時は満ち、僕は彼女に近づいた

夜も更けに更け、もはや明けるんじゃないのってくらいの時間。
一人歩いて帰宅していると、
道の端に一人の女性がうずくまっていました。

なんかすごく体調が悪そうで、
おいおい大丈夫かよって思いながら、

いつも通り周りを警戒して、見ないふりで帰ろうとした矢先

ポーンってなんか言いようのない音が、体の中で鳴りました。
ひらめき音っていうんですかね。
エジソンが白熱電球を発明した時も、あの日のアインシュタインも、
同じような音が鳴ったんじゃないですかね。

まさに福音

そして以前Twitterでみた、
「酒飲んで気持ち悪くなって、うずくまってたら、知らない人がそっと水を置いていってくれて、マジ神」
という知らない人のつぶやきをみたことを思い出した。

助けてみるか。

旧約聖書96編
「時は満ち、神の国は近づいた。悔い改めて福音を信じなさい。」

いままでこういう場面で、いろいろなひとを見捨ててきたことを悔い改め、
そして、今日まさに、私がマジ神になる

その瞬間は今しかない。

一度うずくまっている女性を通り過ぎ、
駆け足でコンビニまで行き、
水を買って、また現場に戻ってきました。

まだ女性はうずくまっている。
あとはこの水をそっと置くのみ。

ただ彼女との距離が近づくほど、急に緊張してきた。

そして、女性の隣まで来て、よし水を置くぞと道路に水を置こうとした瞬間、
女性はすごい速さで立ち上がり、すごい勢いで走りさっていきました。

原因はわからないが、たぶん怖かったんですかね。
黒いフリース着てたしっ!闇からでてきたと思われちゃったのかなっ!!
なんて震える足をおさえ、やりきれない気持ちを落ち着かせるので必死でした。

神は死んだか、と
わたしは買った水のキャップを荒々しく開け一口飲むと、
言いようのない味がして、腐っていると体が判断し反射的に吐き出した。
くそっ!やっちまった!!と賞味期限をみると、
そこには、アルプスの天然水ヨーグルト味と書いてあった。

こんな味あるんだーって空を見上げた時には、もう夜は明けていた。

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