9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。
1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。
朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。
第 12 週 「幸せへの大きな一歩」
★今週のざっくりしたまとめ
・正月。なおこも実家帰ってくる。雑煮を食べるのもそぞろに、出かけるきみこ。きみこと八郎は、出品にむけて、正月返上でがんばっている。
・八郎、出品作品もあるのに、おおのさんとこが新しくひらくカフェのコーヒー茶碗も請け負ってしまう。
・心配するきみこ。
・ひとから作品を求められることが、作り手のはげみになるのだ、と八郎。
・わたしにも、作らせてほしい、ときみこ。
・しかし、そんなすぐ、うまくいかない。ものづくりは厳しい。
・陶芸も絵付けもおんなじや、作ってるひとの気持ちが、相手に伝わる。どんなものづくりでも、それは一緒や、と八郎.
・コーヒー茶碗の中のデザインでセンスを発揮するきみこ。
・あれこれしてるうちに、八郎の作品、入賞。
・各方面からお祝いに。
・八郎に対し、きみこを、頼む、と父ジョージ。
・結婚の写真撮影。
・写真撮影の最中、おおのさんとこに納品したきみこのコーヒー茶碗をみて、発注したいという人が現る。
・せっかくのチャンスだったが、きみこ、実力不足ゆえに、断る。
・そして時は流れ、昭和40年、1962年。 かわはら工房、を営んでる、きみこと八郎。息子のたけしもいる。
・信楽の、川原家で、きみこ夫婦の生活。
◆ 第67 話
昭和35年の正月、東京から、なおこが信楽の実家に帰ってくる。
みんなワイワイ迎えいれる。
父ジョージ、残念なお知らせや、雑煮のもちは、ひとり一個やで、と。
なんやそれ! まぁわかったわ。
そして、ちょい待て!残念なお知らせの後には、いいお知らせや、といい、
デーン!と、
電話! の披露。
ついに、川原家にも、電話が引かれた!
そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
朝ごはんの配膳しながら、八郎の話などしてる。 出品に向けて、正月返上で頑張ってる。
きみこ、雑煮食べるのもそぞろに、八郎と、おおのさんとこへ出かける。コーヒー茶碗のデザインの打ち合わせ。
二種類、作ることに。計20個。
そんなん間に合うの?!と心配するきみこ。
そして、コーヒー茶碗、請求するのもおかしいで、世話になってるしんさくのとこや、開店祝いの、贈り物や、と八郎。
土の値段もかかるのに、一銭ももらわないこと、納得できないきみこ。
僕はまだ、陶芸家じゃない。一銭もいただかない。と八郎。
「納得いかないけど、受け入れます。」ときみこ。
「気強いな。そういうとこも好きやで!」と八郎。
「そんなん言うてる場合じゃないで!今回、出品してダメだったら、結婚も陶芸家の夢もなしや、ってお父ちゃん言うてたで!」ときみこ。
それを聞いて、あわてる八郎。
急いでつくらな!
そして、
「ソヨダさんは作品に集中して、コーヒー茶碗、うちにやらせてや。」ときみこ。
しかし、
「それはあかん。まだあかん。」と八郎。
ものづくりは、基礎が大事や。
人前に出る、茶碗や。
コーヒー茶碗20個、黙々とつくる八郎。
その様子を側で見ながら、悔し涙流す、きみこ。
なんで泣いてんのや!とあわてる八郎。
「ソヨダさんの考えは間違ってへんけど、無茶したかった!作りたかった! 一緒に乗り越えたかったんや!」ときみこ。
◆ 第 68 話
ソヨダさんの考えは間違ってへんけど、無茶したかった!作りたかった! 一緒に乗り越えたかったんや!ときみこ。
それを聞き、八郎、部屋を出てってしまう。
そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
そして、戻ってくる八郎。
きみこの手を取り、ろくろの前にすわらせ、
きみこもコーヒー茶碗手伝うこと、おおのさんから了承得てきた、と。
筋を通した。
きみこ、嬉しそうな顔。
そして、ろくろを回す。
真剣な眼差しでその様子を見つめる八郎。
きみこ、一度作ったものを、またもどし、もう一度ろくろ回す。
コーヒー茶碗作るのも、簡単なことではない。
何度も何度も繰り返す。
八郎が作ったやつのようには、なかなかできない。
一個つくるのに、三カ月はかかるな…
そのことでも、わかってよかった。
きみこはまだ、修行が必要。
「陶芸も絵付けもおんなじや、作ってるひとの気持ちが、相手に伝わる。どんなものづくりでも、それは一緒や」
と八郎。
そして、八郎は自分の作品と向き合い、きみこはコーヒー茶碗と格闘。
川原家では、家族で福笑いしてる。
徹夜になるから、帰れない、ときみこから電話。
やきもきするジョージ。
そんな中、
「うち、お給金あがるで!休み明けから、副班長やで!せやから、パーマネント、あててもええですか!」
となおこ。
「まぁええわ、ぶさいくなんなよ」
とジョージ。
ならへんわ! マリリンモンローみたいになったる!
そして、徹夜で作業してる様子、みてこい、と母マツに頼むジョージ。
母マツ、こっそりみにいくと、八郎は、寝ている。
きみこ、ろくろに向かいあって、コーヒー茶碗つくり続けてる。
母マツにきづくきみこ。
すごいなぁ、と感嘆する母マツ。
ニンマリするきみこ。
そしてあさが来た。
夜通しつくり続け、やっと、ひとつ。
満足のいく形のコーヒー茶碗が、できた。
◆ 第 69 話
朝。起きて、作業はじめる、きみこと八郎。
きみこ、八郎の寝癖をみて、
はよ、一緒に寝れるようになりたいな、と。
どきりとする、八郎。
きみこ、なおこが描いた、八郎の似顔絵を見せる。
雑な絵!
そして流れる、superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
コーヒー茶碗は、素焼きを終え、ユウヤクをかける。
そして、本焼きへ。
本焼き。最後の最後は、作り手の手から離れ、仕上がり、運に任せられる。
ユウヤクをかける前に、ひとつひとつ、コーヒー茶碗をじっくりみる、八郎。
そのうちの2つをみて、
これだと、本焼きすると、割れる、と八郎。
あくまで、焼いてみないとわからないが….
それを聞き、いまからまた作る、と慌てふためくきみこ。
「きみこ、とにかく、焼いてみないとわからへん。それが、陶芸や。焼きあがるまで、ゆったり待つしかないんや。不安を楽しみに変え。」と八郎。
「そやけど、うち、はじめて作ったコーヒー茶碗や。人様に出すやつや。おおらかに、考えてられへん。」ときみこ。
おおのしんさくのとこへ、状況を伝えに行く、きみこ。
そして、きみこ、戻ってくる。
15日に間に合わせてくれるなら、二個割れても、大丈夫や、と。
そして、お金、払うことにした、と。
おおのさんの夫妻も、しんさくも、タダでもらうわけにはいかへん、と頑なだったと。
しばし渋い顔した後、
「結婚したら、お金のことはきみこに任すわ」と八郎。
結婚したら、5年後は、ふたりの作業場に、ふたりの窯があり。子どもは、8人。
未来予想図を語る。
予定通りに、しよな、ときみこと八郎。
そして、
「キスはいつするのや」
と八郎。
え、となるきみこ、八郎は真剣、
ふたり、近づいていく…
◆ 第 70 話
キスはいつするんや、と八郎
それは、結婚式のあたりに、ときみこが、まごまごしてると、八郎、
全部予定通りのつもりなん? 僕も男やで、と、口づけ、迫る!
口付けする刹那、きみこ、コーヒー茶碗の中に描く柄、思い付いた、と。
ロマンスと創作の相乗効果!
そして、仕上げ、本焼きへ。
ながれる、superflyのフレア!
きみこの作ったコーヒー茶碗、焼きあがる。
やはり二個、割れてしまった。
なにがあかんのか考えるのは、とりあえず後。
おおのさんとこに、完成したやつを持っていく。
大変、気に入ってもらえる。
お金も、いただいた。
「それは、夫婦貯金に、しとこな。」と八郎。
「なんか、うれしいな…コーヒー茶碗で、稼いだでー!! 」とはしゃぐきみこ。
あとは、八郎の出品作品。
賞がでるのは、3月。
もし賞獲得したら、4月には結婚するで!と父ジョージに伝えるきみこ。
父ジョージ、やきもきしてる。どこに住むねん!と。
父ジョージとしては、川原家で住んで欲しい。しかし、今は、部屋が足りない。
大工職人を呼んで、3月末までに部屋増やすのやってくれへんか、と頼み込むジョージ。
一方、おおのしんさく。
女性とうまくいかず、悩んでる。
煮え切らない態度で、フラれ続けてきたおおのしんさく。
お見合い大作戦で出会ったひとにも去られ、高校時代から、通算、13人目!
商品開発室でみんな集まってる、てるこ、きみこ、しんさく、そして八郎。
子ども生まれると、また変わるで、夫婦の関係、ときみこに話してるてるこ。
そこへ、トシハルさん、八郎の作品を見に部屋入ってくる。
緊張の面持ちで、八郎、作品をみせる。
色が、素晴らしい。
感嘆の声。
やり遂げた、八郎!
それは、きみこの笑顔によって、引き出された色だった。
◆ 第 71 話
朝方、お父ちゃん帰ってくる。
青森まで、出張行ってからの、帰り。
疲れて、家入って、すぐ寝る、と。
きみこ、
「お父ちゃん、増築したところ、完成しました、ふた部屋。畳もちゃんと入ってます。うちとソヨダさんの部屋作ってくれて、ありがとうございました」
と、頭下げる。
父ジョージ、まだ結婚するのも決まってないやんけ、と、しどろもどろ
きみこ、今日が、発表の日や、と、神妙な顔。
そう、八郎の作品が使用を取るかどうかの、決定の日。
流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
丸熊陶業では、絵付け火鉢の生産が、またより一層、減っていってた。
きみこのところに、結果を知らせにいく、八郎。
神妙な顔の八郎。
作った、ご飯茶碗や。
と茶碗渡す。
これで毎日、ご飯食べような。これから、ずっと!
と八郎!
なんと、賞を取った!!
その夜、川原家で、みな集まり祝いの席!
めでたい、大きな鯛、日本酒もみな持ち寄る。
受賞祝いと、結婚祝い。
夜中。
宴が終わり、客が帰ったあと、縁側で佇むジョージ。
八郎、そこへ近寄り、日本酒を差し出す。
「まだ、一緒に飲んだことなかったので。」と。
暫し、間があり、
「娘がな。娘が3人おって、男は俺ひとりで。息子が、欲しかったんや。…..きみこを、頼むな。 頼みます。」
と、ジョージ。
そして、グラスを乾杯。
翌日、八郎の姉が、大阪から信楽へ。
こんなんやけど、うちにとっては自慢の弟や。どうぞ、よろしゅうお願いします。と頭をさげる。
そして、結婚の記念撮影の準備へ。
そんな最中、きみこの作ったコーヒー茶碗を、目に止めるひとが現れる…
◆ 第 72 話
結婚式の準備の最中、おおのしんさくとこの喫茶店で、きみこの作ったコーヒー茶碗を目に止めるひとがあらわれる…
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
きみこのコーヒー茶碗に、注文が入り、きみこ、急いでおおのさんとこの喫茶店に行くことに!
いますぐいかんと!
いや、写真撮ってからにせえよ、となる一同。
いまいかれへんやろ、あとにせえ!
あとにして、逃げへんやろか、、
あとにせえ!
「一個、400円で買い取る、言うてくれた」ときみこが言うと、
ジョージ、顔色変わる。
行け!! となる。
八郎ときみこ、おおのさんとこの喫茶店へ。
きみこのコーヒー茶碗に目をつけたひと、女性、タチバナさん。叔父が新しく開くレストランに、ぜひきみこのコーヒー茶碗を使いたいと。
80個、注文したい、と。
女性陶芸家なんて、なかなかいまへんし。
それを聞いて、きみこ、
うちは女性陶芸家じゃありません。この人がいてくれたから、できたんです、と八郎のほうを見る。
なんと!80個、作れませんか?
…8個、仕上げるのが精一杯でした。自分の電気窯も持ってませんし。うちにはまだ、そんな力、ありません。
そっか、ほな…このコーヒー茶碗の中にお花描くの、ほかで使ってもいいですか?
…はい、どうぞ、よそにお願いしてください。
そして、八郎、
「いつか、二人で独立しよう思ってるんです。すぐに、言うわけにはいきませんから、予定でいうと、一年後か、2年後。二人で独立して、二人の電気窯いれて、作業場もとうって言ってるんです。もし機会があったら、どうか声かけてください。その時には、80個も、100個も、ひとりでつくれる力持ってます。」
と切り込む。
お願いします、ときみこ。
「またええ話があれば、お願いしますね!」とタチバナさん。
川原家にもどるきみこと八郎。
写真撮影、急いですすめる。
そして、時はたち、昭和40年、1962年。
川原工房、を営んでる。
きみこ、八郎、ふたりの作業場。
八郎の作品は、まだ一個五万、とはいかないが、頑張ってる。
きみこは、大量の注文品を請け負って、八郎を支えている。
子供も、うまれてる。
男の子。川原たけし。
そして、父ジョージ、体調すぐれない。
増築の借金もまだ残り、相変わらず貧乏な川原家。
ゆりこは、短大を諦め、食品を卸す会社で、納品の仕事をしている。
しんさくは、相変わらず、はっきりした態度示せず、女性に逃げられてばかり。
そして、夏のある日、ちやこさんが川原工房訪れる。
琵琶湖大橋の取材も終わり、滋賀を離れるかな、と。
きみこも、自分の作品作って、女性陶芸家にならんと、とちやこさん。
しばし談笑し、また、と。
ちやこさん帰り、たけしを風呂にいれる、と八郎。
たけしのいじってた粘土片付けながら、どこか遠い目をする、きみこ。
★感想
八郎との結婚をキメて、幸せへの大きな一歩を踏み出したきみこ。立ちはだかるのは、ものづくり、の厳しさ。陶芸作品、デザインはいいものができても、実際に大量につくっていくまでは至っていないきみこは歯がゆい思いをする。絵付けの厳しい修行を超えたきみこ、また超える山を前にして、これからどうなるか。八郎との結婚生活も、ものづくりがうまくいくかどうかにかかっているだろう。きみこと八郎の、不確かだが、希望のある未来を、見守り、応援したい。父ジョージの体調も気になるが。
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