9/30からはじまった、101回目の朝ドラ、スカーレット。
1988年生まれの戸田恵梨香が主演で、信楽焼をめぐるドラマだという。
朝ドラオリジナル脚本で、脚本家は、水橋文美江。
第 19週 春は出会いの季節
★今週のざっくりとしたまとめ
・大学に合格したたけし。京都へ旅発つ。
・かわはら家では、三姉妹集まり、母マツとの気の置けないひととき。
・編み物をしながら、死に際のことを話す母マツ。
・その後、夏の日、編み物が完成、それとともに、母マツ、亡くなる。
・それから3年半の月日が流れる。ひとりで暮らすきみこ。
・母マツの仏壇に手を合わせに、八郎が訪れる。
・久しぶりに二人きりで話す、きみこと八郎。
・やはり、ぎこちなく、よそよそしく、たけしにお金送ってくれたことの感謝などをかわし、八郎、帰る。
・そして、たけしが、帰省してくる時期に。ただいま、と帰ってくる、たけし。
・京都の美大を卒業したたけし、信楽に帰ってきた。
・きみことたけしで、飲み屋、アカマツ、で飲む。はじめての親子での酒。
・大学時代の話をいっぱいする、たけし。その夜きみこは、大学に通ったかのような夢をみた。
・たけしは、信楽窯業研究所というとこで世話になることに。きみこ、そこのカケイ武蔵丸先生に、会いに行く。
・信楽窯業研究所は、技術開発、人材育成などしてる。
・そこには、てるこのとこの息子、リューヤも。金髪で、グレている。
・たけしは一人暮らしすることに。きみこ、また一人きりの生活。
・そこへ忍び寄る、派手めなおばさん、小池アンリ。
・きみこの穴窯で作った初期作品を買いたいと申し出る。
・100万ならええ、と追い返すも、ほんとに100万持ってくる。そんなら800万や、と言うと、800万も持ってくる!
・一億でも出せません!ときみこ。
・じっくり話をする、きみこと小池アンリ。芸術作品からは、声が聞こえるねん、と小池アンリ。芸術は、違う人生の人同士を結びつけるんやで、と。
・小池アンリ、なにか思いつき、一度出て行く。
・きみこ、待ち続けるが、なかなか小池アンリ帰ってこない。
・やっと帰ってくる。ワインを持って。
・連絡なしになかなか帰ってこないから心配した、と憤るきみこ。
◆第 109 話
大学に合格したたけし!
いよいよ京都へと旅立つたけし
そして流れる、Superflyのフレア!
京都へ旅立つ間際、きみこに、
俺のかわりに、今日から、ばあちゃんの布団敷いちゃってな。
と。
きみこ、なんでも、楽しむんやで、とたけしにエール。
お母ちゃん、ありがとう、大学行かせてくれて、ありがとう。と、たけし。
その後、
大学へは八郎もお金を出してくれたこともあり、
お礼言おうということで、きみこ、八郎にいよいよ、電話をかける。
しかし、電話口、女性の声がした。
ウッとなり、きみこ、くしゃみ、
その後、いまじゃ家庭菜園にハマってるてるこが野菜持ってくる。
八郎に電話したら、女が出た。冷たい言い回しの女やったで、とてるこに愚痴るきみこ。
詳しくてるこが話を聴くと、それは、留守番女、つまり、留守番電話のボイスメッセージだと判明。
世間知らずきみこ。世の中は進む。
そして、実家かわはら家になおこと鮫島が来客。
自らテキパキ動くなおこ
感心した目でみつめるきみこ、
なにみとんの、肉じゃががうな重にはならんわ、と照れ隠しな、なおこ。
うな重、食べたいな、となる三姉妹。
鮫島が奢る流れに。
夜
酒飲み寝てしまう鮫島。
縁側、三姉妹と、母、並んで座り、話す。
母マツ、死ぬときは、こんな風に話しながら、気づかれないうちに、ってのが理想、と話す。
編み物して、自分のためにセーター編んでる。ちょっと、若い人向けなデザイン。
ええやん、と三姉妹。
母と娘、久しぶりに、じっくり語り合った。
◆ 第 110 話
夏の日
編み物を完成させた、母マツ。
喜ぶ、おおのさんら夫婦。
静かに目を閉じている、母マツ。
話しかけても、動かない。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい。
炊飯器の米を、器に盛るきみこ。
母マツが亡くなり、三年と半年が過ぎた。
母がいない生活にも慣れた。
ひとりで食べるご飯にも、慣れた。
電話がかかってくる。
八郎だ。
久しぶりの声。
その後
かわはら工房
後援会のスミダさん、弟子とったらどうですか、もう若くないんですよ、と、ひとりでいるきみこを心配してる。
きみこ、
あんな、お客さん来るから、悪いけど、
と、スミダさんに帰ってもらう。
てるこ、自家栽培の野菜もってくる、途中で会った、と連れてきたのは、
八郎。
八郎、
こんにちは。お久しぶりです。
と、あいさつ。
母マツの仏壇に、手合わせにきた。
奥です、と案内するきみこ。
10年以上ぶりくらいの、八郎との再会。
てるこ、きみこに、もっと化粧したりしなくてええんか!と、焦ってる。
とりあえず、てるこ、帰る。
八郎ときみこ、ふたりになる。
お茶いれますね。座っててください。ときみこ。
座って、話すふたり。
「あれはいつだったか、大学の寮に電話したんです、大丈夫か、って、楽しくやってるみたいで、そっからは僕を頼ってくることなく、あっという間に卒業です。….早いな。」
「早いです。…陶芸家、目指してるみたいです。 どこか弟子入りする、いうて、信楽窯業研究所に。」
「そこで、実践を学ぶんか」
「そういうことです。」
「なにを、あれしたんやろな。どんな風に考えてんのやろ。」
「詳しいことは、また戻ってきたら言うと言ってました。」
「いつでも言ってください。名古屋におります。なにか、相談事があれば。」
「いえ、卒業後の進む道が決まったんで、きちんとお伝えしておこう思っただけです。」
そして、
「あらためて、きちんとお礼言わせてもらいます、長い間、毎月欠かさず、たけしのためにありがとうございました。」
と頭を下げるきみこ。
それに対して八郎、
「5年ぶりにおうた時、たけしと5年ぶりにおうて、おう、おう、言うて、ふたりで、小さな店で、たぬきそば、食べました。いや、食べようとしたんだけどね、すぐには食べられへん。胸が詰まって、箸を持つ手が止まって。そしたら、たけしは待ってくれた。黙って、ゆっくり。えらい時間かけて食べました。最後は、ふたりで、顔合わせて笑いました。ええ子に育ててくれて、頭下げんといけんのは僕の方です…」
そこまで八郎話すと、きみこ、もう耐えられんという様子で、
「やめようや、やめましょう、そんないうたら、うちかて、….ごめんな、うちが、頭下げたからな、…..もう、お互い、終わった話や、済んだ話です。」
と。
….そやな。帰ります。
と八郎。
八郎帰り際、
あの時の、ヘックシュン、ってくしゃみは、かわはらさんやったんやろ、と、かつて電話して、留守番電話で音声出て、そこできみこがくしゃみした時のことに言及。
違います! と否定するきみこ。
そうか。….ほな、お元気で。
ソヨダさんも。お元気で。
さいなら。
くしゃみ一発かまして、出て行く、八郎。
ゆっくり、出て行き、歩いて、去っていく。
きみこ、おいかけることは、しなかった。
そして、
たけしが、帰省してくる時期に。
ただいま、と帰ってくる、たけし。
◆ 第 111 話
京都の美大を卒業したたけし、信楽に帰ってきた。
ビデオテープの話などしてる。
たけしの友人らもろとも、おはぎをふるまうきみこ。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
母マツの仏壇の前で、手を合わせるたけし。
あかまつへ行こうや、とたけし。
飲もうや、ふたりで、と。
きみことたけし、ふたりではじめて酒を飲む。
卒業おめでとうやな、といいながら、酒飲み交わす。
ずっと、話できへんかったからな、と切り出すたけし
「なんの話や」
「お母ちゃん、学校、行きたかったんやろ。ほんまは。….行くで。連れてったる。疑似体験や。俺がお母ちゃんの分まで楽しんできた、学生生活を、いまから話してきかしちゃる。学生なったつもりでよう聞けや。…まず、入学式」
「そんな最初から話すん」
「桜の樹の下、新入生たちにチラシが渡される。歓迎コンパ。クラスは、陶磁器専門科や。窓から木が見えてな、秋には金木犀の香りが。カケイ先生いう先生が、ユウヤクの専門で、ユウヤクの専門知識をとことん学んだ。研修いうて、カケイ先生と陶磁器の工場見学にも行った。ものづくりの心得も叩き込まれた。著名な芸術家呼んで集中講義もした。あ、ジョージ富士川先生も来たで…」
と話し続けるたけし。
うれしそうに話をきく、きみこ。
その夜、きみこは夢をみた。
学生になった夢。
てることしんさくと、試験勉強してる夢。
しかし、ジョージ富士川に教わるつもりが、サインくれ、と言われて、目がさめる。
翌日
たけし、カケイ先生の助言で、窯業研究所に来ることにした、と。カケイ武蔵丸先生。
そして、
せやから、俺、穴窯はやらんで、と。
アホ、誰が継げって言った。 身体動かんくなったら、家庭菜園 穴窯 でもやるわ!ときみこ。
ええんやな、とたけし。
そんなん言うまでもない、野暮な話だ、と言わんばかりのきみこ。
その後、
きみこ、信楽窯業研究所へ。カケイ武蔵丸先生に、会いに行く。
信楽窯業研究所は、技術開発、人材育成などしてる。
するとそこには、てるこが。
長男の、リューヤとともに。
金髪でグレてる様子の、リューヤ。
家庭菜園 てるこに夢中になってるあいだに、グレてしまった!
気を取り直して、カケイ武蔵丸先生のところ面会へ行く、きみこ。
先生の作品、拝見させてもらってます!と興奮した様子で話す、カケイ武蔵丸先生。
その夜
カケイ先生の、オーバーリアクションをネタにして、たけしと、家ですき焼き食べてる。
カケイ先生の話で、盛り上がってる。
窯業研究所では、カケイ先生が、てるこのグレた長男リューヤに、説法かましてる。
たけしは、自分の足で歩いていきたい、と、翌週から、部屋を借りました。昼間は窯業研究所に通い、夕方からはアルバイトする生活をはじめた。
きみこはふたたび、ひとりになった。
そこへ忍び寄る、派手めなおばさん。
◆ 第 112 話
大学出て、信楽帰ってきたが、一人暮らしするというたけし。
学生寮とは違うんやで!と反対するきみこ。
バイトして節約すれば十分やってける!とたけし。
そうしてまたひとりになったきみこ
そこへ忍び寄る、派手めなおばさん。
きみこの陶芸作品をみて、ニヤリとする。
そして流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸を焦がしたい。
大学での初任給が12万のこのころ、きみこの穴窯で作った作品は、安くて、五万。
それでも、売れる。
気軽には買えない作品。
派手めなおばさん、きみこに話しかける。
穴窯に興味を示している。
かわはらきみこ先生、ここにおるん?と。
滋賀からきた、小池アンリ、って伝えてくれる?と。
やたら態度でかい。
うちが、かわはらきみこですが? と、きみこ。
驚く、小池アンリ。
かわはら工房に小池アンリを招き入れるきみこ。
小池アンリ、穴窯できみこが最初に作った作品をじっくり見つめ、
この作品、おいくらですか?と。
非売品です、ときみこ。
しかし、売ってください、と折れない小池アンリ!
やっと追い返し、その後、
ちやこさんやってくる。
きみこ、酢飯つくりながら、小池アンリのこと話す。
ちやこさんは、市会議員に当選した!
ちやこさんの出馬で、女性の投票率が上がったという。
晩御飯食べ、
ちやこさんときみこ、寝ころがる。
ちやこさんのアクティブな活躍に触れ、
ちやこさんは、変わりませんね、ときみこ。
「うちは、変わりました。一足のストッキング10円、作ってたのが、いまや、ひとつの作品が10万や、30万。明日の米を心配しなくてもよくなりました。せやけど、思うんです。大久保さんからもらった内職のお金で、お父さんと、大喜びしたときのこと。」と。
「あの頃は、月給1000円やったもんなぁ。でも、いつでも、あの頃に戻れるで」とちやこさん。
きみちゃんは、変わってないよ。変わらへん。大丈夫。きみちゃんはきみちゃんや。
その夜、キュウリパックをする、きみことちやこさん。
翌朝、顔が真っ赤になって、笑いながら、お互い頑張ろうな、さいなら、と、またしばしの別れ。
そして
小池アンリ
またかわはら工房訪れる。
きみこ、100万ならええで、と言って追い返したはずが、
なんと、現金で100万円持ってきた!!!
◆ 第 113 話
きみこの穴窯の初期作品を、100万円で買うと、現金持ってきた小池アンリ。
きみこ、そんなら800万や!と追い返す。
しかし、800万現金で持ってくる小池アンリ。
そして流れるSuperflyのフレア!
一千万でも一億でも渡しません!ときみこ。
ほんなら、聞かせてください、と小池アンリ。
優れた芸術品からは、声が聞こえる、と小池アンリ。
先生の作品は、音を奏でている、と。
先生の作品、展示会で観て以来、ずっと好きだったんです、と。
本気で、きみこの作品に思い入れがある様子の小池アンリ。
きみこのさまざまな陶芸作品に触れ、演歌が聞こえる、ピアノ協奏曲がきこえる、と様々に聞き分ける。
きみこも、指で触れて、音がきこえるそのことに、感銘を受ける。
一通り楽しんだ後、また来ますと、とりあえず帰る小池アンリ。
その夜、たけしと電話するきみこ。
窯業研究所に、てるこの息子おるから、話してみてくれ、とたけしに頼むきみこ。
そして翌日
窯業研究所で、てるこの息子に話しかける。
昔一緒に野球とかして遊んでた、たけしや、と話しかける。
てるこの息子も、当時を思い出し、心の扉を少し開く。
まずは、掃除からや、と、たけしとてるこの息子、ユウヤは、窯業研究所の掃除に励む。
そして、窯業研究所に様子を見にくる、てるこの夫のトシハルさん。
きみこのとこにてるこ来て、そんなような世間話に花咲かす。
そこで、また、小池アンリ現る。
ご主人は?と。
いつの情報やろ。いまは、うち一人です、ときみこ。
そこへ、美術商のスミダさんくる。
スミダさん、小池アンリをみて、めっちゃ焦り、きみこを裏につれて、
ありゃ女優でっせ。スキャンダル女優や!
◆ 第 114 話
流れる、Superflyのフレア!
日々、恋をして、胸をこがしたい
指で触ると、メロディを感じられる、小池アンリ。
きみこを触り、なにやらドス黒いメロディが流れてるで、と。
高い値段で陶芸作品買う人、すごいです、違う人生を歩んできたんだな、って、ときみこ。
それがおもろいんやん。芸術は、違う人生の人同士を結びつけるんやで。と小池アンリ。
そして、
うちも、夫いなくなって、いまは一人ぼっちや、と小池アンリ。
すると、なにか思いつき、飛び出すアンリ。
夜
ひとりでご飯食べるきみこ。
翌朝になっても、小池アンリは戻ってこず。
一方、窯業研究所。
かけい先生、叫ぶ。
病院にいる、奥さんからの電話。
奥さん、おめでた、だとか。
喜びの叫びだった。
そして
窯業研究所で、陶芸の勉強してる、てることトシハルさんの息子。
周りの奴が、丸熊陶業の後継なら、土触らんでもええやん、といじめる。
カケイ先生、後継やからこそ、現場の気持ちわかる必要あんねん。みんなで、丸熊陶業の後継、育てちゃろう、と。
みな、よっしゃ、教えたるわ、と。
トシハルさんとてるこの息子、よろしくお願いします、と頭下げる。
その様子をみてた、バナナ差し入れに持ってきてたトシハルさん、感きわまる。
一方、
きみこ、美術商のスミダさんに、小池アンリのこときく。 なんで、すぐ戻ってくるって言って、戻ってこないのか、と。
その夜も、きみこ、小池アンリが戻ってくるか、気になってしゃあない。
ドアを開けて入ってきたのは、
たけし
おろし金と、あと、バナナ、持ってきた。
なんか様子がおかしいきみこの様子に気づく。
どうしたん?
なんでもない
そこへ
小池アンリ、やっとくる!
五万円のワインや!と。
なにしてたんや!!すぐ戻る言うてたのに、どっかでのたれ死んでるかと思ってたで!
と、抱きつく、きみこ。
★ 感想
母マツも死に、たけしが大学卒業し一人暮らしし、家で一人になったきみこ。
人生の次のフェーズを感じさせるタイミングでの、怪しい金持ち、小池アンリ。
また、なにかがはじまりそうな予感が。
人生の交錯、その化学反応がどういうドラマを描いていくのか。引き続き楽しみである。
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