ふんどしを茹でる日々の映画鑑賞〜氷の微笑/バニシングポイント

備忘録のため、己を奮い立たすため、観た映画についての感想を定期的に書き残していきたいと思う。

一週間に2本を目標にしていたが、全然達成できず。定期的に2本分、書き残していきたい。

◼️氷の微笑 (1992)

真夜中にNetflixで観た。ポールヴアーホーベン監督、マイケルダグラス、シャロンストーン出演。音楽はジェリーゴールドスミス。撮影監督はスピード(1994)の監督でもある、ヤン・デ・ボン。カロルコピクチャーズの作品。

サンフランシスコ市警のニックが、アイスピックを使った凄惨な殺人事件の容疑者、キャサリン・トラメルの捜査を進めていくうちに、その妖艶さ、魅力、抗い難いものに、惹かれていく。謎の解明への欲求もまた、高まりつつ。

真夜中にうってつけな、大人なサスペンス。堪能した。

酒をやめて、タバコもやめていた、マイケルダグラス演じるニック。シャロンストーン演じるキャサリンと接する中で、それらを解禁していく。だんだんと深みにはまっていく様子、誰が犯人なのかわからなくなっていく様子が、ヒッチコックなサスペンス演出を利かせながら、描かれていく。画面の中の青い色の使い方も印象的だった。街並み、海、雨。

車の運転シーン、マイケルダグラスはスタント使ってないとか。プロ並みの腕前。また、セックスシーンでのシャロンストーンのボディダブルも、使われていない。性的描写に関しては、すべてにおいて、演じたシャロンストーンの本当の合意があったわけではないだろう。トータルリコールからの、シャロンストーンの抜擢。シャロンストーンを一躍有名にした作品でもあり、複雑な気持ちにさせられる。

◼️バニシング・ポイント (1971)

2017年に出たブルーレイで観た。リチャードCサラフィアン監督、バリーニューマン主演。撮影はジョンAアロンゾ。

コロラド州デンバーから、アメリカの大地を白いダッジチャレンジャーが駆け抜けるロードムービーであり、バリーニューマン演じるコワルスキーの、反骨の魂を燃やし尽くす旅。

とても面白かった。

疾走感のあるロードムービーとしてのジョンAアロンゾの撮影がすばらしい。アメリカ映画の王道とは、茫漠たる大陸のハイウェイでの景色を捉えた、ロードームービーである、と言いたくなる。ダッジチャレンジャーは細かな整備が必要な繊細な車であり、コワルスキーの荒くれドライビング撮影の中で、計8台のダッジチャレンジャーをダメにしたとか。

ただ車をかっ飛ばしているだけのようでいて、ベトナム戦争へ行き、警察になり、モーターレースの選手になり、陸送勤めに至るまでの、回想エピソードで示される、コワルスキーの人生におけるトラウマ、権力への懐疑、自由への渇望の所以に、観る者は気づけば、自由の担い手のヒーローとして、コワルスキーに、それぞれの抑圧や忸怩たる思いを託している。

陸送(カーデリバリー)の爆走。今で言うところの、高速道路のウーバーイーツ配達員が元競輪選手で、警察に対して思うところがあって、夜通し爆走して遠くまで荷物を届けるといったところか。

60年代末の雰囲気とは違う、70年代の、熱狂の後のシラケ感、その疎外感をあらわし、コワルスキーに託した映画でもあるか、と。

家で映画を観るのもいいけれど、映画館で映画を観たい。

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