1997年生まれの杉咲花がヒロインを務める103回目の 朝ドラ おちょやん 視聴の記録  第3週 「うちのやりたいことって、なんやろ」

某公共放送の朝ドラ、おちょやん。

2020年、11/30から、放送を開始している。
通常の、下半期の朝ドラよりも後ろ倒しになっているのは、言わずもがな、コロナ禍での諸々の事情。

どんな話か。

大正初期、大阪の南河内の貧しい家の娘、竹井千代が主人公。家が貧乏すぎて、学校にも行けずに家仕事に手いっぱいになった挙句、道頓堀の芝居茶屋に女中奉公に出される。そこで芝居の世界に魅了され、芝居の世界に。いろんなことがあり、上方を代表する女優となり名を馳せていく…

おちょやん、とは、茶屋や料亭などで働く女中を指す大阪ことばだとか。

おちょやんは、芝居茶屋で、タフに生き抜き、親しまれた、竹井千代をめぐるドラマ。演じるのは、杉作さん(杉作J太郎)と名前が似ている、杉咲 花。

脚本は、半沢直樹、陸王などにもかかわった、八津弘幸。

第3週 「うちのやりたいことって、なんやろ」

先週から8年たち、大きくなった千代、杉咲花の姿で登場。 

路上の乞食たちとも、軽妙なコミュニケーションをとり、すっかり道頓堀に馴染んでいる千代。 

季節は秋。秋を超え、冬になり、年が明ければ、千代は、年季明け。 

18歳になり、そのまま芝居茶屋に残るか、なにか、やりたいことをやるか、選ばなければいけないタイミング。 

一度の人生、後悔しないように。
よく考えよ、と岡田シズが千代に厳しさと優しさで迫る。 

岡田シズの言い方に、どこか意味ありげだったのは、その昔、シズが、歌舞伎役者のハヤカワ エンシロウとあと少しで駆け落ち、な関係にあったりしたことがやがて明らかに。 

20年ぶりに、岡田シズの前に姿を現す、エンシロウ。千秋楽のあくる日の朝、会いましょう、と言い残し、去る。

一方、大女優、タカシロ ユリコ(井川遥演ずる)は、乞食に変装をして、街中に紛れ込んでいた。いまでいう映画、活動写真の世界へと行けと事務所から言われ、どうするか悩み、決めかね、逃げ回っていた。 

ひょんなことから、タカシロ ユリコをかくまうことになる千代。話をしていく中で、千代の芝居への情熱が垣間見える。そんなに芝居が好きなら、役者やったらどうや、と千代に告げるタカシロ ユリコ。

岡田シズとハヤカワ エンシロウの、男女の関係を超えた、思い、思われの様子、そして、「後悔しないように」という、自分が言われた言葉をそのまま反転させ、シズへ、恩返しすることこそが、やりたいこと、と切実にシズに迫る千代の様子は、グッとくること必至。

千代にとって、岡田シズにとって、タカシロユリコにとって、それぞれにとって、やりたいことはなんやろ、と悩み、それぞれの答えを出していく様子が、観る者の心にも、やりたいことはなんやろ、という問いと向かい合わせる。

そして、第3週の最後の場面、あの男がまたあらわれ、次週に向けて、波乱の予感。 

どんどんと目が離せない、おちょやん。

昨今は、Amazon Primeで朝ドラが観られる時代。 朝、昼、夜問わず、朝ドラ、観られる。 

https://youtu.be/09CIh_Frjog
主題歌は、ハタ モトヒロ。冬の冷え切った体と心を、あたためてくれるグッドメロディー。

人生はハード。しかし、日々の15分の朝ドラ、そのドラマは、日々に味わいと潤いをもたらす。 

おちょやん観て、2020年を超えていこう。

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映画、音楽、本のことを中心に、役に立つかどうか度外視して書きたいこと書こうと思っています。サブカルなイベントもよく行くので、そのレポートみたいなことも書くかもしれません。