9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。
1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。
朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。
第 14 週 「新しい風が吹いて」
★今週のざっくりとしたまとめ
・父ジョージの死から3年。八郎の名は、だいぶ広まり、生活は楽に、しかし、当の八郎は、息苦しさを感じていた。
・5月の銀座の個展を前に、素晴らしい作品とはなんなのか、と悩む八郎。
・ 一方、おおのしんさくとゆりこの距離が接近。結婚も目前の様子。
・そんな最中、かつての深野シンセン先生のもとで一緒にやってた弟子1号2号の二人が、きみこと八郎に面倒をみてほしい、弟子にしてほしい、と、若い女性を連れてくる。
・銀座の個展もあるから、弟子を迎えいれる余裕はない、断ろう、とするも、その若い女性、マツナガミツ、かなりグイグイくる。
・やはりダメだ、となり、引き下がり、帰る間際、かわはら工房にドロボウはいる。 マツナガミツ、捕まえる。かわはら工房にいた前の弟子!
・取られたのはノート一冊。それを取り返し、マツナガミツ、もう一度弟子にしてもらえないか頼みに行く。
・とりあえず、おにぎりをマツナガミツに作ってやるきみこ。その間、八郎はマツナガミツの別れた陶芸家の元カレについてなど話をきく。
・きみこが、弟子にしてやろう、と八郎にたのみ、マツナガミツ、弟子に。
・夜遅くまで修行がんばるマツナガミツ。
・そんな最中、八郎に、新しい色を出すために、土を変えてみてはどうか、と思い切って提案するマツナガミツ。
・きみこも、それに便乗して、八郎に新しいこと試すよう促す。
・ きみことは、違う人間や、と八郎。
・きみこはきみこで、自分の作品づくりに邁進。
・きみこの才能に嫉妬し、隣でそういうきみこがいることに辛さを感じるということをマツナガミツに吐露する、八郎。
◆ 第 79 話
父との別れを経て、ただ無心に、はじめての作品を作り上げたきみこ。
そして、3年が経ち。きみこ、31歳に。
戸田恵梨香の実年齢においついた。
流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
たけしも大きくなってる。
小学生だ。
なんだか、かつてのきみこも思わせる。
ゆりこは、しんさくと二人で飲みに行ったりしているようだ。
八郎は、銀座で個展決まったりしてる。
深野シンセン先生から届いた年賀状を壁に飾るきみこ。
八郎の名は、だいぶ広まり、生活は楽になった。しかし、当の八郎は、息苦しさを感じていた。
母マツは、お母さん合唱団に参加したりしてる。いろいろ忙しいきみこにかわり、参加。
家の家事は、炊飯器、洗濯機、冷蔵庫もあり、だいぶラクに。
たけしが寝静まった夜、作品づくりにいそしむ、きみこと八郎。
きみこは、賞に応募するでもなく、自由に作品づくりに励んでいる。
静かな、夜のひととき。
八郎も、一番好きな時間や、と。
しかし、5月の銀座の個展を前に、悩む八郎。
素晴らしい作品とは、いったいなんだろう。
みてても飽きない作品なのでは、ときみこ。
いろいろ話す二人。
一日の終わりの、ふたりですごすこの時間が、一番好きや、と八郎。
◆ 第 80 話
かわはら工房。明日、大事なはなしがある、と、弟子のふたりにつたえるきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!
弟子はいらん、ということにした、八郎。
銀座の展示に向け、集中していくことにした。
おおのしんさく、かわはら工房訪れる。
火まつりに、八郎でてくれないか、と頼みにきた。
すっかり有名になってしまった八郎。八郎先生。
おおのしんさく、最近はきみこの妹のゆりことよく飲みに行ってる件について、きみこ、問いただす。
飲みに行って、どんな話してんねん、と。
きみこと八郎で、問いただす。
ついにおおのしんさく、口開く。
結婚して夫婦になってな、思い描いたような夫婦に、なってないやん、とおおのしんさく。
面食らうきみこと八郎。
きみこと八郎が付き合いはじめ、結婚して、工房つくって、というのを全部みてきたおおのしんさく。
ええ夫婦になってる、っていう風に思ってたが、この2年半ほど、きみこ、お茶いれて、亭主の面倒見てばっか。
いまは、かわはら工房やなくて、八郎工房になっとる。いまのきみこはきみこやない、と、おおのしんさく。
そんなことないわ!ときみこ。
無理してたらな、いつか歪むぞ、とおおのしんさく。
取っ組み合いの喧嘩をしかけるおおのしんさくときみこ。とめる八郎。
一通りわちゃわちゃし、落ち着き、
そんなことより、ゆりこと、付き合ってんちゃうの?ときみこ。
付き合ってへんわ、とおおのしんさく。
ほな帰り!とおおのしんさくを帰らすきみこ。
その夜。
夜食で、ゆで卵つくるきみこ。
八郎、きみこに、作品つくってほしい、という話する。
おおのしんさくに指摘されたこと、八郎も気になってた。
きみこ、しかし、ユウヤクの付け方、焼き方、密かに勉強しまくってた。ユウヤクの調合の仕方、スラスラと語るきみこ。
八郎に追いつくべく、人知れず勉強してた。
八郎、驚く。
きみこはやはり、只者ではない。
◆ 第 81 話
去年の秋から預かってた弟子ふたりに、やめてもらうことにした、きみこ。
まだなんにも教わってないで!と怒る弟子ふたり。
申し訳ない!ときみこ。
そんな折、川原家を訪れたのは、
絵付け火鉢のときフカ先生のところで一緒にやってた、弟子1号と2号!
10年ぶりの再会。
ふたりは、若い女性を、連れてきた。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
一方、きみこが次世代展というところに作品を出す話を、キュレーターの人に対してしている八郎。
きみこの作品をみて、
「アイデアだけでやってるうちはまだええんや。これに知識がついてきたら大変や。豊富な知識に裏打ちされた自由奔放な作品ほど、怖いものはないで」と評す。
八郎、神妙な顔でそれをきく。
八郎は、落ち着いてしまったな、とそのキュレーター。
奥さんに才能ある、なんていう暇あったら、もっと気張り、と言って去る。
そしてきみこ、弟子1号2号さんを、かわはら工房につれてくる。
八郎とも、久しぶりの再会。
美大を出た女の子を、つれてきたふたり。
美大をでたが、陶芸で、若い女の子、ということで、仕事もらえず。
きみこなら、同じ女性だし、ということで、どうにかしてもらえないか、つれてきたとか。
しかし、銀座の個展もあるから、断るきみこと八郎。
その後、その女の子、マツナガ ミツ、かわはら工房の中にくる。
どうしても、話だけでも、と。
マツナガミツ、大学でたあと、日本全国、焼き物の産地を回ってきた。実家にも、しば、く帰らんと告げ、覚悟をきめて信楽きた。
そして、カバンから何か取り出し、ズカズカとテーブルに並べ出すマツナガミツ。
日本全国回る中で集めた、焼き物の原材料になりそうなもの、だとか。
桜島の火山灰。北海道の黒浜砂鉄。貝殻。などなど。
大学では、ユウヤクの研究をしていたマツナガミツ。
異なる土を混ぜることで、誰にも真似できない色味が生まれる。
もし弟子にしてくれるのなら、先生の今後の作品づくりに、ぜひ活かしてください!と八郎にたのみこむ。
しかし、
悪いけど、僕はここらの地域でとれたもので作ろうと決めてます、と八郎。
よそもんはいりません。ぼくのこだわりです。弟子もいりません。お引き取りください。
それをきいて、マツナガミツ、
「頑固やな。頑固オヤジや。新しいもん取り入れんと、新しい作品生まれるわけないやん。」
と言い出す。
なんやこの子?! と面食らう、八郎。
マツナガミツの大阪弁は、別れた男の影響だとか。
なんで別れたん? ときにする、八郎。
弟子にしてくれたら教えます!とマツナガミツ。
新しいもの取り入れたら、先生の作品は変わります!と。
しかし八郎、
まだそれいうたら、ほんまに怒るで、と。
さすがに、引き下がる、マツナガミツ。
お邪魔しました!と颯爽と出て行く。
マツナガミツ帰りがてら、かわはら工房に忍び寄る怪しい人影をみつける。
◆ 第 82 話
かわはら工房に忍び寄る怪しい影をみつける、マツナガミツ。
クビになった弟子たちだ。
彼らは、八郎のユウヤクの調合を記したノートを盗みに入った。
マツナガミツ、それを見つけ、しょっぴく。
そして流れる、Superflyのフレア!
かわはら工房にドロボウが入ったと、おおごとになっている。
ノートが一冊とられた、と。
お金は取られてない。
一方、ゆりことおおのしんさくの二人の関係のゆくえにもフォーカス。
おおのしんさくは、だいぶゆりこに気があるようだ。
そして、ドロボウに取られたノート、もう戻ってこんな、ときみこと八郎話してると、
マツナガミツが、それを取り返して、戻ってきた!
そして、また改めて、弟子にしてください!とたのみこむマツナガミツ。
きみこは、いいんじゃない、という気分だが、八郎は、弟子はとらんで、と。
ドロボウに取られたノートは、ユウヤクのノートではなく、夫婦の将来設計を書いた、夫婦ノートだった。
マツナガミツに、おむすび作ってやる、ときみこ。
その間、八郎とマツナガミツ、いろいろ話す。マツナガミツの元カレ、ヒロシの話など。
◆ 第 83 話
マツナガミツに夜食のおにぎりをつくるきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸をこがしたい!
ドロボウ騒ぎがおさまり、一息つく、きみことゆりこと母マツ。
ノートを取り返してくれたのは、マツナガミツさん、という話をするきみこ。
マツナガミツ、きみことしては弟子にしてあげたいが。
銀座の個展に向けて、どういう作品が素晴らしい作品なのか、悩んでる八郎。
そしておにぎりをマツナガミツのとこ持ってくきみこ。
マツナガミツ、別れた恋人とは、性格が合わなかった、と。その恋人は、陶芸家。
きみこ、マツナガミツを預かってあげようじゃないの、と八郎に頼む。
きみこがどうしても、というなら、と八郎。
ただし、八郎があかん、となったら、すぐにやめてもらう。
一方、おおのしんさくとゆりこ。
正月のおみくじ引いて、5回引いて全部凶だったおおのしんさく。
マツナガミツは弟子になり、夜遅くまで勉強熱心。
八郎に、新しい色を出すために、土を変えてみてはどうか、と思い切って提案するマツナガミツ。
しかし、八郎のただならぬ様子に、マツナガミツ、でしゃばった真似してすいませんでした、と謝る。
きみこ、土を変えてみたらええやん、と八郎に。
八郎、そういうことは、なんぼでも柴田さんから言われてんねん、と。
そもそも僕は、信楽の土が好きでここにきたんや、と。
それが足かせになってんちゃうの、発想の転換せなあかんちゃう?ときみこ。
ちゃんと考えてる、と八郎。
「いったん壊してみないといかんやん。壊してすすもうや。前に進むということは、作ったものを壊しながらいくいうことや! 」
ときみこ。
「ちゃう。僕ときみこはちゃう。違う人間や。」と八郎。
◆ 第 84 話
「僕ときみこはちがう。ちがう人間や。」と八郎。
きみこは、次世代展に向けての作品、つくり、と八郎。
きみこ、プンスカして、自分の作品に取り組む。
ろくろを回して、笑い出すきみこ。
怒ってやったら、へんな形になってしもた、と。
八郎、横にすわり、すまんかった、真剣に、集中してやり、と。
一旦集中すると、きみこは、きみこの世界に深く入り込む。
その様子を、優しく見守る、八郎。
そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい!
そして、きみこ、次世代展への作品仕上げ、応募へと結実。
きみこ、自分のがんばりを、八郎の励みにしたかった。
八郎の作品づくりは、うまくいってない。
深野シンセン先生から届いた年賀状に書かれた絵の色合いを、再現したい、八郎。
かわはら家の食卓。
ごはんの味が変わった?とゆりこ。
変わったのは、茶碗だった。
きみこの作った、茶碗。
皿は、八郎の作ったもの。
食器で、料理の味も変わる。
そして、作品づくりに忙しい八郎にかわり、きみこがマツナガミツに陶芸を教える。
一方、おおのしんさくとゆりこ。
おおのしんさく、一緒に家庭築くか?と冗談まじりに言ってみるが…
ゆりこが居酒屋赤松に通い出したのは、父ジョージがよくそこで飲んでいたから。
家庭を築いてもええよ。結婚前提に、お付き合いする? とゆりこ。
進展した!
一方、かわはら工房。
基本を叩き込むため、何度もマツナガミツにつくらせる、きみこ。
マツナガミツが一生懸命つくる様子を、なんともいえない顔でみつめる八郎。
きみこが最初に陶芸に挑んだ時のこと、思い出してる。
そして、きみこは、そこから、一気に成長した、と。
独自性では、八郎を超えた、と。
才能のある人間は、無意識にひとを傷つける。
八郎は、きみこの才能に、嫉妬していた。
そんな心境を、マツナガミツに吐露する。
うまくいかない八郎の横で、楽しそうに陶芸に臨むきみこ。そういう状況が、しんどい、と。
一方、きみこは、楽しそうに、おにぎりを作っている…
★ 感想
新しくかわはら工房にやってきたマツナガミツ、が、きみこと八郎の創作活動のみならず、夫婦としての関係性にも、影響を与えていくであろうことをビンビンに感じさせる。今後の3人の関係性のスリリングな変化に注目したい。
コメントを残す