこへこ暮らしていたマドンソク演じるドンチョルさん。愛する妻、ジス、がなによりも大事。金がないが、幸せな暮らし。誕生日に、妻にカニをふるまう。しかし、妻は、そんな金ないのにキングクラブなんて、と顰蹙。帰ってしまう。そのどさくさに、妻は誘拐されてしまった! 売春斡旋組織に誘拐された妻を追うノワールアクションが幕を開ける!

序盤、マドンソクが小市民的にふるまえばふるまうほど、これは、後半に爆発する展開への布石だと思わされ、期待が高まる。ナメてたマドンソクが、超強いマドンソクだった、という展開に、テンションがぶち上がらないわけがない。そして、マドンソクの怒りの動機が、妻への愛ゆえ、というのもナイス。

銃器に頼らず、武器は、己の拳。丸太のような二の腕をぶん回し、悪い奴らをばちこんばちこんぶっ飛ばしていく。

マドンソクの剥いたカニが食いたくなったね。

今作は、かのマドンソク主演の名作「犯罪都市」の制作スタッフが再結集してつくられたという。マドンソクの衣装は、アクションしやすいよう全ての衣装がストレッチ素材だとか。愛がある。

40代になってから主役級をはるようになってきたマドンソク。コワモテでありながら人情味がある。なかなかそういう役者いない、今。これからもマドンソクの映画に刮目していきたい。

◆ 8 JOKER

腐った社会、クソな社会をもろに受け止め、苦悩し、腐った社会で生きる個人として耐えられなくなり、主人公のアーサーフレックがJOKERとして覚醒し、社会への制裁をくだすべく暴発する。それが、アメリカンニューシネマ的に救われず終わるのではなく、社会的熱狂を巻き起こしていく、というのが、危険なところであり、ゾクゾクさせられてしまう、やばい映画。

しかし、そんな物語も、虚実入り混じる、信頼できない語り手、アーサーフレックによって語られるため、どこまでが本当として受け止めていいのかわからない。JOKERの手の中で転がされる。

人生は悲劇だと思っていたが、なんておかしなことに、人生は喜劇だった、とJOKERは言う。客観で悲劇、主観で喜劇、その状況は狂気。観客の観ている、客観は、気づけばJOKERの狂気で、その主観に侵食されている。

発作のようにしておさえきれず苦しそうに出す笑い、うその笑い、やさしい笑い、悲しみの笑い。たくさんの種類の笑いを繰り出す、アーサーフレックの笑い声が、耳にこびりついて離れない。

悲しい時こそ口角あげて笑っていこう、というポジティブ志向がいかに薄っぺらく無意味なことか、よくわかる。悲しいときほど笑っていたら、感情ぶっ壊れたアーサーフレック。

暗黒舞踏を取り入れたようなステップで、階段を超然と降りていくJOKER、あのシーンはやっぱり、ぶち上がる。

◆ 9 クリード 2

ドラゴ親子の物語に深く感動、感涙。

ヴィクタードラゴ役のフロリアン BIG NASTY ムンテアヌの肉体のリアルさ、ハングリーなファイトスタイルのリアルさ、そして、イワンドラゴを演じたドルフラングレンの、多くは語らずともその佇まいで濃密な物語を語る演技の素晴らしさよ。

アドニスたちにとって憎むべき敵役であるはずのドラゴ親子。あばら骨は折るわ、記者会見の場ではかつて殺したアポロクリードの息子のアドニスにむかって「親父より背が小さいな」と言い放つは、ドラゴ親子は決して善玉としては描かれてない。しかし、後半、不思議なことにドラゴ親子にどっぷり感情移入してしまい、クライマックスの試合の場面では、自分でもびっくりするくらい、涙を拭くティッシュやハンカチを持って行かなかったことを後悔するほどに、泣いてしまった。

それはきっと、誰も自分たちの勝ちを信じてくれない、期待してくれない、自分たちは、愛されてもいない、そんなクソみたいな状況であっても、負けられない理由があるから、人生をかけているから、牙を剥き出しにしてファイトを燃やす、パンチを繰り出し続ける、そのドラゴ親子の姿、その切実さに胸を打たれたからなのだろう。

イワンドラゴとヴィクタードラゴの、ロッキー4からの33年間の物語、そこに思いを馳せれば、映画を観た後でも、泣きそうになる。

このドラゴ親子の物語をもっとみたいと、強く思った。

◆ 10 スパイダーバース

必要なのは、勇気だけ。信じて跳ぶ瞬間のブチ上がりといったら!

ヒーローが生まれる話であり、そして、誰もがヒーローになれる、ということを伝える話。

誰もがマスクをつけられる。信じて跳んで、通過儀礼を超えていく。

たくさん出てくるスパイダーマンたちがどれもキャラが立っていて最高だ。グエンはクールでセクシーでかわいい、ペニーパーカーかわいい、スパイダーハムかわいい、スパイダーノワール渋いかっこいい。

そして、スピーディにめくるめく、快楽度がやたら高い映像! アニメーションとして、楽しい、嬉しい!単純にワクワクする。 色んな作画が入り乱れてる。すごい。クリエイティブ。マルチバース! 原子がカラフルにスパークする。スピーディに移り変わる景色。写実的なニューヨークのストリート、コミックブックの世界の再現な映像。なんてワクワクするんだ。感動に言葉が追いつかない。想像力、創造力、飛び立つ勇気。Great Expectation。

主人公のマイルスの聴いている、ポストマローンのSunflowerなど、等身大のマイルス青年が聴いている音楽チョイスもいちいち最高だった。

というわけで、2019年に気持ちがぶち上がった映画10本。

2020年も、低空飛行な日々は続く。映画を観て、気持ちをぶち上げながら、なんとかやっていきたい。

2019年の良かった音楽を選んでみました

【アルバム】
1. MASSIVE ATTACK VS MAD PROFESSOR PART II (MEZZANINE REMIX TAPES ’98)
2. People Under The Stairs – Sincerely, The P
3. The Comet Is Coming – Trust In The Lifeforce Of The Deep Mystery
4. Tyler, The Creator – IGOR
5. さよならポニーテール – 来るべき世界
6. Special Request – Bedroom Tapes
7. Soundstream – Love Remedy
8. 細野晴臣 – Hochono House
9. ENDRECHERI – NARALIEN
10. CHIYORI with LOSTRAINS – Five Waves

(評価不能)3776 – 歳時記

【シングル】
1. Flying Lotus – Spontaneous feat.Little Dragon / Takashi
2. Instant Funk – I Got My Mind Made Up (Late Nite Tuff Guy Remix)
3. Hifi SeanHifi Sean & Crystal Waters – Heavy
4. 工藤将也 – そして今日の夢
5. Floating Points – LesAlpx / Coorabell
6. Schacke – Kisloty
7. DJ Sotofett Feat. Haugen Inna Di Bu – Dub Off ‎
8. Project Pablo – Sofware
9. SAMI-T and CHOZEN LEE – クソメディア~SamiとLeeは殺される~
10 . Moomin – Concrete Grounds

【YouTube】
imoutoid Live at SECO LOUNGE 2008/06/20

【ベストツイート】

他に国内だと元どついたるねんのDaBassが脱退→改名したCoffのソロデビュー
オザケン、国府達矢、こだま和文、TAMTAMのボーカルKURO、KARAVI ROUSHIの新譜、
田島ハルコ、なみちえの動きが面白かったな〜と
そして1番聞いたのはダントツでFlying LotusのTakashiでした

2019年の国産ニューエイジ再評価と環境音楽

今年の個人的最大のトピックは2019年3月に発売された
「KANKYO ONGAKU: JAPANESE AMBIENT ENVIRONMENTAL & NEW AGE MUSIC 1980-90」です
このコンピレーションは外国のレーベルから出てる事に「またやられた」と思う日本人も多くいるでしょう。何よりこのアルバムがアカデミー賞にノミネートされた事にはとても驚きました
なんとなくこの盤で世界中のディガーが血眼になって探していた日本人アーティストも一段落
そして次はなにがくるんだろうとワクワクしている時にいつも基準となってくれるDJの方がいます
CHEE SHIMIZUさん、優れた耳と音楽愛を持ち、
集めることに満足するのではなく自分が聞いたら横に流すというスタンスが好きでよく追っかけています
そんな彼の2019年のフェイバリットが雑誌ele-king vol.25に掲載されたました、
YouTubeで検索してもヒットしない山本邦山の尺八演奏などです、ネクストレベルへ行かれてます
そしてふと思い出したCDがあり、久々聞いてみたんですが
それは今年傑作アルバムをリリースした小沢健二氏の2006年の作品「毎日の環境学」です
米のジャズミュージシャンを起用して作られたこのインストアルバムは、
当時あまり世間には認知されていなかったように思います
この2つのアルバムに共通するもの、それは「環境」です
サティが提唱した「家具の音楽」それの進化系のような気がします
この間、13年で世界情勢は一変してます
特に地球温暖化が深刻で、日本では「千年に一度」レベルの災害が毎年起こるまでになりました
アンビエントを提唱したブライアン・イーノは「癒し」を音楽に入れ込むことに成功し
人々を進歩主義から脱却する事への考えを与えてくれてます
先に紹介したオムニバスは主に80年代の音楽であり、
「癒し」を表現していたのが時代と共にその意味が変わってきました
現在では経済の発展に「待った」をかける音楽としての環境音楽では無く
地球を守ろうという環境音楽に聞こえます
特に毎日の環境学は「学」と入ることからそういった意味が深まってきているように思います
しかし、早すぎたとも思います。
ヴェイパーウェイブによる加速主義にて進化を促進させる手法の先に待ってるのは「死」です
私は脱出より手を取り合いたいと思うので
2020年に必要な音楽は「共存」をテーマにした新しいアプローチだと思います
それにしても何十年も前から叫ばれていた環境問題はいつまで経っても進歩せず、
結局懐古主義が流行ってしまうこの現状は本当に危機感を覚えます
しかし皆同じ思いを持ってるはずだと思います
でもどうすればいいのか分からない、これが「今」だと思います