9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。
1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。
朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。
第 15 週 優しさが交差して
★今週のざっくりとしたまとめ
・素晴らしい作品ってなんやろかと悩む八郎。
・マツナガミツがいい話し相手になる。なんとも言えず、距離を縮める二人。
・そんな折、きみこに舞い込む、コーヒー茶碗の注文。
・八郎に、銀座の個展無理してやらず、少し休んでもええで、ときみこ。
・マツナガミツは、銀座の個展、頑張りましょう!というスタンス。
・東京のほうでは生活様式が変わり、団地での暮らしが増え、団地妻が、洋食器を集めている、というような話を八郎にするマツナガミツ。
・ 専業主婦の団地妻が増えている。
・きみこはきみこで作品を作り、八郎は八郎で作品をつくる。
・きみこに休んでええ、と言われたものの、銀座の個展を推し進めるべく、東京へ視察に行くことにした八郎。
・八郎がきみこの才能に嫉妬している部分もあるのでは、と指摘するマツナガミツ。
・そんな折、なおこが鮫島とやってくる。妊娠したから金を工面してくれと。
・しかしそれは猿芝居であった。 母マツ、それを見抜く。
・姉妹と母、しばし談笑。そんな折、次世代展に応募したきみこの作品の結果が届く。
・落選。
・気を取り直して、作品作りに励むきみこ。夫婦ノートにまた、夢を書き綴りながら。
◆ 第 85 話
素晴らしい作品ってなんやろかと悩む八郎。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい
おにぎりを作ってマツナガミツのとこ持ってく、きみこ。
そこへ、ゆりこ、酔って帰ってくる。
やたら、嬉しそう。
調子に乗ってる。
とりあえず寝かしつけよう、と、きみこ、部屋へつれていく。
かわはら工房の中、マツナガミツと八郎、ふたりきり。
昔付き合ってた男、ひろし、の話をするマツナガミツ。
マツナガミツ、ひろしが作品作ってるの見るのがしんどくなって別れたとか。
きみこの才能に嫉妬してしまってる八郎と重なる。
とにかく、銀座の個展を成功させましよう!とマツナガミツ。
マツナガさんは、素晴らしい作品ってなんやと思う?と八郎。
売れる作品です、とマツナガミツ。
佐賀で、似たようなぐい呑みばかりを作り続けるじいさんがいたと。
ひたすらに、家族をやしなうために、ぐい呑みを、作っていたじいさん。そういうかっこよさも、あった、と。
一方、ゆりこを寝かしつけようとするきみこ。
ゆりこ、飲み屋でたちばなさん、という人に会ったと。きみこに会いたがってたと。
きみこ、記憶を辿り、それがだれか、ハッと、思いだす。
かつて、コーヒーカップ80個、注文したいと言ってた人だ!
一方、マツナガミツ、おにぎりを食べおわり、帰る。
きみこ、かわはら工房にはいると、八郎、むかしの作品を眺めている。
すこし様子がへんなことにきづくきみこ。
たちばなさん、の話をする。
きみこにはじめてコーヒー茶碗注文したひと。その時は、実力不足で断ったが、また、注文してくれる感じだ、と。
いままで、八郎のおかげで、豊かな暮らしさせてもらってる。子供のころから、お金の算段ばかりだったが、いまでは、夜食におにぎり毎晩食べられる。その状況に、すごく感謝してる。
今年は、休んでもええ。銀座の個展はやらんでええよ。 ときみこ。
「きみこは、優しいな。ありがとう。」と八郎。
八郎、寝床へいくと、枕元に、たけしの手紙が。
たけし、テレビを買ってほしいことをせがみつつ、
銀座のこてん、がんばりー、と。
八郎、ニンマリしつつ、感慨深くそれをみつめる。
◆ 第 86 話
母マツ、風邪ひいて声出ない。
朝、元気に小学校へ登校する、たけし。
そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
かわはら工房では、マツナガミツと八郎。
電気釜の様子をみてる、八郎。
たけし、テレビが欲しいという嘆願書、八郎に直訴してから、ランドセル開いたまま登校。
今度の個展の売り上げで、電気釜とテレビですね!とマツナガミツ。
八郎、すこし遠い目をする。銀座の個展、やらなくてもいいで、というきみこの言葉を思い出してる。
マツナガミツは、銀座の個展、頑張りましょう!というスタンス。
一方、母マツ、合唱団ではりきりすぎて、声あんまでなくなってる。
そして、作品づくりにはげむ八郎、マツナガミツは、東京では、生活様式が変わって、洋風なものが浸透してる、という話を。
専業主婦の団地妻が増えている。
そして、マツナガミツに、ろくろを回させる、八郎。
なかなかうまくいかない。
八郎、教えようとするも、思い直し、きみこから教わり、と。それより、団地妻の話を、と。
団地妻は、ディナーセットを買い揃えてる。
そして、きみこは、たちばなさんに会いに。
コーヒーカップの受注。
その話を八郎にするも、なんとなく塩対応な八郎。
きみこ、それがすこし気になるも、とりあえず出かける。
一方、おおのさんとこでは、しんさくとゆりこの結婚のこと祝して酒飲んだ翌日、おおのさんとこの奥さん、二日酔いプラスなんとなく煮え切らない気持ち。
ジョージさんがおればなぁ、厳しいこと言ってほしかったわ!と。
かわはら家にちゃんと結婚の許可もらってくるで! と意気込むしんさく。
そこへ、きみこ、喫茶おおのへ。
しんさく、きみこになにか言いかけるも、とりあえず肝心なことは後回しで、出社。
◆ 第 87 話
喫茶おおのにやってくる、たちばなさん。
きみこに、コーヒー茶碗を頼みに。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
神戸に行ってから、また信楽に戻ってきたというたちばなさん。
ようやく、コーヒー茶碗を、お願いできる日がきました、と。
いい話をきいて、かわはら工房に帰ると、八郎とマツナガミツが談笑してる。
マツナガミツが描いた、ディナーセットの絵がひどくて、それをもとに、楽しそうにしてる。
きみこ、ディナーセットってなにや、とあっけにとられる。
マツナガミツ、一旦皿を洗いにかわはら工房から出る。
そして、銀座の個展に出す作品づくりを進めている八郎。
「休んでええ、って言ったやん」
「きみこはそういうけどな、やらんわけにはいかん」
「なんで?」
「仕事やからな。個展やって、作品売って、食べていかんと」
「たちばなさんの注文受けたで?」
「せやけど、個展はやるで。下見に行くことにした。東京の銀座まで」
「いつ?」
「来週にも」
「ほんまに個展やるんや」
「企画してくれた佐久間さんにも、ここでやめるっていわれへん。」
とやりとり。
なんでその話もっと早く言ってくれへんかったん?と不服そうなきみこ。
いま、マツナガミツと話しててきめた話だ、と八郎。
銀座にはどんな客がくるか、どんなところか、みてきたらいいんじゃないか、東京では洋食器のディナーセットが売れてる、みたいな話を。
「それが素晴らしい作品なん? 無理せんと、素晴らしい作品つくるために休むんちゃうの? 自分しか作らへん作品にこだわってたんちゃうの?」
「いまは、昔の作品にもどろう思ってんねん。それが間違ってるかどうかわからん。でも、結婚する前の作品にもどろう思ってんねん。」
東京、うちも一緒にいく、ときみこ。
でも、たちばなさんに頼まれた作品もあるんじゃ、と八郎
とりあえず、一緒にいく、と。
マツナガミツ、かわはら工房に戻る。なんともいえないきみこと八郎の雰囲気を感じ取る。
その後、
部屋で、きみこと向かいあって座る八郎。
たちばなさんから受注した作品について、きみこに尋ねる八郎。
量は、小皿5枚セット、40組。200枚。
かなりの量だ。
デザインは、その場で、決めてきた。
絵付けのスキルを活かした、絵付け小皿。
「絵付け小皿、ええやん。かわいらしいやん。ええ、小皿や。はよ進め。」とコメントする八郎。
「東京は?」
「ついてきたら間に合わへん。こっち進め。作りたいんやろ?ほんまは。」
「…久しぶりに小皿200枚つくること考えたら、ホットケーキの味なんてせえへんかった。ほんまは、時間かけて、納得いくもんつくりたい。」
「ぼくはぼくでやるから、きみこはきみこで、やりたいことやったらええ。」と八郎。
そして、きみこ、黙々と、絵付けのデザインに取り掛かる。
◆ 第 88 話
ちょっと声でるようになったは母マツ。まだだめ。合唱団はりきりすぎ。
そんな中、ねずみをみつけ、必死に退治する、母マツ。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
かわはら工房では、マツナガミツが掃除してる。八郎は、ちょっと出かけた。
きみこ、絵付け小皿200枚の製作に、よし!、と取り組み始める。
一方、おおの喫茶店で、ひとりコーヒー飲んでる八郎。
むかし八郎が作って提供したコーヒー茶碗、割れてしまった。
また作りますよ、と。
そんな中、てることしんさく、おおの喫茶店に入ってくる。
柔道してきた後。
しんさく、てるこに投げ飛ばされ、柔道で負けたとか。
これだと、結婚できへんで!と。
一方、かわはら工房、きみこ、一通り作業をし、一休み。
マツナガミツ、きみこの才能に感嘆、そして、
「才能がある人が横にいると、息苦しさを感じることもありますよね」と。八郎の気持ちを代弁。
きみことしては、八郎についていくので精一杯の認識。
八郎としては、きみこに超えられた、と思っている、とマツナガミツ。
そして、きみこ、200枚の小皿の形づくりを終え、ここから、間を置き、素焼きへ。
夜。
たけしの穴の空いたくつしたを縫うきみこ。
グローブを買ってほしがるたけしに、
くつした縫ったら、12円やるで、ときみこ。
大久保さんスタイルを彷彿とさせる!
一方、かわはら工房では、八郎、作品づくりに邁進。サポートするマツナガミツ。
まんまるおにぎりを夜食で作る、きみこ。
◆ 第 89 話
一生懸命土をこねて、陶芸に励むマツナガミツ。
きみことのアドリブが入っているような寸劇がかまされる。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
八郎とたけしが帰宅する。
もらってきたお菓子で、お茶にする、マツナガミツときみこ。
八郎、フカノ先生との話なども、マツナガミツに話しているとか。
ミツにはなんでも話すんやなぁ、ときみこ。
いつも先生の話を聞きながら、いいなぁ、って思います、私も先生みたいな人好きになりたいな、とマツナガミツ。
なんともいえない表情のきみこ。
その晩
ゆりこはしんさくと飲みに行ってる。
たけしは、12円のために靴下の穴縫っている。
そこへ、電話がかかってくる。
一方、おおのしんさく、ゆりこと、結婚の話をしにいこう、と、おおのさんとこの旦那さんと奥さんと寸劇かましながら過ごしていると、きみこから電話が。
なんと、きみこのところになおこから電話がかかってきて、なおこ、妊娠したという!
とりあえず、結婚の申し出の儀は先送りにし、ゆりこ、急いで家帰る。
一方、信楽に着いているなおことそのパートナーの鮫島。
なにやら、妊娠はうそっぽい。
5ヶ月くらいにしとく?とかいいながら、お腹にものつめて、打ち合わせしてる。
かわはら家では、なおこが来るのを待ち構えている。
厳しい態度で接せなあかん、そもそも、妊娠が嘘か本当かも確認せなあかん、ときみこ。
それに対し、
赤ちゃんができたのはめでたいことや、妹のことやで、と八郎。
そこへ、なおこ、鮫島と到着。
鮫島、なおこ、きみこと八郎と相向かって、妊娠が5ヶ月であること、もちろん結婚はする気でいること、そして、これからなにかと、お金がかかるということ、を伝える。
少し、用立てていただけないでしょうか、と。
頭を下げる二人。
しばしの沈黙のあと、きみこ、口を開き、
「その前にな、・・・おめでとう。 鮫島さん、なおこをよろしくお願いします。なおこもな、子どもを持って責任持ったら、すきすき言うてるだけやあかんで。鮫島さんのこと大事に大事にせなあかんで。赤ちゃんどっちやろな、楽しみやな。 」ときみこ。
「おめでとう、なおねぇちゃん。 鮫島さんも」とゆりこ。
和やかな空気の中、母マツ、突然、箒で鮫島をぶっ叩く!
そして、なおこに思いっきり、ビンタを食らわす!
◆ 第 90 話
なおこ、お腹に入れていた砂袋を出す。
鮫島、言い出したのは僕です、と土下座する。
きみこ、なおこのだした砂袋を拾い、こんなんでよくだましたな! アホ!と、
なおこも、そっちこそ、こんなんでよくだまされたな!と。
姉妹、楽しそうに笑う。
そして流れる、Superflyのフレア!!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
縁側で、三姉妹と母マツ、並んで座り話してる。
思い出話に花を咲かせている。
しばし談笑したのち、
なおこ、お金なんぼ必要なん、と、母マツ。
きみこ、なんぼか工面できる、と。
そして、
「二度とあんな小細工したらあかんで。次したら、敷居またがせへんからな。」ときみこ。
真摯に、ごめんなさい、となおこ。
ほな、楽しい思い出話そうや、ときみこ。
いちごの思い出など話す。
そんな中、きみこが応募した、次世代展の人から、電話がくる。
次世代展の結果が出たという。
結果は、落選。
しかし、明るい様子をみせるきみこ。
一方、かわはら工房。八郎とマツナガミツ。
銀座の個展の視察、マツナガミツも同行する、と申し出る。
しかし八郎、 泊まりで、女と男で、そんなんありえへん、と断る。
弟子としてではなく、わたしのこと女としてみてたんですか? と、マツナガミツ。
「てっきり子供扱いされてるもんだと思ってましたよ」
「そうやけどな」
「なら、いいじゃないですか」
「そうは言うても、マツナガさん、子どもちゃうやん。」
そんな八郎の様子を受け、
「じゃあ、意識してもいいですよ。わたしは意識しませんから」とマツナガミツ。
あかん! と八郎。
5泊も一緒にいたら、先生のこと、襲っちゃうかも!わはは! とマツナガミツ。
翻弄される八郎。
一方、鮫島、あらためて、母マツにあいさつ。借りたお金は、必ず返します、と。そして、なおこさんとの結婚も、と。
母マツ、
ゆるしません。 ….今は。 と返答。
そして、きみこ、次世代展の作品が落選していまったことを八郎に伝える。
残念。
また、夫婦ノート、書こうや、ときみこ。
数日後、八郎は東京に。
入れ違うように、次世代展にだしたきみこの作品が戻ってきた。
きみこは夫婦ノートに、こんなふうになったらいいな、という、これからのことを、書き記した。
そして、きみこ、自分の作った作品をながめたのち、再度、作品づくりに没頭して取り組む!
★ 感想
作品づくりの袋小路に迷い込んでいた八郎、マツナガミツのフレッシュな視点が突破口となり、いい意味で割り切り、生活に根ざした作品を作ろうと方向性を定める。一方きみこはきみこで、コーヒー茶碗の注文が舞い込んだり、次世代展に作品を出したりと、精力的に作品づくりに励む。 きみこ、八郎、マツナガミツ、そのなんとも言えない、互いに影響及ぼす人間関係がドラマを盛り立てる。きみこの才能に嫉妬すら感じている八郎、今後、きみこが創作活動に躍進していくにつれ、どうなっていくか、二人は、そしてマツナガミツは。スカーレット、今後の展開も期待が高まる。
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